第3回目は、OVAからメディア展開している、「魔法使いTai!」の話をします。
ぱおの蔵書
魔法使いTai! 春風のマジック | 佐藤順一・小中千昭 | 富士見ファンタジア文庫 |
魔法使いTai! 2 薫風のメモリー | 佐藤順一・小中千昭 | 富士見ファンタジア文庫 |
魔法使いTai! 3 オータム・フリーダム | 佐藤順一・小中千昭 | 富士見ファンタジア文庫 |
魔法使いTai! 4 ツリガネ迎撃指令! | 佐藤順一・小中千昭 | 富士見ファンタジア文庫 |
魔法使いTai! 1〜3 | 紗夢猫 | 角川コミックス・ドラゴンJr. |
魔法使いTai! 全6巻 | オリジナルビデオアニメ | バンダイビジュアル |
TVシリーズのほうも、発売開始されています。 |
「魔法使いTai!」……まほうつかいたい、と読みます。以後、「魔法Tai」と略。
このタイトルは、「魔法を使いたい」という願望と、「魔法使い隊」の戦隊モノらしさを、
たぶん引っ掛けたタイトルだと思っています。
初めに出たのは、オリジナルのビデオアニメです。
で、そのストーリーを補うような形で、小説が発表されました。
コミックのほうは、ドラゴンJr.から出る前に、同じ角川の少女系コミック版も描かれていますが、
絵柄がアニメと全然違うので、ぱおは購入しませんでした。(つまらないわけではないです)
本編がアニメのため、そちらの設定で話を進めますが、
主人公は高校2年生の沢野口沙絵(さわのぐち さえ)、どじで、思い込み激しいけど、元気で一所懸命な女の子。
部員が5人しかいない弱小クラブで、毎日魔法の練習をしています。
「魔法Tai」の世界は、私たちの現実世界とほとんど変わりがありません。
学校は毎日通うものだし、道路は自分で歩くものだし、動物は口をきいたりしないし。
ただ、普遍的なものとしての魔法や、魔法使いが存在するだけで。
この世界で魔法を習うのは、たとえるなら、現実世界でそろばんを習うようなものかな。
そろばん使えるよ、って言っても、今の世の中じゃ、ふ〜ん、そうなんだ、で、終わっちゃいますよね。
ホントは、そろばんも奥が深くて、極めるのは大変なのだとしても。
そう、周りの人に判ってもらえなくても、頑張った自分を、自分は知ってる。
頑張れば、夢はきっと叶う、っていうのが、「魔法Tai」の主張だと思うんですけど、
そういうテーマを考えなくても、とにかく、沙絵ちゃんは、可愛い(笑)。
こんな、天然真っ直ぐな女の子、そうそういないよぉ。という感じです。
なんだか、放っておけない。で、ついつい面倒見てしまうのが、
沙絵の幼なじみの中富七香(なかとみ ななか)。
七香は、ごく普通の女の子で、魔法って怪しい、とか思っているけど、
好きな先輩がいるので、クラブを辞められない(笑)。
その先輩はまた、違う人が好きだったりして、とかく恋は、ままならないけれど、
そんな切ない気持ちも、人を思いやる気持ちも、
全編にさりげなく込められていて、とても優しい気持ちになります。
微笑ましくて、勇気づけられるお話。
ぱおにとっての「魔法Tai」は、そんな作品です。
小説は、アニメのプレストーリーで、アニメを見ていなくても、もちろん読めますが、
両方の世界を知っていただいたほうが、キャラクターも深まるし、
いっそう楽しめると思います。
アニメのほうは、レンタルあるのかなぁ?
買うのはちょっと………と、思われる方に。
来月から「魔法Tai」がTVアニメとして放映されます。
「魔法使いTai!」 7月7日(水)より、衛星放送 WOWWOWにて、放映開始
視聴可能な方は、ぜひ御覧になってみてくださいね。