あれから一週間・・ またこの海に来ちゃいました。 生憎の空模様とはいえ、そこに何かを求めて・・・。 |
往路の山道で濃霧や土砂降りの雨をかわし、やっとこ房総フラワーロードにたどり着くと雲が低く立ち込めているのがハッキリ確認できるような稲光が・・。 雷雲はどこなんだろう? 車窓から真っ暗な空を眺め、風が止めば雷雲か・・と巡り合わせの悪さが気になるところです。 あとで聞けば金曜日の夕方から房総方面は雷雨が激しかったんだとか。 むー 嵐を呼ぶ男か・・。 |
AM3:15 予報のせいか、今日は8名分の札が看板に掛けられてました。 選択の余地がたくさんあるのも悩ましい。ちょっと悩んだところで、結局またも相性の良い右舷、前から1,2番の札を取る。 シートを倒し、エンジンを切るとフロントガラスから見える空には幾つかの星が輝き”キラキラ”と音を立てているようでした。 30分ほど相棒と居眠りをしていると雨も上がり、荷物を軽トラに積んで港へと向かう。 そして、また熱い一日の始まりです。 |
明るくなると布良瀬で水平線が白く盛り上がってました。それは津波のように長い水平線のあちこちで・・。 水深4mほどに盛り上がる瀬に早い潮がぶつかり見せるのそ光景はなかなかのもん。 下げ潮が淀み始めると魚の活性も徐々に上がってきた感じ。 今日は、イサキが喰わず、メジナ、サンノジといった先週とは違った外道が頻繁に顔を出します。 そして、先週悔しい想いをした相棒の竿が再び大きく弧を描いた。 |
激しい突っ込みを 先週船長に教わったとおりに 冷静に往なす。 全員が竿を上げ、その攻防へ熱い視線を送った。 |
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「赤い」のか、「青い」のか・・。 みんなが海面を覗き込む。 船長もオレのサンノジを言い当てても、これには判断がつかなかったようだ。それでも、澄んだ潮で奴さんの姿をいち早く確認したのはやっぱり船長だった。 姿が見えても「赤」か「青」かは判らない。 一向に勢いの収まらない引き込みは徐々に「赤」である可能性を消してゆく。そして一瞬見せた「キラッ」とした輝く魚体、その体高から「シマアジ?」なんて声も・・。 さぞかし竿を手にした相棒も想いが駆け巡った事だろう。 ビシをとる前に船長の発した言葉。 |
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「イスズミだぁ!」 | ||
船長をはじめ、その言葉と共に船べりから人が散った・・。 相棒にしてみれば船釣りで初めて体験した重量感。 相手がなんであってもキッチリ仕留めた事には意義があるかと・・。 この次は是非”芳しいかほり”の”赤いヤツ”を仕留めて欲しい。 |
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凪いだ海・・ この下に居るのは間違いない そう信じて 一日気張ったけど 今日はご機嫌ななめだったんでしょう。 船長が最後に言った 「今日はあまり釣れなくてすいませんでした・・」 って言葉を聞いて”スーッ”と力が抜けました。 また、近いうちにきっと ・・・。 |
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■ おまけ ■ |
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海老丸HPより転載 |
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久しぶりに大きく引き込まれた竿を手にした時 耳障りな言葉が・・。 それは操舵室から”指を三本”立てながら・・・笑ってた。 その存在を忘れていたオレ(焦) にしても、竿を手にしてるオレより先に宣言するとは・・ 悔しいじゃねーか。 そして船長はオレの横に来て冷やかしついでに 「もー 一匹居るかんね」 といって操舵室に戻る・・。 (不吉じゃないか!!) 既にオレの中に確信めいたものが沸々と・・ 必ず・・ 次も・・・ サンノジ? 予感は的中!(焦) それはリリースした一匹目が まだ目の前に浮いてるような瞬時の出来事で 船長も「え゛! また?」 っとチョット驚いてた ・・。 ところが、他の客は何か期待めいたものを抱きながら 熱い視線を感じる。 しばらく やりとりを繰返すと オレは確信した ・・。 サンノジ! 完全にとりつかれた・・・。 その直後にも”ヤマ”を外れて ”上げて〜”の合図とともに 竿が突っ込んだ。 またか? (汗) いや 手ごたえが違う ・・・。 全員の竿が上がり、またしても熱い視線を感じながら 船も魚を追う・・。 そして、 プレッシャーに負けたオレは 我慢しきれず ハリス切れ ・・・ 恐らく・・相棒と同じヤツではなかろーかと(汗) |
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