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堅い内果皮に包まれているクルミを食べる方法:カラス

 写真の黒く丸い物体はクルミの実(核)です。クルミは雪の降り積もった堤防上のわだちに置かれ、堅い内果皮が壊れています。一体誰がここにクルミを置いたのでしょうか。

雪の上に足跡があるようにカラスの仕業でした。近くのクルミの木から実を取り、中の種子を食べるために自動車にひかせていたのです。東京では生ゴミをエサにして問題となっていますが、長野市のカラスは冬のエサが少ないときでもクルミなどをエサにしてしのいでいます。クルミを割るのに自動車を利用するとは頭がいいですよね。この他、海辺に住むカラスは高いところからアスファルトの道路に貝を落として割ったりするのを見ると、鳥の中でも最も頭がよいと言われているのもうなずけます。この高い知能を活かして地域の特色に応じた餌の取り方をいろいろ工夫をしているようです。童話を思い出しますが、瓶に貯まった水を飲むために小石を投げ入れ水位を上げたというお話。カラスなら本当にできそうな気もしてきます。