関西学生アメリカンフットボール Div1 第6節



11月10日(土) 神戸ユニバ記念競技場 13:30
チーム名1Q2Q3Q4Q合計勝敗
関西学院大学1410147456-0-0
京都大学070073-3-0
(現地観戦)
 
関西学院大学
京都大学
1Q
TD
TD 1Q
2Q G×
TD
FG
RTD
END 2Q
RTD 3Q
TD
3Q
4Q
TD
FG× 4Q
(作者Aのメモより)
AK-CHART
AK-CHARTの見方


 関西学院大学は、QB#9三原が第3QのTDドライブまでで4TD1FG1I、さらに#81榊原によるキックオフリターンTDと、QB#16加納によるドライブで合計45点、各Q毎に2本追加するペースで得点を重ねていった。

 関西学院大学第1シリーズは敵陣46ヤードから。RB#38平田へ左ピッチ9ヤード、WR#1岸へクイックパス2ヤードでFD更新、ロールパス失敗、そして右WR#85秋山へミドルパスが35ヤードのTDプレーとなる。
 このシリーズでは、OLとDLが直接対決するシーンを避けていたが、この傾向はその後も続く。関西学院大学得意の左右前後への早いボール回しによるオフェンスを展開し、ディフェンス拡散を図る。

 第2シリーズは、もっともライン戦の結果が出たシリーズかもしれないが、RB#27浅谷のインサイドラン、RB#99河原の中央スクリーンが0ヤードと、インサイドのプレーはディフェンスの勢いもあってなかなかゲイン出来ない。結局WR#81榊原へのクイックパスでFD更新、さらに、QB#9三原スクランブルランによるFD更新と、ゲインするのはディフェンスの隙間を突くプレーが多い。

 これで敵陣10ヤード付近に到達すると、そこで中央突破ランを試みるが、四方から鋭いタックルを受けたキャリアがボールをファンブルしてしまう。エンドゾーンへ転がり込んだボールを両チームで奪い合う形になったが、最終的に関西学院大学#88松原がカバーして、ラッキーな追加点となった。
 京都大学ディフェンスのスピードと破壊的なタックルによるものだったが京都大学側から見れば不運としか言いようが無い得点だった。

 その後も関西学院大学は、左右前後へ展開するプレーを繰り返して得点を積み重ねていく。第2QにはRB#99河原オープン、WR#81榊原、#19中井へのプレーアクションパス、さらにRB#38平田へのショベルパス等でディフェンスを揺さぶった。TDプレーも右WR#81榊原の左オープンへのモーションランによる。
 以降はRBへのダイレクトスナップも加わってディフェンス分散に拍車がかかっていった。

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 この中で、関西学院大学オフェンスおよびQB#9三原によって課題が残ったシリーズが第2Qのインターセプトシリーズと前半最後のシリーズだろう。

 インターセプトは、それまで左右アウトパターンという同じようなパスコースだったことで京都大学DB#14田端が対応、狙ったようなパスインターセプトからのリターンTDとなる。

 さらに前半最後のシリーズは、自陣から強引なロングパスを繰り返す。もっとも、ロングパスの練習というような風景だったのだが、結局、レシーバーがフリーになりきれず、あるいは積極的にフリーになって受け手に立候補するレシーバーが現れなかったこともあってロングパス成功ならずだった。

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 後半、関西学院大学は#81榊原のキックオフリターンTDで加点し、さらに、RB#38平田へのショベル30ヤードやWR#87柴田、#88松原へショートパスなどでTDドライブとしている。
 ただし、ここでもロングパスを試みたかったQB#9三原とレシーバー陣で意思の疎通を欠くシーンがあった。ショートパスターゲットとしては、いずれのレシーバーも完璧なのだが。

 この日はスクリーンやショベルなどキャッチ後のランが加わるパスで「ミドルパス成功」というプレーは多かったが、実際に空中にボールが飛んでいる距離がミドルレンジ以上という長いパスが無い。このあたりは、京都大学DB#15前川、#14田畑、#47阿部、#20永田というDB陣のパスカバーを見るべきか。

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 第4Q最後には、QB#16加納が、QBカウンターやWR#18萬代へアウトコース10ヤード、さらにRB#27浅谷のオープンランと最後は再びQBキープで追加点を挙げた。

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 京都大学は、オフェンスでは無得点で、DBによるパスインターセプトからのリターンTDによる7点のみ、完封されてしまっている。

 オフェンスはQBに#10桐原を配置し、RBには#19宮下、UB#99又賀、さらにWR#82中村へのパスというオフェンスフォーメーションだった。ただし立命館大学戦のようなノーハドルではなく、ハドルを組んでのプレー準備という普通のスタイルに戻っている。

 第1シリーズはプレーアクションの入った左WR#82中村へクイックパスが成功するものの次のパスをLB#90古下にインターセプトされる。その後も京都大学オフェンスはRB#19宮下、RB#99又賀による中央突破ランとWR#82中村、#17生川へのクイックパスと言うスタイルが続く。

 この中で中央のランプレーは5ヤード程度のゲインを繰り返した。第2シリーズ、ランプレー2回でFD更新まで1ヤードと迫り、第3シリーズはラン3回でFD更新している。しかし、早いタイミングのパスが成否半々以下で、さらにオープンランはコンテインスピードが早くてノーゲイン程度まで。これがドライブの止まる原因でもあった。

 さらに関西学院大学ディフェンスもパスコースに少しずつ対応するようになり、京都大学前半4回目の攻撃ではクイックパスをDLカットで対応、第2Dで京都大学はオープンランもディフェンス対応と、オフェンスドライブできない。#19によるキックオフリターンで優位なポジションを得ることもあったが、得点に至らない。

 試合後半、京都大学オフェンススタイルはWR#82中村へのクイックパスだけは確実にヒットを繰り返すのだが、オープンランとクイックパスだけでは手詰まりとなっていく。ただし、前半には1回5ヤード近くゲインしていたRB#19宮下と#99又賀による中央突破ランの選択肢が消滅していた。

 この試合の戦前予想では、中央突破ランを執拗に繰り返すパワーオフェンスならば、1シリーズ6分を使う時間消費型の攻撃が続けば、もしかしたら、今年の関西学院大学ディフェンスと互角以上の戦いになるのではないかと考えていたのだが、京都大学の選択は違ったようだ。

 関西学院大学ディフェンスDB陣もクイックパスコースに慣れてきた第3QにはDB#39善元がインターセプト、さらに第4QにはWR#82中村へのミドルレンジのパスをDB#44笠原がパスカット、さらにLB#11深川のパスカバーと続き、その後はQBサックはLB#59吉川が2回、LB#90古下が1回を記録した。



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11月11日 (日)  エキスポフラッシュF  11:00
チーム名1Q2Q3Q4Q合計勝敗
同志社大学 7 0 7 7 21 1-4-1
近畿大学 7 10 7 0 24 3-3-0
(現地観戦)
 
同志社大学
近畿大学
1Q
TD
TD 1Q
2Q
P×
FG
G×
TD
2Q END
3Q FG×
TD
3Q TD
TD 4Q
FL
G×
4Q END
(作者Aのメモより)
AK-CHART
AK-CHARTの見方


 この試合の機微詳細なところは文字では伝わらない、やはり実際に現場で観戦してみないとジワジワと押していく心理戦のプレッシャーや取り組みの面白さは判ってもらえないだろう、そんな試合だった。

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 先攻同志社大学、そして近畿大学守備だったが、近畿大学の先制点はここから始まった。

 自陣17ヤード同志社大学QB#17多川のロングパス狙いにDL#97高山とLB#51森安による強烈なサックで8ヤード後退する。第2Dと第3DはいずれもRB#2太刀掛によって3ヤードと13ヤードでFD更新まで2ヤードを残すシチュエーション。

 しかし、この第3D13ヤードゲイン途中に同志社大学はホールディングの反則があった。近畿大学はハーフディスタンスの罰退か、そのまま第4Dでパントを蹴らすかという選択を迫られる。試合開始直後同志社大学陣でFD更新に至っていないのだから、ここはパント選択でもよかったのだが、反則による罰退を要求した。これで同志社大学は自陣7ヤード地点に追い込まれる。

 そしてやり直しの第3DでもDL#97高山のタックルを受けて2ヤード後退、そしてパントとなった。

 近畿大学はフィールドポジションをディフェンスで進め、さらに、同志社大学のパントキックもあまり飛距離が出ないものになってしまった。近畿大学は17ヤードリターンによって敵陣23ヤード地点での攻撃権を獲得すえう。

 ここで同志社大学ディフェンスもLB#16松田によるロスゲインタックルなどがあるものの、RB#5尾下による選手の隙間をしっかりと捉えたドローランで24ヤード前進し、最後はRB#44三好によるTDランで近畿大学が先制した。

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 試合序盤は、両チームディフェンスの集中力もあって、相手攻撃に対して対応できていたポジションもあった。同志社大学オフェンス側から見て右サイドの壁、そして、近畿大学オフェンス側から見て左サイド。ここはほとんどゲイン出来ず、むしろ、DELBが鋭く突っ込んでくる要注意サイドだった。

 つまり、近畿大学DL#97高山、同志社大学DL#9藤井の存在が両チームにとって鬱陶しかったのだろう、その後試合前半からハーフタイムを挟んで後半最初までは、ともに片側サイドへの集中攻撃となる。

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 同志社大学は、DB#19荒井によるインターセプトで得た敵陣25ヤードのポジションをRB#6浦、#2太刀掛、さらにWR#34橋本のリバースを右サイドに集中して6ヤード5ヤードと刻みながら前進する。
 ショートゲインの繰り返しだったので第4D1ヤードを残したが、QBスニークで敵陣3ヤードでFD更新すると、ここでも最後はQB#17多川がジャンプしてTDを獲得同点に追いついた。

 一方の近畿大学も、パントチップで得た自陣42ヤードからRB#29吉田右オープンスイープでFD更新、さらにQB#18原田カウンターとプレーサイドを右に集中する。
 しかし同志社大学LBの動きがよく、DL#56西村、LB#54輪地、#16松田などがランゲインをショートに止めて、こちらも第4Dギャンブルシチュエーション。近畿大学プレーアクションの中央パスは逆リード気味でアンキャッチァブルだったのが、レシーバーと交錯したDBに対してパスインターフェアの反則が課せられてしまった。

 これでFD更新した近畿大学だったが、中央突破をDL#56西村、LB#52田中が、リバースオープンにはDB#24辻田、#30桝谷、そして第3DではLB#52田中がフリーで突っ込んでロスゲイン、同志社大学ディフェンスに遮られて、近畿大学はFG3点に止まった。

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 第2Q終盤、同志社大学は再び左側にプレーを集中してFD更新2回。しかし、敵陣35ヤードからゲインできない。ディフェンスの狙いがあったかのように正面タックルが続いた。そして敵陣34ヤード地点での第4Dでパントフォーメーションからのギャンブルパスだったが、DLに反応されてる。

 続く近畿大学は、RB#29吉田へのオプションピッチがブリッツに入ったディフェンスと入れ違いになって15ヤード、インサイドレシーバーの縦パスWR#19森に23ヤードヒットとビッグプレーが続いた。最後もQB#3井木からWR#6井本へのTD縦パスをディフェンスプレッシャーの中でコントロールよく投げ込んでいる。

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 試合前半は近畿大学17点、同志社大学7点。ともに、敵陣でのチャンスを得点に結びつけ、さらに、ディフェンスプレッシャーを避けながらある種巧妙なドライブが続いた。

 しかし、後半は、少しずつ様子が変わっていく。

 前半同様、同志社大学がDL#97高山と反対サイドそれも前半と逆の右サイドを徹底するシーンがあり、近畿大学も左サイドに集中していたが、それも第3Qまで。少しずつディフェンスが機能しなくなり、オフェンス優位となっていく。ともにTDあるいはFGレンジまで入り込むドライブを見せて後半のパントキックは両チーム合計0回となった。

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 後半先攻近畿大学は、#7冨尾による30ヤード近いリターンとRB#29吉田のスピードラン、#5尾下のパワーランで敵陣へ。これで一旦はFG成功もホールディングの反則による10ヤードロスでリキックは外れてしまった。

 その後、同志社大学はフィールド中央付近からRB#2太刀掛による右オープンランでTD7点を追加、一方の近畿大学もQB#3井木からWR#6井本へ縦25ヤードパス、RB#29吉田のランを左サイドに集めてTDと、両チーム攻撃が止まらなくなっていった。

 第3Q、残り1分17秒近畿大学得点により、近畿大学24、同志社大学14。オフェンスは進むのだが、残り時間との兼ね合いとなっていった。

 第3Q残り1分08秒、同志社大学自陣30ヤードからRB#2太刀掛、WR#11木原、さらにQB#17多川キープなどで4回のFD更新の末の得点ドライブを行う。
 近畿大学ディフェンスが対応できないままのロングドライブだったが、同志社大学も確実に得点に繋げる必要があったためかラン重視の慎重丁寧な組み立てだったために、7分近くを消費してしまった。これも計算内のことだろうが、時間との戦いも加わってしまった。残り6分51秒3点差。

 続く近畿大学オフェンスは、得点を挙げることも重要だが、最低でも時間消費することと、ボールをできるだけ同志社大学陣深いところに運ぶことが目標となる。

 QB#18原田ドローやRB#29吉田のランが止まらない。同志社大学ディフェンスも負傷者を抱えながらの懸命なタックルを見せるが、ミドルゲインが続く。そんな状態での同志社大学陣深いところでピッチが乱れてイーブンボールに、これを同志社大学#43栗山がボールを確保し、近畿大学の追加点を阻止するとともに、同志社大学逆転機会を作った。

 同志社大学は自陣10ヤードから、残り時間3分03秒、残りタイムアウト2回。一度はRB#2太刀掛とOLによるパワーランでFD更新するものの、次のRB#2太刀掛オープンランに対して近畿大学LB#43末吉が反応してノーゲイン、さらに中央ミドルパスに対してもLB#43末吉が反応してパスカット、前進できない。  第3D横パス失敗して10ヤードを残した第4D。右ロールからのパスだったのだが、DLLB侵入でプレーが乱れる。最終的にはパスを投げたのだが、パス失敗。レシーバーに対して微妙なプレーがあったようにも見えたが攻撃権移動してタイムアップとなった。




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11月11日(日) エキスポフラッシュF 14:00
チーム名1Q2Q3Q4Q合計勝敗
立命館大学 0 7 3 7 17 6-0-0
関西大学 3 0 0 6 9 2-3-1
(現地観戦)
 
立命館大学
関西大学
1Q
1Q FG
2Q
FG×
TD
2Q REND
3Q
FG 3Q
4Q G×
TD
TD
G×
FL
G×
END 4Q
(作者Aのメモより)
AK-CHART
AK-CHARTの見方





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11月11日(日) エキスポフラッシュF 17:00
チーム名1Q2Q3Q4Q合計勝敗
神戸大学1401314411-5-0
龍谷大学000661-5-1
(現地観戦)
 
神戸大学
龍谷大学
TD 1Q
RFL
TD
1Q
2Q G×
FG×
G×
2Q REND
3Q
FL
RTD
RTD 3Q
4Q
TD
TD
4Q TD
(作者Aのメモより)
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