平成12年 夏
『キムチの国・韓国』
文化交流と言う事で、今回大きな趣旨を持ちつつ、いざ韓国へ。
言うなれば、私自身が、日本では味わう事のできなかった外国人という立場である。
私が持つ韓国への先入観は、日本と同じような国かなという認識でした。
サッカーなどに代表されるように、ナショナリズムという点では、韓国の方がはる
かにしっかりした物があるのではないかとも感じていました。
いざ、韓国へ到着してからの驚きの数々を紹介してみたい。
韓国と日本との違い、気づいた点。つまり、日本では見れない光景の事である。
日本との対比形式でここからは書いてみる。
右側車線走行からの景色の目新しさ。⇔日本は、左側車線。
ハングルを見ても、検討もつかない、それから耳に入る言葉がマルっきりわからな
いのである。⇔日本語と発音のトーンが違うのは当たり前である。
同性同士が手をつなぐ(女が多いが、男同士も仲良く手をつなぐ)。これは、韓国の
ティーンエイジに見られる現象だが。⇔日本では、女性同士手をつなぐのも稀である
が、男性同士のケースはない。
国旗が飾ってある(高速道路・小学校などに)。⇔私の経験だが、小中高と、運動
会、朝礼など以外では、国旗掲揚を見ない。学校で常に国旗を掲揚してる事はない。
10階建て以上の高層団地群。⇔日本は、住宅地が密集してるので、高層住宅が目立たない。
自転車を見ない。自転車が走れるような通路がない。⇔日本では、自転車優先で、
道を特別に歩道として確保してある。
韓国では数年前までは漢字よりもハングル使用を推奨していたが、漢字を知らない
若者が増えてきたため、最近では漢字の使用も増えつつある。
キムチを食べる影響⇒気合・体が目覚める。⇔日本では、毎食キムチが出てくる事
はない、食べる頻度の違い。
団地の近くにある横断歩道の手前に道路の膨らみを作っていて、スピードを抑える
効果を見込んでる。⇔日本では、道路の舗装を優先するから、存在していない。
横断歩道の手前の膨らみは、視覚障害者の事を考慮に入れていなかったため、現在
はその問題を抱えている。
駐車禁止がない。路上駐車OK。だが、ソウルなどの大都会は例外。⇔日本では、
近所の方の通報などで、駐車違反は厳しく取り締まられる。
道路が3車線。⇔日本の道は狭いから、1車線。
世界第2位の交通事故の多い国。⇔日本も交通事故は多い。
携帯電話が小さい。2人に1人が使用。⇔日本も同じくらいの割合ではないか。
光り通信網(通信速度は早い)。⇔日本が遅れている、まだデジタルである。
韓国ではティーンエイジって語句で若者をひとくくりにする。⇔日本も同じ概念が
ある、それは「未成年。」
韓国の若い人は、無宗教者が多い。⇔日本の若者も同じ。仏教の国なのに、教会でミサもあげる。
韓国は日本のお金と比べると、ゼロが一桁多い。⇔これは、それぞれの国の状況だ
から、違いとまではいかない。
メッシュを入れいてる韓国女性が我が子にもメッシュを入れている。韓国人男性
は、髪が黒い。⇔日本では、男女関係なく髪の色が様々。
韓国では、夜中に親子で出歩く習慣がある。⇔日本では、夜は親が子供を出さないし、寝かせる。
親は昼間仕事しているため、夜に子供と過ごす時間を作る。⇔日本では、夜だと言う
理由でそういう風習は存在しない。
韓国の人は、手紙などはあまり書かない。後の連絡ない事が、無事だって証拠。⇔日
本では、お便りという季節柄がある。 以上、私なりの対比でした。
今回の交流で、私の個人レベルで感じた事は、
読みたくても読めない、伝えたくても思うような言葉が出てこないもどかしさ。
日本を出る事によって、客観的に日本を見れる。
知らず、知らずのうちに日本と違う点にいち早く敏感に察知してる。
ネイティブとそうでないかは、発音のトーン音程の違い。
あなたの夢は何ですか?と言う質問をよく韓国の方達から受けたのが印象的でした。
コミュニケーションが取りたくてたまらない(話したくてたまらない)。
異文化の人達との交流において、お互いが関心を持ってコミュニケーションを取ろ
うとする姿勢、その姿勢が素晴らしい。
コミュニケーションつまり会話がしたいよ。
人それぞれの考え方に触れたいよ。 日本と近い韓国の直行便がある現在。
私も含め、多くの人が韓国について興味を示しています。歴史、文化、現在の韓国
人の考え方から学ぶべきことは大いにあります。
ますますの友好が続く事を望みます。