関西学生アメリカンフットボール Div.1 第7節



11月27日(土) 長居球技場 11:00
TEAM 1Q 2Q 3Q 4Q 合計 勝敗
神戸大学 6 3 6 3 18 3-4-0
龍谷大学 7 0 10 0 17 2-5-0
(現地観戦)
 
神戸大学
龍谷大学
TD 1Q
1Q TD
2Q
FG 2Q
3Q TD
TD
3Q FG
4Q
FG
FG×
4Q END
(作者Aのメモより)
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11月27日(土) 長居球技場 13:40
TEAM 1Q 2Q 3Q 4Q 合計 勝敗
関西学院大学 7 10 7 6 30 6-1-0
近畿大学 0 0 3 6 9 2-5-0
(現地観戦)
 
関西学院大学
近畿大学
1Q
TD
1Q FG×
FG 2Q
TD
2Q END
3Q
FG
TD 3Q
4Q
TD
TD
END 4Q
(作者Aのメモより)
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 先攻関西学院大学オフェンスはQB#14河野によるショットガンでセット。第1プレー直前にいきなりディレオオブゲームの反則があったが、その後はRB#26辻野のランとWR#81多田、#1板坂へのミドルパス2本で敵陣へ入る。なお少しだけノーハドルオフェンスを試みたが、基本的にはプレー毎にハドルを組んでプレーを準備していた。

 敵陣34ヤード付近で近畿大学DB#5青木にミドルパスをインターセプトされるが、直後に関西学院大学LB#85橋本のインターセプト返しによって再び敵陣スタートとなると、RB#6田中の中央突破ランに続いて、RB#26辻野へのスクリーンパスが21ヤードのTDランパスとなって関西学院大学が先制した。

 第3シリーズは、第1Q終了前53秒自陣20ヤードから始まった約7分のロングドライブを行っている。RB#6田中へのダイレクトスナップや、#90石田をRBに投入したフェイクプレー、RB#26辻野への真横パスからのラン等で時間を消費しつつゲインしつつで、次の試合を睨んだようなプレー組み立てを行っている。

 ただしこのシリーズは敵陣15ヤード付近からのFDでQB#14河野キープラン、RB#6田中右オープンをいずれもDLLBに押し込まれ、第3DでのWR#81多田へのスクリーンパスもキャッチと同時にDB#5青木にタックルされてしまってノーゲイン、最後は近畿大学ディフェンスの抵抗によってFG3点追加に止まる。

 そして、第2Q最終シリーズは残り3分41秒フィールド中央から始まるのだが、ここをしっかりと得点に結びつけているしたたかさが凄い。
 #90石田へのパス12ヤード、WR#81多田へのロールパス21ヤードと大きく前進、最後も左WR#84五百川へ10ヤードTDパスと、先のランシリーズに続きパスドライブでも得点に結びつけた。

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 一方の近畿大学オフェンスだが、第1Qに得点のチャンスはあった。

 関西学院大学に先制された直後、自陣25ヤードからQB#12春日井によるショットガンからのハンドオフフェイクキープが28ヤード、さらにプレーアクションパスがWR#6長谷川に11ヤードのヒットして直後にQBドロー8ヤードとQB#12春日井の動きに関西学院大学のディフェンスが完全に振り回されてしまった。

 こうして敵陣15ヤードまで侵攻、さらにQB#12春日井ショットガンキープとQBスニークでFD更新とテンポよく前進してきたのだが、ここまで。敵陣5ヤードでQB#10岡のオプションランパスがゲインできず、さらにFGも外してしまった。

 近畿大学前半のオフェンスで注目されるドライブはこのシリーズのみで、残り2回は関西学院大学LB#85橋本とDB#4星田にインターセプトされてしまっている。

 近畿大学がこのシリーズで同点にしていれば、もう少し違った試合展開になっていたかもしれない。
 関西学院大学は開始直後にいきなりディレイの反則や、近畿大学パントシーンで交代違反の反則によりFDを献上するなど、どちらかと言えばバタバタしている様子だった。したがって近畿大学側から見れば、突け入る隙は十分にあったと思うのだが、このチャンスを生かしきれなかったのが惜しい。

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 試合後半になると近畿大学DL#99柳川などDLが関西学院大学ラインを割ってQBに手が架かるようになってくる。
 追い込まれた状態の関西学院大学攻撃だったが、RB#6田中のラン8ヤード、WR#9福井へのクイックパス13ヤード、そしてQB#14河野のパス投げ捨てなどで苦労しつつ、最後はQB#14河野の連続キープによってTDへつなげている。
 さらに第4Qには、QB#10出原によるパスとQBキープによって追加点を挙げた。

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 一方の近畿大学オフェンスはQB#12春日井のパスが冴えていて、パスドライブできる兆しは見せていた。特にWR#6長谷川のDB前で内へ切れ込むミドルパスは何度も成功し、他にもWR#82三谷、#87石田等ターゲットも揃っていたのだが。

 オフェンスのプレー組み立てとして何かチグハグなところがあり、自らがテンポを崩してしまっているように見える。試合後半には1FG1TDを加えているのだが、試合をひっくり返すところまでは届かなかった。

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 関西学院大学はOLDLとも試合後半になると近畿大学のラインに押し込まれるシーンが目立ってきていた。オフェンスは最終的にQBキープランしか前進できなくなり、ディフェンスはパスがLBDB間にヒットしてしまうなど、攻守ともに気がかりな点は多い。のだが。

 この試合は、立命館大学とのプレーオフがあるかないか不明という状況で行われ、また、プレーオフがある場合を考えるとコンディション作りという点で難しい試合である。緊張のピーク極限はプレーオフに定めなければならず、したがって、この試合は「燃え始め」の段階でなければならない。一方で、この試合も落とせない。
 関西学院大学がこの試合をどのような位置で戦ったかは、もちろん外野に判る由はないが、ピークへ持って行く過程で攻守ともに課題を再確認できた効果は大きく、次につながる十分な試合内容だった。




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11月28日(日) 西京極陸上競技場 11:00
TEAM 1Q2Q3Q4Q合計勝敗
関西大学 14 3 0 0 17 4-3-0
同志社大学 7 6 0 15 28 2-5-0
 





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11月28日(日) 西京極陸上競技場 13:50
TEAM 1Q 2Q 3Q 4Q 合計 勝敗
立命館大学 0 17 3 13 33 6-1-0
京都大学 0 0 0 7 7 3-4-0
(現地観戦)
 
立命館大学
京都大学
1Q
1Q
FG 2Q
TD
TD
2Q END
3Q
FG 3Q
4Q TD
FG
TD
FG
G×
END 4Q
(作者Aのメモより)
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 京都大学前半のオフェンスシリーズ4回中でFD更新回数は2回のみ、前半は完全に立命館大学ディフェンスに封じ込まれてしまった。

 第1シリーズはRB#31中村の中央ラン11ヤードでFD更新するのだが、左へのロングピッチをLB#5内田が一直線で飛び込んできて大きくロスしてしまう。
 第2シリーズになるとRB#31中村の中央ランプレーさえも2ヤード程度のゲインに止まり、少しタイミングをずらした左OT付近のランプレーもDBの追及をかわすことができずノーゲインと、ランプレーではゲインできなくなってしまった。

 そして第3シリーズからはパス中心の組み立てに変え、そして第4シリーズでWR#34飯田へのミドルパスで14ヤードようやくFD更新することができた。
 このパスの直後なので中央ドローのランプレーでも本来ならばゲインできるはずなのだが、#97浮田等DLの壁が厚く立命館大学には通用しなかった。こうして、前半の京都大学オフェンスは完全に手詰まり状態に陥っている。

 ただし、試合後半はランプレーを棄てて積極的にパスに活路を見出した。その結果が3個のパスインターセプトに現れるのだが、それはオフェンスが攻めた結果ということで仕方がない。なお京都大学QBはほぼ全シリーズを#19宮下が指揮した。

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 立命館大学オフェンス序盤は、京都大学DL#94桂木やDB#11廣岡の鋭いタックルを真正面に受けて戸惑う様子が見受けられた。さらに敵陣エンドゾーン目前にしてQB#12池野のパスをDB#18畑中にインターセプトされるなど、オフェンスは必ずしも好調とは言い難かったのだが。

 第1Q終盤以降は立命館大学WR#11木下、#7長谷川、そしてRBのスピードに乗ったランパスがゲインするようになっていく。
 その第3シリーズは、自陣35ヤードから右WR#7長谷川へショートパス8ヤード、RB#22佃ドロー9ヤード、そしてWR#88大滝へのパス8ヤードをつないで敵陣へ。さらにRB#21岸野、RB#44齋藤とつなげて敵陣11ヤードまでのロングドライブとなった。

 このシリーズは最終的にはオープンランに京都大学ディフェンス#94桂木のロスタックルによって#11澤和のFGに止まている。

 しかし、この頃になると、京都大学DLが立命館大学OLの壁にさえぎられてQBに手が届かなくなっていた。さらに中央ランにも対応しなければならず、DLがQBだけを執拗に追いかけられない。
 これで立命館大学パスプロで時間が稼げるのでWRもフリーになりやすくなりパスヒットが続くという悪循環/好循環に陥っていく。
 こうして立命館大学のランパスに振り回されるような状態になって、京都大学ディフェンスの動きが止まってしまった。

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 立命館大学オフェンス第4シリーズは自陣43ヤード付近スタートだが、WR#7長谷川のDB前へのミドルパスがヒット、さらにキャッチ後のランで33ヤードと大きく前進、その後もRB#23古川、WR#11木下というスピードキャリアのゲインが続く。
 エンドゾーン手前で京都大学ディフェンスにランプレーを2回止められ、左コーナーパスも失敗となりかけたのだが、このパスレシーバーに対するホールディング反則によって立命館大学はFDを獲得、そして最後はパワーIからTDを奪った。

 さらに、第2Q最後のシリーズでもWR#7長谷川の右サイドライン際縦パス44ヤードをきっかけにして敵陣へ侵攻、WR#11木下へTDパスで追加点をあげて前半17−0で立命館大学がリードした。

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 後半、京都大学はパス攻勢に出る。第1シリーズはDL#97浮田、LB#10田中のQBサックでパントに終わるが、次はポストロングパスをDBがギリギリWR走路をカットしたが#82へイン10ヤードパスが決まる。さらにQBキープランで右OTからカットインして16ヤード前進し、この試合始めて敵陣へ侵攻した。このシリーズはLB#5内田にインターセプトされて止まってしまった。

 ただし、パスが通ると立命館大学ディフェンスに若干のほころびが生まれるのだろう、第3Qから第4Qにまたがる京都大学オフェンスシリーズでは、パス成功がきっかけになったドライブがTDへつながっている。
 自陣41ヤード付近から始まったドライブは、まず、TE#89東へのクイックパス4ヤードに続きWR#82鋤崎へのミドルパスが決まって再び敵陣に入る。、ここからWR#25森田のリバースランでも14ヤードゲインとなる。そして右WR#34飯田へのポストパスがほとんどフリーで決まって京都大学がTD7点を獲得した。

 この時点で京都大学7−20立命館大学。2TD差は微妙だがここで京都大学キックオフでオンサイドキックを選択した。

 しかし、特に後半は京都大学ディフェンスが粘って1FGに抑えていたこともあって、第4Qではあるが、ディフェンス側から試合を作っても良かったかもしれない。
 一方で得点直後にオンサイドキック成功ならば一気に流れは京都大学に傾くはずで、ここのオンサイドキックは難しい選択の結果であろう。

 結果は、立命館大学がボールを確保してFG3点へつなげた。

 京都大学はその後のオフェンスシリーズで自陣から積極的にパスを試みるが2回ともインターセプトされてしまい、立命館大学がさらに1TD1FGを追加した。



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