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不思議な試合、と一言で片付けてもいいのだが、日が経つにつれて、いろいろと思い巡らした結果、関西大学視点に立てば、昨年?だったか、一昨年?だったかにも同じような観戦記を書いた(観戦記を書く前の私の頭の中での出来事だったか定かではないが・・)ような気がする。 その主旨は、見えたところは一つだが、そこに至るまでの道筋は外部の者にはわからない、ということ。 とりあえず、見えたところから感じたこと考えたことは。 前節の関西大学は、集中力のある密度の濃いプレーが続いて、選手スタッフ全員が一丸となった完成度の高いチームになった、という印象を持ったのだが、今回この試合は、全く違う印象になってしまう。集中力がないというか、動きにキレがないというか・・ 2試合を比較すると、ムラが激しい、するときとしないときの差が大きい。やればできると思っていても、実際にやってみようとすると、できなかった、それが、ほんの1回だけども、本当に重要なシーンで起きてしまうと、全てが台無しになる。 選手だけの問題なのだろうか。もしもスタッフにもそんな緩みがあれば、空気を媒介にして簡単に伝わる。 攻守ともに怪我人大量発生、ほとんどの選手は軽度の負傷だけだったようだが、少し厳しい状況になった選手も数名いるようで、これも集中力とキレによる。 というところが、見えたところから直感的に考えたこと。 見えただけのところでとどめておくべきか、見えていないところを、勝手に、妄想ヨロシク裏側をこねくり回すべきか、だが、そこは、今年、もしも関西大学がここ数年と同じ以上の成績を残したならば、来年、もう一回、試合前に、考えることにします。 (関大スポーツのサイトに掲載されているコメントが、予想外にも、優しい口調をイメージする文調で・・ここも私の妄想の入り口です。) ******** そして観戦者側の私の姿勢の問題だが。 第3Q中盤まで関西大学7近畿大学3というロースコアな展開。ただ、それで、も最終的には関西大学個人技がどこかで炸裂するだろうから関西大学勝利は揺るぎない、というノホホンとした雰囲気は少なくともメインスタンド側にはあった??。それとも私だけの感覚?? 僅差にもかかわらず、全く緊張感がないまま時間が経過、そして、関西大学追加点は、個人技ではなくコンビネーションプレーの繰り返しだったが、それでも突き放しに成功する。 もしも近畿大学に突破口があったとすれば、どこの部分だったのだろうか、ということと、実際にそこを突っついていたのか、というところが私に見えていない。 前半戦、前年上位校サイドの観客席で観戦すると、見えない部分が出てきてしまうのは、単に私の観戦姿勢の問題のようです。 ちなみに、第2節、王子は立命館・同志社サイド、万博は神戸・龍谷サイド、第3節王子は、関大・神戸サイドでの観戦でした。 ******** この日の関西大学オフェンスは、セットバックが多くFB#33森重+TB#26井角、FB#33森重+TB#99宗實など。QBは、#22前田が前半、後半を#14岸村、終盤にQB#2石内となった。 関西大学最初の攻撃はフィールド中央から。WR#7高崎に13ヤードでビッグゲイン、ランプレー6ヤードを挟んで、QB#22前田のキープ26ヤードランの計3プレーでのTDドライブとなる。 第2シリーズもQB#22前田キープ55ヤードのビッグゲインで敵陣侵攻、2シリーズ連続TDなるかというところで、TB#99宗實のパワフルランが炸裂するのだが。 その体格を活かして相手守備選手を弾き飛ばしたところでボールがこぼれてしまってファンブルロストとなってしまった。 その後の関西大学オフェンスはQB負傷等で2シリーズパントを蹴ることになる。 第3Q中頃からの関西大学TDドライブは、50ヤード前進するのに5分を要するのだが、その内容はRB3名によるパワープレードライブ。FB#33森重+TB#99宗實という配置で、そもそも#99宗實をTBに配置する時点で対戦相手にとっては止めにくいパワフルなランプレーとなり、2ポゼッション差とする貴重な追加点を獲得した。 そして最後は、K#5高森によるロングFG。その成功判断はポールの真下にいた審判しか判らないような際どい軌道を描いていたが、それでも成功した事実は大きい。 守備で特筆すべきは、ILBの守備範囲が広がってきたところ。第2列LBをパワー系とスピード系のどちらで構成するか、方向性が見えない(見せていない)のだが、なんとなく決まりそうな雰囲気。 一方でDB陣のパスディフェンスは、近畿大学の快速レシーバーWR#13山下、#88金田に対して1対1は微妙。レシーバーフリーになるシーンも多く、DB陣全体的に動けていない印象だが、この部分は冒頭に戻る。 ******** 申し訳ありません。近畿大学視点の記述がないのうは上記理由によります。 ******** この試合の展望コメントへ |
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この試合、関西学院大学DLは、今春から全く試合出場機会のなかった全員が揃って復帰、DE#90梶原、DT#59前川、DT#69岸、DE#99朝倉というフルラインナップとなった。 関西学院大学視点に立てば、ベストDLメンバーを初登場させる試合は、夏あたりから決まっていたことだろう。 神戸大学OLにとっては名誉なことかもしれないが、しかし、結果、スカウティングとプレー注入・練習が全く役に立たなくなったという点で、言葉は悪いが「いい迷惑」「災難」とも言える試合になる。 そんな状況なので実戦経験を積みたかったのだろうか、第3Q中盤で4名とも一度はサイドラインに下がったのだが、神戸大学得点後、再び、一人二人とフィールド内に戻ってきていた。 神戸大学攻撃は最後までトップメンバーの揃うディフェンスと対戦したことになる。神戸大学OLのブロックは、関西学院大学が3−4をしていた時間帯では、機能しそうな雰囲気もあったのだが、第3Q終盤に鉄壁DL4名が交代するまでは、神戸大学FD更新なし、となった。 それでも神戸大学OLQBRBに怪我人らしいけが人が出なかったのは、今春から記しているように、神戸大学のフィジカルトレーニングの考え方・方向性が変わってきているのかもしれない。 ******** 関西学院大学ディフェンスは、こうしてDLLBDB11人が今期初めてベストメンバーになったのだが、神戸大学とのパワーバランスもあるのだろう、フロントDL4名が神戸大学攻撃を潰してしまっていて、ディフェンス2・3列の活躍シーンがない。ここから考えるに、DL4名を春シーズンを休養に充てたのは、やはり、正解だっただろう。 なお、この試合では、3−4を試みていた時間も長く、NG#59前川、ILB#69岸、またはNG#69岸、ILB#59前川という組み合わせになる。 この試合、ディフェンスでもうひとつふれておかなければならないところは、第2・3列LBDBになる。試合中盤以降で、今期初登場なったDL4名を交代させただけでなく、珍しく、LBDBもほぼ同時に交代させている。そして、この大幅にメンバー交代なっている時間帯で、パスディフェンスランディフェンスともに若干の不安が残った。 今年のLBDBは、春からほぼ全試合でトップメンバーが出場していて、セカンドサードのバックアップメンバー登場シーンは本当に第4Q終盤以降になっていた。それでもJV戦で試合経験はあるだろうが、DIV1相手ではかなり早い時間帯の登場だっただろうか。トップメンバーが負傷欠場した時のバックアップ選手層に関するところが今回新たに見えた項目です。 ******** 攻撃は、QB#18畑が前半を、その後QB#7松岡に交代して数プレー参加するも負傷(??)退場、そしてQB#11斉藤に交代する。 QB#18畑による攻撃は、試合開始直後からノーバック5レシーバーで神戸大学パスディフェンスを見事に揺さぶっていた。パスの飛距離はここまでと同じくらいだが、IRの縦で大きく距離を稼ぐシーンが少しずつ増えてきているような。また、この日のオフェンスで特徴的だったことは、TE2名のパワープレーと、セットバックランプレーが今回も多かったこと。 神戸大学のパスディフェンスは、しかし、SEの縦パスに対してCB#13小川、#14佐藤のスピードが引けを取らないところまで達していて、見事なパスカットシーンが何度も見ることができた。インターフェアの反則を取られてしまった際どいプレーもあるが、微妙な判定だったように見える(メインスタンドから観て最も遠いサイドでのシーンなので、詳細は未確認ですが)。前節だったかも書いたが、春は何度も縦に抜かれてフリーレシーバーを作っていたのだが、様相が変わってしまうまでに成熟している。 ただ複数名レシーバーが交差してコース撹乱すると、たちまちフリーターゲットが生まれてくる状態。今後の対戦相手を考えた時に、ミドルロングの複数高速ターゲットを注意するチームは存在するので、CBとSの連携・対応は、とりあえず懸念事項としてあげておく。 この試合の展望コメントへ |
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