関西学生アメリカンフットボール プレーオフ 準決勝 結果


11月30日(土) 長居陸上競技場 13:00
TEAM 1Q2Q3Q4Q合計
立命館大 0010717
関西学院 03003
(現地観戦)
コイントスの結果、立命館大は前半の選択権を放棄、関西学院のリターンで始まった。
関西学院は、QB7番からクイックパス9ヤード等でFDを獲得するも次の第3Dでボールをファンブル。簡単に攻撃権を手放してしまった。続くシリーズもFD更新なしと、オフェンスの手詰まり状態が続く。
一方、立命館大学は、対京都大学で負傷したQB19番が先発した。ラン主体のオフェンスを組み立てるが、2回FD更新もパント、3回FD更新もパントと、ランだけではなかなかエンドゾーンに近づけない。そして、QBキープで中央突破を試みた時にボールをファンブル、さらに負傷してしまい、以後はQB10番が出場することになる。

自陣35ヤードで掴んだチャンスに、関西学院は先のシリーズで見つけた左奥の穴にレシーバーを送り込むパスを繰り返し、とうとう敵陣13ヤードまで攻め入るがFGに終わる。立命館大学はQB10番の最初のシリーズを、QBキープ左オープン、右オープン等でテンポ良く進む。最後はパントとなるが東野に負けず劣らずの能力を発揮し、後半に期待をつなげた。前半は、関西学院のディフェンスが、ラン主体の立命館オフェンスを追い詰めて時間を消費するという、完全な関西学院ペースであったが、これもQB負傷に依るところが大きいか。

後半、立命館大学は、ランからパスオフェンスに切り替えて、ショットガンからのスクランブル、WR22番へのピンスポット25ヤードパスを繰り返し、簡単に同点として流れを引き込んだ。関西学院は、次のオフェンスシリーズでプレーが決まらずのタイムアウト等バタバタし、次のディフェンスで犯したパスインターフェアーの反則が引き金となり、完全に浮き足立ってしまった。
立命館大学は、WR7、22番へのショートミドルを繰り返し、ランプレーを織り混ぜて関西学院ディフェンスをパニックにした後に、フリーのWR22番への40ヤードTDパスが成功。次の関西学院はFD更新できず第3Qを終了する。流れは完全に立命館大学にあり、オフェンスで試合を組み立てられない関西学院は生き返ることができなかった。立命館大学は第4Qにも自陣9ヤードから、ラフィングザパサー、RB31番13ヤード、RB44番16ヤード、WR22番13ヤードで簡単にフィールド中央に来ると、WR5番へ35ヤードTDパスが成功し、試合を決めた。
立命館大学の勝因は、今まで重要なところで使われることのなかった最終学年のQBが、真摯に練習に取り組んで来ていたことに尽きる。京都大学には脅威だろう。


 プレーオフ