関西学生アメリカンフットボール Div1 第4節



10月15日(土) 王子スタジアム 13:00
チーム名1Q2Q3Q4Q合計勝敗分
関西学院大学28211417804-0-0
甲南大学0-4-0
(現地観戦)
 
関西学院大学
甲南大学
RTD 1Q
TD
TD
P×
TD 1Q
TD 2Q
TD
TD
2Q END
3Q
TD
TD
3Q
TD 4Q
TD
FG
4Q REND
(作者Aのメモより)
AK-CHART
AK-CHARTの見方


 関西学院大学は、QBに4年生#11糟谷を先発で起用し第3Q最初のシリーズまで攻撃チームを指揮、その後は1年生QB#24松岡による。
 試合は#6鷺野によるキックオフリターンTDで関西学院大学が先制すると、その後もTD得点を積み重ねていき、合計11TD+1FG=80点という大量得点で白星を獲得、リーグ戦戦績を4戦全勝をキープして折り返した。

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 雑感(1)

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 試合展開の詳細はさておき、関西学院大学のOLについて、気付いたところ、少し考えたところ、そして、教えていただいたところを書いてみようと思う。

 先発した攻撃ラインズは、#79友國、#58小林、#71和田、#53濱本、#72田渕というメンバーで、ここまでの3戦とほぼ同じ今年のベストの構成の選手が並ぶ。

 これまでの試合と違って、RBの中央ラン突破を演出していたシーンはあるが、甲南大学DLLBに差し込まれていたシーンも多くあった。
 そもそも近年の関西学院大学OLは、相手DLをプレー最後までブロックし続ける・押し捲るプレースタイルではなく、瞬間で最大効力を発揮することに主眼を置く。相手LBをもコントロールしようかというほどのダウンフィールドブロックを見せないところが、ここ数年のOLのスタイルである。
 結果、パワープレーではゲインせずRB個人のスピードテクニックに任せたゲインばかりという状態は、ある意味でビッグゲイン華麗なランで爽快かもしれないが、見方によればフラストレーションがたまりやすい、かも。
 ただし、今回の試合も含めてリーグ戦前半戦は、早い時間帯で得点差が広がっていくので、少々のことが起きても、安心してみていられるそんな試合だったとおもう。

 そしてこの試合も、第3Q中盤以降に選手交代が頻繁に行われていく。第3Q終盤には全ての選手が入れ替わっていた。そして、交代出場してきた攻撃ラインズは、スタートメンバーのライン選手のプレスタイルとは異なっていて、プレー最後まで徹底的にブロックし続ける、さらには、相手LBを巻き込んでしまおうとするほど前に出るダウンフィールドブロックも丁寧に行っていて、そして関西学院大学OLのパワースイープによるランゲイン、というシーンを久しぶりに見た気がする。
(注1:交代出場してきたメンバーの背番号は、私のメモに残っているが、記載するのは割愛しておく。) (注2:これまでの3試合で、交代出場してきた選手のプレー内容について、定かな記憶&メモが残っていない。)

 では、先発メンバーと交替出場してきた選手とで何が違うのだろうか、いいことわるいこと(ここに書けること書けないこと)いろいろと考えながら思い巡らしながら、時間が過ぎていった。

 そして第4Q、たまたまOL陣の連携が乱れたのだろう、甲南大学DLに割り込まれるシーンがあった。「これでボールキャリアはタックルを受けてロスゲイン確実」と思ってみていたところ、タックルをかわして中央ラン突破。
 ここで甲南大学LB陣が機能していれば最大でも5ヤードまでで止まっていたのだが、大量失点の影響等もあって動けず、結局DB(S)がタックルした時には10ヤードゲインなっていた。

 つまり、前掛かりで割り込んできたDLのプレッシャーかわしてトップスピードに乗ってLBをかわし、最終的にDBと対決する構図になる。このボールキャリアは、どこでトップスピードに持っていったかといえば、DLをかわしてからLBまでのスペースになり、DLが突っ込んでいたので、それ相当の空間があった。
 たとえて言うと、DLをひきつけておいてその背後に投げるスクリーンパス、の状況に近い。DLとLBのギャップを広がることでボールキャリアのスピードはUP、視界は広がってランコースを選択できる。

 このプレーがあった時に、ある人に、上に書いたようなことを説明しながら、改めて自分でもDL−LB−DBの間隔に気付いたのでした。

 そして、トップメンバー攻撃ラインズが、時々、DLにラインを割られているシーンは、なになのか、というところに戻ることになる。

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 第4Qの私の気付きは、もちろん、私の気付きなのだが、それまでにある人にコメントをもらっていた。いつ、だれから、どのような内容という部分は省略するが、御指導いただいたからこそ、そこに至ったのだとおもう。ありがとうございました。

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 先発メンバーと交替出場してきた選手とで何が違うのだろうか。なぜ違ってくるのか、いろいろと考えた結果のものがあるが、所詮、私の勝手な思い込みなので、全て記載することを省略。ただし、スクリーンパス相当の意思があることを想定してみるのも楽しいかもしれない。

 状況にもよるが、一般的には、DL全員が突っ込むのはよくないこと、とされていて、それは上記したようにDLとLBの隙間が広がるから。なので、DLLBで、前掛かりになる人数と待機する人数を予め役割分担して決めておくことになる。

 今年、ディフェンスフォーメーションで3−4(DL3人、LB4人)を採用するチームが増えている、と、いつだったかの観戦記に書いた。何故増えてきたのか、そのときは理由不明としたが、ここに理由を置いてみようかと思う。動けるスピードのあるタックル精度の良いLBと、OL隙間に差し込んでQBRBにプレッシャーをかけるスピード&パワフルな少数(3人)精鋭のDL。

 ただしこの論理構成には一つ欠点があって、そもそも、関西学院大学ディフェンスが、3−4を採用していないこと、DLLBのパワースピード配分が私の思い込みと異なっていること・・・・

 論理破綻したので、ここで止めておきます。

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 雑感(2)

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 この試合での関西学院大学トリックプレーは第1Q終盤に使用したオンサイドキック1回のみ。そもそも、第4Dパントシーンが発生しない試合展開だったこと、さらにFGシーンも1回のみ。パントフェイクのプレーを練習しようにも機会がなく、FGそのものの練習も必要なので、フェイクトリックプレーを入れるタイミングを逸した、というのが正直なところだと思う。
 そのなかでフリーキックは合計10回。それも第1Qで4回目のフリーキックならば、オンサイドキックでもやってみようかと思うのも無理はないかも。

 そのオンサイドキックは前回同様に、K#3大西がショートキックを蹴って、自分でボールを確保しようとするもの。
 このプレーを誰が考え出したのか判らないが、理に適っているところが多く、なかなか良く出来ていると思う。

 例えば、キックスタート時にエンクローチメントの反則が発生しにくいこと、そして、ボールに最も近い選手が相手味方含めてキッカー自身であること、キックのタイミングはキッカー自身が決められること。など。

 エンクローチメントの反則は、キック前に他の選手が40ヤードラインを超えてしまうという反則で、一般的なオンサイドキックの時には、ボールを確保しようと焦る選手が反則するケースが多い。
 しかし、この関西学院大学K#3大西によるオンサイドキックは、プレー開始前にチーム内部で意思統一が出来ていれば、つまり、次は「例のオンサイドキック」と決まっていれば、その時点ですべての仕事はキッカーだけが担当することになる。極論だが、他の選手は見ているだけでよいので、エンクローチメントの反則が発生する確率は事実上ゼロになる。

 次に、ボールに最も近い選手だが、キッカーが最も近く、その次は、40ヤードライン付近にセットする相手チーム選手になろうか。
 これも一般的に通常のフリーキックでは、キックすると相手選手はリターナーのブロック要員となるべく、後退していく動き方をする。
 つまり、この相手方選手が、オンサイドをケアすることなく後ろに下がっていけば、ショートキック後もボールに近い選手はキッカー、となって、最終的にオンサイドキックが成功する。
(個人的には、キックと同時に、敵陣40ヤード付近にいるリターンチームの選手が、何故、下がっていってしまうのか、私的には疑問に思っているところです。
 リターナーがビッグリターンなったときには、キッカーもブロックしなければならない。それならば、「一度下がって、それから前に出てくる」という動き自体が無駄であって、そこに留まっていればよいのではないかい??、と、常々&20年近く疑問に思い続けているのです。だれか、この疑問について、明確な指針を示してくれればありがたいです)

 では、この関西学院大学K#3大西による巧妙なオンサイドキックに対してリターンチームはどのようにケアしたらよいか、ですが、今節観戦記では、省略しておきます。

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(以下、観戦記は続く予定ですが、万が一にも落ちてしまったら、御了承ください・・・・)

(落ちそうです・・・10月23日 追記)



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10月15日(土) 王子スタジアム 15:40
チーム名1Q2Q3Q4Q合計勝敗分
立命館大学21231420784-0-0
神戸大学0-4-0
(現地観戦)
 
立命館大学
神戸大学
1Q
TD
TD
FL
TD 1Q
2Q
RFL
TD
PAT
RTD
TD
TD
TD
2Q END
TD 3Q
TD
3Q
TD 4Q
TD
(S)
FG
G×
END 4Q
(作者Aのメモより)
AK-CHART
AK-CHARTの見方


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10月16日(日) エキスポフラッシュF 12:20
チーム名1Q2Q3Q4Q合計勝敗分
関西大学1414374-0-0
同志社大学1-3-0
(現地観戦)
 
関西大学
同志社大学
1Q P×
G×
(S)
G×
1Q
2Q
FL
RTD
2Q END
TD 3Q
G×
TD 3Q
4Q TD
TD
TD
END 4Q
(作者Aのメモより)
AK-CHART
AK-CHARTの見方


 関西大学は、試合前半、オフェンスチームで得点できず。それも敵陣4ヤードでFD更新して4回の攻撃権を得ながらランプレーでエンドゾーンに届かなかった。
 前半の9点は、全てディフェンスの得点(セイフティ2点とランプレーでファンブルロストしたボールがエンドゾーン内に転がりこんだものをLB#45林が抑えたもの)ということで、関西大学はディフェンスの活躍で、かろうじて試合の主導権を握っていた、そんな試合展開だった。

 それでも試合後半、関西大学のオフェンスチームが、なんとかランプレーで切り崩して2TDを獲得、第3Q残り2分30秒で3TD差リードをつけて逃げ切りモードとなる。

 その後、同志社大学攻撃の反撃を受けて1TDを奪われるのだが、続く同志社大学オンサイドキックを関西大学#96澤田がボールを確保、敵陣ポジションを得点に結びつけるとともに時間も減少していって関西大学勝利となった。

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 この試合の関西大学オフェンス、メインプレーはやはりパスになるのではないかと考えていたのだが、見事に裏切られる。ま、私の考えなんかそんなもんですが。

 メインはランプレーになったが、その中でいくつかはパスも入る。ただ、この試合でパス成功率が低かった、これまでの試合ならば成功率の高いターゲットにさえもさえも合わない。理由は、単純に練習不足、という表現よりも、この2週間はパス以外のことに時間を割いていたのではないか、と思わせるオフェンスリズム&組み立て内容に思えた。

 いくつか、直前2節と異なる試みがある。WR#18岡にパスヒットしたこと、QB#18岡のプレーが増えたこと、QB#18岡とQB#19井上の連係プレーもあり、さらにはRB#21松谷も復帰する。そして何よりもインサイドのランプレーを試みたこと。

 もっとも、この中央ランプレーが試合前半、同志社大学ディフェンス陣にことごとく遮られることになる。
 関西大学OLのブロック精度を見る方法もあるが、ライン戦はイーブン。ここで同志社大学DLを圧倒していたら状況も変わっていたかもしれないが、この試合ではそこの領域には至らず。
 結果、同志社大学LBDBもそれなりに自由に動ける状態。そして、LBのスピードにOLやブロック役となるRBが対応できなかった、さらにはDBも縦に上がってきて精度の良いタックルを決めていく。
 同志社大学ディフェンス堅守と確実なプレーの部分は前節京都大学戦で披露スミ、それが今節も続いた。

 具体的にはDLでは#70樋口、#93前田が厚く、さらにOLB#53糸井の反応スピードには目を見張るものがあって、反対サイドへオープンランを試みるRBに背後からロスゲインタックルを決めていた。さらにDB(S)#23水田、#28吉川、(CB)#5中嶌、#29岸田が中央オープンに詰めてくる。
 これらが第1Q関西大学が敵陣4ヤードまで迫りながら4階の攻撃でエンドゾーンを割れなかったシーンの詳細になる。

 関西大学オフェンスの2回目の攻撃は、パントリターンでのビッグリターンから敵陣スタートも、フリフリ失敗、サイドライン際TE#2高木へのパスヒットもOLB#53糸井のスピードタックルで、キャッチ後のランゲインできず。
 迎えた第4D残り1ヤード。さきのゴール前を攻め切れなかったことのリベンジチャンスは当然の如くギャンブルを選択、キープ中央で正面から攻めるものの、届かなかった。

 その後、関西大学は、中央突破ランをほぼ諦めたのか、第3シリーズ以降はオープンへプレー展開するとともにキャリアスピードに物を言わせるようになり、さらにQBドローなどを加えてオープン中央パスフェイクで攻撃の幅を広げながら、立て直していった。

 これが試合後半の攻撃リズムにつながっていく。ディフェンスで獲得した得点もあって、少しずつだが、確実に試合の流れを引き寄せていく。

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 この試合、関西大学オフェンス組み立てが、久しぶりにランメインになった。同志社大学ディフェンスに対して、戦前の目論見を知りたい気もする。想像以上にランプレーが進まなかったのか、それとも、少なくともスタッフ内では、想定の範囲内なのか。
 私的には、確かに前節京都大学戦での活躍を観戦しているが、ここまで同志社大学ディフェンの運動量があるとは、少々&正直なところ、想定の範囲を超えていた。
 関西大学ランオフェンス、特にOLRBのブロックについては、相手ディフェンススピードに対抗する手段を再検討するきっかけとなる良い経験、次節以降につながる試合、ということになろうか。

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 ところで、今年の関西大学チームも、ディフェンスが粘ってロースコアに抑え、その隙間に、攻撃チームが何とか得点を挙げていく、という、過去2年と同じような攻守バランスになっている。

 ここは、近年の関西大学チームの真骨頂だろう。気付いたら、試合の主導権は関西大学に・・・という試合コントロールは絶品でもあり、導く方向が明確になっているところがいい。なので、次節、少なくとも過去2年間の春秋の関関戦とおなじ試合展開を目指すはず。

 あとは、実際にその方向へ試合を持ち込めるか否か、今年のメンバーで、どのような方法で、というところが次節以降の見所になる。とりあえずは、同志社大学オンサイドキックに#96澤田が反応して敵陣攻撃権奪取。対関西学院大学の準備は進んでいる?

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 同志社大学はディフェンス堅守で、本来は試合前半を0−0の同点で折り返してもいいはずだったのだが、ま、そこはおいておくとして。

 再掲になるが、前半の関西大学中央ランプレーに対してはDLがしっかりとOLを受け止めて、その隙間をLBなりDB(S・CB)が突っ込むということで、要所でのランゲインをショートにとめている。オープンへの展開に対してもOLBDB(CB・S)が対応と守備範囲が広くなってきている。
 ここまで4戦1勝3敗。残り3戦で白星をいくつ獲得できるかだが、京都大学戦や今回のように守備主導の試合展開に持ち込めば可能性はある。今年のディフェンス陣は経験者が多く残り、新旧融合して・・・と、シーズン展望で書いたが、一体感のあるディフェンス陣になってきた。残り3戦、さらにステップアップ。楽しみにしています。

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 同志社大学オフェンスは、試合前半、失点を重ねてしまった。選手の責任にするには、若干&少し酷な面もなくはない。最初のシリーズ、自陣エンドゾーン内でロールアウトからのパスを3回試みている。その3回目でQBがエンドラインを踏んでしまった。  2回目は自陣13ヤードでの第1DでQBサックを受けて6ヤード後退した第2D、RBとのエクスチェンジの瞬間?をディフェンス割り込まれてボールが手につかず、運悪くエンドゾーン内にボールが転がってしまい、それを、関西大学に抑えられてしまった。  この被TDは、自陣エンドゾーン内をロールされながらもセイフティー2点しか獲得できなかった関西大学ディフェンスの闘志の現われかもしれない。

 結局、試合前半の同志社大学オフェンスFD更新は第2Q終盤のQBキープによる1回のみになる。

 そんなオフェンスだったが、試合後半には関西大学ベストディフェンスメンバーから1TDを奪っている。

 WR#82へのサイドラインパス7ヤード、FL#46への縦パス17ヤードなどのミドルパスを3本繋げたフィールド中央からどのドライブ、QB#14中沖によるパスフェイクのスクランブル等を挟んでRB#41土井によるTDランで得点する。
 直前のシリーズでもSB#46への縦パス16ヤードヒットしていて、早いタイミングのパスから待ったパスまで、幅が広い。というパッシングオフェンスによるTDドライブとなった。

 前節京都大学戦でもTDプレーはパスであり、ターゲットは豊富なので、ランパスバランスアタックの中でパスでゲインすることも十分に可能性のある選択。
 なので、第1Q自陣エンドゾーンを背負いながらもパスで果敢攻めた、結果的にはセイフティーなったが・・・攻撃はパスメインで仕掛けたかったという意思の表れなのかもしれない。RB#41土井、#35松井、#2中島、QBキープなど、攻撃側も手数は揃ってきているので、リーグ戦後半は攻撃側も期待できる。得点力増強かつ頑強守備で後半戦が楽しみになってきた。

********

 このシーンを関西大学ディフェンス側から見ると、パスディフェンスが・・・ということになる。セイフティリードに近い点数リードを確保していた時間帯ではあるのだが、ディフェンスフォーメーション3−4を試みていた時間帯なのだからこそ、なんとか対応すべきシーンなのだが。隙間にヒットするなど、前節龍谷大学戦同様に、パスで切り崩されてしまった。
 春からパスディフェンスは課題のひとつだったのだが、やはり、強力なDLを持つと、なかなかパスディフェンスの機会に恵まれない、あちらを立てればこちらが立たず、ということなのだろうか。もうひとつのDLの強いチームも、若干、第2・3列のパスディフェンスの信頼性が微妙なチームがある。それぞれ、別の機会に。



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10月16日(日) エキスポフラッシュF 15:00
チーム名1Q2Q3Q4Q合計勝敗分
京都大学14282-1-1
龍谷大学14280-3-1
(現地観戦)
 
京都大学
龍谷大学
1Q
RTD
TD 1Q
2Q
TD
TD
2Q END
TD 3Q
FL
TD
3Q
4Q
TD
TD
4Q FG×
(作者Aのメモより)
AK-CHART
AK-CHARTの見方


 ファイナルスコア28−28同点引分。京都大学は2TD差リードをしながら、最終的には龍谷大学に追いつかれる展開。そして第4Q残り時間を睨みながら、決勝点をとるべく、両チームの攻防が繰り広げられていく。白熱した試合展開・・・ではあったのだが・・・

********

 第2Q中盤から、私の頭の中で「龍谷大学は、もっと簡単に試合主導権を握れるのではないだろうか」と疑問が出てくると、そこから抜き出せないままになってしまった。

 具体的には、京都大学パスはWR#1にしかヒットしていないのに、ずっとフリーのままにしているのは何故だろうかという疑問。実際に徹底マークがついたのは第4Q最後になってから。WR#1がパスターゲットになりえなくなって止むを得ず投げたロングパスをインターセプトしたシリーズが最初で最後。
 もう一つは、何故、京都大学の最も得意&タレントの揃う大型DLと正面衝突する中央ラン突破に固執したのか、ということ。オープンをスピードで捲り上げれば、中央突破でショートゲインを繰り返すよりは確実に距離を稼いでいたのではないだろうか。OLも体力消耗しなかっただろうし、パスと組み合わせてCBOLBを狙い撃ち、という手はなかったのだろうか、という疑問。

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 そして第4Q、京都大学が2TD差リードしたところで、龍谷大学が上記の手を打たないのであれば試合終焉、と思っていたときにQB交代する。前節後半からおそらく負傷で試合に出場しなくなっていたQBが交代出場してきたのだが、2TD差でリードを確保、次節以降に備えて試運転、というサイドラインの思考なのだと思う(もちろん、私の勝手な思い込み)それ自体は正しいし、QB交代に賛成する部分もあるのだが・・・・

 第2Q中盤以降、京都大学オフェンスでゲインするプレーは、RB#27の中央ラン突破と、WR#1へのタイミングパスの2プレーに限定されていた。第3Qの京都大学2TDは、相手側ミスがあったとはいえ、攻撃チームが2個のプレーでリズム良く進んでいたことも精神的心理的には後押ししている。いわゆる試合の流れ・勢い・モメンタムというものです。
 QBを交代すると、RB#27の中央ラン突破はともかく、WR#1とのパス連携がなくなる、そして、攻撃チームのリズムが乱れるかも・・・というところを危惧していた矢先のパスインターセプト被弾だった。

 辛辣な表現をしてしまうと、「試合主導権を握っている基本プレーがなくなること、攻撃リズムを壊すかもということに思いが巡らなかったのだろうか」という疑問が出てくる。QB交代させて試合勘を取り戻すことは基本的に賛成だが、もう一つ後のシリーズにしてほしかった、というのが正直なところです。

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 こうして、第2Qからの龍谷大学に対する疑問と、第4Qの京都大学に対する疑問は解決されないまま、試合だけは盛り上がっていくという状況で、私は白熱した攻防から取り残されたのでした。
 私の観戦メモは、上記の疑問にとりつかれたまま記述されているので、この考え方から逸脱することは出来ないと思う。rtv映像を見れば、考え方が変わるかもしれない、新たな発見があるかもしれないし、そもそも私の考えていたことが間違いだったと気付くかもしれない・・・

 なので、上記は、実際に観戦しながら考えていた私の勝手なおもい、ということで、御容赦願います。

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(以下、観戦記は続く予定ですが、万が一にも落ちてしまったら、御了承ください・・・・)

(落ちそうです・・・10月23日 追記)



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