現状は。
(Yahoo将棋レポート IV)

24th November 2004


「ルールと戦略」と「待ち合わせ」 - 『団体トピ作成の論理』


 今回取り上げるのは、n氏ならぬc氏である。
 c氏は、「待ち合わせ」掲示板の地位向上のため登場した、今一番ホットな人だ。地位向上なんて書くとそもそも怒られるかもしれないが、ここに焦点を当ててみたい。

 c氏が「ルールと戦略」掲示板にある某トピに登場した理由は、以下のようなものだった。

 団体トピが「ルールと戦略」にばっかりあるのはおかしい。「待ち合わせ」と言う、交友を目的としたカテゴリの掲示板があるんだから、団体トピは「待ち合わせ」に作るべきだ!

 とまぁ、こんな感じだった。
 囲碁とかチェスとかオセロがそうだから将棋もそうするべき、と言うのは暴論だと思ったが、大本の主張はまぁ正しいと言えなくもない。実情さえ抜きに考えればだが。

 この話は、c氏に絡まれた(そもそもその前から絡まれてた)ナイトさんのおかげ(せい?)で大きくなった。
 ひとりでは手に負えなくなってきたのと、団体の話なので、各団体トピに『意見をください』と書いて回ったのである。反応したのはそう多くなかったが、えばぁもナイトさんのレスを見て知ったくちだ。


 結果だけ言えば、この議論はすぐに解決した。
 そもそもc氏も、ある実情があって「ルールと戦略」に出てきた。
 本人がそれを意識して出てきたかどうかはわからない(規約を読んで、『ここに書くべきだ』と思って出てきたのかもしれない)が、深層意識の中には必ずあったある実情が、この議論の答えなのであった。

 その実情の表現方法をちょっと間違えたがために、ナイトさんは攻撃を受ける一因を作ってしまったと言える。他にもいろいろ言われてたけど。


 c氏は一度、この議論の元となる主張を「待ち合わせ」にある自分のトピに書いている。
 なのになぜもう一度、「ルールと戦略」にあるナイトさんのトピで書いたのか。

 答えは単純明快。
 レスがなかったのである。

 c氏が最初に書いたときレスが少なかったのはなぜか。
 そんなのは簡単で、見ている人が少ないからである。「待ち合わせ」には、そもそもビューアーが少ないのである。

 この話は、c氏があのトピで話をしているうちは絶対に大きくなることはなかった。
 繰り返すが、「待ち合わせ」ではレスがなかったのである。

 『これではただの独り言だ』  c氏はこう思ったのだろう。
 えばぁは、この気持ちがよくわかる。そもそも掲示板やHPで物書きをするのは、誰かに自分の主張・言葉を見てほしいからであるのだ。


 と言うわけでc氏は「ルールと戦略」でこの話を始めた。
 この話は、議論にならないと意味がない。議論になるには複数の人間が必要。話に入ってきてくれる人が必要なら、もともと人が多いところで話をしたほうが、入ってくる確率が高い。
 ビューアーのうち、x%の人が話に入ってくるとしたら、100人いるところで話をするのと、50人いるところで話をするのでは、前者のほうが多くの意見を聞いた議論が出来る。こんなのは誰だってわかる理屈だ。

 誰だってわかる理屈。これが、団体トピが「ルールと戦略」に立ち続ける最大の理由である。
 さっきから『ある実情』と言っていたやつだ。
 c氏はYahoo掲示板の規約に気を取られ、うっかりしたか、読みぬけしたか、これを見落としたのである。何かの議論と同じで、団体トピだってこの理屈を元に「ルールと戦略」でトピを作っているのだ。

 『ビューアーのうち、x%の人が団体に加入してくれるとしたら、100人いるところで勧誘するのと、50人いるところで勧誘するのでは、前者のほうが多くの団員を獲得できる』のだ。実際ひとくくりにこうは言えないが、この効果を期待しているのは事実である。この理屈は、c氏が「ルールと戦略」で議論を始めた理由となんら変わりのない論理だ。
 団員がいらない団体(そんな団体はないと思うが)なら「待ち合わせ」にトピを立てても構わないと思うが、団員を獲得したい団体が人の多い「ルールと戦略」にトピを作りたがるのは、『団体の基礎のため』、当然の話なのである。

 主にこのような意見と、他にいろんな意見を元(?)TeamDragon重鎮のm氏に言われたc氏は納得した。
 このような議論ものは、(元?)TDの面目躍如といったところか。そのあと続けて数人がたたみ込みに来たあたりは、もはや感服ものである。


 そしてこの議論のあとほどなく、ラウンジから直リンクされる掲示板が「ルールと戦略」から「待ち合わせ」に代わった。c氏かナイトさんがYahooにメールでもしたのであろう。
 これでナイトさんの表現を借りれば「待ち合わせ」掲示板が『表』になった(こう言われるのも嫌だろうなぁ)わけだが、今後、両カテゴリのトピ数などがどう移り変わるかは注目してみたいところだ。
 「ルールと戦略」はトピ数が多かったから(Yahoo将棋が出来る前からあったというのもあるが)にぎわっていたのか、ラウンジから直リンクされているからにぎわっていたのか、気になる部分である。


 c氏が成功した要因は、ナイトさんを相手に選んだことだろうか。
 ナイトさんが相手でなければ、この話はここまで大きくならなかっただろうし、元TD重鎮m氏の登場はなかったはずだ。
 ここまで計算していたかどうかはわからないが、結果論で言えばc氏は「したたか」であった。



経験者は語る。 - 「待ち合わせ」の過去


 えばぁはHPを作る前になるが、「ルールと戦略」にも「待ち合わせ」にもトピを作ったことがある。
 もちろん最初に「待ち合わせ」でトピを作り、その後「ルールと戦略」に移ったくちだ。

 2年くらい前になるが、あのころから「ルールと戦略」はトピック飽和状態だった。
 (ちなみに、そもそもこんな状況を作り上げたのは、古くから存在した良トピを駆逐しまくった伝説の揚げ足取り・eight_head_dragonのせいだと思っている。奴が現れてから、便乗して変なのが多くなり始めた。)
 だから最初にえばぁは「待ち合わせ」で始めたのだが(トピ名は忘れた)、あのころの「待ち合わせ」はもっとすごかった。トピがひとつもない日があったのである(笑)

 2年前と言ったら、Yahoo将棋が出来てから1年経ったころである。
 なのに、「待ち合わせ」にはひとつのトピもないときがあったのだ。しかもトピ数が少ないと消されるのも早く、えばぁのトピはなんと、3日書かなかっただけで消えさったのである。今では何を書いたのかさえ覚えていない。

 そんな状態ならば、始めは両方の掲示板を覗いていた人でも、トピがひとつもなければ徐々に「ルールと戦略」だけ見るようになっていくのは仕方ない。
 しかも3日書かなかっただけで消えるのは、サイレンススズカも裸足で逃げ出す脅威のハイペースである。

 レスも期待できない状況だが、書くネタに詰まることもある。
 ただ書き込んでトピを継続させるためだけに、こんなところで西武の話だの、ラルクの曲の話などしたくない。
 全然将棋と関係ないではないか。

 トピック作成者としては、「待ち合わせ」でトピを作るのに二の足を踏むのは当たり前だった。
 これが、えばぁが「ルールと戦略」に移動した理由である。他にいたトピック作成希望者の気持ちもこんなもんだったであろう。


 こういう過去があると、トピ飽和状態を続けている「ルールと戦略」を一種のブランド化してしまうのも当然と言える。
 希少価値があるからだ。面白がって中身のないトピを作り続ける一部の人間などはその最たるものであろう。
 そして、空いている「待ち合わせ」は誰も見てないかもしれないと言う困った状況下なのだ。

 こうして、「ルールと戦略」にトピを立てることは、その団体(または個人)のステータス(または満足感)を得るものになってしまった。これを非常にうまく表現した人が、件のナイトさんである。
 こう思う気持ちもわからないでもないが、やりすぎてしまったというところか。


 えばぁは「ルールと戦略」で『気が向いたときに語ってみるトピック』と言うのを作ったが、50レスくらい続けたところでHPに鞍替えした。
 ドクターがHPを作ったのを見て『いいな〜』と思ったからであるが、前述のような「野球」だの「ラルク」の話もしたかったというのもある。将棋カテゴリにあるトピでそんな話をするのはどうかと思っていた。あんまり毒も吐けないし。

 と言うわけでえばぁはトピが自然に消えるのを待っていたが、好意か嫌がらせか、勝手に上げる人がいるので削除届けを出し、Yahoo掲示板からフェードアウトした。
 しかしこんな風にしたのはえばぁくらいで、利用者の中には依然として「ルールと戦略」偏重の雰囲気は残った。やっぱり、人が多いからだ。



Yahoo将棋団体無断リンク集の(自称)創案者は語る。 - むちゃくちゃな暴論


 えばぁは

   『ある程度の人数が集まった団体は「ルールと戦略」上のトピックに削除依頼を出して消し、HPを作って掲示板を設置し、そこで話をすればいい。』

 と、思っている。
 これをやれば、相当の数のトピックが「ルールと戦略」から消える。c氏より過激だ。
 既存の団体に入りたがらない人が多いから今でも団体トピが立ち続けるのである。だったら、ある程度(まぁ、10〜20人くらい)人数のいる団体はもはや「ルールと戦略」から撤退してもいいような気がする。


 しかし、自分で言っておきながらとんでもない暴論に見える。

 とは言え、トピ名に『団員募集』と書いてあるのに、直近40レスが全て団員同士の与太話だったとしたら、『自分たちで掲示板設置して話すればいいのに』と思うのは自然な発想ではなかろうかと思うのだが。
 Yahoo掲示板は2chと違って『1000レスでストップ→次スレを立てる』とか言う機能がないため、成立時と今では全然状況が違っているトピックも中にはある。
 ひとりで何かのたまって、それにレスがつくトピは、ブログでやればいいのである。なんで1対1の与太話を、公共の場でやる必要があるのか。えばぁがHPに鞍替えしたのはこの辺の理由もある。


 もし今これが成立したら、ラウンジからの直リンクが変わったこともあり、半年後には「待ち合わせ」「ルールと戦略」の関係が逆転するかもしれない。それだけ威力のあるもんだと思っている。
 団体のHPはえばぁがリンク集に載せる。そしてみんな、このHPで団体を見つけて覗いて、加入したきゃすればいいのだ。これでえばぁのHPのアクセスもアップし、(えばぁは)一石二鳥である。
 それにそもそも、掲示板から団体に入る人よりはラウンジから団体に入る人のほうが圧倒的に多いはずだ。

 しかし、こんなことをYahoo掲示板で書いたら、えばぁはラウンジで多くの団体の団員から『てめーのHPの宣伝かよ』と、抗議のPM攻撃を食らって落とされるかもしれない(笑) だからやめる。これはあくまで独り言である。
 それに、えばぁのHPのビューアー数と、現状の「ルールと戦略」のビューアー数(推定)には果てしない差がある。前述した『団体トピ作成の論理』からしても、どう考えても残念ながらこの方法論は成立しないことが判明した。・・・がっくり。



でも・・・


 そもそもYahoo掲示板には不備がいろいろある。
 今回のことだってそうだが、最もえばぁが問題だと思っていることは、

 消えたトピックのログ閲覧が出来ない!

 ことである。
 出来ないと今まで思って生きてきたけど、出来るなら誰か教えて欲しい。

 言っておくがこれはとんでもない問題である。極端な話、『何を発言しようが、削除依頼を出して消してもらえば物的証拠は残らない』のである。物書きとしては、由々しき問題だ。
 しかも現存するトピック内の検索も拙さ過ぎる。


 実際問題として考えるとこの仕様変更はもはや不可能に近い。とんでもない人数がYahoo掲示板を夜な夜な(昼間もか)使っているのである。ぜーんぶ仕様変更したらとんでもない時間と費用がかかると思う。

 だがやっぱり、ダイエーホークス買収にお金かける前にYahoo掲示板にお金をかけて欲しい。いくら費用がかかると言っても、ダイエーホークスよりは絶対に安いはずである。
 それくらい切実な問題である。今の状態では、書いたことに責任を持たなくてもいいことになってしまう。


 さて、・・・ずいぶん書きなぐったものである。今回はこの辺で。



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