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脇田和
楼蘭
新潮社 新潮文庫
初版発行 1968年1月25日
解説 山本健吉(昭和43年1月、評論家)
頁数 327
収録作品数 12
大国の漢と匈奴にはさまれた弱小国楼蘭は、匈奴の劫掠から逃れるために住み慣れたロブ湖畔の城邑から新しい都城に移り、漢の庇護下に入った。新しい国家は「ぜんぜん」と呼ばれたが、人々は自分たちの故郷を忘れたことはなかった。それから数百年を経て、若い武将が祖先の地を奪回しようと計ったが……。西域の一オアシス国家の苛烈な運命を描く表題作など、歴史小説を中心に12編を収録。
備考
新潮文庫い-7-14
ISBN4-10-106314-1
「楼蘭」「幽鬼」は講談社刊『楼蘭』(昭和34年5月)に、「洪水」は講談社刊『創作代表先週(25)』(昭和30年4月に)、「異域の人」は講談社刊『異域の人』(昭和29年3月)に、「狼災記」「補陀落渡海記」「小磐梯」は新潮社刊『洪水』(昭和37年4月)に、「羅刹如国」「僧伽羅国縁起」「宦者中行説」「褒女以の笑い」は弁芸春秋社刊『羅刹如国』(昭和40年1月)に、「北の駅路」は文藝春秋社刊『仔犬と香水瓶』(昭和27年10月)に、それぞれ収録された。
収録作品 初出年 情報 紹介 感想
1 楼蘭 1958年 有    
2 洪水 1959年 有    
3 異域の人 1953年 有    
4 狼災記 1961年 有    
5 羅刹女国 1963年 有    
6 僧伽羅国縁起 1963年 有    
7 宦者中行説 1963年 有    
8 褒"女以"の笑い 1964年 有    
9 幽鬼 1958年 有    
10 補陀落渡海記 1961年 有   有
11 小磐梯 1961年 有    
12 北の駅路 1952年 有    
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