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                仁 寺 洞 (インサドン)

 韓国の"Mary's Alley"と呼ばれる仁寺洞は、ミニ博物館を思わせるような通りである。100余りのアンティークの店と古書店、画廊などがずらっと並んでいる。統一新羅時代の土器をはじめ朝鮮時代の白磁に至るまで、品揃えは豊富で、主に古書画、陶磁器、骨董品、家具工芸品、装身具などを取り扱っている。それぞれ古家具、美術品、小品類の専門店に分けられているので鑑賞もしやすい。白磁、杯、土器、木器と小さな漆器は特に人気。 仁寺洞は、伝統の古美術を味わえる趣深い一角で、伝統茶を飲ませる店なども多い。また、毎週日曜日の午前10時から午後10時までは歩行者天国になり、伝統文化市場、伝統芸術公園など多様な行事が行われる。

 普通、仁寺洞というと安国ロータリーから仁寺洞4つ角を過ぎ、鐘路2街にあるタプコル公園(※参照)までのことをいうが、メインストリートの両側には細い路地が迷路のように入り組んでいて、隅々まで見て回ると一日かかってもまわりきれない。

 ※ タプコル公園(旧パコダ公園) タプコル公園は、韓国人にとって非常に重要な歴史的意義を持つ公園だ。日本に植民地支配されていた、1919年3月1日におこった「三・一独立運動」の発祥の地となった場所である。公園中心部には独立宣言書が刻印された記念碑(八角亭)があり、そのまわりを囲むようにして独立運動の過程や日本憲兵と韓国民衆の姿が描かれた12枚のレリーフ、3・1運動記念塔、3・1運動祈念壁画、義庵孫秉熙先生の銅像、韓龍雲先生の記念碑などがある。タプコル公園のある場所は、もともと李氏朝鮮の護寺である大円覚寺の跡地であり、その為、国宝に指定されている仏塔や碑石(国宝第2号の「圓覺寺地10階石塔」、宝物第3号の「圓覺寺碑」などの貴重な文化財)がある。現在はお年寄りの憩いの場としても有名で、朝早くから多くのお年寄りが集まり、世間話やダンスにと交流を深め合う姿があちらこちらで見うけられる。


   

   

   

      仁寺洞の街並み! 露天では、骨董品も売っていた!

  石焼ビビンバの昼食で満足したあとは、ガイドの金さんが仁寺洞(イサドン)に連れて行ってくれた。仁寺洞とは画廊、古書店、骨董品店などが100余り集まる、アンティークな街である。特にインサドンギル(仁寺洞通り)と呼ばれるほんの200mほどのメインストリートにはギャラリー、伝統系のお土産屋さんやレストラン、お茶屋さんなど、韓国の芸術や伝統を感じることのできるお店がズラリと並んでいる。バスから降り、1歩、仁寺洞に入ったときから、一種独特な趣があった。都会の真ん中でありながら閑静な雰囲気が漂う商店街といった感じだ。ここで時間を決めて自由時間となったのだが、オレを含む数名のグループは、ガイドの金さんについて行くことにした。メインストリートを散策しながら、1軒のお洒落な喫茶店に連れていってくれるらしい。よく知っている街ならともかく、初めてで、しかも言葉が通じない外国では、ガイドについて“おのぼりさん”的な行動のほうが、けっこう楽しい場合がある。歩いていても、美術品店、骨董品店ばかりがずらりと並んでいる。韓国民芸品のお土産屋などもあり、見ているだけでもけっこう楽しめる。金さんがある路地を入って行くので後をついて行くと、1軒の喫茶店に突き当たった。日本語混じりの看板のあるこのお店は、“イェッ チャッ チブ” という、ここいらではけっこう有名な、伝統茶が楽しめるお店らしい。有名なお店なので行ったことのある人もいるかもしれない。店内に入ると中の造りもアンティークっぽくてなかなかお洒落。メニューを見ると、まつば茶、ひゃくそう茶、なし茶、なつめ茶、しょうが茶・・・・いろいろあるようだが、オレはユズ茶を注文した。お茶がくる前には、注文していないのにいくつかのお菓子が。これがこのお店のスタイルらしい。初めて食べる韓国伝統の茶菓子は、甘くて美味しかった。そしてユズ茶が運ばれてきた。予想通り、ちょっと歩き疲れていたオレに、このユズ茶はとても美味しかった。
 
 
        イェッ チャッ チブ  のHP → http://www.oldteashop.com/

   

仁寺洞ではけっこう有名な、“イェッ チャッ チブ”!

   

     ユズ茶!               韓国伝統の茶菓子!

   

   ガイドの金さん!           店の前で!

 次は韓国の世界遺産、昌徳宮(チャンドックン)に行く




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