++えばぁの屁理屈将棋++

 
2004年8月の日記

 
2004年8月26日(木)
またも振り飛車。 ..
 
2004年8月21日(土)
『四間飛車の急所・..
 
2004年8月14日(土)
一日一森下。 (竜..
 
2004年8月12日(木)
あった〜!
 
2004年8月11日(水)
四間飛車の急所 2..
 
2004年8月9日(月)
島600勝の棋譜。
 
2004年8月8日(日)
島、通算600勝!..
 
2004年8月6日(金)
師匠と仲良く・・・..
 
2004年8月5日(木)
羽生、1つリード。..
 
2004年8月3日(火)
羽生九段? (王座..
 
またも振り飛車。 (王位戦第4局)
http://www.nishinippon.co.jp/jigyou/2004jigyou/45oui/
 
 
 振り飛車シリーズとなった今回の王位戦。
 第4局は羽生の藤井システムで、対する谷川は▲5五角戦法から急戦に。
 
 最近の藤井システムは端より中央を重視するようで(『振り飛車ワールド』より)△9五歩より△6四歩だったわけですが、その△6四歩を狙う▲5五角戦法を誘発した(のか、誘ったか)ようです。
 しかし感想戦で羽生が『3五歩(二十三手目)と仕掛けられ、2四同銀(三十三手目)が想像以上に厳しかった。』と言ってます。
 ストレートな進行で厳しいってことはもうだめなんだろか、後手藤井システム。
 
 でも、序盤だけじゃ決まらんのですよねぇ。
 とにかく耐える耐える。△7一玉とか△4三銀とか、学ばないとなぁ。
 
 
 これで成績は羽生の3−1に。さすがに2期連続の奪取失敗はないのか。
 今回羽生が振り飛車を指してるのは、谷川が振り飛車党に相性が悪いのと、挑発の意味もあるのかなぁ。なんだか谷川が誘われてる感じがします。
2004年8月26日(木)  No.37

 
『四間飛車の急所・2巻』の評判
 夏休みの読書感想文書いてる気分です。
 
 
 「△4三銀・△4一金型が楽しみですね。」
 読んだ人がそう言っていた。
 △4三銀・△4一金型とは藤井が1巻で『新時代の基本図』として提示した最新形のことで、四間飛車の急所・4巻で解説される予定の形だ。
 他、棋書スレでは「真新しい変化がない」と言う感想も見受けられた。えばぁは同じ戦型の棋書を何冊も見比べたことがないのでわからないが、言う人が言うのだからきっとそうなのだろう。
 この2つの意見を聞いて、「ほとんどの人は『定跡書=最新の戦法・変化を解説するべきもの』と思ってんだろうなぁ」と思った。普通はそう思うところなんだろう。えばぁは棋書を買い始めてからまだ2年しか経っていない。
 
 えばぁは今実家にいるのだが、『週刊朝日』が読める。『週刊朝日』には今『達人戦』の観戦記が載っていて、今週号は▲中原×△桐山だった。
 ここまで書いておいて別に中原も桐山も関係ないのだが(笑)、観戦記の中に『将棋界には歴史書や「戦型の変遷」といった本がほとんどない』とあった。と言うことはやっぱり定跡書は最新の戦型を解説するもので、『消えた戦法の謎』みたいな本は新しい本なんだろう。
 
 しかし四間飛車の急所・2巻は、基本図から△5四歩・△6四歩・△1二香を解説している。
 だが、もし従来の『最新の戦型』を解説する棋書を書くなら、この本では基本図から△1二香だけ解説すればいいはずだ。鈴木大介風に書けば「基本図では△1二香がお勧めだ」とかである。そして細部まで深く解説すれば、みんなが「名著だ」とか言ってくれるんだろう。
 
 藤井はそこを端折らず、基本図から△5四歩・△6四歩・△1二香を全て書いた。
 そのようにした四間飛車党総裁・藤井の意図は何か。それは1巻の前書きにある。
 
 「誰かがまた本書で定跡を勉強し疑問を持ち、新しい定跡を生んでくれることにつながればこれ以上の喜びはない」
 「改めて昔の定跡を調べていて、自分が日々研究中に思いついた工夫は、過去の先人が既に指していることが多いのに驚いた。やはり『温故知新』なのである」
 
 『温故知新』 この言葉に尽きると思う。
 だから、古い形である△5四歩・△6四歩もしっかり書いてるのだ。これは「歴史書や戦型の変遷を解説する」ことである。
 
 
 と言うことで改めて言うが、『四間飛車の急所』シリーズは、四間飛車の歴史書なのである。どこかで見たことある形が多いとか、真新しい変化がないとか言うのはお門違いじゃないかなぁ。
 
 
 
 『追伸』
 もし『四間飛車の急所』が鈴木大介著だったら、上じゃ『基本図から△1二香しか書かない』って書いたけど、ホントに書かせたら、基本図から△4三銀しか書かないんじゃないかと思う(笑)
2004年8月21日(土)  No.36

 
一日一森下。 (竜王戦)
 竜王戦挑決は森下×渡辺に決まりました。
 
 こうなったらえばぁは森下を応援です。
 森下の『現代矢倉の思想』を読んで、先崎の『まわり将棋は技術だ』を読んだえばぁにはもう森下を応援する以外考えられません。
 振り飛車退治が得意でも、横歩を取らせるのが嫌いでも構いません。
 とにかく、がんばれ森下。
2004年8月14日(土)  No.35

 
あった〜!
 四間飛車の急所2巻、手に入りました!
 
 まだ手にとってから1時間ちょっとしか経ってないし、中は全部見てないんですが・・・ぱっと見ただけでもすごい。
 概要だけお伝えしますと、2巻に書かれている定跡は『山田定跡』『鷺宮定跡』『▲6八金型斜め棒銀』の3つ。
 残りの『▲6九金型斜め棒銀』『▲4五歩早仕掛け(▲6八金型・▲6九金型両方)』『棒銀』は3巻でやるそうです。
 
 シリーズものなのになぜか表紙が変わったのだけが残念ですが、「俺は四間飛車党だ!」「俺は急戦党だ!」と思う人は絶対に買い。
 ってか個人的には、そうでなくても買い(笑)
2004年8月12日(木)  No.34

 
四間飛車の急所 2巻
 将棋祭りじゃ売ってたらしいですねぇ。
 サイン本なんか、もうオークションにかけられてるらしいですねぇ。
 こういうときだけ、地方住まいであることを呪います・・・
 
 さて、こっそり帰省したえばぁの期待は仙台にかかっております。
 仙台なら、政令指定都市の仙台なら、明日・・・並んでいてくれ。
 
 でも、並ぶ可能性の低い明日は自分では行かず、妹に頼んだえばぁでした。
2004年8月11日(水)  No.33

 
島600勝の棋譜。
http://game9.2ch.net/test/read.cgi/bgame/1023750067/847-848
 
 
 こんばんは。
 あくまでも藤井が負けた棋譜とは言わないえばぁです。
 
 藤井が先手で、戦型は▲藤井システム△ミレニアム。
 △5五角と出てからミレニアムに行くのは初めて見ましたが、結局たどり着いたのは島ノート323ページ途中図(持ってない人ごめんなさい)に類似した局面(▲3七桂と△2四歩の交換が入っていない局面)でした。
 
 角の動きが、
 本譜 : 2二〜5五〜7三〜8四=3手
 島ノート : 2二〜3三〜5一〜8四=3手
 なので手得にはなってないみたいです。
 
 と言うことは▲3七桂を跳ねていない先手には穴熊へ囲う余地が残っているので、後手の動きは得だったかどうかは微妙なところですか。
 実際藤井は穴熊に組み替えましたが、あえて組ませたと言う見方も出来るので難しいところです。行ってないから解説も聞いてないし(笑)
 
 藤井が穴熊に組み替える間、島はミレニアムを崩して銀冠へ組み換え手待ち。
 4枚で固めようと5三の銀を引くと6筋が不安なので、上部の厚み勝負に切り替えたんでしょうか。
 
 ・・・で、藤井が仕掛けて小競り合いが始まった74手目△5四飛の時点。
 先手の左桂が働いてないのがどうも不満。その後進行して94手目△6五桂と跳ねられては後手きれいに捌けて、えばぁも先手は持ちたくないです。
 その後はガジガジ迫っていきましたがしっかり受けられて負け〜、と言う将棋に見えました。
 穴熊に組ませても指せると見た島が上手かったんでしょうか。
 
 
 ところでこの将棋、手待ちは多いし、一目変な手がちらほら。
 ▲7九角とか、▲4八金上とか、どんな意味なんだろ・・・。
2004年8月9日(月)  No.32

 
島、通算600勝! (JT杯)
 ・・・ということは、藤井が負けたわけです(涙)
 
 http://www.shizuokaonline.com/local_social/20040808171001.htm
 
 
 棋譜はまだ出ていません。
 島は、今年の1月にA級順位戦で青野に勝って以来、半年以上ずーっと負け続け(確か)12連敗。つまり昨日まで今期の勝率0だったわけです。
 早指しとはいえ、その島に負けるとは・・・。島研の3人(羽生、佐藤、森内)の誰かから600勝を狙ってるんじゃなかったんか・・・。
 どんな負けかたしたんだろ・・・。
 
 しかも静岡新聞の記事、「打ち回し」って書いてるし。
 将棋なら「指し回し」だろうがよぉ〜。
2004年8月8日(日)  No.31

 
師匠と仲良く・・・(?)
 1局指したあと、ある戦法の検討をしていました。
 と言っても師匠とえばぁの守備範囲でかぶるのはいわゆる『奇襲』の域なわけで、大声で言えるような戦法ではないのですが(笑)
 
 ここまで煽っておいてあれですが、調べていたのは・・・
 初手から、▲2六歩△3四歩▲2五歩△3三角▲2六飛として、次に▲3六飛から▲3四飛と角頭の歩を取る手を含みにするやつです。
 
 
 えばぁはこの戦法、振り飛車に意地悪するための戦法だと思ってました。
 そしたら、居飛車を相手にするほうが深く研究されてるようです。
 
 初めの文献は師匠が持っていた昭和51年(古っ)の本で、対策もしっかり載っていてホントに奇襲扱いされておりました。
 ところがネット検索で調べると、なんと定跡が進化してたんですね。
 28年も前とはいえ、こんな戦法よく研究するなと言うのがえばぁの正直な感想ですが、進化してしまったものは仕方ありません。
 その進化の道筋は、昭和51年時の対策が居飛車にすることだったため、それに対抗する手順を研究したと言うものでした。
 
 で、その変化を調べたわけですが、サーチエンジンでパッと検索して見つかる情報なんていうのは元の文献があるわけです。このHPのコンテンツもだいたいそうです(笑)
 そして奇襲戦法系の文献は「対策が書いてない」ことが多々あるんですね。
 
 ・・・と言うことはどうなるか。
 ネットで出る情報にも、対策が書いていないと言うことになるわけです。
 数多くのHPを隅々調べればどこかに書いてあるかもしれないんですが、そこまでする時間と気合が足りなかった(笑)
 
 
 なので結局、ハマった棋譜を見つつ手を変えることが出来そうな場所を探すと言うごくごく普通のことに戻りました。
 で、師匠の納得する結論を出してくれたのは、師匠が所有する激指君(ソフト)。
 当然と言えば当然の結果であります。えばぁが師匠の感覚を信用しないのと同様、師匠はえばぁの感覚を信用していないからです。
 
 その研究については・・・長くなるので切り上げます。
 
 ちなみにこの研究をしていて一番びっくりしたのは、見つけたサイトの掲示板にn氏がいたことでした(笑)
2004年8月6日(金)  No.30

 
羽生、1つリード。 (王位戦第3局) +ゴキゲン中飛車って?
 王位戦第3局は先手の羽生勝ちで、通算2−1でリードしました。
 
 戦型は後手の谷川が飛車を振って、三度対抗形(後手中飛車)。
 ほとんどの人が「次は相居飛車だろう」と思ってたと思うんですが、今回の流れはなんなんでしょ。
 研究手順へ誘導されるような将棋を回避したいとか、そういう感じなのかなぁ・・・。
 まぁ、明らかに羽生×森内の将棋とは一線を画しているとは思います。
 
 
 中飛車と言えば、えばぁが気になっていることがひとつ。
 『ゴキゲン中飛車』の定義ってどこまで?
 個人的見解では、王位戦第2局は『5筋位取り中飛車』。
 でも、あれをゴキゲン中飛車と言う人もいる。と言うかそのほうが多いかも。
 
 5筋位取り中飛車と言うのは、出だし▲7六歩△8四歩▲5六歩。
 △3四歩なら▲5五歩で位が取れると言うやつです。
 この戦法は、先手でしか出来ない戦法で、後手だと▲7六歩△3四歩▲2六歩△5四歩▲2五歩△5五歩(注 昔の順)と進行、以下▲2四歩△同歩▲同飛△3二金で飛車先を切られるわ、△3二金と上がらなくてはいけないわ、しかも次に横歩を取られて激しい戦いにされる順もあります。
 
 そこに現れたのが▲7六歩△3四歩▲2六歩△5四歩▲2五歩のときに△5二飛とするゴキゲン中飛車。
 この戦法は、『飛車先は切られてもいいから5筋位取りの中飛車に組む』と言うのが第一目的だとえばぁは思います。ただし『居飛車側に不備があれば、こっちから動きますよ』と言うのも見せているのが新しい。
 なのでゴキゲン中飛車の△5五歩は、急戦ならいつでも決戦の△5六歩を見せ、持久戦なら位になるという2つの狙いがある手なんですね。
 
 で、ここでもうひとつの問題が。
 △5二飛以降急戦になれば"ゴキゲン中飛車"で文句はないんですが、居飛車が自重して5筋位取りの持久戦になった場合、これは何中飛車なのか。
 ただ、これは先手の5筋位取り中飛車とは明らかに違う形になるので『ゴキゲン中飛車(の一種)』でいいのか・・・なぁ。
 
 ただ、個人的には王位戦第2局みたいな将棋を『ゴキゲン中飛車』とは絶対に認めたくないんですが・・・どうなんでしょう。
 まぁ、こういう問題をほじくり返し始めたらキリがないですけど。
 (例 『山田定跡』と『斜め棒銀』)
2004年8月5日(木)  No.29

 
羽生九段? (王座戦)
http://hobby.nikkei.co.jp/shogi/

 
 王座戦の挑戦者決定戦、▲渡辺明×△森内俊之が今日行われ、132手にて後手の森内が勝ちました。
 
 矢倉の出だしから、森内が右玉へ。
 渡辺は金矢倉から対右玉に有効と言われている菊水矢倉に組み替えて玉を深くしてから攻めに出ました。
 その後の解説云々は日経のサイトが詳しいのでそちらをご覧ください。・・・と言ってしまうと見たほうが早いので、書くことはほとんどありません(笑)
 
 プロの将棋では右玉に対して菊水矢倉(ミレニアムって言ったほうがわかりやすい?)に組み替えるのがよく見られます。
 対策の決定版とは言えないようですが、プロがやるからには有力なんでしょう。そう信じたい。『定跡外伝2』にも書いてるし。
 右玉に悩む人は(頻繁に右玉使いと当たるというのはないとは思いますが)今度やってみてください。
 
 
 あ、竜王戦の準々決勝▲神谷×△森下は後手の森下が勝ったようです。
 最近森下システムも復活したみたいですし、森下がんばれ。
 一日一森下。
2004年8月3日(火)  No.28

 
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