夏草冬濤(上・下) |
新潮社 |
新潮文庫 |
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上巻 |
初版発行 |
1989年5月25日 |
頁数 |
423 |
伊豆湯ヶ島の小学校を終えた洪作は、ひとり三島の伯母の家に下宿して沼津の中学に通うことになった。洪作は幼児から軍医である父や家族と離れて育ち、どこかのんびりしたところのある自然児だったが、中学の自由な空気を知り、彼の成績はしだいに下がりはじめる。やがて洪作は、上級生の不良がかった文学グループと交わるようになり、彼らの知恵や才気、放埒な行動に惹かれていく──。 |
備考 |
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新潮文庫い-7-33 ISBN4-10-106333-8 |
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下巻 |
初版発行 |
1989年5月25日 |
解説 |
小松伸六(昭和45年4月、評論家) |
頁数 |
378 |
洪作は四年に進級するが、自由奔放な文学グループと行動を共にするようになってからは成績は下がる一方で、ついに彼は沼津の寺にあずけられる羽目になった。おくてで平凡な少年の前に、急速に未知の世界が開けはじめる。――陽の光輝く海辺の町を舞台に、洪作少年がいかにして青春に目覚めていったかを、ユーモラスを交えた爽やかな筆に描き出す。『しろばんば』に続く自伝長編。 |
備考 |
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新潮文庫い-7-34 ISBN4-10-106334-6 |