カバー |
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星と祭(上・下) | |
角川書店 | 角川文庫 |
上巻 | |
初版発行 | 2007年10月 |
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頁数 | 399 |
皎々たる満月の光が、琵琶湖の面に照り渡る―七年前、会社社長の架山はこの湖で娘みはるを失った。遺体はあがらないまま、架山にとってみはるは永遠に「生と死」のはざまにいる。娘とともに死んだ青年の父親に誘われ、琵琶湖の古寺を訪れた架山は、十一面観音に出会い、その不思議な安らぎに魅了されるのだった。そんな日々のなか、ヒマラヤでの月見に誘われ、架山はそこでみはると二人だけの対話をもとうと決心する―。 | |
備考 | |
角川文庫い5-4 | |
下巻 | |
初版発行 | 2007年10月 |
解説 | |
頁数 | 315 |
銀色に輝くヒマラヤの峰に神々しく光を放つ満月を観ながら、架山は想う。一体、しあわせとは、人間の幸福とは何であろう。「永劫」――それ以外、何も感じようがなかった。そして架山はずっと背負い続けてきた湖上の出来事を、遠い一枚の絵として眺めることができるようになっていた。――娘よ、今夜から、君は本当の死者になれ、鬼籍に入れ、静かに眠れ。使者と生者のかかわりを通して、人間の<死>を深く観照した、傑作長篇。 | |
備考 | |
角川文庫い5-5 |
収録作品 | 初出年 | 情報 | 紹介 | 感想 | |
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1 | 星と祭 | 1971年 |