関西学生アメリカンフットボール Div1 第2節



09月20日(土) エキスポフラッシュF 15:00
チーム名1Q2Q3Q4Q合計勝敗
関西大学014521401-1-0
近畿大学007070-2-0
(現地観戦)
 
関西大学
近畿大学
1Q
1Q FG×
TD 2Q
P×
TD
FG×
2Q END
3Q
(S)
FG
3Q TD
TD 4Q
TD
G×
TD
END 4Q
(作者Aのメモより)
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09月20日(土) エキスポフラッシュF 18:00
チーム名1Q2Q3Q4Q合計勝敗
立命館大学101000202-0-0
同志社大学000000-2-0
(現地観戦)
 
立命館大学
同志社大学
FG 1Q
TD 1Q
2Q
TD
FG×
FL
FG
2Q END
3Q
3Q
G× 4Q
FG× 4Q
(作者Aのメモより)
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09月21日(日) 王子スタジアム 15:15
チーム名1Q2Q3Q4Q合計勝敗
関西学院大学771417452-0-0
甲南大学030030-2-0
(現地観戦)
 
関西学院大学
甲南大学
1Q
TD
1Q
2Q
RFL
FG
TD
2Q REND
TD 3Q
TD 3Q
4Q
TD
FG
TD
END 4Q
(作者Aのメモより)
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09月23日(火) エキスポフラッシュF 17:30
チーム名1Q2Q3Q4Q合計勝敗
京都大学71303232-0-0
神戸大学003031-1-0
(現地観戦)
 
京都大学
神戸大学
1Q
TD
1Q
2Q FL
TD
FG
FG
2Q REND
P× 3Q
FG
3Q
FG 4Q
G×
END 4Q
(作者Aのメモより)
AK-CHART
AK-CHARTの見方


 神戸大学は、第1プレーでRB#1小椋へのダイレクトスナップ(QB#1小椋?QB#4大原?)のキープランと意表を突く。距離的には進まなかったファーストプレーだったが、その後もQB#4大原→WR#24大園→TE#83東内へのロングパス等々スペシャルプレーがいくつか。
 WR#24大園がモーションしてディフェンスシフトを乱すのは前節同様で、さらに今回は、#24大園と#84井上が同じ位置にセットしてダブルカバーならぬダブルレシーバーでDB配置を混乱させたり、ダブルカバーの無力化を図ったりで、オフェンスの様々な工夫が面白かった。

 一方で、被インターセプト5回・ファンブルロスト1回と、前節関大戦のターンオーバー5回を越える。

 ちなみに第1QのインターセプトはQB#4大原からWR#83東内へのロングパスをDB#15前川が前に割り込んだもので、距離的にはパント代わり。
 第2Qのファンブルロストは、ドライブして敵陣25ヤード付近到達後の第2D、ボールキャリア(WR?)が横移動中にLBが縦に突っ込んできたもの。

 第2Qのインターセプト1回目は、QB#4大原負傷直後の交替出場したQB#11東野によるショートパスをDB#15前川が、その後、第2Q残りの2回もサイドライン際方向へのショートパスをDB#14田畑、#47阿部がパスを見切っていた・狙っていたかのようにレシーバーの前に割り込んでパスボールを奪ったものだった。

 ここまでのインターセプトは、試合展開上で影響がなくはないものの致命傷ではない。
 だが、第3Qのものは、QB#11東野によるパスドライブがテンポよく繋がるようになって、モメンタムが神戸大学側に傾きかけていた時間帯のもので、試合の方向性を決定付けるほどの、大きなパスインターセプトになる。
 このドライブでは、連続パスヒットということも効いたか、同じようなパスコースが続いたことも効いたか、敵陣エンドゾーン目前でのミドルパスをDB#1小澤が再びレシーバーの前に割り込んでインターセプトとなった。

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 京都大学のインターセプトは、DB#15前川2回、DB#1小澤1回、DB#47阿部1回、DB#14田畑1回。先発出場したDB4人すべてにパスインターセプトの記録がついた。

 一般にサイドライン際への短いパスはQBWRの意識が同期することで成立するパスだが、このタイミングにDBも合致すれば、たしかに狙いやすいパスなのかもしれない。

 それ以外のパスでも、京都大学DBはパスカットすることが目的ではなく、最初からインターセプトを狙っているようなところがある。これが近年の京都大学パスディフェンスが際立つところなのかもしれない。
 今後対戦するチームがどのようなパスを仕掛けるか、京都大学DB陣がどのように対応するか、注目して行きたい。

********

 神戸大学QB#4大原が指揮したオフェンスシリーズは、第2Q途中までの合計4回。その中でターンオーバー2回(インターセプト・ファンブルロスト)という最終結果だけを見ると、不調のように見えるが、徐々にパスが通るようになってきていたのも事実。

 第3シリーズ自陣41ヤード。右3レシーバーの中のWR#24大園へ10ヤード、さらに、WR#24大園とは逆サイドにセットしたWR#2桂へ12ヤードパス等、ターゲットを散らしながら敵陣37ヤードに到達する。

 この第1DがQB#4大原から後ろパスを受けたWR#24大園によるWR#83東内への縦ロングパス。結果は失敗だったが、DBが前に上がったことでWR#83東内は完全フリー状態だった。

 さらに第3DではWR#84井上右へ12ヤードは、#24大園と逆サイドへのパス。第3DでWR#24大園の対面にDB#20永田も加わったDB5人の守備を敷いた京都大学だが、この時間帯ではパスが様々にヒットした。

 これで敵陣15ヤードまで到達したが、ランによる横移動中に側面から強烈なタックルを受けてファンブルロスト、これでパスドライブ1回目が止まる。

 そしてQB#4大原が負傷したシリーズ。たしかにこのシリーズでは最初からQB#4大原のキープランが多かった。それもパスを諦めてというものではなく、最初から決め打ちのQBキープのように見えた。
 その直前シリーズで連続パスシリーズだったので、QBキープランは、その連携の対比だったのかもしれない。
 QBキープ2回は中央付近を4ヤードゲインする。3回目のQBキープランで敵陣45ヤードでのFD更新と引き換えに負傷退場となってしまった。

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 なお、京都大学ディフェンススタイルは、試合全般を通じてDLが強烈に突っ込んでQBRBにプレッシャーを与えるというものではない。これが、ある程度のパスヒットにも繋がっている。

 そしてランかパスかを見極めてからのLBDBのスピードが半端ではなかった。ランプレーのボールキャリア、あるいは、パスレシーバーに対して、物凄い勢いで突っ込んでくる。
 QB#4大原負傷のシーンを正面で見た訳ではないので、関係性については断定できないのだが、神戸大学としてはエースQBの喪失は厳しいものの、考えようによっては負傷退場者1名だけで終了したほうが奇跡に近いかも。

 QB#4大原負傷後にQB#11東野が交替出場しているが、ここから前半だけで3回のパスインターセプト。いずれもタイミングのショートパスをインターセプトされてうち2回がFGに繋がっている。

 交代直後のインターセプトはともかく、第2Q残り3分15秒、自陣で何故パスなのか、という考え方は、確かに有り得る。さらに、残り1分19秒自陣17ヤードならば、なおさらのこと。ではあるのだが。
 しかし、パスインターセプトされながらも、その中で後半につながる「きっかけ」を掴んだかもしれない。

 もっとも、プレー選択面やウォーミングアップやきっかけがどうこうは置いて、QBが負傷退場してセカンドQBが出場、そして2FG6点の失点があった、という事実のみを携えて後半に突入する。

 後半に入ってから、QB#11東野による攻撃もQB大原と同じようなスタイルで少しずつランパスが繋がり始めていく。

 そして、神戸大学に流れが傾きかけていた時間帯があった。

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 後半、京都大学オフェンス第1シリーズはQBドローキープが増えていく。パスとの対比のための種まきか、単純にラン重視か、どちらかの意図によるものだろう。
 対する神戸大学はDL#57春山、LB#55宮川など、後半立ち上がりのディフェンスには勢いがあり、これがパントブロックに結びつく。

 神戸大学敵陣30ヤード付近。RB#1小椋ドローで11ヤードFD更新するものの左コーナープレーアクションパスはWR#24大園とDB#14田畑の攻防、DBパスカットでTDならず、FG3点に終わる。

 しかし、京都大学オフェンスは次のシリーズもQBカウンター他ラン多用で、対する神戸大学DL#57春山、LB#55宮川、#49浅野さらに上がり目のDB#5川崎がランプレーに完璧に対応した。
 パスも組み込まれていたが、明らかに、後半はラン比率が上がっているのは時間消費ということがあったのかもしれない。概略数値だが、試合前半はパス2ラン1だったが、この時間帯はパス1ラン2。(私のメモによる)
 第3Qで17点差は決して安泰ではないが、攻めの手段の一つの選択肢として時間消費型のオフェンスは、当然「あり」である。

 しかし京都大学のランプレーに神戸大学ディフェンスが完璧に対応、京都大学はFD更新もならずに、2連続パントに追い込まれる。このあたりがきっかけになって、少し神戸大学側に追い風ムードが漂って来た。

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 神戸大学後半2回目オフェンスは自陣28ヤード、QB#11東野からWR#24大園へのスローバックパスはパスキャッチ成功とDBのパスインターフェアを誘う。これでフィールド中央に達すると、再びWR#2桂へのロングパスはプレーアクションによる中央縦パス。DBと交錯した結果パスキャッチならずだったが、ここでも京都大学DBにパスインターフェアの反則が発生した。

 ここが、QB#11東野のパスが繋がって京都大学DB陣のパスディフェンスが崩れそうになった時間帯である。

 ただし、このインターフェアと同時に神戸大学側に無資格レシーバーダウンフィールドの反則も同時発生。オフセッティングとなってプレー無効となるのだが、神戸大学QB#11東野は、その直後にもTE#83東内への中央ミドルパスを通しでFD更新を重ねた。

 敵陣31ヤード。第4Q序盤、ここで1TDを返せば10点差、ギリギリ2回のチャンスでなんとかなるところまで迫ることが出来る。

 しかし、敵陣31ヤードからの中央ロングパスを京都大学DB#1小澤にインターセプトされてしまい、ターンオーバー。
 このシリーズここまで同じようなパスが続いた(WR#2桂インタフェアパスと、その直後のWR#83東内パス)ことも京都大学DBにとっては合わせやすかったのかもしれない。

 このインターセプトは、他の4回とは少し重さが違い、神戸大学にとっては痛恨のインターセプトで、攻撃が途切れてしまった以上に、試合残り時間からも勝敗の行方に大きく影響を及ぼすものになった。

 第4Qも神戸大学は自陣30ヤードから、ノーバックでWR#2桂ミドル27ヤード、RB#1小椋ドロー20ヤードとビッグゲインを繰り返すものの、最後は明白なパスシチュエーションになってしまい、ドライブが止まる。

 その後、京都大学が7分06秒にわたる時間消化で終止符を打った。

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 神戸大学オフェンスQB#4大原によるオフェンスがゲインするようになった時点での負傷退場は、たしかに厳しい。しかし、その後もQB#11東野による攻撃でもショートミドルのパスがヒットし、RB#1小椋のドローが加わるという共通スタイルで展開した。
 しかし、2人目のQB#11東野が慣れるまでの時間が短すぎただけ、負傷退場による分だけ、時間が足りなかったということだったのではないだろうか。

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(この試合は、9月21日王子スタジアム17時試合開始予定だったが、雷雨によって第1試合の開始が1時間15分遅れたために、日程が変更された。)

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次節の対戦相手

京都大学:05日(日)11時@西京極 VS同志社大学

神戸大学:05日(日)14時@西京極 VS立命館大学




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