『ボアVSパイソン』






ヘビィ級の戦いです。




 わたくし、今の一言で言いたい事は全部言った感があります。

 ヘビのケンカです。

 これで映画を1本撮ってしまおうと考える超人が、まだこの世には存在するのです。
 素晴らしい。
 手も足も出ません(ヘビだけに)。

 とても愉快なタイトルですね。
 馬場VS猪木みたいな感じですね。
 分かりやすくて結構です。





 少しはヒネれ。

 ヘビなんだから。



 海外のB級映画に多いんですけど、配給会社の都合で勝手に変な名前にされちゃうってのは良くあります。
 これがカッコいいなら構わんのですが。

 『ボアVSパイソン』ってなあ。

 人気歌手が蛇とウネウネする映画を想像します(しねぇよ)。
 しかし悲惨ですね。
 ただでさえ竜頭蛇尾なのに蛇頭蛇尾になってる気がして。
 配給会社も、タイトルくらい真面目に考えりゃいいのにね。



 そんなわけで原題はこれ。







『BOA vs PYTHON』









…まんま。




 さすがの私もビビリました。

 脳を揺さぶるこの衝撃。
 まさしく草を打って蛇を驚かす感覚です。

 この企画を考えた人はもしかして爬虫類かもしれませんね。
 東南アジアの見せ物小屋みたいな企画ですね。
 ぼあVSぱいそん。
 ひらがなにすると間抜けっぷりも脱皮します。



 さてさて。
 普段だったらそろそろストーリーを紹介する所なんですけど、正直困ってるんですよね。


 タイトル=あらすじなので。

 日本語で8字しか無いという驚愕のストーリーです。
 他に語る事もあんまり無いです。
 製作者たちは冬眠してるんでしょうか。

 一応、DVDのパッケージにも説明書きが載ってました。
 ひとまず写してみましょうか。





密輸途中に逃げ出した超巨大パイソンが浄水場に潜み、

次々と人間を餌食にしていた。

FBIはエメット博士が研究素材として飼育している超巨大ボアに、



特殊装置を取り付け
追撃作戦を展開する…。




闘争本能に導かれ、

血に飢えた大蛇同士の壮絶な戦いが始まった!










どこから突っ込んだものか…。




 あの伝説のクソ映画を思い出します。

 目には目を。ヘビにはヘビを。

 私たちはこんな国と戦争してたんですね。
 マンハッタン計画がもし大蛇だったら、日本も本気で鉄人を作っていたと思います。



 そんな事より。


 映画序盤でまたもや驚愕。
 そこはプロレス会場でした。

 我が目を疑った方も多いでしょうが真実です。

 もしかして私は、パッケージだけ別の映画を掴まされてしまったのでしょうか?
 それならそれでいいような気がしますが、ここで心が折れては駄目です。
 最後まで見届けてから死のうと思います。



 地味に微妙な客入りの会場です。
 リング内には、うさん臭そうなリングアナが一人。
 それより驚いたのは、なぜかラウンドガールがいるんです。

 ラウンドガールです。


 プロレスを知らないのか貴様は。


 手に持つパネルに書いてあるのはどう見ても数字です。
 ラウンド制なんでしょうか。
 せめて『無制限』とか書いておくべきです。
 そんなん見た事無いですけど。

 何と申しますか。
 こっちの好きなものを雰囲気だけで適当に出されるとけっこう頭に来るもんですね。
 まあ、まだ序盤ですから我慢して観ましょう。

 そんなこんなで試合ですよ。
 まずはリングアナのコールです。




「青コーナーよりィ…」







「ボーッ、アーッ!!!!」








ぼあ!?





 ボアって言ったよ今確かに言ったよボアって!!

 どうやらリングネームがボアのようです。

 このまま行くと何か恐ろしい結果が待っていそうです。
 プロレスラーの名前がボア。
 まさか韓国出身なんでしょうか。

 すると来ました花道に。




マスク被った江頭みたいなの。






 笑う前に心配になりましたよ。
 江ノ島で監視員やってる奴の方がよっぽど筋肉あります。

 この映画はどこに向かってアクセル踏んでんの。

 それだけじゃありません。
 この後のシーンで明らかになるんですが、リングサイド席は500ドルだそうです。

 小橋も出ないのに500ドルだそうです。


 マスク被った江頭に500ドルです。


 そろそろ私も助けが必要です。
 しかもアレですよ。
 こいつの名前が「ボア」って事は…。






「赤コーナーよりィ…」







「パイッ、ソーン!!!!」







マスク被った江頭。








お前らどんだけエガちゃん好きなの。





 観ているだけで脳天クイ打ち。
 パッケージには確かにヘビが描かれてますが、私が買ったのはどうやらハッスルだったようです。

 グダグダな映画にはグダグダな試合が似合います。
 無駄にスローモーションの上、受け身の取れないレスラー2人。
 こいつらよりも確実にレイザーラモンHGの方が強いでしょうけど、ここでシーンにカットバックが入ります。

 いよいよヘビが出てきそうですね。
 画面は郊外の路上です。
 ヒゲの剃り跡がホモホモしいカウボーイの電話シーンです。
 どうやら、リングサイドにいる客と電話をしているようですね。

 いちいちカットで入るマスクド江頭がウザくて仕方ないんですけど、話の内容はまさしくヘビ。
 背後の巨大トレーラーが怪しいですね。

 リングサイドのVIP客がスポンサーになって、でっかいヘビをハンティングしようという事らしいです。
 さすがはVIP。
 さすがは素人プロレスごっこに500ドル払うだけあります。

 バンデラス顔をした、マスクド江頭よりも全然ムキムキの色男ですけど。
 当然VIPと呼ぶんですけど。
 今の電話は、「ヘビが届いたよ」のお知らせです。





わざわざ都会に連れて来る意味が
分かりません。





どうやって見付けたのかは不明です。




しかし麻酔で眠ってるそうです。






最初からお前が探しに行けば
良かったんじゃないの。







ところでプロレスの意味は?




 様々な疑問をよそに進みます。
 鬼と出るか蛇と出るか。
 もちろん、お約束通りにそのヘビ逃げ出すんですけどね。
 このシーンも大まぬけで素敵ですよ。

 大蛇はトレーラーの中。
 麻酔が切れて暴れ出すパイソン君。
 このままじゃ大変だ。

 ホモっぽいカウボーイは、男らしくこう決断します。




「…開けろ」






「はいっ!?」






「一発で仕留めてやる」







お前が仕留めてどうする





 もう漫才が楽しくて仕方ありません。
 観ているだけで突っ込みが上達しますよ。
 結局、輸送班が全員で銃を持ちましたよ。
 殺る気マンマンですよ。

 そして今ついに。
 扉が開けられるのでした。

 がらがらっ。

 おお、けっこうデカい。

 CGは今イチ感がぬぐえませんが、ようやく出ましたパイソン君。

 こっちも殺る気マンマンです。



輸送班なんか全然相手になりません。




ヘビに睨まれた蛙です。




ヤブヘビです。





ウワバミです。




 「蛇は寸にして人を飲む」と言います。
 寸どころか30メートルくらいあります。
 鉄砲なんか効きゃしねぇです。
 さんざ暴れ回って喰いまくって、気付いたら地下へと消えてしまいました。

 こいつらのバカさ加減は何とかなりませんか。

 暴れたからって開けちゃうってアンタ。


 クール宅急便にすりゃ良かったのに。


 ともかく、こいつらのおかげで町はもう大騒ぎですよ。
 ありがとうホモのカウボーイ。
 プロレスごっこで終わったらどうしよう、とか思ってましたから。
 潔くヘビのうんこになってくれ。



 そんなこんなで続いてしまうこの映画。
 次はいよいよ赤コーナーですね。
 もう1匹の主役、ボア君にご登場願いましょう。


 その前に水着が出ました。


 いや、大事な事ですからね。
 唐突すぎて萎えますけど。
 こいつがヒロインの学者さんです。






イルカの学者です。
(本当)







特技は素潜りです。
(本当)







どこから突っ込んだものか…。





 イルカとヘビに接点があるとは思えませんが、それより何よりイルカなんて一瞬たりとも画面に出ないのが大変悲しい。
 ともあれFBIのオッサンに徴集されます。
 イルカ学者がヘビの事件で何の役に立つんでしょう。
 それ以前に、FBIってのはバカの養成学校か何かでしょうか。

 ヒロインはイルカと呼びますが、なごり雪は歌いません。

 さて、続いて主役の登場です。
 こっちは本物のヘビの学者ですが(呼ぶ順番が違うだろ)、注目すべきはその研究対象ですね。
 やっと出ましたよ。


 これまた巨大なヘビですよ。



 名前はベティちゃん(メス)。



 たかが1研究者が30メートルもの巨大なボアを飼っているというのがアメリカの偉大さですが、惜しい事にギネスに記録はありません。
 どうもこのベティちゃん、毒の血清を取るために飼育されてるようですね。
 他の毒ヘビを食べて体内に血清を作る。

 根本的に科学が危機に晒されています。

 どうも私には最先端すぎてついて行けません。
 フグの毒に当たった奴の血を注射すればフグ毒が消えるんでしょうか。
 科学は可能性に満ちていますね。



 そしていよいよ作戦開始です。
 イルカが持ってきたのは妙な機器。
 絶対に壊れる心配は無いからと力説してます。


 外科手術で埋め込むカメラやGPSでした。



 スネークしやすいようにね。


 ああ、ぼくらのベティちゃんがサイボーグに。
 話によるとこの機器は。
 こっちの命令通りに行動させる事も可能なんですって。






…なんですって!?








ロボトミーですか!?







生きたイルカにそんな物を。







ラジコンでいいじゃん。






(シー・シェパードHP)




 さし当たってこの機器は「ラジコン」と呼びます。
 研究資金は一体どこから出てるんでしょうね。
 金持ちのキチガイってのはタチが悪い。

 あまつさえ。
 手術の腕が最悪です。


 ベティちゃん超・死にかけ。


 登場したばかりで早くも心音停止状態です。
 これ以上突っ込んだら私の心臓も心配です。
 もはやハンドバッグになるしかないのか。

 大体、FBIの作戦そのものが危険なほどにバカですね。
 だってこういう意味でしょう。



 ライオンが逃げ出したからライオンに装置付けて

町に放つ。



 軍部は一体何をやっているのか。



 まあ何ですか、一応この作品にも軍隊は出てくるんですが。
 役割がひどいです。


 ベティちゃんが相手を見付けたら行動するって。


 大胆すぎる慎重さです。


 とてもアメリカさんの行動とは思えません。
 その上、はっきり言ってベティちゃんの出てくる必然性が分かりません。
 警察犬でいいじゃん。
 様々な謎はすっかり棚上げにされながら、映画は淡々と進んで行きます。



 一方その頃。
 先ほどのVIPとその彼女(おっぱい係)のシーンです。
 彼らの元に、世界中から名うてのハンターたちが集結します。

 来たのは5名、総勢7人。

 明らかに文房具屋の親子みたいなのが紛れていますが。

 結局、ハンティングは決行するようですね。
 どうせみんな死ぬんでしょうけど、せめて華々しく散っていただきたく存じます。



 正直に言えばこの辺、すごいどうでもいいシーンがけっこう続くんですよね。
 カップルが喰われたり、アナウンサーが喰われたりのお約束です。
 適当に流す事をお勧めします。

 そしていよいよベティちゃん出陣。
 術後の経過が心配されますが、ヘビ学者はヘビを愛してるくせにその辺は容赦がありません。
 FBI、ヘビ学者、イルカの3人でベティちゃんを追います。
 そして一緒に兵隊さんたち5人くらい。
 餌だと思って間違いないです。

 そして。
 地下に入ったその瞬間・・・っ!






「装置が壊れたわ」








入った瞬間です。






しまいに持ってたパソコンをバンバン叩き出す。






さあベティちゃん野放し決定!!




 かくして鎖を解き放たれた大蛇2匹。
 地下での死闘と相成るわけでした。



 滅茶苦茶なストーリーです。

 今まで多数のムチャな作品を観てきましたが。
 さすがにこれはヘビィ級です。
 単にヘビ同士の戦いを作りたい。
 リアルタイムでカメラに収めたい。
 ただそれだけに何千万もかけてるんです。

 普通なら、子供の妄想で終わっていたでしょう。

 金持ちのキチガイってのは始末に負えません。



 なおこの上に。
 なおこの上に。

 パソコンを必死にいじるイルカと仲間。
 そっちを叩いた所でベティちゃんに付いてるラジコンが直るはずもありません。
 そんな事すら分からない学者たちが可哀想になってきます。

 しかし神様ってのはいるんですね。


 叩いたらカメラが映りましたよ。


 ローマ法皇に申請したら良いと思います。
 そのくらいの奇跡ですな。



 さらにその上に。
 さらにその上に。

 こうして必死にパソコンを直してる3人を背に、兵隊さんが言いました。






「先に行っちゃおうぜ」







民間人を見捨てる素敵な兵隊さん。








どこから突っ込んだものか…。




 なおかつその上に。

 なおかつその上に。



 ついに出会った2匹の大蛇!
 モニターで懸命に見守る3人!

 その時。
 イルカは見た。






「交尾してる」







ってオイイイイイイィィィィッッッ!!!!







※このレビューは、100%真実だけをお伝えしています。







犯ってどうする。




 …いや、もうね。
 もう本当に勘弁してつかぁさい。
 これ以上ふざけた映像見せられたら変温動物になりそうです。

 ここでまだ中盤なんです。

 終わらないこのうんこの波はまさしくウロボロス。
 背中を駆け上るツッコミ衝動はクンダリニーの蛇でしょうか。
 こんな連中がヘビを使うのは間違ってます。

 東京コミックショーに頼むべきでした。

 古いネタで申し訳ありません。
 ひとまずこの辺で休憩して、見どころ等を探してみましょうか。



 こういう映画を観たがる人は、たぶん迫力ある化け物同士の戦いを観たいんじゃないかと思います。
 気持ち良く裏切られます。
 最後の方でちょこっと戦うんですけど、あからさまなCGですから。
 やや物足りないかもしれません(やや?)。

 それでも、ちょっと視点を変えてみましょうか。
 今までの映画界、主に特撮映画の世界ですけど。
 ヘビ系ってほとんど見かけないと思いません?
 ウルトラセブンのナースとか、『海底軍艦』のマンダ、『ヤマトタケル』のヤマタノオロチとか。
 キングギドラの首なんかもそうですけど。
 主役級は非常に少なく、ましてや単体のみ出てる映画は皆無に近いんじゃないかと(情報があればお寄せください)。

 その理由は何故でしょう?
 簡単ですね。


 スーツアクター泣かせだからでしょう。


 しごく当然です。
 俳優さんには手足があるのです。
 ジョニー・クレイじゃないんです。
 非常に危険なネタですが、正面から謝る準備はできています。

 ともかく。
 ヘビ的なウネウネした特徴ある躍動感は、着ぐるみプロレスではリアルに再現できなかったわけですね。
 自然な動きを再現するために、ある技術革新が必要でした。


 皆さんご存知、CGです。


 CG黎明期の映画『トロン』より約25年。
 あのブンブン回る分銅に目鼻を付けたような気持ちの悪いグラフィックは、ついに本物と見紛うばかりの質感を得ました。

 素晴らしい時代になりましたね。




ヘビの交尾もドンと来い。




 別に見たくねぇんですが、この技術が無ければ不可能だった映画も多いでしょう。
 ヴィジュアルの進化は止まりません。

 そうした意味でこの『ボアVSパイソン』。






わずか5分のCGタイムが華麗な逸品です。





 浮きまくって仕方ない2匹のヘビの絡み合い。
 どうせなら最初からアニメで良かったと思います。こんな筋だし。

 お金をかけてない訳じゃないんですよ。
 本物のヘリとかバンバン飛んでますから。
 かけどころが間違ってると思うんです。
 ヘリコプターなんて、編隊組んで飛ぶシーンが何度かあっただけで作戦に一切関わっていないというテータラクです。
 無駄なお金です。蛇足です。

 そして。

 出すならせめてプロのレスラーを出して欲しかったと思います。

 あれならたぶん私でも勝てます。
 マスクド江頭ですからね。

 しかし何故プロレスなのかは永遠の謎でしょう。

 謎と言えば。
 一介のFBI職員が勝手に軍隊動かすのも相当な謎ですね。
 他にも叩けばホコリのように出てきます。

 イルカの行動をコントロールするはずの装置がそのまんまヘビにも使える謎。

 ベティちゃんに付けたGPSがなぜか相手のヘビの位置まで教えてくれる謎。


 叩けば直るその装置。


 そもそも30メートルものヘビがいる謎。2匹も。


 ヘビ暴れまくっても避難誘導一切無しの喰われるまま。


 ヘビ学者のくせにヘビは涼しい場所に向かうとか言っちゃう謎。


 「素潜りが得意」という謎の特徴が生かされたのがヘビ学者との水中キスシーン。


 ヘビ嫌いのVIPの彼女は背中に堂々ヘビの刺青。



 そして究極の謎。



交尾してわずか1時間で卵を生んじゃうベティちゃん。





 …まあ一応、「すでに妊娠していたのだろう」などと学者が言ってますが。

 お前がそれを知らないのは明らかにおかしい。

 てかベティちゃん、他のヘビが主食だったんでしょ?
 まさか餌と一発ヤッちゃったんでしょうか。


 そもそもですよ。
 巨大なヘビが逃げ出した、までは許しますけどね。



 それをヘビに追わせるってお前。



 ヘビが出たから大騒ぎしとるんやないかと。

 まるで火事を消すのにガソリン使うような行為です。
 もしこの映画がシリーズ化されたら、恐ろしい事になりますね。


 『ボアVSパイソンVSアナコンダVSハブVS梅図かずおの怪奇白へび少女』とかね。


 さすがに最後は一応オチてましたが、後半も素晴らしい脱力の波に卵を丸呑みしそうでした。
 FBIのオッサンなんか勘違いで撃たれて死にましたし。
 VIPはなんと軍隊の6輪装甲車を奪うという暴れっぷり。

 装甲車ですからね。
 いよいよ派手なアクションが観られるかと思いきや、なぜか車を降りて喰われました。


 なんで降りたのかは謎です。


 最後の最後まで、予想も期待も裏切り続けるヘビィな映画でした。
 ツッコミを上達させたいあなたに捧げます。



 それでは最後に、こんな映画を作ってしまった愛すべき方々をご紹介しましょう。
 まず監督はデヴィッド・フローレスという人。
 『クリムゾン・フォース/火星戦争』とかいう作品や『サイボーグ・ソルジャー』などという作品を監督してます。



 つまりそういう監督です。



 正直、B級うんこ映画を撮るためだけに生きてるような人なのでしょう。
 こういう人、嫌いじゃないですよ私は。
 追いかける気はまったくありませんが。

 そしてイルカのジェイミー・バーグマン。
 この人も日本ではほぼ無名でしょう。
 他の出演者なんかハナからどーでもいいです。
 個人的にはマスクド江頭×2人が非常に気になりますが、知った所でこの記憶は消せないのが困り物です。

 そんな感じの『ボアVSパイソン』。
 一体どうすりゃ良いんでしょう。



 まあ何と申しますかね。
 最後の最後のヘビ同士の戦いは、迫力があって良かったですよ。
 わずか5分に満たないですけど。

 他にも適当に良いシーンはあるんですが、すべてにおいて何か変です。
 たぶん脚本が相当のうんこなのでしょう。

 そして字を読める人間が現場にいなかったのかも知れません。

 しかし悪いばかりじゃないです。
 ヘビが巨大になった理由がさっぱり分からないんです。

 これ、褒めてるんですよ。
 普通のB級作品だったら確実に自然破壊や化学汚染を理由にしてくるでしょう。


 だけど何だか分からないんです。


 そんな小難しい理由より、純粋にアクションだけを楽しもう。
 そんな姿勢が見えて来るじゃないですか。





その肝心のアクションは
わずか5分ですけどね。







それ以外の時間は?







もちろん謎です。






 そういうわけで皆さん。


 学者を目指すなら渡米です。



 FBIになれるかも。



 ただし。
 相当に頭が悪いか、素潜りが得意でないと駄目ですが。










『BOA vs PYTHON』2004:アメリカ

監督:デヴィッド・フローレス
出演:デヴィッド・ヒューレット(ヘビ博士)
    ジェイミー・バーグマン(イルカ)
    カーク・B・R・ウォーラー(FBI)
    アダム・ケンドリック(VIP)

  (…マジこれしかデータがねぇよ)




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