2024年11月のメッセージ

「いつも喜んでいなさい。…どんなことにも感謝しなさい」
 (テサロニケの信徒への手紙(一)5章16、18節)         
   

 わたしたちは日々の歩みの中で、どうしても喜べないようなとき、祈れないようなとき、感謝できないようなときを経験いたします。けれどもパウロは、テサロニケの教会の人々に書き送った手紙の中で「いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。どんなことにも感謝しなさい」と言葉を重ねて神に感謝することの大切さを語りかけるのです。
 なぜパウロは、このように語りかけることができたのでしょうか。実はこの手紙の記述から、パウロ自身も喜びのときよりもむしろ苦しみのときの方がはるかに多かったことが分かります。けれども彼には揺るぎない確信がありました。それは、神がその独り子である御子をさえ十字架の死に渡すほどに、わたしたちを愛してくださったということであり、しかもその愛は、今もこれからもいつまでも、決して変わることはないのだという揺るぎない確信にほかなりません。どれほど苦しく困難なときでも、事実パウロは神の真実な愛に包まれ、事実それによって支えられたのです。
 ほどなくわたしたちは、神の御子のおとずれを待ち望む待降節を迎えます。神の揺るぎない真実な愛を届けるためにおとずれてくださる方を、心から待ち望もうではありませんか。               
                                             札幌発寒教会指導教職 牧師 久野真一郎(札幌琴似教会)

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2024年10月・11月の説教