「凪なれど・・」



「真鯛」のち「夜メバル」その後「真鯛」 (^^;


 時化後の荒喰いとなるかどうか?

”ありえない”とは思いながらも・・(^^;
南風が吹き込んだ翌日から乗り込むことにしたのだ。
またいつ天気が崩れるかわからないしね、船が混もうが、潮が悪かろうが贅沢を言ってられないよ。

予想通り、日曜日は盛況。
船宿に着くとすでに6番・・右舳先の二番手に座ることに。





◆ 真鯛 一日目 ◆





 朝のうちは強い北風が残り舳先の潮になるはずだった、いや確かに舳先に向けて良い按配に流れていたんだけど・・。

潮がわりのほんの一瞬にパタパタっと顔を出した。

常連さんのお連れさんが2kgクラスを右艫で二枚。更に友から二番目はハリス切れに三番目はレギュラーサイズ。まだまだ・・左舷では艫でレギュラーに艫から二番手で明らかな大型ハリス切れだって・・・。


なんでじゃぁ〜

 上目にタナを切ったおいらは「ノーピク・寒ボ」。
大半の人はハリス+2mぐらいだったみたいだけど。二枚捕った人は見た感じかなり上でコマセを振ってた模様。ハリスの長さはわからないけどかなり上ずらされちゃったのかなぁ。

にしても腕が悪いと道具のせいにもしたくなる・・ピンクハリスって浅場じゃかえって目立ってるんじゃねーのか?おう!どうなんだ?








 ◆ 夜メバル ◆




 シーズン序盤ほど型の良い夜メバル。
今年は水温が低いせいかまだまだ本調子にならずとも、深場でポツポツ良型が混じって楽しめたたよ。


モソモソっとした”モタレ”からブルブルって”本アタリ”までジッと堪えるのがこの釣りのキモですかね?
初卸しのクーラーへ収まったのは20cmオーバーの「クロタカ」三尾だったよ。(^^;

夕空の下で夏とは違った爽やかな風がそよそよと吹き、凪いだ海を滑る船上はとても心地良かった。
んでも、陽が落ちてしばらくすると冷えるから一枚余分に持っていかないとね。

同乗した名人はこの日30cm弱のジャンボギスを三本上げてご満悦。仕掛けなどを伝授してもらって次への楽しみが増えたよ。昨年釣った極太のジャンボギスはお刺身で美味しかったんだよなぁ。








◆ 真鯛 二日目 ◆




 久里浜の船が剣崎に向かおうとしてるのを見ながら、今日も久里浜沖55mから流し始める。

一投目、船長さえも気づかぬ間に右胴でレギュラーサイズが捕り込まれ、幸先の良いスタートかと思われたんだけどね・・。
下げ潮”とろ〜り”は昨日と同様、おいらの釣り座は昨日二枚上がった右艫に陣取ったのだ。

すると! 裏をかかれたか?
今日も潮がわりにヒット・・今日は舳だったのね。(-_-;)

まるでカツヲの一本釣りを思わせるようなオーバーアクションでポンピングをするその姿にオレは目を覆い、親方は操舵室を飛び出した。(^^;
船べりで弓なりに下へと突っ込んだ竿を全身を使って起こすそのアクションからは凄い気迫を感じたよ。

親方が手取り足取り、口にしてたものをパラパラと飛び散らかしながら・・尻手をヘソの下へと突き立ててドラッグ調整をし、無事タモに収まったのは昨日と同様2.3kgののっこみ真鯛。(ハリス何号だったんだ?)




その後は潮も止まり舳先はヨコタへ向いてぷっかぷか。
いつの間にか途絶えたアクセル・・ふと操舵室を見やると・・・どおりでね・・・。(-_-;)

こちらものんびり居眠りを決め込むと、珍しく剣崎沖への移動を告げられる。
松輪船団の沖上がりに合わせて向かってみたものの船団はかなり広範囲。ちらほらと移動を繰り返してる船も見受けられる。これだけの船が朝からコマセを撒いてたらテェもオキアミを見るのもツライでしょうな。


 徐々に東よりの風が強まり、結局ココでは30cmほどのホウボウが捕り込まれるにとどまったのでありました。






 竿を見つめながら、それが突っ込む光景を何度も重ね合わせて待ち続けた。殺気を消さねば釣れぬと冗談交じりに言ったりするけど、見つめた穂先が一気に突っ込んでゆく瞬間をしっかりと焼きつけておきたいんだよね。

竿を見つめ続けた二日間・・残念ながら魚信を伝える事はなかったけど、いつくるかわからないその緊張感が楽しかったりもする。
今度こそ・・あの力強く、心地良い突込みを感じられるといいなぁ。



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