・棋王戦 (羽生 0−2 森内) 第1局、第2局と森内が連勝して奪取へ王手。 第2局は個人的になかなか興味深かった。羽生の採った作戦は「端歩位取り穴熊で、端から逆襲を食らわないように、始めに銀冠を組んで上部を厚くしておく」と言うもの。普通にやると、去年の王将戦第4局のようになってしまうからだ。 しかし、確かに端逆襲は食らわなかったが、代わりに6筋と5筋の位を取られて大威張りされてしまってはなんだかなと言う感じ。結局ずーっと押されっぱなしで負けてしまい、これを見ても、やはり端歩位取り穴熊は辛そうだ。
・王将戦 (羽生 3−1 佐藤) 4タテかと思いきや、第4局を佐藤が返して踏みとどまった。 将棋界に未だタイトル戦3連敗4連勝はなく、苦しいことに変わりはないが、棋聖防衛後は羽生に負けまくっていたので、連敗を止めたことで前向きになるかもしれない。しかし、連敗して第3局に相横歩取りを持ってくるのはどうかいな。
・藤井の現状 王位戦で島に負け、リーグ入りならず・・・。大ショック。 棋聖戦は鈴木に負けて1勝1敗組に回り、相手は南。ここは勝つだろ・・・。 朝日OPは次が深浦。通算では圧勝、カモネギ状態だが、最近は五分五分な感じもして、楽勝でいけるとは言いがたい。 順位戦は順位差で残留確定。最終局は、勝てば久保を蹴落とすことになる。 竜王戦は郷田に一敗を喫しており、次負けると2組へ降級してしまう。その相手は三浦。順位戦では千日手の末勝ちを収めたが、棋王戦本戦では負けている。同門対決だがここは負けられない。 王座戦は2次予選で久保と激突。順位戦前に対局がつくのかどうかわからないが、この1ヶ月以内で久保とは2回当たりそうだ。
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2006年2月17日(金)
No.72
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