左の写真は、2007年9月10日16時30分頃に見られた逆さ霧を撮ったものです。常田新橋の下流左岸(上記のGoogleマップの観察地点1:諏訪形グランド)から撮りました。このように稜線から雲があふれ出るように下っているのがわかると思います。手前に流れるのは千曲川で、右の三角の山は太郎山から南に延びた支脈の一部です。
この写真は、下之条の中山ヤナ(観察地点2)から北東方向に向かって撮った写真です。こちら側からは観察点1よりも逆さ霧に近づけます。17時40分撮影。
これは大望橋右岸の千曲川バラ公園(観察地点3)から南東の太郎山方向を撮った写真です。18時15分撮影。
この写真は上と同じ観察地点3から北方の鏡台山〜五里ヶ峯を撮ったものです。この尾根は太郎山〜虚空蔵山の尾根とほぼ平行となっています。そのため、上田市で逆さ霧が発生しているとき、この五里ヶ峯にも雲がかかりやすいのです。従ってこの山にかかっている雲の様子を見れば上田市で見られる逆さ霧を予想できるかもしれません。ただし、こちらは雲の下降が弱く上田市で見られるような逆さ霧とは違っています。
滝雲とは、山稜を乗り越えて風下側に流れ落ちていく層雲や層積雲のことをいいます。標高の高い山上で朝夕の晴天時に見かけることが多いのですが、曇天時の西風で滝雲が生じているときには天気が下り坂へと向かっていることもあります。滝雲は必ず雲海に付随するので、雲海の発生しやすい夏に最も多く見られます。
イスラエルにある「ラモンクレーター」で、約2週間に一度、雲が滝のように山肌を流れ落ちる現象が見られるそうです。その「雲の滝」現象は、朝、クレーター内の空気が太陽光に暖められ上昇するときに周りの雲を引き込んで起きます。
![]() |
![]() |
|
| 例1 撮影日 2005年12月2日 15時半頃 日本海北部に寒気の吹き出しを示す筋状の雲が見られます。北日本で等圧線が縦に多数並び冬型が強まりました。北海道南部に中心を持つ低気圧があり、そこから延びる寒冷前線が本州を通過しました。 長野市では明け方に1時間あたり1mm程度の雨が降りました。上田市では雨の観測はありませんでした。 逆さ霧発生時(15時)の気温と風向風速:3.8℃(長野市) 5.8℃(上田市) :東2.6m/s(長野市) 西1m/s(上田市) |
||
![]() |
![]() |
|
| 例2 撮影日:2006年4月20日 昼頃 日本海西部で寒気を伴う低気圧が発達し、そこから延びる寒冷前線が本州を通過しました。このため山陰や北海道など各地で大雨や暴風となり、神奈川県では突風の被害も出ました。 長野市と上田市では7時から11時にかけて雨が降り気温も下がりました。その後、急速に天気は回復しましたが、気圧は950hPa(長野市)程度と前日(970hPa程度)に比べて下がったままでした。 逆さ霧発生時(13時)の気温と風向風速:7.1℃(長野市) 9.5℃(上田市) :東5.1m/s(長野市) 西南西2m/s(上田市) |
||
![]() |
![]() |
|
| 例3 撮影日:2006年5月20日 08:43 暖かく湿った空気が残っているところに寒冷前線の通過に伴って寒気が流れ込んだため各地で大気の状態が不安定になりました。関東甲信越では雷雨や突風の発生したところもあり、14時に佐久で39mm/hの雨を観測しました。軽井沢では直径14mmのひょうが降りました。 長野市と上田市で前日の夜から明け方にかけて雨が降りました。その後、時々晴れ間も見えました。上田市で7時代の日照時間は0.3時間でした。 逆さ霧発生時(9時)の気温と風向風速:22.4℃(長野市) 22.7℃(上田市) :北北東3.4m/s(長野市) 西1m/s(上田市) |
||
![]() |
![]() |
![]() |
| 例4 撮影日:2006年7月27日 11:41 山陰沖〜中部地方に停滞した梅雨前線が、二つの高気圧に挟まれています。そのため前線の北側では低温に、南側で高温になり大気の状態が不安定となりました。愛媛県で激しい雨が降り、天竜市(静岡)で最高気温37.3℃を記録しました。 長野市では5時から9時にかけて雨が降りました。一方、上田市で雨は観測されませんでした。 逆さ霧発生時(11時)の気温と風向風速:22.6℃(長野市) 25.5℃(上田市) :東南東2.1m/s(長野市) 西1m/s(上田市) |
||
![]() |
![]() |
![]() |
| 例5 撮影日:2007年3月25日 15:45 日本海を低気圧が北東に進み寒冷前線が本州を通過しました。全国的に気温は高めで最低気温は4月中旬〜5月下旬並みでした。(能登半島で地震が発生し輪島市など震度6強) 長野市では前日の夕方から11時にかけて、上田市でも2時から10時にかけて断続的に雨が降りました。 逆さ霧発生時(16時)の気温と風向風速:8.9℃(長野市) 11.2℃(上田市) :東北東3m/s(長野市) 西北西1m/s(上田市) |
||
![]() |
![]() |
![]() |
| 例6 撮影日:2007年9月10日 16時30分 日本海に寒気を伴った低気圧があり、三陸沖を台風10号が北進し、沖縄付近には熱帯低気圧があります。それらに囲まれた本州は弱い気圧の谷に入っています。この天気図には書かれていませんが、本州上に停滞前線が存在しています(当日気象庁発表の天気図には前線が記されていました)。熱帯低気圧から湿った空気が東日本に流れ込んだため、この前線が刺激され近畿より北で激しい雨が降ったところもありました。また。黄海に中心を持つ高気圧から能登半島方向に等高線が舌のように張り出しています。 長野市と上田市では明け方に0.5〜1mm程度の弱い雨が観測されています。 逆さ霧発生時(16時)の気温と風向風速:22.1℃(長野市) 23.2℃(上田市) :東3m/s(長野市) 西南西1m/s(上田市) |
||
![]() |
![]() |
|
| 例7 撮影日:2008年9月26日 昼頃 本州上を前線が南下して西〜東日本の広い範囲で雨になりました。前線の南側では南よりの風が吹き込み、蒸し暑くなりましたが、前線通過後は北からの冷たくさわやかな空気に入れ替わり、気温と湿度が下がりました。 長野市では前日の夜から午前中にかけて雨が降り続きました。上田市では2時と9時に0.5mmの雨を観測しています。 逆さ霧発生時(12時)の気温と風向風速:16.8℃(長野市) 20.2℃(上田市) 北東4m/s(長野市) 西南西1m/s(上田市) |
||
| 例2 寒冷前線 通過型 |
![]() |
![]() |
| 例4 停滞前線 南下型 |
![]() |
![]() |
| 例6 気圧の谷 通過型 |
![]() |
![]() |


左の図は、逆さ霧が発生した日の天気図(2008年9月26日9時)を日本海側を中心に拡大したものです。北海道方向に低気圧があり、大陸や黄海方向に温度の低い高気圧があります。