関西学生アメリカンフットボール Div.1 第4節



10月16日(土) 王子スタジアム 13:40
TEAM 1Q2Q3Q4Q合計勝敗
近畿大学 0 3 3 7 13 1-3-0
神戸大学 12 0 7 7 26 1-3-0
(朝日新聞10月17日 より)
 





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10月16日(土) 宝が池球技場 13:40
TEAM 1Q2Q3Q4Q合計勝敗
京都大学01400142-2-0
同志社大学101303261-3-0
(現地観戦)
 
京都大学
同志社大学
1Q
RFL
TD
1Q FG
TD 2Q
RFL
TD
TD
G×
TD
END 2Q
3Q FL
FG×
3Q
4Q FG
G×
4Q END
(作者Aのメモより)
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 宝が池球技場ショートカット入り口の階段を上がってフィールドに目をやると何か微妙に違和感があった。その理由に気づいたのは私の指定席であるバックスタンド芝生席に入って応援団の服の色を見たときだった。メインスタンドに同志社大学が、そして京都大学はバックスタンドだった。宝が池球技場で観戦するようになってからかなりの年月が経過するが、私の記憶に京都大学バックスタンドは、ない。このサイドチェンジが微妙に試合展開にも刷り込まれてしまったのだろうか。

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 同志社大学サイドラインにはRB#1永富が、京都大学サイドラインにはRB#31中村の姿があった。

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 京都大学第1シリーズ自陣20ヤード、ショットガンでセットしたQB#3御澤のキープとHB#33池上のオープンランでフィールド中央自陣45ヤード。
 だが同志社大学ディフェンスの反応も良い。RB#33池上オープンランにLBDBが詰めて2ヤード、ショットガンQBキープにDB#24大長が反応、そして第3DショットガンパスにDL#56谷村のQBサックで大きく後退した。

 続く同志社大学オフェンスは自陣11ヤード。QB#7奥野はショットガンでセット、そのHB位置にはRB#1永富を配した。ただTEパスと中央ランはパス失敗とノーゲイン、WR#16池田へのクイックパスは9ヤードに止まってFD更新に至らずにパントとなるのだが。

 ここで京都大学に不運な出来事が発生する。

 パントキックされたボールはワンバウンド、そして京都大学選手がボールの行方を見失ってしまった。そしてボールが落ちてきたところがその選手のヘルメットの真上だった。これでイーブンボールになって両チーム選手がボールの奪い合い。そして同志社大学が敵陣38ヤードで再び攻撃権を得た。

 ここからRB#1永富の連続キャリー、左ピッチ8ヤード、中央1ヤード、そして第3D残り1ヤードでUBフェイクのRB#1永富オープンランが15ヤードゲインしてFD更新、その第2DでTE#89池内へのクロスパスが15ヤードのTDパスとなって同志社大学が先行した。

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 同志社大学第2シリーズもRB#1永富オープンランとUBダイブ中央でそれぞれ20ヤード・10ヤードと大きく前進する。ただプレーアクションからのWR#16池田へのポストロングパスにはDB#23、さらにその後のパスにもDB#21金が反応してパスカット、京都大学パスディフェンスが機能してFG3点に留めた。

 逆に京都大学はTEに#31中村を配した側へのQB#3御澤キープが17ヤードゲインして敵陣へ入ると、WR#82鋤けへの縦ロングパスがヒットしてそのままTD、得点は7−10となって3点差に追い詰めたのだが。

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 続く同志社大学オフェンスに京都大学LB#97近藤、DL#94桂木がRB#1永富のランプレーをロスゲインにしとめるなどでパントに追い込む。

 同志社大学パントしたボールはフィールド中央付近へ落下しそう・・リターナーは少しでも良いフィールドポジションをという思いからなのだろう、ここで攻めた。  落下直前のボールにダイビングキャッチして一度はボールを確保した。ただ、前につんのめって、ボールを離してしまった。そしてこのイーブンボールを確保したのが再び同志社大学だった。

 その第1DはQB#7奥野から左外へのパス。DBは一端はパスカットしたのだがボールが浮いてしまい、これをWR#19久世がキャッチする幸運で18ヤードゲインすると、QBキープ、RB#1永富などランプレーを連発してドライブが進んだ。最後は再びQB#7奥野からTE#89池内へのプレーアクションTDパスがヒットする。同志社大学はパントファンブルで得たチャンスを着実に得点に結びつけている。

 京都大学オフェンスもQBキープやRB#33池上、#38奥原のランプレーが1回10ヤードゲインなどで、得点を取られたら取り返すのオフェンスの勢いはあった。WR#15足立への13ヤードパスでTDを奪い、第2Q終盤、残り時間3分50秒。14−16と2点差にまで追い上げて、しっかりと付いていたのだが。

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 第2Q残り1分18秒同志社大学自陣39ヤード、QBキープ13ヤードでフィールド中央に達した時点で残り時間1分08秒。ここでタイムアウト2回目を要求した。

 そして準備したプレーはQB#7奥野が左へ流れてからの右横パス。ターゲットはTE#89池内。ボールコントロールは乱れたがしっかりとすくい上げるとそのまま右サイドライン際をその体格を生かしたパワフルランでディフェンスを蹴散らして48ヤードのTDパス&ランとなってしまった。

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 前半を終えて同志社大学は9点リード。1TDでは追いつかない微妙な得点差が同志社大学に余裕を与え、逆に京都大学はジワジワと追い詰められていってしまったような後半だった。

 同志社大学オフェンスはQB#7奥野キープからRB#1永富へのピッチで20ヤード、WR#14田又へのタイミングパスなどで敵陣侵攻するが京都大学ディフェンスLB#57城とLB#97近藤がQBキープをロスゲインに留め、さらにQBサックからファンブルロストを奪う。
 だが京都大学WR#34飯田へのロングパスにDB#24大長が前に割り込んでパスインターセプトを奪えば京都大学ディフェンスもLB#97近藤のインターセプトと両チームディフェンスの堅守が続く。
 LB#97近藤インターセプトによって京都大学は敵陣24ヤードスタートとなったが、同志社大学ディフェンスの粘りも続く。RB#33池上に対してLB#5関根がマイナス3ヤード、さらにDL#40須永とLB#55岩佐でマイナス2ヤードとオフェンスが進まない。第4DでFGを狙うが僅かに右へ逸れてしまった。

 両チーム堅守が続いて時間だけが流れていったが、同志社大学オフェンスがRB#1永富のパワフルラン34ヤードとP#6中井の好パントによってフィールドポジションを逆転させて試合の主導権をしっかりと握っていく。
 京都大学自陣5ヤードでのミドルパスをDB#29成瀬が狙ったようなインターセプトを見せると、第4Q開始早々に同志社大学が追加点3点を得て広げた。

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 第4Qで12点差。追う京都大学には時間が必要だったが、残り時間8分41秒から始まった同志社大学オフェンスシリーズは圧巻だった。ボールスナップまで25秒ギリギリを使い、時計を止めないプレーが続く。途中にパスを挟むのだがレシーバーキャッチによって時間が流れていった。
 この同志社大学オフェンスシリーズは自陣15ヤードから始まってFD更新回数はわずかに2回なのだが約6分を消化、完璧なタイムコントロールによって京都大学には3分足らずの時間しか残らなかった。

 京都大学残りタイムアウト2回。フィールドポジション自陣35ヤード。QBキープやWR#82鋤崎へのコーナーパスなどで前進しエンドゾーン目前1ヤードに到達する。だが残り時間1分21秒第3Dで痛恨のディレイの反則が効いてしまい無得点に終わってしまった。




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10月17日 (日)  王子スタジアム  11:00
TEAM1Q2Q3Q4Q合計勝敗
立命館大学 102470414-0-0
関西大学 0777212-2-0
(現地観戦)
 
立命館大学
関西大学
TD 1Q
FG
1Q
TD 2Q
FG
TD
TD
RTD
FL
2Q END
3Q
P×
G×
TD
RTD
3Q
4Q
FG×
TD
G×
4Q END
(作者Aのメモより)
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 これまでのリーグ戦成績は立命館大学が3戦3勝、関西大学も近畿大学京都大学を破って2勝1敗、ともに優勝の可能性が残っているチームの対戦となった。

 だがその試合結果は41−21、前半だけで34−7、この段階で残念ながら勝負の行方という点での興味が消えてしまった。第1Q終盤まではまだ均衡する可能性もあったのだが関西大学オフェンスディフェンスのいずれもパスキャッチ失敗があって、試合の流れを引き寄せることができなかったのが惜しい。

 これらのプレーに対して「ミス」という表現がいくつかのメディア・コメントにあったが、DBWRともギリギリのところを攻めた結果のものであって、気を緩めたとかキャッチ後のランを考えてボールから目が逸れたなど、ミスったものには私の位置からは見えなかったのだが。

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 先攻立命館大学は自陣36ヤードスタート。QB#12池野によるショットガンとセットバック併用のランがRB#22佃、#23古川、パワーIで#34太田のショートゲインで計11ヤードのFD更新、そしてRB#22佃のカウンター13ヤードて敵陣へ入ると左コーナーへのロングパス(約30ヤード)を投じた。

 このパスボールの到達点付近に立命館大学レシーバーが存在してなく、そのポイントに入っていたのは関西大学選手だった。ただDB2人が同一ポイントに入ってお互いが邪魔をするような形で交錯してしまい、パスインターセプトにならない。

 立命館大学はその第2DRB#23古川の巧みなカットランで中央突破35ヤードゲイン、最後はRB#22佃がエンドゾーンへ飛び込んで先制した。

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 立命館大学第2シリーズも自陣34ヤードスタート。RB#23古川のカウンタードローで11ヤード、WR#15末原への短いパスをつないだあとの第2Dがロールしながらのロングパスだった。これに関西大学DB#24川勝が反応してボールを手にしながらもキャッチできなかった。

 先のパスも今回もレシーバー不在のところへのロングパスで、関西大学DBのほうが先に反応したのだが、いずれもインターセプトにならなかった。そしてこれ以降は立命館大学のロングパスがなくなり、WR#11木下、#15末原、#7長谷川へ短いパスヒットさせてキャッチ後のラン狙いというスタイルに変わっていく。

 立命館大学のこの第2シリーズは、その後RB#44齋藤へのスクリーンやRB#23古川の中央突破ランなどで敵陣17ヤードに到達、ここで関西大学LB#33平、DL#90和久などのタックルがヒットしてTDには至らなかったが、確実にFG3点へつないだ。

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 その後立命館大学オフェンスはRB#22佃、#23古川、#34太田、#44齋藤の中央オープンラン、TE#15末原へのクロスパス、WR#11木下、#7長谷川へショートパス等フィールドを幅広く使った様々なプレーで関西大学ディフェンス陣を振り回してTDロングドライブ連続となった。

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 一方の関西大学オフェンスはQB#8碇が先発した。序盤はWR#15中尾へのフリーのミドルパスやWR#19加門へDB裏へのロングパスなど惜しいパス失敗が続く。RB#3松田のランプレーはLB#5内田、#10田中、DB#13三宅のすばやい反応に押さえ込まれてほとんどノーゲイン、序盤からオフェンスは完全に手詰まり状態に陥ってしまった。

 RB#34鎌倉へのパス、WR#17大谷のモーションランなどオフェンス準備の様子が伺えるプレーコール自体は面白いのだが、DB#27福島、#13三宅、#17黒田などの上がりが早くてノーゲインに終わる。立命館大学フロント陣等ディフェンスの勢いに完全に押し込まれてしまってFD更新すら儘ならない。

 第2QにQB#8碇がオフサイド/フォルススタート微妙なシチュエーション(反則はなし)で崩れた拍子にDLに乗られてしまって負傷退場、QB#14森口に交代した第2Q最終シリーズになってWR#15中尾へのミドルパスで前半初めてのFD更新するが、その後も満足なオフェンス展開にはならなかった。

 結局#17大谷のキックオフリターンTD2本と、第4QのRB#34鎌倉へに約90ヤードパス(ショートパス+ロングラン)で得点するのが精一杯だった。

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 試合の流れ的には第1Qの関西大学DBのパスインターセプト失敗が惜しい。ただ結果論だが、いずれもロングパスだったことと前半は全くFD更新できなかったことから考えると自陣スタートとなったその後の展開も微妙だったかもしれない。心理的な違いを加味すれば全く違った展開も考えられなくもないのだが。


 関西大学攻守は必ずしもストメンバーでなかったかもしれないが、今シーズンこれまでのベストの状態の立命館大学攻守に完全に押し込まれてしまった。
 試合結果は関西大学にとって厳しい内容になってしまったが、関立を倒すために何をすべきかという観点も含めて今シーズン今後の試合に臨んでほしいと思います。関西大学チームは来年も続きます。





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10月17日 (日)  王子スタジアム  13:40
TEAM1Q2Q3Q4Q合計勝敗
関西学院大学 701314344-0-0
龍谷大学 00019191-3-0
(現地観戦)
 
関西学院大学
龍谷大学
1Q
TD 1Q
2Q
2Q END
TD 3Q
G×
TD 3Q
4Q TD
TD
RTD
TD
TD
END 4Q
(作者Aのメモより)
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