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           6月15日(火) 6日目 晴れ


  今回のイギリスツアーも最終日を迎えた。今夜21:00、ロンドン・ヒースロー空港発のフライトで日本へ帰国する。その最終日には、ビートルズ・ツアー イン ロンドン を予定していた。9:50に、ジュビリー・ライン、セント・ジョンズ・ウッド駅の改札口に集合だ。ホテルを出るときチェックアウトを済ませてスーツケースをフロントに預かってもらった。夕方6:00過ぎ、ガイドに車で空港へ連れていってもらうのにホテルのフロントで待ち合わせをしているからだ。

 セント・ジョンズ・ウッド駅には10分ほど前に到着した。しばらくしてビートルズ・ツアーの女性ガイドが来て、少し遅れて、ビートルズ・ファンのI君がやってきた。I君は滋賀県から参加で、彼もまたひとり旅だった。お互いに自己紹介を済ませてからツアーは出発した。セント・ジョンズ・ウッド駅に併設されていたアビー・ロード・カフェで、ビートルズ・グッズがたくさん売られていたのが印象的だった。ツアーで最初に行ったのは、セント・ジョンズ・ウッド駅から歩いて5分のところにあるアビー・ロードでいきなり感激させられる。オレたちビートルズ・ファンがここですることはただひとつ、彼らのアルバム「アビー・ロード」 を真似して、横断歩道を歩くところを写真に撮ることだった。すでにビートルズ・ファンらしき外国人観光客グループがビートルズになりきって、交代で写真を撮っている。それが終わるのを待ってオレたちも交代でガイドに撮ってもらう。そんなに広くはない通りなのだがけっこう交通量が多い。

   

アルバム「アビー・ロード」のジャケット!「アビー・ロード」のジャケットを真似して!
  1969年8月8日(金)am11:35撮影!    2004年6月15日(火)am10:04撮影!


   

世界で一番有名な横断歩道、アビー・ロード!今でも世界中からビートルズ・ファ
ンが訪れる!看板は落書きでいっぱいだ!

 その横断歩道を渡ったところにはアビー・ロード・スタジオがあった。ここはビートルズとはとても関わりの深いところで、1962年から1970年にかけてビ−トルズは200曲以上にも及ぶほとんどの曲を、ここの第2スタジオでレコーディングしている。主なレコーディングを挙げてみると、1962年6月6日の最初のレコーディングテスト、9月4日の、デビュー曲となった「ラブ・ミー・ドゥ」とその他数曲のレコーディング、翌1963年2月11日には、ファースト・アルバム「プリーズ・プリーズ・ミー」製作のために、新曲10曲をたった1日でレコーディングしている。さらに1967年前半にはアルバム「サージェント・ペパー」がここで製作され、同年6月25日の夜、平和を歌いあげた「愛こそはすべて」を推定3億5千万人もの全世界の視聴者の前で、たいしたことでもなさそうに演奏したのもこのスタジオだった。ビートルズがこのスタジオに与えた影響も大きく、かつてはEMIスタジオと呼ばれていたこのスタジオはビートルズ時代にアビー・ロード・スタジオと名前を変え、アルバムのタイトルにまでなってしまった。このスタジオの入り口のところでガイドに写真を撮ってもらったのだが、ガイドもよく知っていて、「階段の下から3段目に立ってください、下から3段目!ビートルズも下から3段目に立って撮ってました!」 その写真はオレも知っていた。そのあと向かったのは、そこから歩いて5分ほどキャベンディッシュ・アベニュー7番地にあるポールの家だった。ポ−ルはこの3階建ての一軒家を22才のときに買って、40年近く経った今でも所有している。アビー・ロード・スタジオから近いこともあり、ジョンはこの家によく立ち寄り、ポールと一緒に歌を作ったりしていたみたいだ。下の写真 緑に遮られて見づらいが、昔2階の右側の窓から女性ファンが侵入してポールの衣類を盗むという事件があった。犯人はすぐに捕まり、ポールが厳重に注意してことは済んだのだが、そのときのことを歌ったのがアルバム「アビー・ロード」に収録されているシー・ケイム・スルー・ザ・バスルーム・ウィンドー≠セ。次に向かったのはメリルボーン駅だが、途中ベーカー・ストリート駅近くにあったビートルズ・ストアーに立ち寄った。ここもビートルズのグッズ・ショップで、ガイドはしょっちゅう来ているらしく店員とは顔見知りみたいだ。店内を見ていると、オレがリバプールのビートルズ・ショップで買ったのと同じジョンとポールのフィギュアを見つけたのだが、値段が全然違うのでガイドに聞いてみた。「ガイドさん、これと同じフィギュアをリバプールで買ったけれども、こっちの方が3倍高いよ!」 リバプールで買ったときの値段は、どちらかひとつなら8£、ジョンとポールをセットで買えば15£だったが、この店ではひとつ24£の値札が付いていた。「これがロンドンの物価なんですよ。これもThis is London !≠フひとつです。私たちガイドも、ロンドンで生活するのは大変なんです!」 思わず本音が出たみたいだ。どこの国でも、大都市で暮らすのにはお金がかかるらしい。

          
   閑静な住宅街にあるアビー・ロード・スタジオ!スタジオ前で記念撮影!

   

この2枚は、1963年3月5日にエドガー・ブラインドによって、ここ
アビー・ロード・スタジオで撮影されたもの!左の写真、確かに
ビートルズは、階段の下から3段目に立っている!



アビー・ロードにほど近い、ポールの家!

   

 アビー・ロード・カフェ!右は、ベーカー・ストリート駅近くにあったビート
 ルズ・ストアー! 


※ このページの一部は、「ビートルズの歩き方」 より抜粋しました。




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