作品名 | 蘆 |
---|---|
さくひんめい | あし |
初出誌 | 群像[1] |
初出号数 | 1956年4月号[1] |
文庫/全集 | 巻 | 文庫本名/副題 |
---|---|---|
新潮文庫 | - | 姨捨 |
角川文庫 | - | 狐猿 |
井上靖小説全集 | 11 | 姨捨・蘆 |
井上靖全集 | 5 | 短篇5 |
時代 | 昭和(戦後) |
---|---|
舞台 | 静岡県(伊豆半島、下田市、天城峠)、石川県(加賀市、大聖寺、金沢市)、福井県(芦原町・旧金町(現あわら市)、北潟湖、吉崎寺) |
あらすじ | “私”は、幼い頃に誘拐された息子を発見したかも知れないという父親の新聞記事を読んだ時、親子がお互いの記憶をカードとして、お互いに絵合わせしている場面を想像した。”私”には、その場面と重さる幾つかの、幼い頃の記憶の断片があった。1つは祖母のかのに連れられて、彼女の郷里である下田を訪ねたこと。1つは駅で母親と父親を待っていた記憶。そしてもう1つは、見知らぬ男女と、どこか湖の上に浮かべられた小舟に上に居た記憶だった。 |
作品について | “私”とは井上靖のことであり、作品に登場す祖母(曾祖父の妾)のかのや、叔母のみつは実在の人物。 |
作品名 | 関連 |
---|---|
しろばんば | 自伝的小説三部作の一作目で、洪作少年(=井上靖)の小学校時代までを描いた作品。かのはおぬい婆さんとして登場し、洪作とおぬい婆さんが下田を訪ねる場面も登場する。 |
不明(確認中) | 駅で父と母と持った哀しい時間の記憶が、女主人公の幼時の思い出として描かれている。 |
[1] 井上靖ノート