関西学生アメリカンフットボール Div1 第3節



10月01日(土) 西京極陸上競技場 13:00
チーム名1Q2Q3Q4Q合計勝敗分
京都大学2-1-0
同志社大学1-2-0
(現地観戦)
 
京都大学
同志社大学
1Q
1Q TD
2Q
G×
END 2Q
3Q
3Q
G× 4Q
FL
4Q END
(作者Aのメモより)
AK-CHART
AK-CHARTの見方


 同志社大学ディフェンスのタックル精度がすばらしかった。LBDBともミスタックルなく、パスヒットしてもキャッチしたところからランゲインできない。ランプレーでもキャリアに絡んだ時点でゲインストップ。タックル一発で倒れなくても逃がさないので、サポート選手が集まるをまって共同作業でプレーデッドへ。このような同志社大学ディフェンスの堅守が、少しずつ京都大学オフェンスのリズムを奪っていった。

 ランプレーの特にオープンへ展開するランに対するOLB#53北野、#45糸井のファインタックルは何度も見たし、DB(S)#28吉川、#23水田のパスカバーランサポート、CB#29岸田、#5中嶌もサイドライン際へのパスキャッチ後のゲインを許さない。

 このような同志社大学ディフェンスの堅守を前にして京都大学ランパス攻撃手段がなくなっていく、というよりも、どちらかというと萎えていくというほうが正しいかも。その中で第2Q中盤以降の京都大学攻撃手段として唯一残ったのがインサイド中央突破のランプレーだった。

 京都大学前半3回目の攻撃シリーズ、リターナー#1上廣による40ヤードゲインで掴んだフィールド中央スタートの攻撃、FBダイブ、QB#17今村キープといずれも、中央突破が続く。第3D残り1ヤードとなったが、ここでもRB#21高木による中央突破11ヤードゲイン。この後、インサイドランだけはビッグゲインが続き、この傾向は試合最後まで変わらなかった。

 このシリーズ、敵陣30ヤードでFD更新した京都大学は、RB#21高木中央突破で8ヤードゲイン。しかし、続く第2Dで右ミドルパスを投じ、これが同志社大学DB#5中嶌によりパスインターセプトされてしまった。

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 続く第2Qの京都大学前半4回目の攻撃でも、中央突破1プレー10ヤードというワンポイント限定だが2プレーで2連続FD更新、さらに第1D中央突破で9ヤードゲインと3プレー連続、見た目は京都大学快進撃は続いた。

 だが、ここで京都大学オフェンス今シーズンの悪い癖が出始める。プレー決定に迷いディレイゲーム反則寸前のタイムアウト行使。

 京都大学攻撃は建て直しを図るが、同志社大学ディフェンスも中央突破対策にDL#70樋口参戦などの応急措置。第2Dの中央突破にDB#23水田のタックルで0ヤード、第3Dではエクスチェンジミスでファンブルも京都大学リカバー、そして迎えた第4D直前、再びプレー準備できずに京都大学はタイムアウト行使する。

 タイムアウト明け、再びの中央突破に同志社大学ラインズの堅守で、3プレー連続ノーゲイン。京都大学2回目の敵陣侵攻も無得点に終わる。

 そして京都大学3回目の敵陣侵攻は、後半第3Q2回目の攻撃。この時点で、再び同志社大学ディフェンス中央をケアせず、そして京都大学攻撃側も、中央ランプレーしか選択しない状態。
 ある意味で同志社大学側はノーガードの打たれ放題なのだが、ある意味では時間消費させているとも考えられる。走られ放題のまま最後まで対応しなかった真意は不明です。

 こうして決め打ちのQBキープが続き、16ヤード2回で敵陣4ヤードに到達するが、第1DでのTDパスを同志社大学DB#28吉川がエンドゾーン内でインターセプト。

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   京都大学4回目の敵陣侵攻ドライブは第4Q残り8分07秒、自陣9ヤードから。同志社大学パンター#93前田によるコントロールパントによってロングドライブを強いられるポジション、なのだが中央ランゲイン1回10ヤードの状態なので敵陣へ入るのにそれほどの時間は必要としなかった。

 また前シリーズから、QB#19小原に交代(QB#17今村はおそらく軽い負傷??)なっているのだが、ゲインするプレー/選択するプレーがランプレーとQBキープなので、ほとんど影響はなかった。
 RB#21高木左OT16ヤード、QBラン16ヤード×2回、RB#27岡部14ヤードとここでも1プレー10ヤード超のビッグゲインが続き、そしてQB#19小原ドロー9ヤードで敵陣16ヤード。

 残り時間4分少々に迫っていたので、京都大学にとってこのシリーズでの得点は必須条件となっていたのだが、第2D、センタースナップしたボールが大きく後方へ、通称俗称ホームランとなってこの日3回目の攻撃権喪失。

 結果、敵陣侵攻4回中3回のターンオーバー、1回のギャンブル失敗という成績で、4回の得点チャンスに無得点のまま。迎えた第4Q終盤の最後の攻撃、残り時間とエンドゾーンまでの距離の関係から止むを得ずパスとなったところで、DB#29岸田によるパスインターセプトで京都大学万事休す、となってしまった。

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 同志社大学攻撃は、QB#14中沖による。第1シリーズ、RB#41土井、#2中島の中央突破、さらにQB#14中沖キープ中央という3プレーだったがFD更新できず。
 だが、ハンドオフが丁寧かつ巧妙で、一瞬、キャリアが誰なのか判断できなくなる、その後に真のキャリアと空のキャリアが別方向へ進んでいく。このシリーズではいずれも中央突破だったが、次のシリーズではハンドオフ後に#41土井がオープンへ進んで9ヤードのゲインを生み出す。

 丁寧かつ巧妙絶妙なボール渡しが続いて第3シリーズ、今度はハンドオフ後にRB#2中島が右オープンランで11ヤードゲインしてFD更新する。ここまでランプレーが続いていたが、続く第1プレーがSB#46青木への縦ミドルパスだった。DB(S)陣不在の中を独走のTDパス&ランとなって、同志社大学が先制するとともに、これが、決勝点となる。結局、この試合でのSBへの縦パスは1本のみ。文字通りキラーパスとなった。

 その後、同志社大学オフェンスは、丁寧なハンドオフ動作は続き、そのハンドオフフェイクでQB#14中沖によるキープ34ヤードゲインやRB#41土井によるオープン15ヤードなどあるものの追加点をあげるまでにはいたらなかった。

 ただし、第4Qを迎えるあたりからは、徹底的な時間消費に重きを置くようになるのも至極当然な話であろう。特に残り4分11秒から始まったシリーズでは第1DこそRBにボールを渡したが、その後はQBキープのみ。さらにプレー開始まで40秒ぎりぎりを使い切る。結果、FD更新ならずだったが、ここで2分30秒を使うことが出来たのも勝因の一つ。
 反対に、タイムアウトが3個も残っていながら、時間が流れていくのを放置していた京都大学サイドラインの対応を奇妙に思う、そんな時間の流れ方だった。

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   結局、京都大学オフェンスは、敵陣侵攻しながらプレーが決まらないままディレイ寸前でタイムアウトを取るなどのちぐはぐな部分と、パスインターセプトなどのターンオーバー4回というプレー精度。
 同志社大学オフェンスではQB#14中沖の丁寧なハンドオフと、この試合の勝因の大きな部分を占める同志社大学ディフェンス陣のタックル精度、つまり、両チームのプレー精度が試合の結果を別けたといっても過言ではないだろう。



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10月01日(土) 西京極陸上競技場 16:00
チーム名1Q2Q3Q4Q合計勝敗分
関西大学1410343-0-0
龍谷大学200-3-0
(現地観戦)
 
関西大学
龍谷大学
TD 1Q
TD
TD 1Q
2Q
G×
FG
2Q END
3Q
TD
TD
3Q FL
TD 4Q
TD
FG
END 4Q
(作者Aのメモより)
AK-CHART
AK-CHARTの見方


 関西大学がOL機動力とQBWRのパス連携で勝ち上がった試合。反対にディフェンスチームは精彩を欠いていた。
 龍谷大学攻撃チームが第3節にして、試合最後まで攻め続けた/立っていた試合だった。これも、関西大学ディフェンス視点に立てば、真の姿なのか否かと深読みも可能。だが、当事者に確認しないと真実が判らないことをこれ以上詮索しても進展しないので、やめておく。

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 関西大学オフェンスは、第1シリーズ、QB#19井上ドロー12ヤード、右FL#17長島への縦18ヤード、WR#7高崎モーションオープンランでTD7点を獲得する。
 さらに次のシリーズは、リターナー#7高崎によるリターンTD失敗(ブロッカーや相手選手の位置関係を冷静に判断すればコースはあったように思う)による60ヤードのビッグリターンで敵陣30ヤードから攻撃開始。
 そして、QB#19井上から右SE#7高崎へのポスト23ヤードで一気にエンドゾーン目前に迫るビッグプレー、さらにTDプレーもWR#7高崎へのショートパスとWR連携は良い。

 リズム良くパスが続いていたのだが第3シリーズは龍谷大学DBにパスコースを見破られてのインターセプトと、一気怒涛のオフェンス得点加算、とはならなかった

 だが、次にシリーズでも、自陣からTE#86平山とWR#7高崎にボールを散らしながらもパスドライブで敵陣侵攻する。第4DでのTEへのパス失敗でドライブが止まるが、残り1分31秒敵陣スタートの攻撃でもパスを繋いでFG3点獲得、ハーフタイムを迎えた。

 願わくば、第2Qの2シリーズをTDにまで持って行きたいところだったが、龍谷大学スピードディフェンスがOLを和ってQBにプレッシャーが届いてQBサック、レシーバー前にDBが入ってパス失敗等、いずれもパスシチュエーションで攻撃的ディフェンスに遮られてしまった。この試合のオフェンスのマイナス点は、この2シリーズが得点にならなかったことだろう。

 反対に、良い意味で驚いた点としては、OLのダウンフィールドブロックに参加する運動量が半端でないこと。中央ラン突破するRBQBの周囲のダウンフィールドブロックは当然のこと、FLへの縦パスヒットした瞬間、その周囲に数名のライン選手が存在している連携プレーがすごい。立命館大学OLも大型サイズながらいやらしく動き回るが、それとはタイプは異なるものの、関西大学OL陣の機動力には今後注目しておきたい。

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 龍谷大学オフェンスは、RB#9奥田のランとWR#7堀へのパスでビッグゲインを繰り返した。特にWR#7堀へのパスは関西大学DB陣はまったく対応できず、そもそもDLプレッシャーがQBに届かない状態。
 ただし、関西大学DBもモーションする#7堀にマンツーマンでDBを張り付かせてスピード競争に挑んでいたので、見た目ではDBCBがWRに振り回されたような動き・見え方になるのは止むを得ない。
 もっとも、試合全般を通じてWR#7堀とDBCB数名によるスピード競争対決は、明らかなパス失敗以外は龍谷大学側QBWR勝利という結果だった。いろいろと今後の試合を睨んだ上でのチャレンジだと思う、この経験は、どこかで生きてくるだろう。

 さらに、RB#9奥田のランプレーも関西大学ディフェンスDLLB位置では対応できず、タックルミスなどで数ヤード以上余分に走られてFD献上シーンが続いた。

 龍谷大学にとって悔やまれるのは第2Qの攻撃途中にRB#9奥田が負傷してしまったことだろう。試合後半には復帰して、再びタックルミスを誘う同様の走りを見せて2TD追加するのだが、試合勝敗の行方というところでは、逆転までには至らなかった。

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 ここまでの試合、関西大学オフェンスはQB#19井上によるパスの精度が向上、WRも#7高崎、#17長島、#81武、TE#86平山など多彩なレシーバーが揃い、パスヒット&パスドライブで得点を重ねている。
 そしてランプレーによる連続ドライブというシーンは、ここまでのところでは見られていないが、それでも、各試合でその片鱗は覗かせている。
 おそらく、対戦相手のディフェンスとの力関係になるが、最低でも「得点の取り合い」の試合展開に持ち込むことは可能(対某チームを除けば)?そんなオフェンス陣容になってきた。

 課題は、ディフェンス陣。今節は、動きが悪い、スピードのあるキャリアに追いつけない、タックルが決まらない。今回の試合は3戦の中で最多失点となる3TD献上となってしまった。ただしこの部分については冒頭に記したようにベールに包まれた部分がありそうなので除外。おそらく第4節もディフェンスの動きについては今回と同じかも。
 それでも、選手層は厚いようで薄いようで厚いDLLBDB全ポジションで、何か足らない感が解消しない。



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10月02日(日) 王子スタジアム 12:20
チーム名1Q2Q3Q4Q合計勝敗分
関西学院大学 23 12 49 3-0-0
神戸大学 0-3-0
関西学院大学
神戸大学
1Q (S)
TD
TD
TD
1Q
FG× 2Q
P×
TD
END 2Q
TD 3Q
3Q TD
4Q G×
(S)
FG
G×
G×
TD
4Q END
(作者Aのメモより)
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AK-CHARTの見方


 関西学院大学が攻守ともの速攻で試合の主導権を握ると、そのまま大量点を獲得、試合の流れは神戸大学側へ傾くことなく、そのまま関西学院大学勝利となった。

 先攻神戸大学攻撃は自陣9ヤードから。しかし、いきなりのディレイオブゲームで罰退、さらに自陣エンドゾーン内でのQBロールで関西学院大学DLに捕まってセイフティを献上する。
 こうして関西学院大学が守備で先取点を獲得すると、攻撃チームもスピードキャリア個人技で速攻ドライブを見せた。
 第1シリーズ、フィールド中央から右WR(SE)#16和田への35ヤードロングパスヒット。神戸大学CBは抜かれていてDB(S)とともに追走する形で、なんとか一発TDは防ぐものの、WRDB対決だった。 このロングパスで敵陣17ヤードに侵攻すると、WR#88木戸へのショートパスを挟んでRB#7松岡による右OT突破のTDランで7点を追加する。

 続く関西学院大学フリーキックで、K#3大西がショートキック、自らが抑えてオンサイドキック成功となると、再び右WR(SE)#9梅本のスピードを生かした35ヤードロングパスが同じようにヒットする。敵陣19ヤードでFD更新した第2D、同じく右OTをRB#7松岡がすり抜けるという、まったく同じ展開でTDを追加、16点差とする。

 そして第3シリーズは、RB#6鷺野による左オープンをスピードで駆け上がる59ヤードTDランで、追加点を獲得、第1Q終了時点で23−0と、試合の大勢が決してしまった。

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 この日の関西学院大学オフェンスは、レッドゾーン侵入してもOTのランプレーで確実にTD得点に結び付けているところが、これまでの2戦と違うポイント。TD7点で終わるのは気持ちが良いことだ。 QB#18畑による責任シリーズ6回中4回のレッドゾーンオフェンスのいずれもTDとしFGトライとなったのは1回だけだった。

 この前の2戦と比較すると、キャリアが異なりランコースも若干の違いはあり、そもそも対戦相手は異なるのだが、結果が全てである。良い流れで次戦に進めることができた。

 なお、この試合で1年生WR#88木戸が随所でパスターゲットとなり、しっかりと仕事をしている。スピードのある長身レシーバーが、また一人加わった。RBでは、この日は#6をつけた1年生鷺野が前半攻撃のテンポアップの一翼を担っている。WRRBともスピード個人技の新たなバックス誕生となった。

 この試合で見せたトリッキーなプレーは、第1Qのオンサイドキック。次節はPATでキックフェイクの2ポイントをお願いします。

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 神戸大学攻撃は、WR(FL)#82岩本へのミドルパスと、WR#86田中へのプレーアクションのインパス9ヤード、さらにWR#11中島への真横パスからのランでビッグゲイン、RB#29種へのオプションピッチなどで前進するシーンもある。

 だが、中央ランプレーは、関西学院大学DLにことごとく跳ね返されてショートゲインに終わる。パスも、ヒットすればミドルゲインはあるのだが、レシーバーとの呼吸が合わないと、途端にDL#90梶原、#91池永によるプレッシャーを受けてロスゲイン、こうしてオフェンス攻撃は単発ゲインに終わる。

 第3Q最初の神戸大学攻撃シリーズで、関西学院大学ディフェンスメンバーは若干交代、このこともあってQBオプションキープや、TE#85舟町、WR#11中島などインサイドターゲットへのパス成功でフィールドポジションが変わった。

 続く関西学院大学攻撃でFD更新できなかったこともあって、神戸大学後半2回目のシリーズは敵陣24ヤードスタート。
 ここで関西学院大学ディフェンスは再び先発メンバーへ完全戻しも、WR#11中島などのインサイドターゲットは有効、2本のパスプレーで神戸大学は1TDを返した。

 ベストの布陣からインサイドターゲットを活用して1TDを獲得なったのだが、関西学院大学選手の立場になれば急に戻されても・・・という状況かもしれない。

 神戸大学攻撃としては、いきなりセイフティ献上、中央ラン突破でゲインできず、第1Qに速攻で点差が広がってしまったことなどで、少々、ゲームプランが乱れてしまい、それがオフェンス方針も現れてしまった??
 QBキープやインサイドターゲットなど、狙いどころはあったかもしれない。一緒に観戦していた友人は、オプションプレーをもっと組み込んでほしかったようです。



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10月02日(日) 王子スタジアム 15:00
チーム名1Q2Q3Q4Q合計勝敗分
甲南大学 0-3-0
立命館大学 21 28 14 70 3-0-0
立命館大学
甲南大学
TD 1Q
FL
TD
TD
1Q
TD 2Q
TD
TD
TD
2Q END
3Q
TD 3Q
4Q
TD
TD
4Q END
(作者Aのメモより)
AK-CHART
AK-CHARTの見方


 この試合の展望が落ちてしまったが、単純に第4試合まで手が頭が体力が回らなかっただけで、他意はない。

 試合展望で立命館大学側について触れておきたかったところは3箇所あって、機動力のあるOL(動く壁)・QB谷口のパス距離・高さはないけども破壊力あるDL(DT)の3点になる。

 3番目のDLについては見たままだが、QBへのプレッシャーは厳しいが、高さによるパスカットはないかもしれない、というところ。
 この試合でも第3Q中盤以降で選手交代なったが、高さだけならば後半出場した選手のほうが身長はある。なので、背の高いQBと対峙した時に、ウイークポイントとなるか、それとも下から突き上げてOL陣を粉砕するか、どちらになるだろうかと、今後の試合に思いを巡らしている。

 そして2番目に挙げたQB谷口のパスについてだが、ここを、この試合の見所・キーポイントとして挙げる予定だった。
 前々節の同志社大学戦でのQB谷口のパス距離コースを調べていたのだが、成功したパスは10ヤード内外の距離ばかり。唯一の1本はWR#2宜本へのTDパスで記録上はロングパスだが、実際の飛距離に相当する部分は15ヤード程度しかない。そして同志社大学戦前半ラスト残り42秒からロングパス3回試みていずれも失敗(3回目はサックを受けてファンブルロスト)に終わっている。

 以上のことから、QB谷口のパスの実飛距離は最大でも15ヤード程度になるのではないか、それならば、甲南大学DB中津、政倉、仲野などのアスリートによるWR徹底カバーも範囲限定でOKになるのではないか、というのが前節展望の一つのストーリーだった。

 しかし、王子スタジアムでの立命館大学第1D。QB#15谷口から左WR(SE)#11頓花へ飛距離39ヤードのパスが飛んでしまった。DBはなんとか対応して一発TDを防いだものの、このような距離のパスも投げられるというロングパスが成功した時点で、この試合に対する私の思惑は、完全にハズレ崩壊してしまった。(私の展望どおりのオフェンスプレーやギャンブルを行ってくれるチームがある一方で、立命館大学には見事に裏切られてしまった。)

 そして長いパスがあるならば、甲南大学DB陣もミドルレンジ以上も警戒しなければならず、その結果、少なくとも第3列DB陣は、前掛りの守備は出来なくなり、RBのランプレーにもトップスピードに乗ったところから対応せざるをえない。こうして守備チームは完全に縦に伸ばされてしまった。

 なお、ロングパスは、この第1投以降披露することなく、その後はRBラン中心のプレーに終始、WR#83岡部、#2宜本へのパスもショートパスに限定されていた。

 しかし、第2Q最後、残り時間1分01秒自陣42ヤードの第3D、再び左WR(SE)#11頓花へのロングパス(飛距離40ヤード)が決まる。
 QB谷口にパス距離は限定的と思っていた第2節終了時点だったが、第3節を終わって、左SE縦WR#11頓花へはロングパスがある、ということがわかった試合である。

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 3項目の最初に挙げた立命館大学OL陣のパフォーマンスについては、いまさら言うまでもない。機動力のあるライン・動く壁・ディフェンス陣を飲み込んで行く様は、圧巻という他はない。

 開幕戦龍谷大学戦、第2節同志社大学戦で見せたOL全員が同一方向に動くスイープは、左方向へ移動するOLの動く壁がディフェンス陣を巻き込んでいき、生まれた空間をスピードのあるRB陣が抜けていくという攻撃。

 ラインによるゲインが最低5ヤード、そこからRBによるランプレーで最低5ヤード確実なので、1プレー10ヤード完全保障となり、立命館大学攻撃は、理論上、止まることはなくなってしまう。
 ライン選手のゲイン距離を記録していけば、並みのRBと同じような数値になるのではないだろうか。というのが第2節まで。

 今節甲南大学戦でもこれまで同様のラインとRBが左方向に動くスイープによるゲインはあったのだが、このプレーをフェイクにした新しい試みがあった。
 それは、OLが左方向へ動き、守備陣も左へ移動しながらラインに巻き込まれていく。出来上がった右サイドの空間にRBQBが走りこんでゲインするというプレー。
 第2節まではキャリアはラインと同じ方向に動いてそのサイドを駆け上がっていったのだが、この試合で見せた2プレーは、ラインのスイープ方向と、キャリアの進む方向が逆、という点で新しいものになる。

 おそらく、このときに対応できる相手ディフェンスは反対サイドのCBと、もしかしたらDB(S)が一人残っているとして最大2名、だろう。
 ちなみに、この日の2プレーは、敵陣12ヤードでのQB#15谷口からRB#45永野へのTDパスと、敵陣4ヤードからのQB#15谷口のキープTD、いずれもTDプレーで用いている。

 この立命館大学OL陣による動く壁・スイーププレーだが、正確には全プレーを再確認する必要がるが、壁は、攻撃から見て左方向へスイープするプレーしか記憶に残っていない。右方向へスイープしたプレーは、ないかもしれない。なので次節は右へのスイープを期待しています。

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 立命館大学オフェンス後半はQB#8山口による。ランパスバランスアタックで3回の攻撃シリーズをいずれもTDに結びつけた。立命館大学らしくない1シリーズの所要時間(5分21秒・6分28秒)だが、40秒を有効に使いながら落ち着いたQBプレーぶりが印象に残る。(時計を止めないプレーが続いたことも時間を要した理由になる、そんな印象だったが正確にはメモに残していないので)

 なお公式スタッツではパス試行15回パス成功12回なので、両QBによるパス失敗3回。うち私のメモによれば、QB谷口によるパス失敗が2回(右ロールをLBに叩かれたもの、左ロールでDLに寄られて投げ捨てたもの)なので、QB山口のパス失敗は1回のみ?オフェンスチームのリズムを乱さないQBプレーは圧巻だった。

 公式スタッツついでに、立命館大学攻撃全10シリーズで10TDなので、3rdダウンコンバージョン100%。

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 ということで、甲南大学ディフェンス視点に立てば、ロングパスにも警戒せざるをえなくなった時点で、守備負担が増加してしまい、為す術がなくなっていくというパターンに陥ってしまった。

 甲南大学攻撃は、第2Qにプレー崩れからのQBキープと、第3節試合再開直後の立命館大学ディフェンス陣が動けていない時間帯にFD更新して前進するものの、そこまでだった。

 なお、キックリターン回数は全部で10回。そのうちの半数近くで20ヤード程度のリターンになっているが、リターナー#34永井が隙間を見つけて果敢に飛び込んでいった結果である。
 距離は出るのだが、リターンTDにならないのは立命館大学カバーチームを抜け切れない、カバーチームの厚さは如何ともし難い、そんな状況だった。次節は、関西学院大学戦、期待しています。



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