近鉄遊レールの3日間こと
関西の大手民鉄・近畿日本鉄道(近鉄)の企画キップで「近鉄遊レールパス」というのがある。
これは指定された3日間近鉄全線乗り降り自由というものである。価格は3800円、大阪・難波から
名古屋まで2300円なのだから、距離を稼げばかなり得をする。いずれはこれを使って局巡りを
敢行しようと思っていた。ただし完全事前購入なので、敢行する前に大阪まで出向いて買わなければ
ならない。ということで、サイクリング局巡り(これを参照)の時に
買いました。ついでに近鉄時刻表も買い、綿密なプランニングに対応しました。
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↑初日1局目は生駒局。 |
1999年3月15日、早朝に新幹線で大阪入りし、JR京都線→地下鉄四つ橋線で難波へ。長い
近鉄沿線の旅が始まりました。時間が早かったので奈良線の東生駒で降りて、ドーナツ屋で朝食。時間
調整をして生駒に引き返して郵便局に行きます。生駒局は駅から多少歩いたところにありました。
生駒線で南下、南生駒(南生駒局)・平群(平群局)・竜田川(平群西宮局)・信貴山下(勢野簡易局)
に途中下車して駅前の局を訪問。終点の
王寺駅から徒歩連絡で同じ近鉄の新王寺駅。新王寺〜西田原本を走る田原本線は他の近鉄の線路とは
繋がっていない独立線。これはこの路線がかつて大和鉄道という独立した私鉄だったことに由来するからです。
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↑大輪田簡易局 | ↑三宅但馬簡易局 |
この日の天気はあいにくの空模様で、時に雨も落ちて折りたたみ傘のお世話にならなければなりません。
雨が上がると今度は蒸して、歩いていると暑くなります。田原本線では大輪田(大輪田簡易局・西大和
星和台局)と但馬(三宅但馬簡易局)で下車。田原本局は田原本線の西田原本駅が若干近いです。
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↑今井局。 |
橿原線の田原本駅寄りの田原本市町局にも行き、南下します。途中、笠縫駅前の田原本宮森簡易局
を訪問。橿原市に入って、八木西口駅で下車します。北側に大阪線とのジャンクションの八木駅が
あるのですが、利用客の利便を図るため(運賃計算で)八木駅と同等の扱いでこの西口駅が置かれました。
西口駅前の橿原局から歩いて今井局。戦国時代の寺内町ということで付近の建物が蔵造りである。
今井局も鉄筋の蔵造りで景観の調和を図っている。ここで風景印収集用に用意していたはがきを橿原局
に置いたままだったことに気づき、慌てて取りに帰りました。橿原線は終点の橿原神宮前まで乗車、
橿原久米局を訪問。橿原神宮そのものは数年前に火災に遭い、貴重な文化財が失われてしまいました。
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↑吉野口駅はJRとの共同駅。管理はJRが担当 (左上の「JR」が無いのに注目) |
吉野線でさらに南下。時間も残り少なくなり、下車駅を選びます。飛鳥駅前の明日香平田局に続いて、
吉野口駅の御所吉野口局を訪問。通帳の切り替えをしました。そして16時前に吉野神宮に下車し、
目の前の吉野郵便局を訪問して局巡りは終了。近鉄のほうは終点の吉野まで乗り、八木まで戻り
大阪線・名古屋線を経て名古屋入り。駅西側のカプセルホテルに投宿。
11-03-15
生駒→南生駒→平群→平群西宮→勢野(簡)→大輪田(簡)→西大和星和台→三宅但馬(簡)→田原本
→田原本市町→田原本宮森(簡)→橿原→今井→橿原久米→明日香平田→御所吉野口→吉野
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↑北勢線の電車 |
2日目はある目的がありました。近鉄のナローゲージ路線を乗ることです。ナローゲージは線路幅が
762mm、標準軌の1435mm(新幹線や一部私鉄など)や狭軌の1067mm(JR在来線など)と比べると狭いです。
名古屋を早朝に出発して、まずは北勢線。名古屋線の桑名駅に隣接する西桑名駅から分岐します。車内に
入るといわゆる「ロングシート」で、足を伸ばそうなら向かいの座席に当たります。1時間かけて
終点の阿下喜に到着。まだ郵便局の開く時間で無いのですぐに引き返してしまいました。途中六把野
(ろっぱの)に下車して1局貯金しました。
桑名に戻ると駅前の2局を訪問。朝方は名古屋寄りを攻めて、正午ぐらいに四日市に入りました。
近鉄の四日市駅が入っている近鉄百貨店にも郵便局がありますが、「四日市・近鉄百貨店内局」と
「・」が入ります。四日市局と四日市浜田局を訪問した後、南下して楠で下車(楠局)。2駅引き返して
塩浜にも降りて四日市塩浜局を訪問。この日は快晴で暑いくらいでした。缶コーヒーも冷たいものを
求めました。
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↑津中央局 |
時間が昼を廻って、津市に入ります。まず江戸橋で下車して津上浜局と三重大学内局を訪問。1駅
行って中心街の津駅から歩いて三重県庁内局を訪問。16時が近づいて津駅に戻って駅前局も
訪問した後、バスでセンターパレスに向かいました。津中央局が改築工事をして仮移転をしていたので、
代替措置として近所のセンターパレスに郵便局ができていました(現在は津豊が丘局と移転改称)。
そして、歩いてその仮移転の津中央局を訪問して貯金は終了。
局巡りは終了ですが、ナローゲージ乗車は残っていて、四日市に戻って内部線と八王子線に乗車
しました。陽はとっくに暮れて、名古屋に戻ったら21時でした。同じカプセルホテルに泊まりましたが、
部屋が昨日と同じでびっくりでした・・・。
11-03-16
東員六把野→桑名→桑名東方(簡)→蟹江→弥富→四日市・近鉄百貨店内→四日市→四日市浜田→楠
→四日市塩浜→津上浜→三重大学内→三重県庁内→津駅前→津センターパレス内→津中央
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↑大野簡易局 |
切符の有効期間の最終日、名古屋線の急行で松阪まで行きました。初めから松阪に行こうとは考えて
いなくて、なんとなく行ったという感じでした。ま、野球の松坂くんが話題になっていたし(??)。
松阪といえば和牛で、JRの駅には松阪牛の駅弁があるようですが、私が覗いたときは見当たりませんでした。
松阪朝日局と駅前局を訪問して、西へ向かいました。
伊賀の山間にある名張は大阪通勤圏で宅地かも進んでいます。名張局を訪問した後は奈良県に入り、
最初の駅の三本松で下車。三本松簡易局が地図上に記されていなく、しかし付近にあるはずと探しましたが、
見つからず。駐在所に所在を聞いたら2・3Km先ということ。結局三本松は見送り、1駅進んだ室生口大野
の大野簡易局を訪問。ここで受託者が処理をミスし、やり直しさせられることに。私自身は大して気には
しなかったのですが、受託者は恐縮しきりで付近のパンフレットをいただきました。榛原で2局、
桜井で1局加えて、2日ぶりに八木に戻りました。
橿原線を北上。石見で下車して三宅局を訪問。磯城郡三宅町は2日前に訪問の三宅但馬簡易局と
この三宅局の2局です。西大寺から京都線にかわり、残り時間を沿線の局訪問に充てました。祝園→
下狛は近鉄と平行しているJRの学研都市線に乗っています。最近市制を施行した京田辺市の京都田辺河原
局と新田辺局を訪問して16時になりました。
しかしまだ終了ではなく、急行で西大寺に戻り、近所の奈良ファミリーに向かいました。複合型ショッピング
センターにある奈良ファミリー内局は、貯金窓口は10時から17時までの扱いなのです。これで3日
にわたる局巡りに文字通り終止符が打たれたわけです。
近鉄では、南河内や伊勢志摩が未乗車で残っています。いつかの機会に訪れてみたいと思っています。
11-03-17
松阪朝日→松阪駅前→名張→大野(簡)→大和榛原→榛原新町→桜井西本町→三宅→山田荘→祝園→下狛
→京都田辺河原→新田辺→奈良ファミリー内