夏草

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作品情報

作品名 夏草
さくひんめい なつくさ
初出誌 中央公論[1]
初出号数 1956年8月号[1]

収録状況

文庫/全集 文庫本名/副題
文春文庫 - 貧血と花と爆弾
角川文庫 - 狐猿
井上靖小説全集 19 ある落日
井上靖全集 5 短篇5

作品紹介

時代 昭和(戦時中〜戦後)
舞台 東京都、大阪府、岐阜県、長野県、インド(ダージリン)
あらすじ

大沢は、新聞記者として同僚だったことがある樫村螢太郎が、インドのダージリンで投身自殺をしたこと知る。樫村は戦時中に新聞記者として世界中を飛び回り、その仕事振りや生活、また彼にまつわる噂から、新聞社でその名を知らない者はいなかった。そして誰もが、樫村は自殺するような男ではないと言うのだった。5年後、大沢は同僚と乗った列車の中で、かつて樫村と列車で席を同じくした時の出来事を思い出す。

関連作品

作品名 関連
ダージリン 『夏草』の続篇といえる作品。『ダージリン』では、20年後、樫村が投身自殺したというダージリンの滝壺を訪れ、改めて樫村が自殺したことを考える“わたし”が描かれている。[5]

参考

[1] 井上靖ノート

[5] 文春文庫『貧血と花と爆弾』〜解説(福田宏年)

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