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ミズバショウ(写真3)の白く花の一部と見えるものは仏炎苞と呼ばれる苞葉です。花は中心の棒状の肉穂花序(穂状花序の一種)の表面に亀甲状に並んでいます。4つの緑色で肉質の花被の中心から雌しべが伸び受粉可能となります。その雌性期の後に雌しべの下側の第1雄しべが伸びて花粉を出します。この頃はまだ雌しべは受粉可能となっているため自家受粉をします。その後、雌しべの上側の第2雄しべが成熟し、それから右か左側の雄しべが、そして最後に残された第4雄しべが成熟します。この花も雌性期の後に両性期があるということになります。ミズバショウの花は蜜は分泌しないのですが良い香りがするので匂いに呼び寄せられるハエの仲間を中心にした昆虫が受粉に一役買っているようです。しかし、早春に開花するため虫不足の所は自家受粉でカバーする方法を選んだ花なのです。 |