関西学生アメリカンフットボール Div1 第5節



10月24日(土) 王子スタジアム 11:00
チーム名1Q2Q3Q4Q合計勝敗分
関西学院大学





神戸大学







 2009年の関西学生アメリカンフットボールシーズンは第5節となって後半戦に突入する。第5節といえば順当ならば全勝対決2試合と全敗対決2試合になって痛恨の黒星を喫するチームはどちらか、あるいは、今シーズン初白星を獲得するチームは・・・という緊張の4試合になるのだが。

 今年の第5節で星勘定が近い対戦カードは甲南大学VS同志社大学の1試合のみ。星取表を見れば白黒入り混じっていて昨年順位とは全く関係のないところで戦いが繰り広げられている。こんな第5節も珍しいことだが、突然チーム間戦力差が小さくなったということなのだろう、この項は機会があれば別途ということで。

 いずれにしても各チームとも、するべきことはひとつ。目の前の対戦相手だけを見据えて1個の白星をとりに行くのみ。

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 神戸大学は、前節で近畿大学からリターンTDを含む6TD1FGの43得点を獲得する猛攻で今季初白星を飾った。
 QB#11東野からWR#81岡本、#24大園へのパスがゲインを重ねていた。近畿大学パスディフェンスの空間があるので、QBWRの連携さえ合致していればパス成功率は上がるという状況。さらにRB#9松村、#29種によるカウンターランで得点を重ね、第2Q残り1分52秒からWR#24大園、TE#83東内へのパスドライブでTDへとつなぐ。

 これまで試合でのオフェンス不調とはかけ離れた猛攻だったが、第3節で近畿大学から大量得点を挙げた京都大学オフェンスが第4節で再び手詰まりになったように、近畿大学戦での出来事は、とりあえず横に置いて考えたほうがよいかもしれない。

 それでも、ステップアップのきっかけはこのような試合で掴むことができる。試合の中でQBWRの連携がよかったこととRB2名によるローテーションも組めるようになったこと。早速、今節で効果を発揮するかどうか。このあたりに注目してみたい。

 神戸大学は、OLのパスプロテクションとQB#11東野のプレー判断が再び問われることになる。前節近畿大学戦では少ないプレッシャーのなかで何かしらのきっかけを掴んでいたら、この試合のプレッシャーは適度な試練になるか、工夫と度胸でクリアできるか??

 ところで神戸大学レシーバーといえばWR#24大園、TE#83東内が定番だが、WR#81岡本の登場など次代の中心もそろそろ頭角を現してきている。  一方で前節ではディフェンスフリーにもかかわらず何度もボールを落としまくったレシーバー陣のハンドテクニック。このあたりも試合の行方に大きく影響することになりそうだし、数値にも影響するかも。レシーバー陣の集中力UPにも期待したい。

 対する関西学院大学ディフェンスは、フロント若手のDL#45梶原と#96長島、さらに#92高野の存在は、試合を重ねるごとに整備されてきているので、OLブロックをすり抜けてQBに厳しいプレッシャーが届くことになるか。そしてDB陣のパスカバーレシーバーマークも見ておきたい。

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 一方の関西学院大学も、前節甲南大学戦では7TD2FGで完勝している。第3節敗戦の影響を感じさせることもなく、より一層の集中力アップと適度な緊張の中で、今年これまでの最高の試合を繰り広げた。

 QB#6加藤からWR#1松原、TE#95垣内とIR#87柴田へのパス成功率が高かったことと、1年生WR#80小山のスピードも際立っていた。そしてRB#38平田がようやく復帰してくる朗報もあった。

 この甲南大学戦の翌日、関西大学が立命館大学に勝利したことで現時点では自力優勝の芽は消えているが、ある意味これで自分たちの目的・本来の目標を改めて再認識できたかもしれない。目の前の試合で納得のいくパフォーマンスを展開することの積み重ね。
 第3節敗戦のショックと第4節立命館大学敗退のショックから、すでに完全に抜け出せているだろうことを確認する試合になる。

 関西学院大学オフェンスは、QB#6加藤と上記したレシーバー陣による連携確立の再確認と、OLとWRのブロックテクニックを見ておきたい。
 ところで、ここまでの試合ではRBの中央オープンランとWRへのミドルレンジパスという基本的な攻撃組み立てが多い。唯一特別なことを行った試合が第3節関西大学戦だったがスペシャル失敗がドライブを止めた一因でもありそうな。
 前節では一部でスペシャルプレーを練習している風景もあったが、見せることの損失と実践による経験値という利のどちらを取るかは考え方にもよるが。少しだけ楽しみにしています。

 対する神戸大学ディフェンスだが、DL#57小澤、#97庭山、#8水口、#10東松、LB#3花田等のフロントの壁が粘り強い。神戸大学が試合の主導権を握りに行こうと積極的に動くならばディフェンスフロントパワー全開で臨むことになる。
 したがって、ライン戦が試合の行方に影響するという、アメリカンフットボールの基本だが、ここを注目ポイントにしておく。

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 第4節を終えて、神戸大学は1勝2敗1分けと黒星が先行している。一方の関西学院大学も1敗を喫しているので、一縷の望みのためにもこれ以上は負けられない。











10月24日(土) 王子スタジアム 13:40
チーム名1Q2Q3Q4Q合計勝敗分
近畿大学





関西大学







 関西大学はここまで4戦4勝でリーグ戦順位単独トップに立つ。立命と関学を破った2009年アメリカンフットボール界の話題の中心にいる。が、まだ道は半ばを過ぎたあたり。ここから難しい3試合になる。今回はその1。

 さて関西大学VS近畿大学と言えば、前節観戦記でも書いたがやはり2005年の試合をあげておかなければならない。
 この年は、前年リーグ戦3位からステップアップを狙って、開幕戦から順調に白星を重ねてきていた。3戦全勝で迎えた第4節の戦前予想では関西大学優位と考えていた。私は所用のために観戦を欠席したのだが、用事先から試合経過を聞くと思わぬ大差になっていて、思考停止になってしまったことがある。観戦していないので、実際にどのような雰囲気で等の原因詳細は不明です。過去にはそんな出来事もありました。


 今年は4戦全勝で近畿大学と対戦する。状況は当時と似通っているのだが、さて、どのような試合になるか。今年のチームならば同じ轍は踏まないと思うが。

   関西大学で見ておきたいところは、やはり、前半4勝を達成したあとのプレー集中力・プレー精度と運動量、そして、厳しい2戦での負傷者対策になる。特にディフェンスは数名が入れ替わる可能性があるかもしれない。もっとも、春から様々なメンバー構成で試合を重ねているので、バックアップメンバーでも試合経験は豊富なので、スキルコンビネーションとも不安要素は少ないはずだが。

 そしてもう一つ気になるところは、特にオフェンスの取り組み方になる。正直なとろろは、やはり対戦してみないと判らないのだが、近畿大学の過去4戦での失点が1試合平均で52失点にもなっているので、もしかしたら大量得点をバンバンとれてしまうことになるのだろうか。そのときに試合勘が鈍ってしまわないだろうか、というところが気になったりしている。

 ここは、集中力や精度と相反するところで気の緩みは避けたいが、一方で・・と、コントロールが難しそう。どんな試合になるのだろうか。

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 一方の近畿大学だが、ここまで4戦4敗。試合で黒星になることは止むを得ないとしても、今年は、その内容が少々きびしい。
 選手も学業との狭間で時間を捻出しながら日々練習していることと思うが、その結果が成果につながらないのは、やはり、苦しい。











10月25日(日) 西京極陸上競技場 11:00
チーム名1Q2Q3Q4Q合計勝敗分
同志社大学





甲南大学

















10月25日(日) 西京極陸上競技場 13:40
チーム名1Q2Q3Q4Q合計勝敗分
立命館大学





京都大学
















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