西口について


29th May 2003


 ペナントレースが開幕して、もう2ヶ月。
 パリーグ編を書こうかと思っていたのに、ほぼ大方の予想通りの展開。
 (西武、ダイエー、近鉄の3球団が抜けている)
 まぁ、オリックスの石毛更迭は予想しなかったですけども(笑)。

 しかぁーし!!
 僕にとってはかなりの大事が起きています。

 そうなんです。
 ネオユニヴァースが皐月賞を勝ち、ダービーを勝てば2冠馬に!
  ※ なんと重馬場のダービーも勝って二冠馬。そしてダービー後すぐ宝塚記念に出走すると言う挑戦、4着。 ('04.Oct追記)
 馬主はラルクファンですかね。

 もうこうなったら思い切って宝塚記念(芝2200m・阪神)まで行ってほしい。
 宝塚記念とShibuya Seven Daysは日程重なってるし!
 なんかすごい!
 これはラルクさん、活動再開しろって言うことじゃないですか!
  ※ ハラハラさせつつ、活動再開した。hydeは宝塚記念でネオユニヴァースの単賞1万円を購入、見事に外した。 ('04.Oct追記)

 でも、ちょっと距離に不安があるんですよ。
 ネオユニヴァースは、母系があまり長い距離に向いてない血統でして、全兄が2頭いるんですが、チョウカイリョウガって言うお兄さんは2200mがギリギリ。
 もう1頭のアグネスプラネットっていうお兄ちゃんはもうちょっと長くても走れるみたいです。
 ネオユニヴァースはどっちなのか。
 ダービーは2400mで、しかも直線の長い東京競馬場。
 サンデーサイレンス産駒は基本的には中距離に強い。
 ダビスタ的にはニックス(相性のいい配合)ですが(笑)、ちょっとねぇ・・・・・・って、
   ※ 2400mは克服した。そして三冠最後の菊花賞(3000m)に臨むが、3着。翌年の天皇賞(3200m)は逃げ馬を捕まえられず11着と惨敗。長い距離は向いていなかったのか。 ('04.Oct追記)





 ・・・違うんです。
 僕だけではなく、西武ファンいや西口ファンにとって、かなりの大事なんでした。
 そう、これです。

こちら

 西武のエースは西口だと思っている多くの西武ファンにとって、これほどの大事はございません。

 7年連続2桁勝利中。

 西口が新人のとき、解説していた元南海のエース・杉浦忠氏が 「こいつは絶対に大成する」 と言った(と聞いた)西口。

 97年にはリーグMVP、沢村賞、最多勝、最多奪三振、云々・・・獲得。
 この年の契約更改では、年俸は3年目にして1億GET。
 ニュースステーションに出演して「野菜は嫌いです」と言い放った(気がする)。

 3度の登板につきだいたい1度は間違いなく序盤で大量失点。

 でも夏場からは異様な強さを見せ、大事な試合ではきっちり勝つ。

 いろんな西口がいますが、彼を西武のエースと認めない者は松坂ファンだけでしょう。

 そのために、何故西口がエースなのかをこれから力説したいと思います。





 西武黄金時代の終焉が94年、日本シリーズで巨人に負け、森が更迭されたとき。
 次に来た監督は、東尾。
 生え抜きの監督を作りたかったんでしょうかね。
 石毛に断られ、ダイエーに出て行かれたと言う前科もありますし。
 まぁ、今思うと「石毛じゃなくてよかったなー」ですが(笑)

 その東尾西武の初ドラフトで、3位指名されたのが西口でした。
 この当時、僕の周りには普通の新聞しかなかったので西口がどういう人物だったのかと言うのはあとから知ったわけですが、西口は当時で言う、ドラフト逆指名レベルの選手だったそうです。
 (これも後付けかもしれないですけどね。)

 しかし、所属していた立正大はドラフト直前まで入れ替え戦を戦っていて、それが終わらない限りプロとの接触ができなかった。その入れ替え戦が終了したのが、ドラフト前日だったとか。
 そのため西口は逆指名できず、西武が3位で指名したと言う話です。
 まぁ、あとから聞いた話ですから、実情は西口の体の細さを嫌ったとか、そんな可能性もあるわけですけどね。

 西口が東尾にかわいがられたのは、才能を東尾が認めたからなのか、ただ単に和歌山出身だったからなのか、それは不明ですが、とりあえず東尾が才能を見抜いていたとしましょう。
  ※ 東尾の和歌山びいきは西武ファンには有名。最たるものが高校の後輩である原井(現ロッテ)。他、垣内など。 ('04.Oct追記)
 西口はチェンジアップを習得した2年目(96年)に16勝をあげます。

 当時の西武のピッチャーは、工藤(現巨人)がFAで去り、渡辺久信、郭、石井丈が衰えを見せ、微妙な感じでした。
 野手陣は鈴木健や垣内、そして今をときめく(?)松井稼頭央が台頭してきたものの、この年、中核であった清原が巨人へとFA移籍。

 2年続けて3位、しかも清原の抜けた来年(97年)は更に微妙な感じだなぁと思っていたところでの、西口の登場でした。

 そして97年、西口は先発だけではなく終盤には抑えも担当するという、まさに獅子奮迅の働き。
 (抑えがいなかったせいなんですが(笑))
 15勝5敗1セーブで見事チームをリーグ優勝へと導きました。

 もう、この時点で僕・・・いや、西武ファンにとって完全にエースは西口だと決まったんです。
 日本シリーズでは勝てなかったものの、石井一(現ドジャーズ)と投げあいを演じました。
 リーグMVP、最多勝、最多奪三振、最優秀勝率、ベストナイン、ゴールデングラブ賞、沢村賞・・・と数々もらいましたが、おまけみたいなもんです。
 「西武のエースは西口!」
 という事実を西武ファンだけでなくプロ野球ファン全体に広めたことで十分です。

 次の年は開幕から調子が悪く、一時期2軍でミニキャンプを張るなど、ちょっと微妙でしたが後半戦活躍し、13勝でチームも優勝。
 ただ、日本シリーズではまたも勝てませんでした。
 この辺が地味なイメージをかもしだしてるんでしょうけども。
  ※ '04年日本シリーズ第5戦でも登板。1ヶ月ぶりの実戦ながら6回2/3を3失点と、試合は作ったが相手の川上が良すぎて負け投手。
 ('04.Oct追記)




 そしてその次の年です。
 西武ファンにとって、幸か不幸か、
 甲子園春夏連覇、夏の準決勝では登板したとたんにチームが逆転、決勝戦ではノーヒットノーラン・・・という、
 高校野球の世界では、この世の限りを尽くしてきたとも言えそうな松坂大輔が西武に入団してきました。

 松坂の初登板時は僕もBSで見ていましたが、なんてったって片岡(現阪神)を空振りさせた155キロのストレートです。
 入団時からマスコミは松坂ばっかり扱ってましたが、こんなことをされては更に松坂を扱わないわけには行きません。

 ・・・というわけで、松坂はこの年最多勝を取ってしまい、マスコミからは西武のエース扱いされ、松坂ファンが

 「西武のエースは松坂」

 などとほざき始める、今の状況になりました。

 しかし言っておきます。

 松坂は西武を優勝させたんでしょうか。

 いいえ、させてません。
  ※ 今年、させました。第2戦勝ってればもっと楽でしたが。 ('04.Oct追記)

 去年リーグ優勝しましたが、投手陣で一番活躍したのは、西口です。
 松坂は怪我で離脱、ちゃっかり日本シリーズで復帰して、負けを2つつけたわけです。

 成績でいくら松坂が西口を越えようと、西口が踏ん張っていた去年までは、


 間違いなく西武のエースは西口です。





 その西口が!
 開幕投手を逃してから不調続き。
 1つ勝っては1つ負ける状態。
 (3勝3敗)
 しかも勝つときも危な気たっぷりでファンをハラハラさせ、負けるときは大量失点で(ネット観戦の)ファンの時間を有効に使わせてくれる気の遣いよう。
 そんなこんなで防御率は最悪の一途をたどっております。
 今年のシーズン前に西口は「今まで取ったことがないので防御率のタイトルを取りたい」と語っていました。

 無理です。

 このままでは投球回数に達するのかどうかも怪しい。

 98年シーズンの初めもこんな感じでしたが、東尾流の中継ぎ・抑え調整&ミニキャンプで立ち直ったと思います。
 さて今年はどうなんだろうか・・・。
 どうも、首のあたりが痛いという話も聞いています。

 しかしそこは西口。
 しっかり復活してくれるでしょう。
 後半戦で7勝を稼ぎ、きっちり10勝+αでシーズンをまとめて8年連続2桁勝利してくれるはず!
  ※ ぽつぽつ3勝を上乗せしたものの、結局6勝3敗でシーズンを終える。連続二桁勝利は7年でストップ。しかし今年しっかり10勝しているところはさすが。 ('04.Oct追記)

 そして今度こそ日本シリーズで・・・たぶん阪神相手に勝ってほしい!(爆)
  ※ (セリーグから)日本シリーズに出てきたのは阪神だが、(パリーグから)出て行ったのはダイエーだった・・・。 ('04.Oct追記)


 えー、決して、松坂に負けてほしいわけではないです。
 松坂が今年、今の調子を持続させて西武を優勝させたら、松坂を
  ※ このとき完璧なほど調子が良かった。しかし体の不調を訴え始め長くは続かなかった。 ('04.Oct追記)

 ”西口とのWエース”

 として認めます(笑)。


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