関西学生アメリカンフットボール Div1 第1節



09月03日(日) 王子スタジアム 15:20
09月03日(土) 王子スタジアム 17:00
チーム名1Q2Q3Q4Q合計勝敗分
甲南大学 0-1-0
関西大学 10 14 26 1-0-0
(現地観戦)
関西大学
甲南大学
1Q
1Q
P× 2Q
FL
(S)
END 2Q
TD 3Q
FG
3Q
FL 4Q
P×
TD
FL
TD
P×
END 4Q
(作者Aのメモより)
AK-CHART
AK-CHARTの見方


 試合は、第1Q、関西大学攻守が甲南大学攻守の猛攻を受けて、全般的に甲南大学優勢という時間帯だった。関西大学ディフェンス側が甲南大学攻撃を読みきれずに、QB#3永吉キープやRB#29三谷のランプレー、サイドパスにかき回されて2回連続FD更新を許す。また関西大学攻撃もプレーを限定していたかもしれないが、それでも甲南大学DLLBのスピードで割り込まれそうなシーンが多かった。

 しかし、甲南大学攻撃プレーがQBキープ等々少数限定ということがわかり始めた第2Q以降、DE#10小林、DT#68清家、OLBがQBに一直線にプレッシャーをかけてプレーを潰すようになる。こうして甲南大学攻撃手段が消えていく。
 第2Q後半、関西大学は、パントキックの絶妙な転がりとディフェンスプレッシャーによってセイフティ2点を獲得。攻撃は試行錯誤の中でFD更新もままならない状態だったが、スペシャルチームとディフェンスで試合の流れを傾かせた。

 そして第3Q最初の関西大学オフェンスシリーズでは雨が激しくなっていく中でQB#19井上がロングパス・ミドルパスの2本を成功させてエンドゾーンに迫り最後はRB#22前田によるカットステップで得点を挙げる。

 この関西大学得点後からは、激しい雨が降ったり止んだりで両チームともボールが手につかなくなっていった。関西大学エクスチェンジでのファンブルロストが2回あって1回は攻撃権を喪失、一方の甲南大学もパントを蹴ることができなかったり、ランプレー途中のファンブルロストやパスインターセプトによって攻撃権を失う。

 このようなイベントがすべて甲南大学陣内で繰り広げられたが、関西大学ディフェンスが甲南大学攻撃をシャットアウトしたことも遠因だろう。こうして関西大学攻撃に何回も得点チャンスが訪れることになり、そしてQB#19井上率いるオフェンスチームが確実に成果に結びつけて2TD1FGを追加、合計26−0で関西大学の勝利となった。

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 関西大学オ攻撃は第1Q左右OTまでの中央突破ランで2シリーズを行う。この時間帯、甲南大学ディフェンスが3−4だったりするのだがほとんど中央ランゲインできず。関西大学OLと甲南大学ディフェンスでは、甲南大学ディフェンスのスピードが上回っていたというのが印象に残る第1Qだった。

 そして3回目の攻撃シリーズから第2Q。その第1プレーで右SEへのロングパス。パスキャッチしたのだがフィールド外とのことで失敗。その後も右OTから右オープンへのランプレーが続く。途中に右SE#17長島へのクイックパス8ヤード成功とチェンジオブペースの中央と左へラン1回ずつあるが、第2Qの3シリーズは右サイドへランパスを固めた。

 そして第3Q。お約束どおりに左サイドへランとパスを集中させた最初の3プレー。敵陣深いところへ進んだことによって得点を挙げることが最優先事項になったのだろうか、その後の数プレーは左右ランパス関係ない状態になったが、それでも雨の中でパスをコールするところは別の観点で圧巻。

 相手ディフェンスの弱点に関係なく、天候に左右されることなく、自分のやりたいようにやっていくという周囲環境に対する協調性のないスタイルは、今年も関西大学オフェンスの少なくともリーグ戦前半戦の特徴になりそうだ。(なお、大雨でもパスが必要なシチュエーションは起きる可能性があるので、天候によってプレー選択が左右されることは、本来、望ましいことではない。そういう観点で圧巻)

 試合前半のランプレーはFB#42北川リードブロックのでTB#22前田の中央、シングルバックRB#42北川のキャリーなどもあったがRB#22前田による高速キャリー回数が多かった。後半になると、FB#33森重、TB#34井上のセットになり第4Q後半のパワープレーシーンではRB#99宗實によるダイナミックな走りが加わる。

 レシーバーではWR#18岡、#17長島、#7高崎、TE#2高木へそれぞれ、ほぼ各1本づつ。第3Qの最初のTDに結びついたWR#17長島へのロングパスキャッチは、観戦していた位置から最も遠いところで起きたことなのではっきりと見えていないのだが、WR#17長島がDBと交錯しながらのスライディングキャッチは見事だった。

 このようにオフェンスバックスは、スピードランナーありパワープレーありだったが、試合序盤でOLパワーでラン走路を確保できなかったのは予想外。甲南大学ディフェンスに押し込まれた実際の姿なのか、開幕戦で緊張していただけなのか、それとも、故意に力を発揮しなかったのか、どちらでしょう。

 関西大学のディフェンスでは、ラインにDE#94上田とDT#98石田が復帰、DT#68清家、DE#10小林の4人による重くてスピードのあるフロントラインに安定感が増す。LBでもOLB#12金部が復活し、オープンプレーにスピードに乗ったタックルを見舞っていた。ILBは#44島津が担当、そして反対側OLB#4谷は、この日もショートパスをインターセプトするというすばらしい反射神経を披露している。

 甲南大学攻撃手段が限定的だったとはいえ、第1Q中盤以降試合最後まで許したFD更新回数1回という鉄壁ディフェンスで初戦を飾った。
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 甲南大学オフェンスQBは#3永吉が先発した。春観戦した限りでの印象だが、QB#3永吉率いる攻撃パターンにおいて特徴的なところはキープ回数が増えることだった。そしてこの試合でも、RB#29三谷、#34永井、WR#15西山によるキャリーもあるのだが、キープラン回数は多かった。

 こうなると、ディフェンス側から見れば、誰がキャリアになろうとも最初の目標はQBへプレッシャーを集中させるという方向性になる。そして第2Q以降関西大学ディフェンスが優位に試合を進めていくことになる。
 甲南大学視点に立てばキャリアを散らすべく、確かに試合序盤は左右へクイックパスを試みていたが、徐々に雨が激しくなっていく中で、パスも投げられずディフェンスプレッシャーが激しくなっていく中で、手詰まりになっていったように見える。

 一方の甲南大学ディフェンスは、試合序盤でのDL#99堀、#44安楽の重量ラインの活躍シーンが印象に残る。さらにLB#5松村が反応良い動きでインターセプトとファンブルカバーで2回のターンオーバーを演出、DB#1中津もFL縦パスを狙っていたようにパスインターセプト寸前のパスカット、LB#23豊福もキャリアに絡む機会が多かった。

 また、関西大学#22前田によるパントリターンTDなるかというシーンで追いつく氏名不詳氏(観戦位置から最も遠い位置だったため確認できず)甲南大学の経験豊富なLBDB陣のスピードと嗅覚、そしてラインパワーは、今後の試合でも甲南大学チームを牽引していくことになりそうだ。



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09月04日(日) EXPO FLASH FIELD 15:20
09月03日(土) 西京極陸上競技場 17:00
チーム名1Q2Q3Q4Q合計勝敗分
京都大学 10 26 1-0-0
神戸大学 13 0-1-0
京都大学
神戸大学
3Q
TD
3Q
FL 4Q
TD
FG
G×
END 4Q
(rtv映像より)
(作者Aのメモより)
AK-CHART
AK-CHARTの見方





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09月04日(日) 王子スタジアム 18:00 17:00
チーム名1Q2Q3Q4Q合計勝敗分
関西学院大学 14 21 10 48 1-0-0
同志社大学 0-1-0
(現地観戦)
関西学院大学
同志社大学
1Q
P×
FG 1Q
2Q
TD
RTD
2Q END
TD 3Q
G×
TD
P×
TD
3Q P×
FG 4Q
RFL
G×
TD
4Q END
(作者Aのメモより)
AK-CHART
AK-CHARTの見方


 関西学院大学攻撃はQB#18畑が先発出場して第3Q中盤までの5シリーズを3TD1FG1Pという成績を残す。その後はQB#11糟谷が出場して4シリーズの内訳は2TD1FG1Iという結果を残した。オフェンス全体で見れば、RBWR多彩なキャリアによるランパスマルチな関西学院大学らしい攻撃で前進していく。

 RBでは、TB#24鷺野、#2野々垣、#43望月、#7松岡、#25後藤、FB#47兵田。パスターゲットはWR#9梅本、#87小山など、さらにWR#35吉澤スローバックパスヒット。OLのスターターも若干の入れ替わりはあるもののほぼ今春を踏襲していた。

 天候の影響なのかもしれないが、パス距離はQB#11糟谷による27ヤードが1回あるだけで、成功した距離で言えば15ヤード最大のミドルレンジのパスを多投していた。それよりも長い距離はメモのよれば失敗2本までで、攻撃パターンとしてはミドルパスとランによる組み立て。一発TDプレーが1回(RB#2野々垣による中央を抜けてそのまま独走)のみだったのは開幕戦にしては珍しいかも。

 ところで、試合前半の得点シーンは敵陣エンドゾーン目前で第4Dまで追い込まれてFGを蹴ったものと、第4Dギャンブル選択でエンドゾーンに飛び込んだもの。ゴール前に迫りながらも最後は手詰まる、という近年の傾向を引き継いでしまったものなのかそれともシーズン開幕戦特有のものなのか、そのあたりは次節以降で。

 第2Q終盤にディフェンスLB#1池田によるインターセプトリターンTDも加わったことで、前半を17点リードで折り返すと、後半2シリーズはランパスで同志社大学守備陣を翻弄して2TDを追加してセイフティリードを獲得、第3Q中盤以降で攻守メンバー交代が始まった。

 守備チームの交代において、LBDBがほぼ総換えなのに対して、DLは先発メンバーのうち3名が残るというもの。今年の関西学院大学ディフェンスの中で最も安泰なポジションがDLなので真っ先に代えるかと思ったのだが、最後まで残ったのが特徴的。
 考え方次第だが、フィールド内に入ったLBDBに最も負担のかからない方法での交代である。DLの交代要員がいない、などということはないと思うが、DL陣の新たな方向性というものも見たかった。

 そのディフェンス陣も先発メンバーはLB#44辻本、#41川端、背番号変更なった#1池田という構成、DLDBは春と同じメンバーによる。春課題だった中央ランに対してだが、同志社大学のオフェンスのドライブするシーンが少なかったこともあって、中央ラン突破で崩されたという印象はない。さらに春と比較すると、各ポジション選手ともにボールキャリアへの集まるスピードはワンステップアップしているようで、売りポイントの高速ディフェンスに磨きがかかる。

 ただし同志社大学QBキープやRB#21斎藤、#41土井、#35松井などで時折挟み込むランプレーで数ヤード以上ゲインされるシーンも、ところどころには見られた。さらにこの日は、インサイドレシーバーであるSB#15安田、#46青木による縦ミドルパスを何回か通されていたことと、インターフェア2回というDBLBによるパスディフェンスが脆かった。次節の対戦相手は、立命館大学と接戦になりかけた龍谷大学との試合となる。

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 同志社大学オフェンスは、QB#14中沖と上記RBWR陣によるバランスアタックを展開、得点という形では残らなかったが、ランとパスでこつこつとFD更新を重ねている。さらにリターナー#8山林によるビッグリターンも3回ある。比較することにあまり意味を為さないかもしれないが、リターン含めた総獲得距離数は、全4試合の敗者4チームの中でも上位に位置するだろう、期待しています。次節は立命館大学と対戦する。



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09月04日(日) EXPO FLASH FIELD 18:00 17:00
チーム名1Q2Q3Q4Q合計勝敗分
龍谷大学 1-0-0
立命館大学 13 13 10 43 1-0-0
立命館大学
龍谷大学
1Q
TD
1Q FG
TD 2Q
TD
FG× 2Q
TD 3Q
TD
3Q
TD 4Q
FG×
G×
G×
FG
4Q END
(rtv映像より)
(作者Aのメモより)
AK-CHART
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