|
この両校は、奇しくも昨年も第2節エキスポで対戦していて、雨の中での試合だったが12−0で関西大学が勝利して、第3節へと進んだ。 さて、関西大学オフェンスは前節同様にパスで行くか、それともランで行くか。天候との絡みもあるが、今のところ雨の予想はない。さらに第三節京都大学戦の準備も兼ねれば今回はランプレーのバリエーションを確認するかも。 OLとRB#42菊地、#20有谷、さらにTB#5播川、#1藤森とOLのコンビネーション、さらにRB#99楠田も加わって、徹底したランドライブというシーン、前節は無かったので、今回お披露目となるか。 QBは前節同様#7池井担当になるだろう、オフェンスリズムを乱すと少々不安定になりそうな危うさも秘めている今年の関西大学オフェンスだが、適度にパスも加えつつ、引き出しの中身をさらに少し見せていく試合になりそう。 ******** 神戸大学ディフェンスが関西学院大学を苦しめたのはどのようにして???。ここの詳細内容を知りたくて、少々、気になっている。前半ディフェンス機会5シリーズでTDドライブは一度だけ、残り4回は第4Dでボールを蹴らせている(FG2回とパント2回) 距離的に出されているとは言うものの、自陣ゴール前をしのいだのも2回ほどある。関西学院大学特有のゴール前手詰まりと言ってしまえばそれまでだが、神戸大学ディフェンスの勢いは関西学院大学を迷わせるほどの威力があるということか。 前節は神戸大学ディフェンス注目選手としてDL#97庭山、#92白石、そしてLB#3花田、DB(CB)#13小川、DB(S)#17種田、#34吉江などの名を挙げてみてが、彼らがどのようにして関西学院大学オフェンスを苦しめたのか、その詳細は現地で観戦していないので不明。それを、今回、実際に確認できるという点で、とても楽しみにしている。 注目は関西大学OL陣と神戸大学DLのパワー勝負。そこにQBRBが巻き込まれること無く、FBTBの連携でランホールを開けてゲインを稼ぐか。さらにはDL#92白石の高さでパスタイミングを逸したときのQB判断など。 見所ポイントとしては前節神戸大学ディフェンスと関西学院大学OLQBとの攻防ポイントと同じになるが、そこでの相対比較などをしてみては如何でしょうか? ******** 一方の神戸大学オフェンスだが、QB#7林、#14原口、RB#22木内など春は勢いのあったオフェンスも、関西学院大学に完封されてしまった前節。ランゲイントータルはマイナス数値だが、公式記録で#7林に合計−42ヤードという数値が残っていて、おそらくはQBサックに関連するものだろう、これを除くと、当然のようにプラスになるが、このあたりは数字上のお遊びということで。 前節試合結果でチャートを作成して試合内容を再現してみたが、単発のロングゲインはあっても、それがなかなか攻撃としてはつながらなかった様子が伺える。 関西大学ディフェンスのDLパワースピード、DB陣の鉄壁パスディフェンス云々を考えていくと、この試合も神戸大学オフェンスは手詰まってしまうのか。 ただし、一つ見どことを挙げておくとすれば、関西大学ディフェンスのリアクションの速さを逆手に取ったカウンタープレー、あるいは、QBスクランブルランなどは、鉄壁関西大学ディフェンスに風穴を開けることができるかも。 関西大学ディフェンスは、春からQBキープスクランブルに対してほとんど対策されていなくフリーラン状態が続き、特に6月の関関戦電工戦ではかなりゲインを奪われている。 したがって、神戸大学QB#7林の細かいフェイク動作とQB#14原田のダイナミックなキープランが攻撃のきっかけになれば、神戸大学オフェンスがリズムに乗る時間帯も生まれてくるだろう。 |
|
近畿大学は、前節関西大学に6−38で敗戦はしたものの、QB3人(#7中田、#16龍野、#10林)からWR#88小野澤、TE#87酒道、WR#17千々岩のパスとRB#27福田、#29藤井のランプレー、さらにキックオフリターンで、オフェンスドライブの可能性をのぞかせた。 最終的には関西大学のDLLBDBの鉄壁ディフェンスによってFG×2回の6得点に終わったが、数シリーズでFD更新ドライブを見せている。攻撃のきっかけとなったのがTEWRの中央縦のミドルパスだった。そして今回、インサイドターゲットへのクイックパスは関西学院大学オフェンスに通用するか、ここが最大の興味のあるところになる。このパスをきっかけにランゲインも重ねていけるかどうか。 ******** 前節の関西学院大学の試合を観戦していないのだが、公式ページでのディフェンススターターメンバーを見ると、春シーズンに個人的に考えていたベストメンバーと半数近く違うメンバーになっていた。その理由はもちろん不明で、個人的に想定したメンバーとの力量差があるのかないのか不明なとこではある。今回近畿大学戦をどのようなメンバーで臨むのかは、この試合と次節以降のことも考えて興味深いところになるのだが、次節の話は次節にするとして。 関西学院大学ディフェンスのLBDBの隙間へのパスというのは春同志社大学戦明治大学戦などで適度にヒットしていたが、メンバーが若干交代するならばシステム的な面での欠陥がなければ、もしかしたらメンバー的に対応できてしまうかもしれない。特にDB(S)#12重田、#8善元の判断は秀逸でパスキャッチ成功は許してもそこからのゲインを許さない的確なタックルを決める。 もっとも体格サイズ的には近畿大学レシーバーが優勢で、レシーバー側にタックルポイントを外すなどの工夫があれば、ミスタックルからロングゲインという少し違った展開になる可能性も出てくる。 もしも、このストーリーに嵌まるようだと、ミドルパスヒットを繰り返し、そこに高速ランプレーを織り込んだドライブは可能性がありそう。いくつかのシリーズでロングドライブあるいは得点シーンも見られるかもしれない。 この近畿大学レシーバー陣と関西学院大学ディフェンスの攻防は、この試合における最大のポイントになるので、ぜひとも注目して欲しい。 ******** しかし、試合の勝ち負けの部分になると、近畿大学ディフェンスが失点をどこまで抑えられるか、というところのほうが、占める要素としては大きいかも。 関西学院大学前節オフェンスは、神戸大学に対して6TD1FG、うちディフェンスによるものが2TDあり、試合前半のオフェンスドライブは5シリーズを1TD1FG1FG失敗2P。これを開幕戦立ち上がりの緊張によるものか神戸大学ディフェンスに遮られたものなのか詳細は観戦していないので不明だが、オフェンスリズムとしては、イマイチ、乗り切れていない様子が伺える。 さらに関西大学VS神戸大学のところでも記したように、神戸大学ディフェンスの健闘ぶりが不明で、特に神戸大学DLと関西学院大学OLの攻防、パスプロテクション云々のあたりが興味があったのだが、そこまで伝えてくれるメディアを見つけられなかった。 結局、関西学院大学ディフェンス側の2TDでリードを確保してから、ようやくオフェンス本来の調子を取り戻したように見える。 なぜ、前半5シリーズでロングドライブ1回、1TD2FGトライなのか、関西学院大学RBに負傷者を抱えている様子だが、そのあたり含めて今年の関西学院大学オフェンスを始めてみることになる。 ******** 近畿大学ディフェンスは、関西大学戦観戦記で漏れてしまったが、DLLBともにスピードがあって、関西大学が試合開始直後の最初の2シリーズでFD更新できなかったのは、スピードのミスマッチに対応できなかったことも要因の一つになる。 DLは4年生#15青石1人で若いメンバーが多いが、いずれもスピードパワーを備え、何よりオフェンス破壊という目的意識は明確に持っている。そしてLB#47乗影、#4綾部など第2列のスピードはさらに上を行く。さらにP#89金谷のコントロールされたパントキックがフィールドポジションコントロールする。 近畿大学ディフェンスがどの程度凌げるのか、対抗できるのか。関西学院大学オフェンス陣が、どのようにして近畿大学ディフェンススピードに対抗するか。負傷者を抱えているとはいえ、攻撃手段としては、まだ、揃っているはず。そして、QBとOLバックスの連携部分が十分に機能するか否か。このあたりは実際に試合を見てみないとわからない。 |
|
京都大学前節は開幕戦で立命館大学と対戦するという話題のカードで、さらに、試合終盤まで1点差僅差のまま進行する際どい試合となった。 その攻撃バックスのメンバーは、QB#17今村、FB#33田原、TB#21高木、WR#1上廣、#18坂田、TE#93水越。そしてOLは#59内尾、#55白坂、#79西本、#65駒井、#57上森による。(春出場していたRB陣のなかでTB#2北畠、#34安河内、FBTB兼任#95曽田あたりは欠場???) QB#17今村キープランと、RB#21高木のスピードを生かしたランプレーはTB位置からのランとレシーバー位置で横パスキャッチからのランゲイン、そしてWR#18坂田へのパスとFB#33田原ダイブなど。ランパス様々なプレー種類にOLの1名が変なところに浮いてセットする奇妙なフォーメーションも加わって、立命館大学ディフェンスを揺さぶっていった。 ただ、スカイAでの映像を元に観戦メモをとってチャートを作成してみたのだが、試合前半はオフェンスドライブが続くものの後半になると、ドライブがつながらなくなっていく。 試合前半は、それこそスカウンティングなしの効果も相まって複数名ボールキャリアの多彩なプレー選択でディフェンスを揺さぶったが、映像を通しての受けた感触は立命館大学ディフェンスがキャリアに慣れたことと、キャリア選択がQBキープなど限定的になっていったことが後半の手詰まり要因のように思える。 今回同志社大学戦も、欠場していたRBが復活するならば話は別だが、プレースタイル的には大きくは変化しないだろう。 スピードランナーとパワーランナーとQBランナー、それに長短パスターゲットに迷彩フォーメーションということで、オフェンススタイル的にはオーソドックスなランパスバランスアタックを展開、今年はその担い手が多彩かつ充実しているのが強みになっている。 ******** 一方の京都大学ディフェンスだが、立命館大学OL陣にコントロールされていたシーンが多いといういう印象だった。もう少しパワー突進力を発揮できるかと思っていたのだが、相手が立命館大学OLだったからなのか否かは、今回で明確になるだろう。 ちなみに前節は、立命館大学OLが「左前右後ろ」でラインパワー発揮したようで、左サイドは当然のこと途中からの右カットインも隙間が生じてと、ディフェンスはほとんどOLに粉砕されてしまった様子。それでも少数得点に収まっているのは、どちらかと言えば立命館大学のオフェンス側要因のことになりそう。 ******** 対する同志社大学前節は、甲南大学ディフェンスに得意とするSBパスを狙い撃ちされたようなディフェンス布陣から抜け出せず、さらに、同志社大学ディフェンス側にも負傷者を抱えて万全の体制ではなかった様子。 オフェンスに関しては、今回は京都大学と相手が変わるので、もう一度得意とするところのSB#46東、#49青木、#87中村への縦ミドルパス中心に、RB#41土井、#34河野のランを絡めて本来のオフェンスペースを取り戻して再スタートを切ることになる。 QB#9杉岡からのSBへのパスとクイックアウトパターンでWR#82黒田と#81和田、これらQBとWRの連携精度に期待したい。 ディフェンスはメンバーが揃うか新規メンバーがその穴を埋めるかのどちらか。 京都大学にRB#95曽田の復活がなければ、LB#51栗原、#12西澤とDL#96大西、#93前田、#94中谷でQBキープラントFBダイブ担当。そして守備範囲の広いDB陣がRB#21高木のスピードランケアとWR#18坂田をマーク、運動量豊富で判断的確なDB#23富、#2福田のS陣とCB#29岸田、#5中嶌の経験者が最終列をカバーそれば、FD更新を許すことはあってもミドルゲインやロングドライブは続かないのではないかと思っているのだが。 ******** ということで、同志社大学オフェンスと京都大学ディフェンスの攻防は、同志社大学がもう一度得意なパスで再始動するところを、京都大学DLラインのパワースピードが封じることが出来るか、さらにSBRBWRとLBDBのリアクションのマッチング状況を、見所ポイントとしてあげておく。 京都大学ディフェンスとしては、DLの破壊力が試される試合になるが、正直なところ、立命館大学戦よりは、LB#84福田、#41嚴、#20下川など含めて活躍が目に付くシーンは増えてくるのではないだろうか。 ******** そして同志社大学ディフェンスと京都大学オフェンスの攻防は、同志社大学ディフェンスの万全度合いと京都大学選手層とプイれーセレクションの部分が鍵を握る。 変則的なラインフォーメーションには十分に対応できるとして、QBFBとDLLB、WRRBとDBLBの対決構造に収まるようならば、同志社大学にも分がある。このバランスを崩すのは京都大学TEなどだが、この対決は、やってみないとわからない要素が多い。 |
|
立命館大学前節は、スカイAで観戦した京都大学との開幕戦である。QBは#15谷口を起用し、RB#27高野橋、#39川端、そして#33東松のスピードラン、そしてラン速度を最高速度に導いたOLブロックの勝利である。 ちなみに、パスでは、WR#86頓花に3度の重要なシーンでパスヒットがあるものの、今年のパスキーマンである#25宜本へは、最初ロングパス1回きり(?)、さらにTE#99へも1度?程度で、ランプレーメインでオフェンスを組み立てようとした意思が明確である。 非凡なレシーバを放置したまま全7戦を戦い抜くようなことは絶対にないだろうと、個人的には確信しているので、この開幕戦はランプレーの比率を高くしようと意図した試合で、それ故のQB#15谷口の起用、というふうに考えている 最終的には、類稀なレシーバー陣を使ったランパスのバランスアタックになってQB#9松田が登場してくることになると思うが、それがいつになるかはチーム関係者のみぞ知るところ、と私が個人的に勝手に考えていることです。 開幕戦での立命館大学ディフェンスは、特にDB陣の反応の速さが際立っていた。DB#21海島と#35柘植による最終列は完璧、さらにCB#20矢部、#13荻須とで構成されるDB陣の運動量スピードは半端ではなかった。 むしろ「破壊力」を十分には発揮しなかったDLLB陣という印象だが、LB#43盛田、#10名倉、#8佐藤、そして#・・猪野がDB含めてディフェンス「網」の部分で遺憾なく力を発揮した試合だった。 ******** 一方の甲南大学前節は、同志社大学を相手に、戦前個人的に想像していた以上の大差勝利となった。つまり甲南大学攻撃力を私が見誤っていた、ということでもある。 甲南大学の大型OL陣(TE含む)によるブロックとRB#26高谷、#29三谷によるスピードランのコラボレーションプレーが、同志社大学ディフェンスにたいしてかなりの破壊効果があったことで、甲南大学が終始試合を優位に展開し、ランで崩し、最終的にはFL#3永吉やWR(SE)#10戸田へのパスも加わった多彩な攻撃パターンとなって秋開幕戦登場し白星獲得している。 さて、この試合では、立命館大学DLに対して甲南大学の大型パワフルOL陣(TE含む)#77藤森、#51二木、#74尼谷、#67林、#71久保、TE91池内、#92林のブロックでラン走路が確保できるか。というライン戦攻防が最大に見所になる。 前回同志社大学戦では、甲南大学OLTEによるブロックがDLとOLBを巻き込むことによって、RBとDBが対峙する構造を作り出している。 今回も甲南大学の大型OLTEが、立命館大学OLB#10名倉、#8佐藤、DL#3南、#95山本、#38藤井、#6十亀をコントロールできるかだが、パワー対決の要素以外に、タックル/ブロックの角度等、最初にセットした時のポジション関係も、力関係に微妙かつ重大な影響を与えることになる。(タイミングと角度さえ合えばパワーの問題のいくつかは解決するはずだが、言うは易し行うは難し、なので) さらにはLBの動きを拘束するためにはFLパスが必要。ランパス交互にプレーアクション加えて、これでリアクションの早いディフェンスを分断したい。いずれにしてもパス精度とブロック精度はキーを握る。 懸案事項は甲南大学RBがシングルなことで、RB#26高谷と#29三谷が交互にプレーするために、ランプレーの場合のボールキャリアが、ほぼ決定してしまっていること。ディフェンス側がこのポイントを徹底マークした時にも、甲南大学攻撃が成立するのか、あるいは打開策はあるのか気がかりなところではある。 ******** そして甲南大学ディフェンスと立命館大学オフェンスの攻防だが、こちたの力関係は少々微妙で、同志社大学RB陣のオープンランに少々苦しんでおいたように、立命館大学RB#27高野橋、#39川端のランプレーには苦しむことになるのかも。 甲南大学ディフェンスとしては、ランでの一発TDプレーは防ぎ、パスコントロールの悪いところをWR#25宜本、TE#99荒木、WR#86頓花徹底マークで、インターセプトリーダーDB#1中津、#8豊津によるパスインターセプトから試合の流れを掴む、というストーリーも・・・ と、考えれば考えるほど、いろいろなパタンーが思いつくので、いい加減、ここでやめておくが、この試合は、ロースコア僅差からハイスコア僅差までいろいろなパターンが考えられそう。いろいろ考えた中の一つの結果に落ち着くのだが、面白い試合になりそうだ。 昨年の対戦では、試合前半を終わって立命館大学17、甲南大学10という僅差接戦になったが、今年はその続きを見てみたい。 |