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写真1      

  • ウメバチソウ(ユキノシタ科ウメバチソウ属)

日当たりの良い湿地に生える多年草です。花弁は5個、同じく5個の雄しべとウメバチソウに特徴的な5個の花粉を出さない仮雄しべがあります(写真1,2)。仮雄しべは緑色をしていて先は12-22本の糸状に分裂し、先端に小さい球状の腺体が付いています。5本の雄しべは開花当初は雌しべに張り付いていて未成熟な状態です。その後雄しべは1本ずつ順番に花糸が伸びて雌しべから離れ、葯から花粉を出すようになります。先に成熟した葯は最後の一本が成熟する前に花糸から落ちてしまいます(写真2)。この様に雄しべを一本一本順番に成熟させることにより花粉の出している期間を長くして受粉のチャンスを高めていると考えられます。最後の雄しべが雌しべから離れてしばらくすると柱頭が4裂して開き始めます。柱頭が開く頃には雄しべは花粉を出し終えていてほとんどの葯は落ちています(写真3)。やがて花弁も落ちて子房が大きくなり、次第に種が成熟していきます(写真4)

 写真2              

 写真3      

 写真4