関西学生アメリカンフットボール Div1 第1節



09月06日(土) 王子スタジアム 14:00
チーム名1Q2Q3Q4Q合計勝敗
立命館大学1402010441-0-0
甲南大学000000-1-0
(現地観戦)
 
立命館大学
甲南大学
1Q
TD
TD 1Q
2Q
END 2Q
TD 3Q
TD
TD 3Q
4Q
FG
TD
4Q END
(作者Aのメモより)
AK-CHART
AK-CHARTの見方


 立命館大学は、第1QにQB#18松田からWR#1呉田への縦ロングパス1本で先制点をあげ、さらに第2Qにはパスインターセプトで得た敵陣ポジションを得点に繋げるものの、試合前半の得点はこの2TDのみ。残り3シリーズはいずれもパントに終わっていて、リズムに乗り切れないオフェンス内容だった。

 第1シリーズは、セットバックからRB#26松森、#25橋本によるランプレーでFD更新するものの、その後はDL#52吉田のラン対応、DLプレッシャーによるパス失敗などで攻撃権放棄。
 第2シリーズは、1本でロングパスで得点をあげてとりあえず試合の主導権だけは確保するものの、第2Qに入ると甲南大学ディフェンスのプレー判断が当たってくる。そしてカウンターランに対してLB#6内芝が6ヤードのロスゲインタックル、DL#67塚本がドローを止め、さらにLB#7佐藤のショートパスカット等、甲南大学ディフェンス陣の活躍が目立っていた。

 試合前半の時間帯では、立命館大学には開幕戦の緊張感があったようだが、反対に甲南大学は攻守ともにのびのびとプレーしていてオフェンスのプレーコールやディフェンスの判断等々いろいろな面で冴えていた。

 しかし、QB#18松田の最初のロングパスがWR#1呉田へのTDパスとなっていて、一発目からパスコントロールタイミングともレシーバーにジャストヒットしたところは、注目しておくべきシーンだろう。

 その後、ハーフタイムを挟んで試合後半に入ると、立命館大学は徐々に緊張がほぐれていったのだろうか、少しずつオフェンスのリズムが出始めるようになる。

 試合後半先攻立命館大学は、甲南大学DE#67塚本などプレッシャーでノーゲインに終わるプレーがあるものの、RB#22西田の4ヤードランでFD更新すると、WR#31常包が地面スレスレのパスを拾い上げた8ヤードゲインなどで再びFD更新、小刻みながら攻撃が続くようになる。最初は10ヤードギリギリでのFD更新が続いたが、ランパスともに進むようになり、攻撃の手が広がった。

 敵陣38ヤード、WR#89堀田へのミドルパス26ヤードはQBプレーアクションによって甲南大学DBの足を完全に止めてしまうファインプレー。最後はRB#25橋本のパスキャッチとランゲインの両面活躍によってロングドライブをTDに結びつけると同時に試合の主導権を完全掌握することになった。

 次のシリーズは、QB#18松田がWR#31常包とTE#5森へともに25ヤード程度のミドルパスを決める。いずれもDLプレッシャーをかわしながらのジャストヒットで敵陣9ヤードに迫ると、RB#22西田のオープンランで加点、さらにRB#25橋本が中央を突き抜ける52ヤードのTDランで得点を重ねていく。

 立命館大学は第3Qに4シリーズ連続の得点ドライブによって37−0とセイフティーリードを確保、最終的には甲南大学を突き放しての勝利となった。

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 立命館大学オフェンスは後半に入って、ようやく各自のパフォーマンスを発揮できるようになったようで動きが滑らかになっていく。第3Q最初のドライブはいいリズムで攻撃がつながった。RB#22西田、#25橋本のスピードラン、WR#31常包、#89堀田、TE#5森、のパスキャッチも光ったが、QB#18松田のパスコントロールがいいところへ飛んでいったという印象もある。
 今年のオフェンスチームは、試合の雰囲気を一発で変えるようなシーンはないかもしれないが、バックフィールドの人材層が充実している。ビッグプレー・スーパーマンに頼らない違った意味の全員フットボールになりそうだ。

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 甲南大学は、いい意味で開幕戦の緊張感もなく、攻守ともに試合開始直後からリズムが良かった。
 オフェンスはQB#11松延による。RB#26高谷によるインサイドクイックヒットは前半だけでも最長34ヤードを含む3回のミドルゲインやWR#16吉田、#81宅和へクイックパスヒットなど。甲南大学のクイックパスはある程度は進むだろうと考えていたが、さらにランプレーもあわせて試合前半から、かなりゲインを奪っている。

 さらに、ランパスのバランスとタイミングや要所のプレーアクションパスなどプレー選択自体に絶妙なものがあって、これも立命館大学ディフェンスを崩す一歩前までいった要因としてあげておきたい。

 しかし、あと一歩のところでエクスチェンジが乱れたり反則によるプレー無効や交代違反罰退等々で、テンポよく進んでいた流れが止まってしまっていたのが残念だった。さらにDBを振り解いたフリーレシーバーへのロングパス失敗など、要所で惜しいプレー失敗が続いてしまった。
 第2Q残り3分36秒自陣12ヤードからのロングドライブも、プレーアクションパスと中央突破のクイックヒットランを絡めたドライブで敵陣40ヤード付近まで到達するも、ディレイの反則などが加わって、最後の詰めが出来なかった。

 なお、この日の甲南大学パンターは1年生が担当していたようで、本来ならばNEBブルーチームでパントを蹴っていた選手が存在するはずだが、負傷欠場?。パントキックの飛距離やキックコースでイマイチなときもあったが、次節はパントキックによるフィールドポジションコントロールにも期待したい。




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09月06日(土) 王子スタジアム 17:00
チーム名1Q2Q3Q4Q合計勝敗
関西大学7030100-1-0
神戸大学30714241-0-0
(現地観戦)
 
関西大学
神戸大学
1Q
TD
FG
1Q
2Q
FG×
FL
2Q END
3Q
FL
FG
TD
3Q
4Q
TD
G×
TD
G×
4Q END
(作者Aのメモより)
AK-CHART
AK-CHARTの見方


 神戸大学はコイントスで前半先攻をチョイスしたにもかかわらず、その第1プレーでいきなりパスインターセプトされる。この試合はこれを含めて2回のパスインターセプトと2回のファンブルロストと合計4回も攻撃権を奪われていて、本来ならば試合の主導権を自らが放り出すという最悪の敗戦パターンなのだが。

 しかし、これでも神戸大学勝利となった要因は3個あって、その一つが関西大学ディフェンスのプレッシャーがQBに全く届かなかったこと、そして、もう一つは、神戸大学オフェンスのプレー選択面・ゲームプランにある。

 第1Qは攻撃時のセットでWR#24大園が左から右へ右から左へと盛んにモーションを繰り返す。実際のパスターゲットはWR#7稲垣やTE#83東内など。この時間帯で移動距離運動量だけならばWR#24大園がダントツだったかもしれない。

 そして第2Qに入るとそれまでモーションのみだったWR#24大園へのパスが飛ぶようになる。さらにRB#1小椋のインサイドのランプレーもQBのフェイク動作が効いて関西大学ディフェンスが後手を踏む状態。
 QB#4大原のスクランブルはパス狙いからの苦し紛れのものが多かったが、それでも空いているスペースを見つける余裕があり、タイミングとコースの判断が良かった。

 このようにオフェンス好調な神戸大学の得点は、前半を終えた時点でK#18阪本によるFG3点に止まっているのは、冒頭に記した2回のターンオーバーによる。
 それも、敵陣へ侵攻してエンドゾーン目前、得点まであと少しの位置での2回もの攻撃放棄なので、オフェンスリズムが乱れるところなのだが。
 しかし、この2回、関西大学が自陣深いところで攻撃権を得ても、ロングドライブできなかったこと、ミスはミスでも試合得点に直接は関係なかったことが大きい。(ちなみに他の2回のターンオーバーは神戸大学自陣でのもので、関西大学1TD1FGに結びついている)

 試合後半も神戸大学のこの勢いは止まらずに、関西大学ディフェンスプレッシャーが届かないまま、神戸大学QB#4大原が自由に仕事をこなす。
 第3Q、プレーアクションからのロングパスでDBを抜き去ったWR#24大園へ43ヤードTDパスで同点に追いつくと、第4QにもRB#1小椋のランとパスを組み合わせた2回のロングドライブで14点を追加して逆転勝利となった。

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 関西大学は、試合開始直後のターンオーバーで得たポジションをTDへと結びつけ、さらに第3Qにも神戸大学のファンブルロストからK#30によるFG3点を追加と、相手のミスをことごとく得点に結びつけている。

 オフェンスQBには#9宮城が先発、RBに#35楠田が入り、ショットガン隊形からのランパスを展開するが、第1Qの早い段階でRB#35楠田のインサイドのランプレーが止まってしまっていた。
 関西大学OLも十分なラン走路を確保できない状態で苦労していたので、他のRB陣を起用してみたり、あるいはQB#9宮城自らキープランなど、早い段階で打開策を試みてみないかと思って見ていたのだが、試合前半のランプレーに関しては淡白だったように思う。

 第3Qには他のRBの出場機会があり、QB#7池井がワンポイントプレー参加、そして第4QにはQB#14原口が2シリーズを担当したが、オフェンスリズムが復活するまでには至らない。

 しかし、関西大学オフェンスにとって不幸な点は、WR#12森田、#16永川などへのミドルレンジのサイドライン際へのパスが3本(4本?)くらいパスキャッチしたもののいずれもサイドラインの外だったことだろう。
 特に第4Q中盤、まだ1TD差での追い上げシーンでのショート&ミドルパス2回フィールド外キャッチが結果的には残念だった

 厳密にはパス失敗なのだが、春時点でパス精度云々だったことを考えると、前半にはTE#86強へミドルパスが連続ヒットしてオフェンスドライブの原動力になっていたことと併せると、パス精度はかなり上がってきたといえる。

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 神戸大学オフェンスがかなり自由にプレーできたことが、この試合結果に大きく影響している。関西大学ディフェンスプレッシャーが全然QBに届かず、インサイドラン中央突破ランも最初は3ヤード程度で止まっていたのだが次第に距離が伸びていき、さらにパスも加わって、やりたい放題となった。関西大学ディフェンスの目立つシーンが少なかった試合である。

 一方の神戸大学ディフェンスも関西大学QBにまではプレッシャーは届かなかったのだが、RB#35楠田による中央付近のランプレーを、DE#89杉本、DL#57春山、LB#55宮川、#49浅野などがスクリメージラインでしっかりと対応したことが大きい。パスディフェンスについてはいくつかのポイントにスペースがあったが、若いDB(CB)とS、LBとの連携含めて今後の課題ということで。

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次節の対戦相手

関西大学:20日(土)15時@万博 VS近畿大学

神戸大学:21日(日)17時@王子 VS京都大学




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09月07日(日) エキスポフラッシュフィールド 15:00
チーム名1Q2Q3Q4Q合計勝敗
京都大学06714271-0-0
近畿大学020790-1-0
(現地観戦)
 
京都大学
近畿大学
1Q
1Q
TD 2Q
G×
(S)
FG× 2Q
3Q
TD
3Q
TD 4Q
TD
TD
4Q END
(作者Aのメモより)
AK-CHART
AK-CHARTの見方


 京都大学オフェンスフォーメーションはRB(UB)#2元村、(TB)#3曽田によるIフォーメーション。QB#10桐原のパスターゲットはWR#17生川、#18坂田、#82中村、TE#5南出という構成になった。

 第1Qはお互いにパントの蹴りあいで、さらに両チームともにランプレーだけだったので12分Qが約20分で終了し、超高速試合の様相を呈していたのだが。

 しかし、サイドが変わった直後、京都大学が縦パス1本であっさりと得点する。このパスは京都大学WR#18坂田と近畿大学DB#32鷲野との1対1の対決だったが、一瞬立ち止まったDB#32鷲野を抜き去ったWR#18坂田の手にボールが嵌ると、DBの追走を振り解いて55ヤードのTDパスとした。

 そして、この派手なプレーが試合を静から動へと転換しり。

 次の近畿大学オフェンスも自陣からのロングドライブとなった。これはRB#44三好のインサイドランが一瞬は止まったかに見えたのだが、スルスルと抜けて30ヤード近いのロングゲインがきっかけになる。

 その後近畿大学はランだけでエンドゾーン直前に到達するのだが反則罰退や京都大学ディフェンスDE#58川島他の堅守によってエンドラインを割れず、第4Dギャンブルで左コーナーへパスを投じるもわずかに逸れて失敗となった。
 近畿大学としてはオフェンスの得点には結びつかなかったのだが、京都大学自陣エンドゾーン付近でのピッチミスを誘い、セイフティの2点につなげる。

 だが、ここで近畿大学がオフェンスでTDを奪えなかったことは、試合の流れを形作る上ではターニングポイントとなったのは間違いないだろう。

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 後半、京都大学はRB#3曽田、#2元村のオープンランプレーでも簡単にロングゲインを奪えるようになると、前半同様のWR#82中村、WR#17生川へのショートパス、QBキープ、さらにパスの裏のRB#3曽田ドロー等、次第にやりたい放題になっていき、第3Qと第4Qに1TDずつ追加する。
 さらにDB#15前川のインターセプトリターンをきっかけにQB#10桐原によるキープランでダメ押しのTDを獲得、合計4TDというオフェンスの力強さを見せ付けた試合となった。

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 京都大学オフェンスはパス精度が春から向上して、WR#17生川、#18坂田、#82中村へショートロングと様々なパターンでパスがつながっていた。

 もっとも、まだレシーバー側にイージーなキャッチミスがあり、前半最後の2ミニッツフェンスの失敗もそれによる。
 この2ミニッツは、自陣11ヤードからパスを絡めながらテンポいいドライブだったのだが、ボールの失速ではなくレシーバー側の集中力が失速してしまったようだった。

 RBは#2元村と#3曽田がほぼ1試合をプレーした。両名ともサイズはないがスピードはあるランナーで、クイックヒットのインサイドランとピッチによるオープンというところがメインになりそうだ。

 ディフェンスは、近畿大学攻撃をシャットアウトしていて、今年も勢いのある選手が多い。
 DLDL#58川島、#97梶、LB#91三井、#27山口などがファインプレーを繰り返していて、DB#15前川もパスにランにとDB(S)としていい判断で対応していた。若干、オーバーリアクション気味なところもあるが、そのあたりは今後の課題ということで。

 P&K#82中村によるパントキックとフリーキックは飛距離が伸びてエンドゾーンへ直接蹴りこんでいるときもあった。これは、やはり、近畿大学リターナーのスピードを危惧してリターンさせないという方針に基づくものだろう。
 セイフティー後のフリーキックで大きくリターンされているのはキック地点が15ヤード下がっていたことが大きい。さらに後半は10ヤード超のリターンになっているのはキックがエンドゾーンに届かなかったのは風向き等々による。

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 近畿大学オフェンスはQB#18原田が全プレーを担当し、第3Q終盤まで95%近くのプレーをランオンリーで組み立てるという極端なゲームプランとなった。

 RBはRB#29吉田、#27三木、UB#44三好、さらにQB#18原田のキープラン。RB陣へのダイレクトスナップでチェンジオブペースを図っているが、ランプレーだけで京都大学ディフェンス陣を圧倒するのは、やはり難しいか、というシーンが第2Qのロングドライブである。
 本来なら止まっていたプレーをRB#44三好が脚を動かして相手タックルをすり抜けたプレーが、敵陣42ヤードでFD更新となる。これで京都大学ディフェンスが気持ち的に弱気になったことが、その後2回のFD更新に現れている。
 しかし、京都大学も少しずつ立て直していったことで、近畿大学もエンドゾーン間際で2回も第4Dギャンブルに追い込まれ、結果は1成功1失敗となった。

 後半も近畿大学ランオフェンスはきっかけを掴めないままで、LB#2藤井によるインターセプトもカンフル剤にならない。

 そして第3Q終盤の2ポゼッション差になってからようやく長いパスを2回試みたが、DL#58川島によるQBサックを浴びてしまうのも、パスシチュエーションが明確な状況ならば止むを得ないだろう。

 試合の大勢が決まった第4Q中盤以降、WR#19森、TE#6井本などへのミドルパスヒットを絡めてパスとランによる混合ドライブで得点を挙げると、オンサイドキック失敗後もDB#32鷲野によるパスインターセプトで攻撃権を獲得してランパスドライブを展開した。
 パスコントロールやレシーバーとのタイミング一致に目処がついたが、京都大学ディフェンス側もフルパワーを必要としない時間帯だったので、やはり割引が必要かもしれない。

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次節の対戦相手

京都大学:21日(日)17時@王子 VS神戸大学

近畿大学:20日(土)15時@万博 VS関西大学





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09月07日(日) エキスポフラッシュフィールド 18:00
チーム名1Q2Q3Q4Q合計勝敗
関西学院大学10770241-0-0
同志社大学000000-1-0
(現地観戦)
 
関西学院大学
同志社大学
1Q
TD
FG
1Q
2Q
TD
END 2Q
TD 3Q
3Q
4Q
P×
FG×
4Q REND
(作者Aのメモより)
AK-CHART
AK-CHARTの見方


 最終スコアは関西学院大学24、同志社大学0。開幕戦にしてはロースコアの試合となった。しかし、関西学院大学オフェンス視点に立つと今年のオフェンス傾向に従っていて、QB#16加納による責任シリーズ6シリーズ中3TD1FG2Pは、オフェンス全般に今春からかなりの大きな成長を遂げていることが確認できる。
 さらに6分30秒にわたる時間消費ドライブがあれば、試合前半17得点で十分だろう。

 ショットガンのパスターゲットはWR#1松原、#87柴田、#4太田、#18萬代。さらにTE#95垣内、#82中山。ショート〜ミドルレンジのパス成功率はかなり高く、春の内容とは全く違う。

 RB陣では怪我から復帰した選手が2名、今春日大戦怪我から#99河原が復帰、さらに昨年のケガから#45石田も復帰してパワーランナータイプの駒が祖そろった。
 そして#21稲毛のスピードも健在、#38平田もフィールド内に立ち、微妙にタイプの異なるRB4人揃い踏みとなった。

 反対にOLでいくつかの問題が見えてしまった試合でもある。QB加納によるオフェンスシリーズ中2回のパントによる攻撃権放棄は、いずれもホールディングの反則罰退が絡んでいる。反則罰退も影響しない攻撃プランは必要だが、それは優先順位の低い、最終目標になる。

 そしてもうひとつは、ラインパスプロが甘かったことで、同志社大学ディフェンスDLLBの厳しく早いプレッシャーが漏れてくる中でのQB#16加納のクイックパスヒットとなった。もっとも、このような状態でもパスヒットしたところが春と異なる。

 なお、第3Q終盤からQB#6加藤が出場している。最初の2シリーズでは同志社大学ディフェンスプレッシャーに戸惑うシーンがあったが、第4QにはRB#45石田、#27浅谷、WR#1松原、TE#82中山などへのパスランでロングドライブを見せている。
 このシリーズも敵陣5ヤードまで到達しながらホールディング反則で罰退していて、その他も含めて試合後半からは反則が増えていっている。

 ところで、総じて関西学院大学RBWRのスピードが上がったように思ったのだがナイター照明による錯覚でしょうか。

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 一方のディフェンスは、同志社大学QB#17多川のミドルパスを5インターセプトという派手なパフォーマンスを見せた。

 試合開始直後の第1プレーでDB#28三木がいきなりインターセプトして先制点へ、さらにフィールド中央まで侵攻された次のシリーズではLB#7坂戸が、おそらくミドルレンジのパスだったがいいタイミングでボールに飛びついくインターセプトで攻撃の芽を摘み取る。

 3回目も、同様にドライブされてフィールド中央に到達後のミドルパスをDB#84徳井がインターセプト、第2Q終盤のDB#8#8善元のインターセプトもドライブされた末のもので、いずれもDBパスインターセプトが同志社大学の反撃を絶ったことになる。

 そして第4Q、関西学院大学自陣でのパントキックをブロックされて招いた窮地を救ったのもDB#84徳井によるパスインターセプトだった。

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 これを同志社大学視点で見ると、特に試合前半は、オフェンスはQB#17多川からWR#5への40ヤードを筆頭に、#7に8&14ヤード、#81は4&12ヤード、#87へも13ヤードと、早いタイミングのパスが10ヤード付近へヒットを重ねて自陣からフィールド中央までのドライブを行っている。

 このように前半同志社大学のドライブのほとんどはパスによるもので、関西学院大学ディフェンス陣がクイックパスに慣れてしまったこともインターセプト回数が5回に増えた要因の一つではある。

 反対に関西学院大学パスディフェンスの視点に立つと、サイドへのショートパスは諦めるとしても、LBDBの隙間にヒットしてしまったミドルパスに対する課題が浮かび上がった方に目を向けるべきだろう。

 同志社大学はRB#2太刀掛のランでも30ヤードゲイン、反則で取り消しなってしまったがRB#21の中央突破もロングゲイン、さらにQB#17多川のスクランブルランなど、オフェンスはランパスともに機能していた。

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 最後に同志社大学ディフェンスだが、攻撃的なディフェンスでLBDBがQBに積極的にプレッシャーをかけ続けていたのが印象的。しかし、QBスクランブルで逃げられるシーンも何回かあり、QBサックもゼロと結果に結びつかなかったのが惜しい。

 しかし、総じて関西学院大学スピードが速く、タックルが芯から外れたりだったが、第4QにはDB#9岸部がパントブロックという殊勲も展開するなど、LBDBの前に出る意識は高い。今後の試合で注目したいところだ。

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次節の対戦相手

関西学院大学:21日(日)14時@王子 VS甲南大学

同志社大学 :20日(土)15時@万博 VS立命館大学











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