第４回目は、「かめ」の話をつれづれにします。
作家プロフィール
| お名前 | 北野勇作 |
| お誕生日 | １９６２年３月２２日 おひつじ座？ |
| 来歴 | １９９２年 第４回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞受賞 |
ぱおの蔵書
| かめくん | 徳間デュアル文庫 |
徳間デュアル文庫というのは、昨年でしたか、新創刊されたシリーズで、
普通の文庫サイズと少し違う、本箱に並びにくい迷惑な大きさの本なのですが。＾＾；
銀河英雄伝説とか、過去の名作の再販と、書き下ろし作品とをごっちゃに出版しております。
ぱおが「かめくん」を買ったのは、いわゆるひとつの巡りあいなのでしょうか。
北野さんという作家さんも知らず、ただただタイトルと雰囲気に惹かれて手に取ったわけで。
昔から、なんとなく、カメ、好きなんですよ。＾＾；
子供の頃、家で飼っていた所為かもしれないし、前世がカメなのかは知りませんが；
視聴者参加のクイズでね、電化製品とかいろいろなものが貰える番組があったんですけど、
なぜか番組のキャラクターがカメで、そのぬいぐるみがあって、
決勝戦で負けたチームはぬいぐるみだけ貰えるんですが、それがもう、欲しくて欲しくてねぇ（笑）
デパートで見つけたときはそりゃあ嬉しくて、無理を言って買ってもらいました。たぶん、親に。
当時2,500円くらいしたと思います。今だと、6,000円以上はするサイズですね。
背中の甲羅が緑で、お腹側が黄色。枕代わりに愛用していました。名前は「カメ公」です。
今は引退して、たんすの上で暮らしています。＾＾
はじめて劇場で観た記憶がある東宝の怪獣映画は、「ゴジラ対ヘドラ」ですが、
ゴジラは映画によって悪役だったりイイ役だったりしますよね。
ぱおは、ゴジラ派ではなくて、ガメラ派だったりします。
ガメラはいつも、子供の味方。＾＾
初めてのガメラ映画は、「ガメラ対ギャオス」でしたか。ギャオスの好物って人間なんですよね；
セイカノートでガメラ対ギャオスの絵柄の奴を持っていましてね、
表紙の裏に、怪獣の図解とかプロフィール（？）なんかが載っているわけです。
こう、ガメラの脚が、がしょんがしょんと甲羅の中にしまわれてね、
どういう仕組みか、ジェット噴射で空を飛んじゃうわけですが、子役の子供が羨ましかったですね。
いいなぁ、あたしもガメラで空を飛びたいなぁ、みたいな。＾＾；
「モモ」という物語があります。主役はもちろんモモという名前の女の子で、
時間の花という、印象的な小道具が使われている、素敵な物語なのですが、
モモの道案内をするために出てくるキャラクターが、カシオペイアという名前のカメです。
ポストペットというメールソフトが発売されたとき、ぱおは思わず、カメフィギュア同梱の限定版を買いました。＾＾；
ぱおのメールを運んでくれるペットはオカガメ（♀）、名前はカシオペイアです。
背中が緑、お腹が黄色。そうか、カメ公もオカガメだったのか………（笑）
ペットのお友達で、一番多いのはピンクのクマ。カメのお友達は、まだいません………＾＾；
ぱおが好きな、猫やうさぎのペットも選べるのに、どうしてカメなのかなぁ？
カメは寿命が長いというのも理由ではあるのですが。
やっぱり、なんとなく、好きなんですよね、カメ。
ぱおは、ピカナというハンドルネームで、あちこちのポケモンサイトに出入りしています。
自分でもポケモンのページを作ったりしているわけですが、いちばん好きなのは、やはりピカチュウでしょうか。
有名なポケモンキャラクターで、ゼニガメという種類のポケモンがいるのですが、
結構可愛くてゲーム的にも使えるキャラの割に、実はあんまり使っていません。
カメ好きなのに、何故なんだろう？？
たぶん、色が原因なのでは、と思います。ぱおは基本的に、緑が好きなんですよ。＾＾；
ポケモンのゼニガメくんは基調が青というか、水色なんですよね。
で、最初のキャラを決めるときに、３つのポケモンから選べるわけですが、
甲羅みたいな花のつぼみを背負った、緑色のフシギダネというポケモンのほうが、印象良かった、と（笑）
フシギダネ。カメにはあんまり（というか全然）似ていない。
で、ようやく「かめくん」に、たどり着くのですが。
なんで、ぱおの思い出話を延々としたかと言うと、そういう、昔懐かしい感じというか、
郷愁というか、ほのぼの物悲しいものたちを、「かめくん」は呼び覚ましてくれるから。
「かめくん」は、ＳＦです。
主人公のかめくんは、カメに似ているけれどカメではなく、直立歩行で歩く人工生命体。
人間がたどり着けない宇宙空間で、戦闘や作業をするために作り出された生き物で、
なぜか作業場で働きながら、安アパートに下宿して、猫を飼ったり図書館へ通ったりしています。
世の中の仕組みは良く判らないけれど、かめくんはかめくんなりにいろいろなコトを考え、悩み、
毎日を淡々と生きているのです。
かめくんに親切にしてくれる人もたくさんいるし、かめくんがかめくんであるという理由だけで、つらく当たる人達もいます。
人と人との触れ合いとか、自然や生き物を愛でる気持ちとか、
スピードや効率、結果や目に見える価値を重視しがちな現代社会で、
失われていく大事なものも、たくさんあるのじゃないだろうか………？
かめくんは、かめくんの目で見たそういうものを、かめくんのスピードで教えてくれます。
文章は平易なので、ＳＦと聞いてかたくなる必要はありません。とても読みやすいです。
カメを良く知らない人でも大丈夫。猫を好きな人なら尚更いいですね。＾＾
ゼニガメ（ポケモンに出てくるキャラクター）の話もちょろっと出ます。
カメが苦手な人は………う〜ん、少しでも、好きになれるといいな。＾＾；
ぱおにとっては、久々に巡りあった、「当たり」な物語になりました。
北野さんの他の作品も、読んでみたいと思いました。
蛇足ですが、ファンタジーノベル大賞って、どうも自分と相性がいいらしいです…。＾＾
おまけ。
作者の北野さんのHPを見つけました。 http://www.jali.or.jp/ktn/hakoniwa/
感想メールを出したら、次の日にお返事をいただいてしまいました。＾＾
おまけの蛇足。
ぱおのお財布には、銭亀と呼ばれる小さなセトモノのカメが暮らしています。甲羅は緑、お腹は白。
お金が溜まる（無駄づかいしない）お守りなんですが、ご利益は気持ち程度ですね（笑）
整理済み書架
第１回 ★作家 森岡浩之
第２回 ☆作品世界 「ＢＲＥＡＫ−ＡＧＥ」
第３回 ☆作品世界 「魔法使いＴａｉ！」