|
前節京都大学の試合をrtvの録画で見た。その後半の京都大学オフェンスのランパス内訳は、ラン20回、パス成功3回失敗4回。他にニーダウン3回、反則によるパス成功取り消し1回(私のメモによる)。 公式スタッツを使って前半内訳を計算すると、ラン14回、パス成功7回、失敗5回になるので、試合前半はパス重視のオフェンスだったことになる。そして試合後半は時間消費も重要になったことによるランパス比率の逆転なのだろう。 後半のレシーバーは#8藪田、#1上廣、TE#39田嶋など。パスコースはどちらかと言えば長めの距離を多投していた。 そして、ランオフェンスは、ある意味で圧巻。OLは#51安藤、#57上森、#72山内、#65駒井、#79西本、バックスはTB#21高木、TB#2北畠、FB#33田原、FB#22山中という陣容で特にRBの選手層は厚くなっている。このような選手によるFBダイブやTBラン、さらにQB#17キープなど、セットバックFBつきのパワープレーからショットガンセットのランというようにいくつかのパターンがある。 特徴的だったのは、後半20回のランプレーのすべて徹底して中央を突きまくっていたこと。普通はオープンをスピードで捲り上げようと試みたり、あるいは捨てプレーでオープンへ探りを入れたりするのだが、その素振りすらない。OTを突くことも珍しいぐらいに中央に固執していた。さらに第4Qには、7分間のロングドライブで時間消費しながら加点するというパワーオフェンスの真骨頂を発揮している。 一方の京都大学ディフェンスは、4−3を基本に、3−3、5−2と、シチュエーション毎にフォーメーションを使い分けていた。オフェンスのシンプルさと比較すると、動きすぎという見方もあるが、最終的に成熟すれば問題ないこと。状況に応じて守備隊形が変わるとなれば、攻撃側ばそれだけでプレッシャーになる。 ******** 甲南大学前節は、オフェンスはQB#3永吉とRB#29三谷、#34永井、WR#15西山などによるバランスアタックを試みた。だが攻撃の起点となるQBに対して関西大学ディフェンスのプレッシャーが激しく、試合時間経過すればするほど、プレーが成立しなくなっいき手詰まりとなってしまった。 ディフェンスプレッシャーを避けるべくの左右クイックパスを投げられなかったが雨の影響となれば、今節は、天候に恵まれそうなので、ディフェンスを振り回すようなプレー&シーンが出てくるかもしれない。 一方の甲南大学ディフェンスだが、前節前半、関西大学による中央と右サイドへのランプレーを完封寸前まで追い込むパフォーマンスを披露している。 今回対戦する京都大学攻撃も、前節の少なくともrtv映像で見た試合後半のランプレーはインサイドのみ。つまり、ランディフェンスVS中央ラン突破という攻守真っ向対決となる。 京都大学も関西大学同様にプレー限定している可能性はあるとしても、甲南大学DL#44安楽、#99堀、LB#23豊津、#5松村などのフロントの高速パフォーマンスはこの試合の行方を大きく左右するポイントになるだろう。 また京都大学パスオフェンスに対しても、甲南大学DB#1中津、#22政倉、#7仲野など経験豊富な鉄壁DB陣が手ぐすね引いて待ち受ける状態にある。WRとDBの攻防は、ボールへの執念の上回るほうが勝利するので、心の熱いほうが優勢。したがって、パスの攻防となったとしても、やってみないとわからないところになりそうだ。 このように見ていくと、京都大学攻撃と甲南大学守備の力関係は、もつれる可能性がありそうだ。甲南大学オフェンス側に攻撃手段が揃えば、面白い試合になる。 今週末土曜日14時20分キックオフ@万博フィールド。 (なお、上記、京都大学に関するコメントは、rtv映像を見て私が感じたこと考えたことに基づいています) |
|
この試合、龍谷大学ディフェンスパフォーマンスで、立命館大学RBと関西学院大学RBの間に差があるとすれば、その違いが明確になるだろう。もっとも、立命攻撃チームと関学攻撃チームが直接対決するわけではないのでこの2チーム間にとっては差が明確になろうがどうでも良いこと。だが、立命とも関学とも対戦する第3のチームの視点に立てば、攻略方法が変わってくるかもしれない。どのような対戦順序になるかはそのチーム固有だが、少なくとも第3のチームスタッフにとっては今後のプランに影響するデータを提供する試合になるだろう。 ******** さて龍谷大学ディフェンスと関西学院大学オフェンスの攻防だが、ここの対決結果がそのまま試合の流れをも支配することになるのは間違いないだろう。ロースコアの試合展開になるか、ハイスコア大差の試合になるか。 ポイントは2個あって、関西学院大学RBのランプレーがどの程度ゲインするかということと、レッドゾーン侵入後の関西学院大学攻撃が進むか否か、TD7点になるかFG3点になるか、それとも無得点で終わるか。 龍谷大学ディフェンスのボールキャリアへ集まるスピードと執念渾身のタックルに対する関西学院大学RB陣のステップとスピードによるランプレーの攻防、ここが最大ポイントである。 龍谷大学前節。立命館大学戦第2Qに2回もFD更新を許さずシャットアウトしたシリーズがある。これが第4Qの出来事なのならば特に言及する必要もないのだが、試合前半序盤戦での出来事だったので、見逃すことは出来ない。 いずれも龍谷大学ディフェンス陣のボールキャリアへの集まりのスピードが早かったことがシャットアウトになった理由。そして今回関西学院大学戦でもボールキャリアへの集まりスピードが有効ならば、前節同様に、龍谷大学ディフェンスの活躍するシーンが増えてくるはずだ。 そしてレッドゾーンオフェンスでの効率も、結局のところLBDBが分厚くなる分、第1の注目ポイントとほぼ同じ視点の延長線に並ぶものになる。 関西学院大学前節の試合、前半2回の得点シーン、いずれも第4Dに追い込まれてからのものだったが、さて今回、龍谷大学ディフェンスのスピードと積極性・個人技が関西学院大学攻撃を破壊できるかどうか。 関西学院大学オフェンスの今年の目標はランドライブを目指す、ということだが、少なくともOLパワー前面に押し出した重厚ランではないことは前節で少し見えてきた。ならば、RBとLBDBの1対1のスピード競争でどちらが・・・という攻防になる。 ******** ******** 関西学院大学ディフェンスと龍谷大学オフェンスの攻防についても、見るべきところは多い。RB#9奥田のランプレーは立命館大学ディフェンスからちょくちょくビッグゲインを奪っている。特にオープンへ展開してDBとの1対1のスピード競争となったときに、立命館大学DBとイーブンの勝負になっていたのが印象的。 今回もRB#9奥田がオープンランでDBとのスピード競争に挑むシーンは出てくるだろう、関西学院大学DB陣もスピードはあるが、実際のところはやってみないとわからない。 関西学院大学ディフェンス側のひとつの懸念事項は、前節同志社大学戦でインサイドレシーバーSBへのパスがそこそこヒットしていたこと。もしも修正が入っていなければ、今回も龍谷大学WR#18橋本、SE#7堀へのクイックパスはヒットするシーンが増えてくるかもしれない。 関西学院大学の選択肢の一つとしてDL#98長島、#90梶原、#91池永などが積極的にプレッシャーをかけてくるだろうが、そのときには、RB#9奥田、#26吉田へのスクリーン・ショベルパスという選択肢も出てきて、スピードキャリアによってLBDBが揺さぶられることになる。 一方で龍谷大学ラン攻撃において、オンリーキャリアなところも否定できないので、関西学院大学ディフェンス側からすると徹底マークで乗り切れるという策もある。だが、そこにミドルパスが加わるとマーク集中力が途切れることも・・。 以上、関西学院大学ディフェンス視点と龍谷大学オフェンス視点で縦から横から見てきたが、それぞれの立場で攻略ポイントが考えられる対決である。 龍谷大学としてはライン対決よりはバックス対決のほうが分がありそう。対する関西学院大学はフロントパワーでねじ伏せるか、それともバックスパフォーマンスで封じ込めるか、どちらを選択するだろうか。 ******** ******** 関西学院大学オフェンスは、前節、QB#18畑が先発、第4Qに#11糟谷が出場するパターンだったが、今回はどのような選手起用方法になるだろうか。そして得点パターンは、一気にTDプレーを狙うか、こつこつと前進を繰り返していくスタイルになるか。 前節の龍谷VS立命館は、立命館大学が最初の2TDに時間をかけていたが、第2Q最後のシリーズはロングパスを絡めての速攻TDを獲得、試合前半でなんとか展開の方向性を形作ることができた。対する関西学院大学は・・・という観点から見ても、いろいろと興味の沸いてくる試合であり、見所が多いという点で第2節一押しの好カードと言えよう。 試合展開も僅差の好カードになるかどうかは、上記したいくつかのポイントの結果如何で、そこは、やってみないとわからないところになります。 今週末土曜日17時00分キックオフ@万博フィールド。 (なお、上記、龍谷大学に関するコメントは、rtv映像を見て私が感じたこと考えたことに基づいています) |
|
神戸大学前節はQB#7林、RB#9羽星、WR#19塩見、#81麻生という攻撃も、第3Q敵陣でのターンオーバーから得点を挙げたのみ。そのシリーズは神戸大学らしいランパスドライブだったが、それ以外はランもパスも京都大学重厚なDLLBに押し込められパスも投げさせられたパスが多く、オフェンスリズムに乗り切れなかった試合。 ディフェンスについては、試合前半のパフォーマンスを見ていないのでなんともいえないところだ。DB#13小川、#2梅本、#34吉江などによる第3列のランサポートの集まりの速さは際立っていたが、第3列とRBが対する時点で5ヤード以上ゲインしているので、DB陣の頑張りだけで京都大学オフェンスドライブをとめることは少々難しい。やはりDLスクリメージ付近でイーブンの戦いが増えていかないと、攻撃優位になる。前節京都大学戦後半はそんな力関係だった。 ただ試合前半、得点イーブンで神戸大学DLLBが元気だった時間帯に京都大学がどうやって2TD1FGを獲得したのか、あるいは、神戸大学ディフェンスはどのように崩されて16点を献上することになったのか、ウイークポイントという表現が正しいかどうか判らないが、得点差が生まれたことの発端が不明なので、イメージを膨らますことが出来ない。 ******** 一方の関西大学だが、前節甲南大学戦のオフェンスチームは、どちらかと言えばランオフェンス不発、パスでビッグゲインして得点、その後は敵失に付け入る形で得点を重ねていって勝利をもぎ取とったが、オフェンスそのものとしては見せ場の少なかった試合。 ディフェンスは試合前半に好パントキックで得たポジションをセイフティに結びつけ、その後も甲南大学陣内に釘付けにして試合の流れを引き寄せた。その中でDLLBのフロントパワーが炸裂、DBも仕事はしていたが、前でほぼ片付いてしまうので、正直なところあまり印象に残っていない。 ******** ということで、第2節のこのカードの行方なのだが、どのような展開になるのか、少々、想像しにくいものがあります。 まず、神戸大学攻撃が、京都大学DLに引き続き、関西大学DLパワースピードで追い込まれるようだと、前節同様にRBWRの時折のゲインはあるものの、という展開になってしまいそう。 そのときに、関西大学オフェンスが、自分の力でドライブできるのであれば、そのまま関西大学優勢。もしも、前節甲南大学戦同様に、ランゲインできない時間帯が長くなるようだと、ロースコアの試合になりかねない。 ただし、RB#22前田のスピードで一発の可能性はある。ランプレーになるかキックリターンでのものかは時の運。ただ、走り方を見ていると、まだ、何か強引なところがあって、いつかどこかで怪我をしてしまいそうな不安感が拭い去れない、そんなフォームと思うのですが、いかがでしょうか。 ******** 関西大学オフェンスとしてはパワー系ランプレーでしっかりとロングドライブして得点したい。そしてパスも、いつものように一人当たり最大2投までで確実にキャッチを要求するプレーコールになるだろう。第2節、QB#19井上とラインバックス一体になった攻撃シーンを見ておきたい。 神戸大学オフェンスも、ディフェンスプレッシャーを切り抜けながらのRBWRへのランパスを確実に繋げるところをとっかかりにしてドライブしたい試合である。 どちらのチームにとっても前節のオフェンスの課題が改善されたか克服できたか、というところが試合展開と試合結果の分岐点になりそうだ。 |
|
立命館大学前節は、RB#20北川、#33東松が復活、そして春から大活躍だったRB#21井上のランテクニックにも磨きがかかっての秋本番再登場となった。もちろんQB#15谷口によるダイナミックランも加わっての攻撃シーンだった。 そして圧巻だったのは、第2Q残り1分自陣17ヤードから始まったシリーズ。TE#89安藤、WR#2宜本、WR#83岡部への3本のパスによる30秒少々の速攻TDドライブを見せ付ける。 やるときはやる、というQB#15谷口によるパスパフォーマンス、そしてWR#2宜本による渾身のスーパーパスキャッチとその後のランでビッグゲインなどで、混沌としかかった試合展開に一応の方向性をつけてハーフタイムを迎えるという試合巧者ぶりを発揮した。 一方のディフェンスはオフェンスほどには集中力まとまりを発揮せずとも、オフェンスチームが得点差を広げていく中で活躍シーンを失ってしまった、そんな試合だった???。このあたりの印象は、観戦者である私の観戦態度によって印象が大きく左右されるところなので実際のところは不明です。 それでも、龍谷大学のランパスに対して最終列を死守していたDB#35柘植、#13石井、#7水澤、#5田中の動きと集中力はすばらしかった。 またDLLBはインサイドを完全に支配、龍谷大学オフェンスの攻撃ポイントはオープンとミドルパスに限定されていく。今年も重くて早い鉄壁ディフェンスは健在で、DE#9高橋、#95山本、DT#44武知、#54神山、OLB#69太田、OLB#10名倉、ILB#52猪野という先発メンバーによる。 ******* 同志社大学前節の関西学院大学戦、ミドルレンジのSB#46青木、#15安田などへのクイックパスはヒットするものの、中央ランプレーは関西学院大学ディフェンスに遮られた。攻撃チームラインが自分のタイミングでブロックを打てない、したがってRBも走るタイミングが乱れる、距離が出ない、そんな手詰まり感。しかし、オープンサイドへのプレーには可能性が見え隠れしていた。 一方の守備チームも自陣エンドゾーン手前では粘り越しを見せて、関西学院大学攻撃を第4Dまで追い込むが、最終的には1TD1FGを献上する。 この試合、立命館大学攻守のラインパワーを考慮すると、立命館大学優位は揺るぎそうもない、という方向性は止むを得ないところだろう。 同志社大学攻撃が前節同様にラインプレッシャーの中でもゲインする手段があれば違った展開になるかもしれない。春から時折、見せているオプションプレーで、あるいは、SB・FLへのクイックパスをLB裏付近に集めて、守備を分散させたい。 そしてりターナー#8山林による高速リターンと、立命館大学カバーチームのパフォーマンスの対決からも目が離せない。 |