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 生まれて初めての、“フット・マッサージ” はとても心地よかった。なんか足が軽くなった感じがする。時間はもうすぐ日付が変わろうとしていた。このあと深夜3時にホテルをチェックアウト、ガイドの車で空港に向かう。バンコク発、成田行きのフライトは早朝6時半だった。安いツアーなだけにスケジュールもハードだ。寝てしまったら起きる自信がないので、チェックアウトの時間までTVを見ていることにする。歌番組をやっていたので、ボリュームをちょっと大きめにして眠気を紛らわした。

   

 深夜に放送していたタイの歌番組!     夜のバンコク市内!

 ガイドの車は時間通りにホテルに迎えに来た。来たときと同じように深夜の高速を飛ばして、バンコク・ドンムアン国際空港に向かう。車内はクーラーが効いているが、タイは今夜も熱帯夜だった。空港に着くと、お世話になったガイドに別れの挨拶をして搭乗ロビーへ。いよいよタイともお別れだ。出国チェックを終え搭乗ゲートを確認すると、お腹が空いているのに気がついた。日本でも馴染みのケンタッキー・フライド・チキンがあったので迷わず入る。タイ語は喋れなかったが、英語とジェスチャーで注文をした。言葉が分からなくても何とかなるものだ。

   

   帰りのフライト時間までドンムアン空港内のケンタッキーで腹ごしらえを!

 飛行機がドンムアン国際空港を離陸した。機内食を食べ終え、お腹がいっぱいになると、心地よい疲れとともに浅い眠りに入っていた。そして今回のタイ旅行でのことが思い出された。美しかった寺院観光、けっこう楽しめたエレファント・ショー、白熱したムエタイ観戦、目に焼きついて忘れることのないアユタヤの世界遺産、チャオプラヤー川のランチ・クルーズ、妖艶だったニューハーフ・ショー・・・隣の乗客の会話で眠りから覚めたそろそろ成田に到着の時間だ。眠気覚ましにコーヒーをブラックで飲みながら窓の外に目をやると、雲の隙間から富士山が顔を覗かせている。それから数分後、着陸直前に窓からの冬景色を目にしたとき、「明日からまた、いつもの生活が始まるんだ!」 と、現実に引き戻された。空港から一歩外へ出れば、またダウンジャケットを羽織らなければ寒いだろう。つい半日前までは、Tシャツ1枚でも暑かったのに。すべては真冬に見た、真夏の夢だったのか?

   

    機内から見えた富士山!            この冬景色で現実に!




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