遙かなる時空の中で2


 舞台は前作から百年後の京。ストーリーは前作より複雑になり、グラフィックもさらに美しくなりました。再び雅な世界に酔いましょう〜! 今回はアクラムEDもあります。
 ある日、高倉花梨は異世界「京」に迷い込んでしまう。あれから百年。京は滅びの危機に瀕し、再び「龍神の神子」を必要としていたのだ。神子として八葉をまとめ、混沌の京を救うための日々が始まる。
 前作は雅で華やかな空気が全編に漂っていましたが、2はちょっと違います。雅は雅なのだけれど、全体的に暗いのです。季節も前作が春夏なのに対して秋冬ですし。しっとりとした落ち着いた雰囲気が素敵でした。最初のうちは龍神の神子として認められていないのも前作とは違う点。味方が少ないうちはつらいけれど、神子と認められてからは八葉たちが思いっきり可愛がってくれます。それを目指して挫けず頑張りましょう。
 2の八葉は1の八葉よりも全体的に年齢が上がって、良い意味でも悪い意味でも大人になっています(笑)。前述したように、神子に対する接し方も、敬うというより可愛がるといったほうがしっくりくる感じ。妹に甘い(けれどたまに頼りない)兄が八人いるようなこの関係には大いに萌えました。
 不満と言うか切なかったのはシリンの扱いです。もうちょっと何とかして欲しかった。彼女、今回とてもつらいのです。幸せになってー!
 お気に入りはイサトくん。本来まっすぐで明るい性質なのに、環境やら何やらで諦念を抱いてしまっている彼。そのくせどこまでも優しいのが悲しくて、愛しいです。そんな人に[ネタバレ]「生まれてきてよかった」[ここまで]と言われると、もうどうしようもない気持ちになります。シャレにならないくらい大好きです。

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