遙かなる時空の中で2 PSP版


 『遙かなる時空の中で2』についての全体的な感想はPC版のページに書いたので、そちらをご覧ください。ここでは、PSP版の追加要素について語りたいと思います。
 PSP版ではセーブ・ロードがどこでも(さすがに戦闘やミニゲームの途中では無理ですが)できるようになり、 イベント回想ができる「想い出」と、新たなおまけイベントが追加されました。
 どこでもセーブ・ロード機能は、特に終章で重宝しました。ラスボス戦後にセーブしておけるから、百鬼夜行とは人数分戦うだけで現代EDも京EDも見ることができるのです。 これまでの遙かでは全てのエンディングを見ようとすると何度も何度もラスボスと戦わなければならなかったので、PSP版遙か2はとても楽に感じました。 また、ミニゲームでパーフェクトを目指すときにも便利です。ミニゲームの最中にはセーブもロードもできないけれど、 ミニゲームがとりあえず終わって入手した札について八葉が説明するあたりではロードはできるようになっています。 失敗した場合にはそこでロードしてやり直すとスムーズ。多少ストレスが軽減されるように思います。
 「想い出」も全て集めるのは大変ですが、あのイベントが見たい!と思ったときすぐに見られるのはやはり嬉しい。 しかも、八葉との仲の良さの順序などの条件を変えてあらゆる分岐を見ることができるので、新たな発見があったりします。 一度見たイベントでも見たことのない展開というのが結構隠れているもので、面白かったです。
 おまけイベントは思ったよりたくさん追加されており、種類は全部でPC版の倍以上になっています。神子が京に来る前の八葉を描いたものや、八葉が神子を称えるもの。 そして、キャラクターごとに楽しめる恋愛色の強いものがあります。中でも「二人の休息」はたまらんです。これは親しい八葉と二人きりでお話をするという内容なのですが、 キャラごとにシチュエーションが違っていてかなり楽しめます。一人散策に出かけた先で八葉の一人かアクラムに出会う「うるわしき京」も、発生条件から考えると少し意外だけれど甘いです。 八葉抄の夢草子での「二人の想い出をふり返る」にあたる「遙かな想い」は愛の言葉連呼で、これまた甘い。さらにPS2版には収録されなかったPC版の無料おまけイベント「はるたどり」も入っているので、 おまけイベントだけでへろへろになれますよ(笑)。
 そんなわけで、遙か2大好きな私にとってはとても嬉しい追加要素でした。私のPSPは今のところ遙か2専用機ですが、それでもいいと思うくらい。 GBA版遙かの追加要素が八葉抄に丸々入ったようなことが遙か2でも起こるかな、と思いますが、そうなっても後悔はいたしません。むしろそうなることを期待していたりします。 遙か2、大好きなんだ……!
 最後に、これから遙か2をプレイしてみようと思われる方がどれを選ぶべきかを私なりに検討してみますと。PSP本体をお持ちなら、PSP版がおすすめです。 一番後に発売されているだけあってプレイしやすいし、おまけがてんこ盛りなので。PSPをお持ちでないなら、わざわざ本体を買うよりもPC版かPS2版をプレイしたほうがいいと思います。 動作環境がオッケーならば「はるたどり」も遊べるPC版のほうがいいでしょうか。もしハマったら有料のおまけイベントも購入できますしね(笑)!

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