関西学生アメリカンフットボール Div1 第7節



11月29日(土) エキスポフラッシュF 11:00
チーム名1Q2Q3Q4Q合計勝敗
神戸大学72170354-3-0
近畿大学007072-5-0
(現地観戦)
 
神戸大学
近畿大学
1Q
TD
1Q FL
TD 2Q
TD
TD
2Q END
3Q
TD
TD
FG× 3Q
4Q G×
G×
FL
G×
END 4Q
(作者Aのメモより)
AK-CHART
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11月29日(土) エキスポフラッシュF 14:00
チーム名1Q2Q3Q4Q合計勝敗
京都大学00147213-3-1
関西大学017140313-4-0
(現地観戦)
 
京都大学
関西大学
1Q FG×
1Q
FLG× 2Q
TD
FG
RTD
END 2Q
TD 3Q
TD
TD
3Q TD
TD 4Q
G×
4Q END
(作者Aのメモより)
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AK-CHARTの見方





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11月29日(土) 王子スタジアム 13:00
チーム名1Q2Q3Q4Q合計勝敗
甲南大学71070242-4-1
同志社大学7300100-7-0
 





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11月30日(日) 神戸総合運動公園ユニバ記念競技場 14:00
チーム名1Q2Q3Q4Q合計勝敗
関西学院大学070076-1-0
立命館大学10070177-0-0
(現地観戦)
 
関西学院大学
立命館大学
1Q TD
FG
1Q
FG× 2Q
TD
FG×
FG×
2Q END
3Q
TD
3Q
4Q
4Q END
(作者Aのメモより)
AK-CHART
AK-CHARTの見方


 関西学院大学と立命館大学によるリーグ戦全勝対決は、試合開始直後から主導権を握った立命館大学がそのまま逃げ切って3年ぶり8回目の関西学生リーグ優勝を決めた。

 皆さんの戦前予想はどうのようだったでしょうか?私の知人友人のあいだでは関西学院大学優勢の声が多かった(優勢という判断に至るまでの個々については省略します)のですが、結果は上記&下記のようになりました。

 今回の試合を観て、過去の記憶を彫り起こしてみると(往々にして結果から類推すると、都合のいい部分だけ選択されて、自分の論調に合わないところはピックアップされないでしょうから、最悪な論理展開ではあるのですが)

 昨年の長居陸上競技場での関学立命第4Q、立命館大学のランドライブが止まらなかった。結局はランナーのボールファンブルロストが、このランドライブを止めている。関西学院大学ディフェンスの功績ではあるのだが、力とスピードとフォーメーションでは、立命館大学のインサイドランを止められていなかった。

 今年の関西学院大学ディフェンスフォーメーションは、昨年同様に3−4−4を採用している。そして、春の試合から、ときどき中央のランプレーを止められずにズルズルと後退してしまうシーンがあった、と、春の観戦記やリーグ戦展望に記している。そもそもOL5人に対してDL3人なので、パワー量の総和を考えればDL不利なのは否定できない。

 したがって、この試合の第4Q立命館大学の中央ランプレーが止まらない、ドライブが続くという可能性は、昨年から変わらずに、あった・残っていた、ということになる。

 今シーズンの立命館大学オフェンスプレーにおいて、RB#26松森、#22西田のダイレクトスナップは除くとして、OLパワーとコンビネーションによるランホールこじ開けの連続インサイドランプレーがあったか、というと、実は、明確に回答できないところがある(Iフォーメーションからの中央突破ランは確かにあったのだが、それが、関西学院大学に通用するか否かを考えながら見ていなかった、ということです)

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 ショットガン隊形によるパス主体の攻撃を導入した立命館大学だが、その立命館大学ディフェンスの基本となるフォーメーションスタイルは、4−3を貫き通している。これは故意か偶然か。(現在、甲子園ボウル終了後の12月末。第63回甲子園ボウルで法政大学オフェンスに対して3−4を試みていたが、オフェンスプレーによっては、立命館大学DLも3人では押し込まれてしまうシーンがあった。)
 2008年2月のNFLスーパーボウルでペイトリオッツのパス攻撃に対してジャイアンツは4−3を採用し、DL4人がQBにプレッシャを掛けてロースコアの試合に導いている。

 一方で今年のリーグ戦では関西学院大学以外にも立命館大学に対して3−4で臨んだチームがあった。そのチームは少し違うポイントからディフェンスが崩壊してしまったが、均衡する可能性が見え隠れしていたのも事実である。過去には京都大学がDBに5人を配して均衡する可能性を示した。

 すっきりとした論理構成は出来ないのだが、ショットガン隊形のオフェンスに対して、サプライズでの3−4−4(3−3−5)後方重視スタイルは効果がある。しかし関西学院大学の3−4は昨年からの既成事実で、それに対する攻略方法は、昨年から実証済み。昨年はファンブルロストで、たまたま潰えただけだった。そもそも今年の立命館大学オフェンススタイルにショットガンの必然性は少ない。
 結果論だが、もしも関西学院大学が、この試合で、突如、DLに4人を配していたならば、だが、終わってからだったら何でも言える最たる例になる。

 ショットガン隊形によるパス中心のオフェンスを導入した立命館大学が、パワープレーライクなラン中心のドライブに戻ったのか、ショットガンからのパスも相変わらずあるのか、不明です。特にQB#11松田がスターター2年目となる来年シーズンは今年のランに加えてショットガン本来のパスが加わる可能性がある。

 今年の関学立命の対戦は、ショットガンスプレッドの第二世代に突入したことが明確になった意義深い試合となって、ディフェンス受難は、まだ、続く。というのが結論です。

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 先攻立命館大学は最初のシリーズでQB#11松田からWRパスヒット。さらにQB位置に入ったRB#26松森のオープンランでTD先制すると、次のシリーズも自陣からRB#42高野橋ラン16ヤードやWR#2宜本へのたて19ヤードパス、さらにQB位置に入ったRB#22西田の14ヤードランとビッグゲインを連発して敵陣へ侵攻する。
 このシリーズは関西学院大学DL#52平澤の連続ロスタックルでかろうじてFG3点に止まるが、第1Qに立命館大学が速攻で10点獲得して試合の主導権を握った。

 一方の関西学院大学は自陣から脱出できずに2回連続でFD更新なくパントを蹴る状態。最初のシリーズが20ヤードからWRモーション、RB#14松岡オープン、QBプレスで投げ捨て。第2シリーズは、25ヤードから、ショベルスクリーン対応、QB#17浅海のオプションも上がれず。でいずれもFD更新できない。中央ランやWRモーションのオープンランに対しては立命館大学ディフェンスの集まりがいい。

 関西学院大学オフェンス第3シリーズになってようやくRB#14松岡の約60ヤードビッグゲインランで敵陣18ヤードまで侵攻するもののも、やはり、ここからは全く進めない状態。FGキックも外れてしまい10点リードのまま第2Qに突入することになる。

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 ここまで関西学院大学得意とするサイドライン際へのショートパスクイックパスがない。1回だけミドルレンジのパスを試みているが、ランプレーだけで前進しようとしているように見えた。

 前節京都大学戦で京都大学QB#10桐原の同じようなクイックパスが、立命館大学パスディフェンスに対して連続してヒットしていたのだが、これが効いているのではないだろうか。

 関西学院大学の得意とするプレーに対して立命館大学ディフェンスに大きな穴があるように見える京都大学戦だが、「ひっかけ」になっていて本当は穴なんで存在しない?京都大学に対してこのような余裕を見せることが出来るのかという点にも、疑問はあるのだが、もしも立命館大学ディフェンス側がこのポイントへのパスを誘っているのではないか、と疑心暗鬼になってしまうと、この真偽を確認するまでは、このパスルートは怖くて投げられなくなる。

 とくに関西学院大学陣でインターセプトされてしまうと、それは、そのまま失点に結びついてしまう可能性が大きい。したがって、真偽を確認するのは、敵陣へ入ってから、ということになる。

 しかし、ランプレーだけではFD更新すらできなかった第1Qは自陣から脱出できず。サイドライン際へのショートパスの有効性を確認するのは第2Q敵陣へ侵攻してから、QB#6加藤による。
 なお、関西学院大学サイドラインが本当に疑心暗鬼になっていたかは、不明。だが、京都大学戦のあのパスディフェンスを見せられると、オフェンスコーディネーターとしても十分にやりにくかったのではないだろうか。

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 第2Q、関西学院大学はフィールド中央から始まった攻撃シリーズでQB#16加納スクランブルランで敵陣へ侵攻するが、ここでQB#16加納が負傷退場、このシリーズはその後QB#6加藤と#17浅海による。
 そして敵陣へ入ったことでサイドライン際へのショートパスを試みる。結果ディフェンスのサプライズプレーもなくWR#19中井へヒットすることを確認すると、再びWR#19中井へ5ヤードのクイックパス。そしてRB#14松岡のランプレーで立命館大学ディフェンスに反則(ヘルメットでの・・)で前進。最後はQB#6加藤とQB#17浅海のキープで得点する。

 さらに第2Q終了間際の攻撃ではQB#16加納が自陣からサイドライン際への短いパスをWR#1松原、#4太田へヒットさせる。このパスヒットで攻撃のリズムが出てくるとRB#99河原、#45石田のインサイドランも進むようになり関西学院大学攻撃は復活してきた。このシリーズ最終的にはFG失敗で終わるのだが、関西学院大学オフェンスにとっては後半の攻撃のきっかけは掴むことができた。

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 前半を終わって得点差はわずかに3点。後半は関西学院大学が先攻となる。上り調子になってきた関西学院大学オフェンスが先に得点すれば、追いついた関西学院大学、追いつかれた立命館大学という立場になって、試合は均衡状態に戻るはず。

 第3Q、関西学院大学自陣から、WR#4太田への縦パス16ヤード、RB#99河原中央突破9ヤード、RB#14松岡の左ピッチプレーと続き、その後もWR#4太田へのショートやRB#99河原ランとテンポいい後半立ち上がりのドライブだった。
 自陣29ヤードかた3回のFD更新で敵陣32ヤードに到達。前半最後に自陣からロングドライブを行い、そのリズムは崩れていない、関西学院大学本来のオフェンスが続く。

 ここまでショートヤードを稼ぐプレーが続いていた。そして第1D。左WR#87柴田への縦ロングポストのTDパス。DB陣を置き去りにしてレシーバーはフリー状態。エンドゾーン内でボールと交錯するが、惜しくもキャッチに至らず。
 プレーコールとしては最高だったのだが、どちらのミスでもないのだが、勢いに乗っていた攻撃が止まってしまった。

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 第3Q残り7分23秒、3点差リードをキープした立命館大学の攻撃は自陣18ヤードスタート。その第1プレーがRB#26松森のビッグゲインラン。OL(RGとC)ブロックの妙もあって77ヤード前進して敵陣5ヤードに到達すると、さらにTB#33山本の中央ラン突破でTDを獲得、10点差リードとする。第3Q残り6分42秒。

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 関西学院大学攻撃は進むものの、得点に至らず。その直後にあっさりと得点を重ねた立命館大学。10点差逆転には2回の得点機が必要だが、時間は、第3Qの後半。

 この時点で、おそらく、両チームとも観客席とも白星と黒星を意識することになっただろう。立命館大学中央突破ランが止まらない。一度は関西学院大学DL#91村上パスカットやLB#29畑中のQBサック、DB#23頼本のミドルパスカット等のファインプレーで攻撃権を奪い取るものの、立命館大学ディフェンスも勢いにのって関西学院大学攻撃に対応する。

 時間は消化されて第4Q残り8分台、関西学院大学はフィールド中央で第4Dを迎えるが、ポジションを考えるとパントを蹴らざるを得ない。

 そして立命館大学オフェンス中央突破ランが止まらなかった。自陣18ヤード地点から敵陣25ヤード付近まで4回のFD更新はRB#22西田、#33山本、#25橋本による。所要時間は約6分30秒。

 関西学院大学が攻撃権を得たのは残り時間1分51秒になってから。しかし、10点差を跳ね返すことはできないままタイムアップとなった。

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(以下少し続く?)




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