EXTREME DOJO9

<2004年2月3日渋谷CLUB QUATTRO>

今回のバンドのメンツは

1.GOATWHORE

2.DARK FUNERAL

3.ZYKLON

という、見事に真っ黒な顔ぶれです。

当初メインにDIMMU BORGIRな予定だったのですが、

ドラムのヒトが抜けた関係上、来れなくなって代わりにDARK FUNERALって奴だ。

あんな寸前で日本行きをOKするダフネに敬意を表したい。

1.GOATWHORE

思いのほか、渋谷のクアトロはスカスカだった。

我々の到着した時はGOATWHOREが燃えてる(?)真っ最中。

ステージではカッコイイ長身の長髪おじさんが吠えまくっている。

『…人、少なくないか?』

暴れフロアは割と大人しいし、テーブル席も心無しかさむしい気がする。

いや、だってさ。

このバンドの楽曲って結構アバレられるパートあるし、

ボーカルのヒトあんなにカッチョイイじゃないぃ!?

あの吠え方がた・ま・ら・な・い!

この殿方はSOILENT GREENのVo.なのだ…場慣れしているワケだわ。

アルバム聴いた時思った事そのマンマ、

スラッシーにトバシてるパートは派手で滅茶滅茶カッコイイけど

クリーンボイスで歌ってるスロウパートがもどかしい〜!

吠えて、朗々と歌う。そしてこの一般向けクサイ健全的ノリ。

古き懐かしいFear Factoryを頭の片隅で思わせるモノがありました(多分アタシだけ)。

いや、ずぇえええんブトバシてて吠えて絶叫してたら死ぬカモだけどね。

最後にやった曲がCELTIC FROSTInto The Crypts Of Raysっつー曲だ。

(い、いかん首が早くもシヌ!)

すっかり目がハート(照)になってる不敵でした。

2.DARK FUNERAL

2002年の秋に渋谷サイクロンにて一度拝見している。

とりあえず、あらかじめ不敵はフロアへ侵入。

前から2番目へとコソコソ移動を開始する。

スレイヤーのSEが流れる中(何故かずっとコレだったな)ツレと雑談。

客デンが落ちて暗い、冷たい音楽が始まって。

むさ苦しい客の咆哮と絶叫を受けて、例の銀行強盗とア−リマン卿が現れました。

イッパツ目はThe Arrival Of Satan's Empire

たちまち客が後ろから圧縮かけてきました!

ぎゅっ。

でも今まで経験した圧縮程苦しくはありません、っつーか楽です。

銀行強盗…カリギュラ先生の糖尿病の状態が非常に案じられましたが

彼は驚く程ゲンキ一杯で、コッチが面喰らう程ゴキゲン!

(体型は相変わらずホッテントットでしたな)

うぎゃ〜ううギャアアアと喚きまくり(萌えーv)、

マッテ先生のドラミングがプリミティヴに早くて、

いっそピ〜ヒョロロなメロディ(全く意味不明)を聴いて、

オォ〜、ダークフューネラルだぁ〜と実感がわきました。

そんくらい邪悪…

嗚呼神よ!やはりブラックメタルは素晴らしい!

カリギュラ先生は今回も3回火を吹いてくれました。

…ステージ左端にて横に向って遠慮がちに3回。

あらァ、おじさまったら、何をそんなに謙遜してらっしゃるの?

ってな感じで、非常に微笑ましい気持ちになりました(笑)。

エート、前回の公演の時より格段に音が良かったです。

救われました(何が)。

Hail Murder

Goddess Of Sodomy

The Secrets Of The Black Arts

などなど。

不敵の好きな曲はほぼ統べてやってくれて満足でぃす。

カリギュラは水分補給にビールを選んだようです。

缶ビ〜ルを掲げて、恐らく覚えたてと思われる日本語を披露されました。

『カンパ〜イ』

ぷぷぷっ。

カワイイわ、このオジサマ♪

3.ZYKLON

かつてノルウェーの善良な市民を恐怖に陥れ(そうか?)、

シンフォニックブラック界隈で頂点に君臨した、スカンジナヴィアの重鎮EMPEROR

その中核の片割れであるサモスと、

『ゼンマイ仕掛け』と思われる超絶ドラマー、タリム。

…まさか、その生サモスと生タリムを拝見出来るとは。

客の9割はソレ目当てであろう事は客の絶叫から容易に推察する事ができる。

『サモス〜〜〜』『ザモスゥウウウウ』『サモス!!!』

時々

『タリムー!』

てな具合でした。

サモスは男にモテモテと期待していたのニ、最前列は女、女、女(がっくし)!

気が付くと、本当にタマッタマ、

アタシの目の前にサモスが突っ立ってました。

(…ウソだろ、オイ)

そんでもって、タリムがトテモ良く観察出来る位置なのでした。

この場所だけは何としても死守せねば、EMPERORの曲をやってくれるまでは!

サモスは病気じゃねぇかって思うくらい、極細ペンモヤシ的色素です。

その長イ金髪を足元に置いてある扇風機で終始ヒョロヒョロたなびかせていました。

不敵の期待していた皇帝オーラはどこにも感じられませんでした。

タリムはやっぱり普通のヒトっぽいイイ男で、マトリックスに出てきそうな感じ。

演奏がタルく始まると、効果覿面に

後ろからダ−クフュ−ネラル時の1.5倍増しの人間圧力がかかってきました。

む、ぎゅっ。

不敵がいる位置はサモス目の前なので右から後ろからすンゲェ圧力がかかってくる!

(どんなにタルくても皇帝のカヴァーやるまでこの場所は確保したい!)

アタシ、EMPERORのカヴァ−曲目当ての客なんです。

ハッキリいって悪いのですが、ZYKLONの楽曲はハナから期待しておりませんでした。

だって何度あの2枚のアルバム聴いてもノレナイんだもの。

でもライヴでは違うかもシレナイという期待感があったのも事実です。

しかしダメでした。

遅いったら遅いったら遅いんだってばー!

てなワケで、

不敵の『エンペラー好きの意地』をかけた、長く意地汚い暑苦しい戦いが始まったのです。

でもサモスが見てるんです、コッチらへんを。

いかにもカッタルイって表情見せては

日本人のおもてなしの精神に反してしまいます。

だからテキトーにノッてるフリすンのに一苦労でした(爆)。

あたしって、セコイよね?

所詮、小市民なのでーす!

あ、けどね、タリムが人間じゃなかったよ。

期待通りの人間ぜんまい仕掛け爆裂で最高!

アタシそればっかし見てたモン。

あまりの凄さに、時々棒立ち状態で『スゲェー』ってタメ息出ちゃった。

んで、アンコールが終わってやっとやってくれた、エンペラーのカヴァー曲っ!

I Am The Black Wizards

セクスデーモンの「ブラックメタルききてぇ〜か?」

で不敵の乙女ゴコロはピンク色に大炸裂(意味不明)。

きゃ〜〜〜〜〜〜っ。

ウギャ〜〜ッ(発狂)!

もーどーしましょ、どーしましょ!!

瞬間、イントロでフロアが地震に襲われたね。

更に後ろから発狂した信者どもが襲い掛かってきた!

ソレは今までと比べ物にならない圧力でした。

むぅぎゅうぅぅう〜〜〜っ。

『タ・ス・ケ・テ…』

マジで絞め殺されるされると思いましたが、冒頭の

『ヴヴ〜〜ァ〜〜〜ヴァアアアアウ、

ヴアアアァアァァ〜〜!』

これで一気に総てが快楽へと変容しました(危ネーヨ)。

イ〜サ〜ンの絶叫でないことは致し方ないのですが、

それでもサモスとタリムが演奏ってるんですよ、奥様!!!

そらぁセクスデーモンのデス声じゃ迫力に欠けるけど〜、

いいじゃないか、熱苦しい客が一緒に吠えてるんだから!

いやむしろ自分が吠えてるんだから(苦笑)!

生きてて良かった、神様!!

+++蛇足+++

ライヴが終了すると。

不敵はすっかりユデダコでした…まさにお風呂上がり状態で。

シャワー浴びた直後みたいな状況でまぁ。

湯気たってンじゃネェかってくらい、汗だく!!!

コーラを貰いにカウンターへフラフラしながら行き、

ふと入り口を見るとどっかで見た事のあるような外人が。

後で聞くとそれは絶好調メロデスの英雄、アークエネミーのアモット師だったらしい。

それはおいといて、

なんと一緒にベースのシャーリーダンジェロも来ていたというのだ!!

気が付かなかった!

うををを、何てこったい!クヤシイぞ〜〜〜!!!

オマケ:DOJO9オーサカ編

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