ヂィッ・ヂィ・ヂィーッ

ドラッグが悲鳴を上げているのに気づいたのは、

 「来たよ!ほら!!


隣に竿を構えた船長の険しい視線でだった。






 右舳先から突き出した長竿が、見る者を慌てさせるほどの勢いで大きくしなり、ドラッグの悲鳴はその竿の引き込みと呼応していた。


その光景を目の当たりにした次の瞬間、オレの頭は全ての事を忘れて無我夢中で張り出しに飛び乗り、キーパーから竿を手にとった。

水深20m、横へ横へと力強い引き込みに頭の中は混乱。
(何が喰ったんだ・・)


船長から、


  「竿立てて、ドラッグ締めな 」

と檄が飛ぶ。


 魚の向かっている方向には舳先から伸びたアンカーのロップが一直線に見える。

船長に言われるがまま、竿尻を下っ腹にあてがい竿を立て、ドラグを慎重に調整しながら力づくで魚をこっちへと引き戻す。





予期せぬ魚信に無我夢中。

一体どれだけの時間が掛かったんだろうか、船長のアシストで無事タモに収まったのは4kgオーバーの真鯛だった





オレは今年もこのポーズ

つーか、あの時と服装まで同じ(汗)


 開始直後から底モノ仕掛けには活発なアタリがあり、石鯛も顔を出して気配濃厚だった最終章・・。

クライマックスは、艫にセットしていた長竿を舳先へ移動するように促されて間もなくの出来事だった。





最後に・・


 「マツワで10`」コラボ企画「カラス会

大鯛を夢見て、新たな試みは”船上スイカ”や”キャンバストップ”といった新たな趣向を堪能させてくれた。



今回も船長のご好意で
船上スイカを堪能


 エンジンを止めた船で波に揺られるとそれはまさに揺りカゴ状態。潮が悪けりゃ日陰で一息入れて、一度は訪れる”その時”を気長に待つのも良いんじゃないかと・・。


キャンバストップ!
夏の釣りに強い見方!!



 この三部作、いずれも凪ぎで晴天に恵まれた点に疑問が残るものの、この夏の思い出第一弾になることは間違いないよーな。

金長丸・船長、そしてなんまるさんたけちゃん
暑く楽しい夏の三日間ありがとうごじゃりました。





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