関西学生アメリカンフットボール Div.1 第6節



11月13日(土) 長居球技場 11:00
TEAM 1Q 2Q 3Q 4Q 合計 勝敗
関西大学 0 7 7 7 21 4-2-0
龍谷大学 0 7 0 7 14 2-4-0
(現地観戦)
 
関西大学
龍谷大学
1Q
FG× 1Q
2Q TD
TD
2Q END
TD 3Q
FG×
3Q
4Q TD
TD
G×
END 4Q
(作者Aのメモより)
詳細テーブル


 関西大学龍谷大学ともに前後半それぞれ3シリーズずつの計12シリーズで、関西大学の2回のFD更新なしパントを除く残り10シリーズがロングドライブあるいはそれに近いドライブが続いた。
 内訳は、関西大学6シリーズ中3TD1FG失敗、龍谷大学も6シリーズ中2TD1FG失敗1TD失敗であり、21−14というロースコアだが、効率で言えばハイスコアリングゲームと言える。さらに、両チームとも一発ロングゲインではなくミドルゲインまでのきざんだFD更新の繰り返しであり、プレー数は多い。

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 関西大学オフェンスは前節同様QB#14森口が先発QBとして起用された。第1シリーズは敵陣でのパスをDB#11坂口パスカットによってドライブが止まったが、第2シリーズ再びパスドライブがつながる。DB#11坂口のパスカバーをはずしたWR#15中尾へ15ヤード、DL#90小坂のプレッシャーを受けながら投じたWR#81岩田への26ヤードパス等、前節同様冴えたパスの連続ヒットで、最後は#29河原へのプレーアクションパスによってTDへつなげた。

 試合後半は1年生QB#18井野が登場し、フェイク動作の入ったQBキープなどオプション系のラン中心にドライブがつながる。最後はQB#14森口から#29河原へのTDパスでシリーズを完結、第4QにもQB#14森口のパスとQB#18井野のオプションランプレーで得点した。

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 一方の龍谷大学オフェンスもQB#19佐藤からRB#5川上へのパスやカウンター系のランプレーで関西大学LBDL陣を振り回している。そして、第1Q終盤からのロングドライブによって得点をあげた。

 その後は関西大学DL#92澗随がQBからボールを受け取るようなパスインターセプトやDL#54木場によるQBサック等重要なところで関西大学の粘りに窮する。

 ただオフェンス手詰まりという状態ではなく、第3Qから第4Qの約5分に及ぶロングドライブによって同点に追い付いた。

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 関西大学が3個目のTDをあげて21−14。追いつ追われつでリードされた龍谷大学は第4Q残り2分01秒自陣23ヤードからTD狙いのドライブを行った。

 このシリーズも他と同様WR#9中川へのパス、#5川上へのパス、そしてQBスクランブルとオフェンスの勢いが衰えることはなかった。したがってこのドライブが得点に至らなかったのは「残り試合時間の壁」ということになるのだろう。

 龍谷大学タイムアウトは残り1回。敵陣43ヤード地点で残り時間1分02秒。

 ロングパスで27ヤード前進。敵陣16ヤードで残り時間53秒。したがって十分に余裕はあったのだが。

 ここから、スパイク・パス失敗・パス失敗。FD更新まで10ヤードを残した第4D。ここまでパス失敗の連続だったので試合残り時間は43秒。しかし、レディーフォープレーで25秒計が回っていた。
 タイムアウトを使って時計を止めて次のプレーを準備しても良かったかもしれない、というのは結果論で、ダウン数を間違えたということもないだろう、タイムアウトを使わずにはじめた第4D左パスは、成功はしたのだが2ヤード足らなかった。




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11月13日(土) 長居球技場 13:40
TEAM 1Q 2Q 3Q 4Q 合計 勝敗
同志社大学 0 0 0 0 0 1-5-0
神戸大学 0 17 0 3 20 2-4-0
(現地観戦)
 
同志社大学
神戸大学
1Q
1Q
2Q TD
P×
TD
FL
G×
FG
END 2Q
FL 3Q
3Q
4Q
FG×
RFL
FG×
G×
FG
4Q
(作者Aのメモより)
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 神戸大学はQB#10のパスでFD更新もその後のランプレーが止まる。一方の同志社大学はRB#33の中央突破ランとRB#1の中央突破ランをほぼ均等に使用する。しかし、こちらもLB#56??がRB#1に完全に対応していた。さらに何故か#1のオープンへの展開を避けているようなところがあった。

 こうして第1Qはパントの応酬となったのだが、パスでフィールドポジションを少しずつ改善していた神戸大学、パント飛距離が伸びなかった同志社大学という関係にあって、第1Q終盤には神戸大学オフェンススタート地点がフィールド中央となっていた。

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 この日の神戸大学はランもパスも苦心しながらも組み入れている我慢のオフェンスだった。RBは#1、#32.TE#43などビッグゲインには至らないのだが、なんとか進んでいる。これでFD更新して敵陣38ヤードとなったところで第2Qに突入する。

 この第1Dパス失敗、オープンランにDB#24対応によるロスゲインと苦しい状態は変わらない。ただし、第3Dで左サイドライン際へのパスがタックルが甘いこととレシーバーの前に進もうとする意気込みによって20ヤードのゲイン、これで敵陣20ヤードに到達した。
 そして第2D、OLブロックによって空いた右OT付近をRB#1が駆け抜けて17ヤードのTDランとなって神戸大学が先制する。

 続く同志社大学オフェンスは、神戸大学DL#56のQBサックなどでほとんど前進できないまま第4Dパントフォーメーション。ここでパンターは決め打ちの右オープンランによるFD更新を狙ったが届かない。神戸大学は再び敵陣34ヤードからのオフェンススタートというチャンスをもらった。

 ここで神戸大学はスペシャルプレーを披露する。QB#10からRB#1へ右ピッチしオープンランの構え、しかし再びQB#10にボールを戻すと右WR#80へのロングパス。ランプレー動作が入ったこともあってパスターゲットはほとんどフリーのTDパスが決まり、神戸大学は2シリーズ連続の得点によって試合の主導権を握ることになった。

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 同志社大学はキックオフのリターナーに#1を起用するが、神戸大学#21のシングルタックル、#31、#21の共同タックルによって最後の一歩が抜けない。
 さらにここまでは、故意にRB#1のオープンへの展開を避けていたようで、中央付近のランプレーやパスに対して神戸大学DL#73等フロント陣のプレッシャーもなかなか打ち破ることができなかった。

 同志社大学は、LB#47のインターセプトによってオフェンススタート敵陣34ヤードというチャンス巡ってきたのだが、同様に第4Dに追い込まれてしまった。
 この第4Dにタイムアウトを使ってギャンブルプレーを練る。そしてこの日始めてのRB#1永富のオープンランを試みたがDB#6にしっかりと対応されてロスしてしまった。結局同志社大学オフェンスの前半のFD更新回数は2回にとどまる。

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 第2Q残り3分52秒。神戸大学オフェンス自陣40ヤードスタート、ショットガンフォーメーションのショートパス11ヤードに続くショットガンフォーメーションからのQBドローが効いて19ヤードと、勢いにのる。このシリーズはホールディングロス分を挽回できずにFGに止まったが第2Q怒涛の17点獲得だった。

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 後半は同志社大学攻撃で再開した。リターンによって40ヤードスタートとなった攻撃は、RB#1の連続キャリーによってDB#25のタックルをかわしていきなり18ヤードゲイン、さらに2プレー計12ヤードと猛追する。TE#89へのクイックパスも15ヤードと後半最初の同志社大学オフェンスはいい調子で前進していた。

 このシリーズで得点できていれば試合展開が少し変わった方向へ転換されていたかもしれない。

 しかし敵陣10ヤードでのRB#1ピッチプレーで左オープンを突いたが、ここまでRB#1にボールを集めていたこともあってディフェンスの寄りが早かった。タックルの集中砲火を受けてボールをファンブル、さらに負傷退場という結果になってしまった。

 この同志社大学オフェンスシリーズに費やした時間が約4分50秒、続く神戸大学オフェンスはFD更新3回だが約6分30秒を消費し、さらに絶妙なパントキックによって同志社大学を自陣1ヤードに追い詰めた。

 第3Q残り0分37秒。得点差は17点。

 同志社大学オフェンスはこのフィールドポジションを脱出するのに2シリーズ5分を費やした。一度は神戸大学パントリターンファンブルによってフィールドポジションを一気に挽回したが、直後に神戸大学DB#27によるパスインターセプトされてしまい、オフェンスは完全に手詰まり状態を脱することができなかった。




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11月14日 (日)  西京極陸上競技場  11:00
TEAM1Q2Q3Q4Q合計勝敗
立命館大学 141470355-1-0
近畿大学 00021212-4-0
(現地観戦)
 
立命館大学
近畿大学
TD 1Q
TD
1Q
2Q
TD
TD
END 2Q
3Q
TD
3Q
4Q TD
TD
RFL
TD
G×
IG×
END 4Q
(作者Aのメモより)
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 この試合は、試合の流れ・勢い・うねりというところを見ると、改めてアメリカンフットボールにおけるモメンタムの重要さを認識できる試合である。

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 試合前半は、立命館大学オフェンスがQB#12池野からRB#23古川、#44齋藤、WR#7長谷川、#88大滝等によるランパスが、近畿大学ディフェンス第3列がロングパスを警戒して深いラインを敷いたこともあってミドルゲインの連発となった。これで前半各Qに2個ずつのTDを奪って先行する。

 対する近畿大学の攻撃は、QB#12春日井、#10岡ともに立命館大学DL#99紀平などによってほとんど完封されてしまい前半敵陣へ入った回数は1回のみと、ほぼ完封されてしまった。

 試合の行方的な興味は、前半で決してしまったと考えても仕方のない状態だった。

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 立命館大学が後半から攻守とも若干メンバーを変えてきた。

 前半の勢いのままで行くと大量得点になる可能性があったが、この時期にそのような試合を行う意味は少ない。次節京都大学戦、そして来年のチーム作り、そして、この時点では決まっていなかったが、わずかなプレーオフの可能性を考慮すれば怪我人を休ませるとか若いメンバーを起用するという取り組み方は、十分に肯けることである。

 そして、徐々に試合の流れが徐々に変わっていく。

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 第3Qはまだ均衡していたのだが、その終盤、近畿大学QB#12春日井によるオフェンス。

 自陣10ヤードからWR#25冨尾とQBキープのラン、WR#6長谷川、WR#25冨尾へのミドルパスによるドライブがつながり、TDへ結びつけて第4Q突入直後に7−35とした。

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 その直後の立命館大学の攻撃でFD更新が数回でもあれば両チームの意識に先の近畿大学得点ドライブの印象が薄れたかもしれない。しかし現実はFD更新なくパントとなったことで、近畿大学の勢いが払拭されなかった。

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 フィールド中央で攻撃開始となった近畿大学はRB#7樋口へのスクリーンパスでエンドゾーン直前まで到達するビッグゲイン、そしてTDへとつなげた。

 さらに、続くキックオフで立命館大学リターン中にファンブルロスト、近畿大学はQB#12春日井のスクランブルラン30ヤードによるTDとなって21−35の2TD差に迫る。

 続く立命館大学攻撃に対して近畿大学デイフェンスはDL#99柳川によるQBサック20ヤードを浴びせるなどで、試合の流れは完全に近畿大学側に移動していた。

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 残り時間5分00秒、近畿大学自陣20ヤードから再びロングドライブによって敵陣10ヤードに到達するのだが、このころになるとさすがに立命館大学ディフェンスも主力級が完全復帰して来る。
 結局このシリーズはDL#99紀平などのパスプレッシャーなどによってギャンブル失敗に終わった。2TD差、第4Q残り1分未満。

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 しかし、続く立命館大学第1Dのパスを近畿大学DB#5青木がインターセプトしたことによって、行方は混沌としてきた。

 近畿大学敵陣19ヤード、残り時間は僅かに37秒だが、

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 立命館大学ディフェンス側から見れば先のギャンブル失敗によって本日の出番は終了と思っていたところへの登場であり、気持ちの流れとしては最悪な状態である。

 近畿大学オフェンス側から見れば僅かに37秒ではあるが、ここは立命館大学心理状態につけこめば、1発TD+オンサイドキック成功+1発TDも十分に可能だった。

 そのためには、このシリーズは時間消費極小でのTDプレーが必要だった。最も確実に得点できるのは、誰が何をするのが良いか。選手の起用方法までは外野はとやかくは言わないが。


 QB#10岡の左コーナー・右コーナーのパスは2本ともレシーバーと全く合わずに失敗。

 第3DはQB#12春日井。ディフェンスから逃げながらもエンドゾーン内のフリーレシーバーを見つけたのだがレシーバーの身体の角度が合わずパスキャッチ失敗。

 もはや同点逆転の時間が残っていない状態になってしまったが第4Dパスは立命館大学LB#45にインターセプトされてしまった。




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11月14日 (日)  西京極陸上競技場  13:40
TEAM1Q2Q3Q4Q合計勝敗
京都大学 00710173-3-0
関西学院大学 7600135-1-0
(現地観戦)
 
京都大学
関西学院大学
1Q
TD
1Q
2Q FG
FL
FG
END 2Q
3Q
RFL
TD
3Q
FG× 4Q
FL
TD
FG
4Q END
(作者Aのメモより)
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 コンイトスにより先攻関西学院大学オフェンスは自陣15ヤードスタートとなった。QBは#14河野。しかしパス狙いにDL#94桂木と#99尾崎によるQBサックを受けて8ヤードの後退。第2Dランプレーでロス分を取り戻したが、続く第3Dでパスからランキープに再びDL#94桂木の鋭いタックルを受けて後退、第1シリーズはパントとなった。

 第2シリーズは自陣16ヤード付近で再びDLのサックを受けて後退するが、QB#14河野の右ロールから左WR#9福井へのパスでFD更新して自陣26ヤード。
 ここで、右WR#84五百川への縦パスはDBを抜いたところへヒットし、これが40ヤードパス+30ヤードランの計70ヤードTDパスというビッグプレーによって関西学院大学が先制した。

 さらに第3シリーズも自陣からQB#14河野からWR#81多田へ20ヤードパス、RB#6田中の中央突破ラン11ヤードのランパスが続く。京都大学DLのプレッシャーも序盤ほどではなくなり、さらにLBDB間へのパスという京都大学パスディフェンスの隙間を突く組み立てになっていった。
 ただし敵陣21ヤード付近でQB#10出原スニークでFD更新するが、QB#14河野のオープンキープにDB#11廣岡のタックルなどで以降が続かずFG3点に終わってしまった。

 関西学院大学オフェンス第4シリーズは、京都大学ファンブルロストによる敵陣24ヤードスタート。ここでRB#6田中へのスクリーンパスを連発したがディフェンスに対応されてFD更新に至らず、このシリーズもFG3点に留まってしまっている。

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 一方、京都大学QB#3御澤によるオフェンスは、RB#31中村をリードブロッカー役に起用、その後ろをRB#33池上が突っ込むというパワースタイルで第2シリーズにFD更新2回の小ドライブとなった。

 しかし、第3シリーズでは、DL#52佐岡のQBサック後退した第2Dに再びDL#90石田にQBサックと、連続サックの果てのファンブルロストを喫してしまう。
 さらに、第4シリーズでは、DL#90石田の急襲を避けながらロングパスを投じたところまでは良かったのだが、DB#8渡辺にレシーバーの前に割り込まれてボールを奪い取られてしまった。

 このように関西学院大学ディフェンスが優勢で、京都大学前半のFD更新回数は4シリーズ中2回のみ、2パント1インターセプト1ファンブルロストと完封されてしまった。

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 関西学院大学オフェンスはQB#14河野と#10出原の交互起用とノーハドルオフェンスという前節立命館大学戦と同じくような組み立て方だった。QB#14河野のスクランブルが少なくなりRB#6田中のランプレーが増えたのは相手との力関係があるかもしれない。

 試合前半は1発TDと2FGに止まっている。さらに、ディレイ寸前のタイムアウトなど必ずしも良い内容ではなかった。

 しかし、京都大学フロントのプレッシャーが試合序盤ほどではなくなってきたことと、FD更新によってある程度のドライブは行っていること、そして、今シーズンここまでの両チームの戦績の印象も影響するのだろうか、13点差2TD差という微妙な得点差だったが、関西学院大学側観客席では、落ち着いた状態でハーフタイムを迎えることになった。

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 両チームはこの13点差でのハーフタイムをどのような気持ちで過ごしたのだろうか。

 今シーズンの京都大学は、黒星先行の末に入れ替え戦出場の可能性も見えてきてしまった状態でこの日を迎えた。
 だが、試合前半の京都大学攻守の印象は、ピシッと張り詰めた雰囲気はなかったものの、前節の敗戦を引きずっている様子は全く感じられなかった。どのような雰囲気かと言えば、今シーズン開幕戦当時の京都大学をイメージしてもらえれば判りやすいかもしれない。

 シーズン最初から京都大学の試合を観戦している方ならば判っていただけるかと思うが、神戸大学ディフェンスに粘られながらも押し切った開幕戦、龍谷大学に点の取り合いの試合を挑まれながらも冷静に乗り切った京都大学が、再び、登場した。


 関西学院大学は、ディフェンスはQBサックを連発するなど十分に健闘していたことと比較すると、オフェンスは進んでいるものの1発TDと2FGに終わってしまったところが感触的にしっくりとこなかったかもしれない。

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 後半、京都大学先攻で再開するが、ランプレーは前半同様関西学院大学DL#90石田、#52佐岡の壁が厚くてゲインが見込めなかった。

 止む無くパントを蹴ることになったのだが、関西学院大学リターナーに京都大学#48四方が突っ込んでファンブルを誘発、転がったボールを支配したのは京都大学だった。

 敵陣11ヤードで再び攻撃権を得た京都大学は2回のランプレーが進まなかった後に1回目のタイムアウト。そして準備したプレーはエンドゾーン内中央へのパスだった。これに関西学院大学DBが反応してファインプレーのパスカットかと思われたのだが、パスインターフェアと判定されてしまった。

 これによって京都大学敵陣2ヤードで再びFD、ここで再び中央突破ランプレー2回連続ノーゲインは関西学院大学DLLBの活躍による。そして京都大学は後半2回目のタイムアウト行使となった。

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 第3Q中盤で2個目のタイムアウトは確かに使いすぎではある。だが、0−13という得点差ならば、ここは絶対に&何が何でも得点しなければならない。したがって、ここのタイムアウトはOK。ベストはタイムアウトを使ってじっくり考えてTD。ワーストはタイムアウトを使ってTDはおろかFGも失敗。である。

 その第3D。OLの巧妙なブロックによって右OT付近が空く。その空間をRB#33池上が駆け抜けた。

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 続く関西学院大学オフェンスはQB#14河野、#10出原併用によるランパスで自陣18ヤードからフィールド中央までドライブなったが、右ロングパスはレシーバーがいないところへのパスとなってDB#22中西がインターセプト、これで後半2個目のターンオーバーとなった。

 第3Q残り時間5分42秒だったが、これまで京都大学の攻撃をほぼシャットアウトしていた関西学院大学ディフェンスの動きが固くなっていく。

 京都大学自陣42ヤード。RB#31中村、#33池上、TE#89東、WR#34飯田等のランパスで刻みながら、さらに第4D残り1ヤードのギャンブルも成功させて4連続FD更新して敵陣8ヤード。ここでランプレー2回計4ヤード前進したところで第3Qが終了した。

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 京都大学のこのシリーズは結局プレーアクションパスをDB#8渡辺がカットして第4DのFGも失敗してしまった。
 京都大学にとっては前節近畿大学戦最後のシーンを彷彿させる出来事だったが、しかし、この日はこれまでの京都大学ディフェンスの勢いと関西学院大学の僅かな緊張状態に変化はなかった。

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 続く関西学院大学オフェンスは、この日あまり見せることがなかったQB#14河野のキープ中央突破ランを含めて2回のFD更新とドライブが続くのだが、再び自らのミスで流れを断ち切ってしまう。
 QBの左横パスはレシーバーとのコンビネーション、パスコントロールとも悪く、さらに後ろパスとなってファンブルボールの判定、これを京都大学が確保して後半3回目のターンオーバーとなった。

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 京都大学敵陣少し入った48ヤード地点。ターンオーバー直後の第一プレーは左WR#82鋤崎への縦パスだった。
 QB#19宮下の左右のRBへのフェイク動作が効いたのか、DBノーマークのフリーのTDパスとなった。第4Q残り8分08秒。京都大学が1点リード。

 さらに関西学院大学自陣での右パスをLB#97近藤がインターセプトしてエンドゾーン前9ヤード。これが後半4回目のターンオーバーである。

 中央突破ラン2回の後の左オープンランは最初のTDプレーと同じとなれば、さすがにDB#19岩城が読みきってロスゲイン、そしてFGに止めた。

 FGに終わったことで得点差はわずかに4点。関西学院大学にもまだ逆転の可能性が残り、試合の行方は、判らなかった。

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 残り4分30秒。関西学院大学自陣26ヤードスタートのオフェンスシリーズだったが、クリッピング15ヤード後退、ホールディング10ヤード後退でFD更新まで4回の攻撃で35ヤードという状況。

 ここでロングパスによる一気挽回を狙ったが、2本のパスが失敗、第3Dは短いパスからのラン突破を狙ったがパス失敗に終わった。

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 関西学院大学自陣15ヤード。残り時間1分16秒。

 残りタイムアウトは1回、得点差は4点。

 第1プレーはQB#14河野キープによる17ヤードゲイン後にフィールド外へ。


 関西学院大学自陣32ヤード。残り時間1分08秒。

 しかし、ここからのパス2本がFD更新に至らずフィールド内で止まる。第3Dで右サイドライン際へのロングパスはボールがフィールド外へ。
 第4Dで短いパスをつないでFD更新に至ったのだが、ここで時間をかなり使ってしまった。


 関西学院大学自陣46ヤード、第1Dのスパイク後で残り24秒。

 京都大学ディフェンスもフィールドポジションと時間を睨みながら、LBDBが配置に付く。1回で長いパスを決められなければ良い。

 関西学院大学はこの後に20ヤード、11ヤード、10ヤードとパスをつないで敵陣13ヤードまで到達したのだが、残り時間は僅かに3秒だった。最後のプレーは左2レシーバーを配置したがQBは投げられずにスクランブル。しかし、ディフェンスの壁が厚かった。

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 この結果、リーグ戦全勝チームがなくなり、5勝1敗の立命館大学と関西学院大学、そして4勝2敗の関西大学に優勝の可能性が残った。

 全勝チームがなく、全敗のチームもない大混戦の関西学生DIV1は混沌とした状態で最終節へ突入する。



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