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コイントスによって関西学院大学のキックオフで試合が始まった。本来ならリターンチームの日本大学オフェンスシリーズで本格的に両校の対決シーンが始まるのだが、キックオフのボールを押さえたのが関西学院大学といなってしまい、アメリカンフットボール初観戦の人にルール説明をするには少し混乱してしまうような立ちあがりだった。 関西学院大学は敵陣26ヤード付近から攻撃権を得た関西学院大学はQBに#10出原を起用し、最初のプレーがWR#9福井への横パスから5ヤード、そして、ショットガンフォーメーションからRB#7岸へのハンドオフプレーで中央突破6ヤードをゲインしてFDを更新する。さらにRB#6田中のスピードあるランプレーを挟んで、最後はQB#10出原自らがショットガンからのスクランブルプレーで先制TDを挙げた。 関西学院大学オフェンスはその後もQB#10出原によるショットガンフォーメーションでシリーズを組み立てた。第2シリーズこそ日本大学DB#27鈴木にインターセプトを喫するが、WR#18中島への50ヤードパスをきっかけにしてFG3点を追加、さらに、TE#89東井、#9福井などへの短いタイミングパスやQB#10出原のスクランブルランなどが着実にゲインした。結局前半5シリーズとも相手エンドゾーン間際にまで侵攻し、2TD1FG成功1FG失敗となる。 QB#10出原とレシーバー陣のコンビネーションは長短パスともいい感じで、特に、ショットガン体型からのクイックリリースによるパスは確実にゲインできた。ランプレーではRB#7岸、#6田中のスピードランも時々大きなゲインをする。 しかし、、この試合を観る限りではOLとDLの攻防がほぼイーブンだったことと、日本大学LB#55小島、#44勝などの鋭い突っ込みによって、中央付近のランプレーでゲインできなかったように見えた。 後半になるとQBは#14河野に交替し、OL・バックスともメンバーが変わったのだが、前半とほぼ同様の内容で推移していった。 ディフェンスは、DLスターターに#90石田、#58庭野、#95今東を起用した3−4が基本体型だったが、実際はDBに5人を配し、LB#5平郡一人を中間にフリーに配置したショットガン用の布陣となった。目の前の試合相手は日本大学ショットガンだが、その先には立命館大学ショットガンとの対決を見据えているのは間違いない。秋リーグ戦最終戦に向けて、いよいよスタートを切った。 ******** 日本大学QB#10吉田のショットガンパスは、クイックリリースのパスコントロールがいい。その分だけ走りながらのパスコントロールに正確性を欠く印象だったがTE#40石橋、WR#80蓮見などレシーバー陣も揃っているので、今後が楽しみな感じを受けた。ディフェンスはLB#55小島などを核にしての組み立てが計算できそうだ。秋リーグ戦でもう一度観戦してみたいと思うチームである。 |
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この試合は当初は観戦予定ではなかったのだが、4月13日に滋賀大学の試合を王子スタジアムで観戦したことがきっかけになって少しずつ気になってきてしまった。他にも、長浜ドーム近くの琵琶湖湖畔の芝生でゴロ寝をしたい、長浜の美味しい丼屋さんの卵丼を食べたい、などいろいろな思いが募ってきてしまい、天気予報で雨が降らなさそうということを確認した時点で3回目の長浜行きが決定した。 滋賀大学は現在DIV3に所属していて、昨秋リーグ戦では和歌山大学と首位争いを演じている。私が滋賀大学の試合を観戦したのは4月13日の対天理大学戦@王子スタジアムが最初で、この試合ではオフェンススタイルはQB2人体制でパスとラン均等、ディフェンスは大型ラインとDBがいい動きをしていた。さらにチーム人数が多く、攻守専任以上のメンバーを有している。 ところで、この試合は私にとって「王子スタジアムを探りに行く」ということを主目的としていたために観戦メモはとっていなかった。そしてDIV2中堅どころの天理大学といい試合を展開していたこともあって、もう少し観てみたいという気になって来たのだが、今春の公式日程では滋賀大学の試合が「長浜ボウル」だけということだったので長浜へ行くことになった。 長浜ボウルの試合結果は上記の通りで、さらに天理大学戦で披露してくれたパフォーマンスを見るシーンが少なかった(観客席が低くて遠い観客席だから、という意味もある)。次に観戦できるのはいつになるのか判らないが、気になるチームの一つである。 DIV2,3のリーグ戦を観戦していると、もう少しこのチームを知りたいという大学を見つけることがあります。DIV2中堅どころにあがってきたチームや、DIV23の中間にいるチームなどなど。 大学・高校・Xにはたくさんのチームがあります。応援したくなるチーム・動向を追ってみたくなるチームは、必ずしもXトップチームではありません。あなたのお気に入りになりそうなチームを探してみませんか?? 追)長浜界隈は火曜日が定休日らしく丼屋さんはお休みでした。なので、おそらく、来年も長浜へ行くことになるでしょう(^^) |
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第1Q、桃山学院高校がパントで陣地を挽回できなかったこともあって、箕面自由学園が優勢なポジションを確保していた。しかし敵陣32ヤード付近からの第1シリーズではリバースプレーを潰され、敵陣17ヤード付近からの第2シリーズも、DL#79奥野によってオプションプレーを止められてしまう。RB#9松森のスイーププレーもロスゲイン、パスを投じようにもDLLBのプレッシャーが厳しくサックを浴びる。FDを1度は更新したものの結局第4Dギャンブルプレーも届かなかった。 その後の桃山学院高校オフェンスでQB#12松澤によるオプションキープ中央突破が25ヤードと大きくゲインしてフィールド中央に到達、フィールドポジションをイーブンにして第1Qが終了する。 桃山学院高校オフェンスは決めてを欠くが、一方でディフェンスはライン戦で優位にたって箕面自由学園をコントロールしている状態で第2Qに突入する。 箕面自由学園オフェンス第3シリーズは自陣33ヤード。QB#10井木のランプレーをLB#36久保がシャットアウトした後の第2D。RB#9松森への(スクリーン?ショベルパス?ドロー?)が決まった。タイミングが微妙に遅いプレーだったこともあってディフェンスが一瞬後手を踏む。その間に、RB#9松森が右ライン際を高速スピードでかけ抜け、DLの追従を退けて先制のTDを獲得した。 続く桃山学院高校も自陣40ヤードからRB#36久保、#31奥尾の中央突破ランで2回のFD更新で追い上げる。そして桃山学院高校タイムアウト行使によって準備した第3Dのプレーはロングパス狙いでQBがドロップバック。しかし、箕面自由学園LB#64,LB#9松森もプレーを見切ったかのようにQB目指して直線的に突っ込んできた。結局プレッシャーが厳しくてパスを投げられずシリーズが終了してしまった。 7−0のまま前半が終了したが、1プレーだけの得点だったことと両校とも両面で出場している選手が多かったこともあって、大きな差は感じられなかった。後半最初の得点をどちらが挙げるかが焦点となった。 後半は箕面自由学園オフェンスで再開する。そして、自陣40ヤードからRB#9松森の連続ランプレーが炸裂した。いきなりカウンターランで20ヤードゲインすると、スイーププレーで11ヤード。そして敵陣20ヤード付近から再びRB#9松森のオープンスイープ。ブロッカ−が相手ディフェンスを完璧に遮って走路を確保してTDランによって箕面自由学園が追加点を挙げる。 次のシリーズもRB#9松森が追いすがるディフェンスをスピードで交わして85ヤードTDラン、さらに桃山学院高校オフェンスファンブルロストで得たチャンスを、再びスイープランで4個目のTDを決めた。 ******** ボールキャリアはRB#9松森がメインだった。それでも止まらなかったということは箕面自由学園のナイスブロックの賜物であろう。選手人数としては桃山学院高校が12人だったが箕面自由学園も両面出場する選手が多かった。しかし、両チームとも1年生らしいスタイルしていないメンバーが多かったので、少数精鋭だった春に人数が加わった秋の両校の戦いは、今から楽しみなところである。 |
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試合は大産大附属高校のランプレーでいきなりファンブルによる攻撃権喪失という波乱から始まった。チャンスを得た関西大倉高校はオフサイドなどで前進を重ねていきそうだったが、ここはパントに終わる。 続く大産大附属高校QB#10森本によるオフェンスは自陣5ヤード付近から。最初こそ#1山上、#2大橋の中央突破ランで10ヤードを獲得したが、OLDLのライン戦でなかなか優位に立てない。TE#90前田へのクイックパスでFD更新したが、QBレシーバーのタイミングも微妙にずれがあってたたみかけるようなオフェンスにはならなかった。 一方の関西大倉高校はQB#17田谷野、RB#28長浜によるランプレーを中心に攻撃を組み立ててくる。最初は カウンターやドローのランによって大産大附属高校ディフェンスを惑わせていたのだが、時間が経過するにつれて大産大附属高校もターゲットを絞ったディフェンスを敷くようになってくる。結局、両校ともディフェンス優位のまま時間が経過していった。 膠着状態のまま迎えた第2Q終了間際に大産大附属高校オフェンスはQB#11宮城を起用して流れをかえようと試みた。久し振りにRB#1山上、#3楠田のランプレーが2回連続ミドルゲインとなってフィールド中央に到達すると、今度はロングパスによる一発TDプレーを狙う。一度はWR#4西尾への縦パス約30ヤードが決まるが、続くTDパスをDB#5浅田にインターセプトされてしまい、両校無得点のままハーフタイムを迎える。 両校ともオフェンスに決めてを欠く。特に大産大附属高校はライン戦で優位に立てないことが大きく、QB始め全体的に落ち着かないように見えた。一方の関西大倉高校はQBとRBによるランプレーがいい雰囲気でゲインしそうな様子があるのだが、こちらも大産大附属高校ディフェンスLB#2大橋、DB#6尾上、DL#70岡本によって遮られている状態である。両校とも有効な手段が見出せないまま、後半戦へと突入した。 しかし、大産大附属オフェンスは手詰まり感を払拭できず、関西大倉高校オフェンスはQB#17田谷野に的を絞ったディフェンスに手をやく状態は変わらないまま時間だけが経過していき、第4Qも終盤を迎えることになった。 そして大産大附属高校オフェンスが再びパス攻勢に出る。QBは再び#10森本に戻ると、開き直ったかのようなクイックパスがRB#2大橋とWR#82小城へ通って合計45ヤード前進。さらにQB#11宮城から右WR#82小城へのコーナーパス20ヤードでエンドゾーンまで1ヤードに迫ると、最後はQB#10森本のキープで残り時間2分7秒にようやく均衡が破れた。大産大附属高校7−0関西大倉高校 大産大附属高校キックオフで試合再開。しかし、関西大倉高校リターンに#8水原と巧みなブロッカーによって走路が切り開かれると85ヤードを走りきって7−7の同点になってしまった。 得点上は振り出しなのだが、あっと言う間に追いつかれてしまった大産大附属高校にプレッシャーがかかってしまう状況だった。 関西大倉高校キックオフで試合再開。大産大附属高校リターン中にファンブルロスト。攻撃権は関西大倉高校が獲得した。敵陣39ヤード、残り時間1分40秒ぐらい。 関西大倉高校はここから中央ランプレー3回で時計を止めなかったのだが、FDも更新できずに第4D1ヤードが残ってしまった。残り時間21秒。FG狙いには距離が遠いのだろう第4DでQB中央突破によるFD更新を狙ったが大産大附属高校ディフェンスの壁を越えることが出来なかった。 大産大附属も自陣から3連続ロングパスを狙うもエンドゾーンには届かないままタイムアップとなり、関西大倉高校と大産大附属高校の2003年最初の対決は同点引き分けに終わった。 ******** 大学生の春の試合を観戦すると秋の試合の雰囲気は想像できるようになってきた。しかし、高校生の場合は伸びシロが予測できない。わずか1ヶ月でも大きく変わってしまうということを昨年までに経験していて、その可能性の大きさに驚いているという状況である。 この日も練習ではいいパントを蹴っているのに実戦では・・・とかポイントはあるのだが、6月の関西大会の時点ですでに変わっていることだろう。 また今春の大阪大会では他にも気になるチームがあったのだが、観戦できずに終わってしまったチームもある。春の関西大会、そして、秋の府大会・県大会と追って行きたいと思っています。 |
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先攻の近畿大学は最初のシリーズをRB#20土手下の中央突破などで前進してFG3点を獲得する。その次のシリーズもRB#20土手下、#7樋口のラン、WR#87石田への外パスとでテンポよく敵陣に侵入することができた。 しかし、ここから止まってしまう。敵陣15ヤードからはTE#4橋本への横パス2ヤード、LB#47突っ込みでノーゲイン、タイムアウト行使して建て直しを計ったが、レシーバー3人を出してのQBスクランブルもノーゲインに終わってしまい、第4Dを迎える。 2シリーズ連続でFGに終わってしまいそうな状況だったが、金沢大学にラフィングザキッカーによってエンドゾーンに近づくと、最後はRB#20土手下の中央突破で待望のTDを獲得する。 さらに第2Qには、QB#3安倍によるドロップバックからの力任せのスクランブルで8ヤードゲイン、そしてDB裏へ抜けたWR#83北川への約50ヤードのTDパスが決まり、結果的には3シリーズ連続の得点というスタートを切ることになった。 それでもライン戦で近畿大学が圧倒しているかと言うとそれほどでもない。時々はRBのビッグゲインもあったりするのだが、どちらかと言えばRBの個人技によるところが大きいのだろう、敵陣エンドゾーンに近づくとLB#47他ディフェンス陣の壁を越えることが出来なかった。 さらに、第2Qでパントシリーズが続いたのは、パスシチュエーションでディフェンスが漏れてくる、QBが落ち着かない、そしてボールを持ちすぎてサックされる、という悪循環なオフェンスによる。 ただし、パスターゲットにはWR#83北川、WR#87石田、TE#4橋本とメンバーは豊富で、きれいなプレーアクションが決まることもある。RBにはエース#20土手下にTB#7樋口、UB#40中東とこちらも多彩なメンバーが揃う。つまり、OLとQBが少しだけ辛抱すれば、厄介なオフェンスになる可能性も秘めている。このような条件付きなのは昨年までと同様で、良い意味でも悪い意味でも近畿大学らしい状況だった。 第3Qからは、QB#10岡を起用してきた。パスに関してはOLからディフェンスが漏れてくる状態にもかかわらず、判断・コントロールとも安定感があり、今後が楽しみである。 ディフェンスは、第1QはLB#55井上,#42斎藤、#2中里、#33中川、DB#5青木、#25、#26井上だったと思うが、途中からDB#24松井が加わったりとかDL含めかなり流動的な構成であり、メンバーが固定するのは、まだまだ先のことなのだろう。 ところで第1・2Qに近畿大学得点後のキックオフシーンで、3回とも金沢大学にビッグリターンを奪われてしまっている。1回目は#33にフィールド中央付近まで戻され、次のリターンでも大きく戻されてしまった。そして、3回目には#21にリターンTDを奪われてしまう。どのシーンもカバーが薄くて隙間をかけ抜けられてしまっていた。 春の試合だから・・という見方もあり、秋までにしっかりと整備してくるだろうが、18日の立命館大学戦では十分に致命傷になってしまう。どのような試合になるのだろうか・・・・。 ******** 金沢大学はQB#19によるオフェンスはRB#33,#34などによるウイッシュボーン体型からのランパスオプションで組み立ててくる。時々決まるランパスオプションのパスコントロールがあがれば、こちらも厄介なオフェンスになりそうだ。 ただ、常にウイッシュボーン体型のセットなので、ディフェンス側から見ると守りやすい印象を受けてしまう。シングルバックでレシーバーをたくさん並べるだけでも相手ディフェンスには十分迷いが生じるはずで、その体型からRBへのピッチプレーとか、突拍子もないセットを見てみたいと思ったりもしたのだが。 |
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大阪学院大学の先攻となってその第1シリーズは自陣28ヤード付近。そして第1プレーのセットが、いきなりノーバックだった。最初から面白いシーンを見せてくれたのだが、これに限らず攻守いろいろな面で大阪学院大学が終止リードして試合が進んでいった。 大阪学院大学オフェンスはQB#18山村からメインターゲットWR#13、#23という玉際に強そうなレシーバーへ、ロールしてミドルパスが飛んだり、スクリーンパスもあり、ノーバックあり、レシーバー3人を固めたりと、いろいろと試みているのが判る面白いオフェンスを繰り広げる。 そして第2シリーズ自陣14ヤードからパス主体にしてFD更新を繰り返してゴール前5ヤードに迫る。だが、ここからゲインできなかった。パスは計算できるのだがランプレーが決まらない。パスの裏プレーであるドローなんかある程度決まっても良さそうなのだが・・・。となってここはFG3点に終わった。 一方の京都産業大学オフェンスはランもパスも手詰まっていた様子だった。RB#32近藤、#36高橋の中央突破ランもホールが開かずにショートゲインに終わり、パスも正確さを欠いた。特に後半は大阪学院大学DB#21斎藤,#19野村,#24村浜にインターセプトを繰り返されて、オフェンスが組み立てられないまま時間が経過していく。 第3Q、大阪学院大学自陣5ヤードからのオフェンス。ここでQBドロップバックからスクリーンパスを投じた。しかし、これを京都産業大学#2がインターセプト。ボールをキャッチしたところがほぼエンドゾーンとなって、京都産業大学はディフェンスが得点を挙げた。 それでも、第4Qには、QB#7村上からプレーアクションパスとオープンへのスイーププレーでこの日始めてのドライブを見せている。 ******** この試合は第2Q中盤から両チームとも急に動きが鈍くなったような感じがする。春の段階なので1試合を通すスタミナがないようだった。第3Qは両チームターンオーバーの連続だったが、京都産業大学陣30ヤード付近で全く動かないまま攻守だけが交代して時間が過ぎるという膠着状態だった。 この試合だけで言うならば、大阪学院大学ディフェンスはLB#47上野、#42阪本、#9とDB陣がボールへの執着心のあるいい動きをしていた。オフェンスディフェンスとも今後の伸びシロに期待が出来そうなので、秋は面白い試合を見せてくれるだろう。一方の京都産業大学は、特にオフェンスはこれからの成長分に期待。秋の勇姿を楽しみに待ってます。 |
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神戸大学先攻で始まった試合はパントの蹴り合いが続く。そのような展開の中で神戸大学P#9村上による飛距離滞空時間のあるパントで観客席に最初の歓声があがった。神戸大学にはP/Kにいい人材が育つが今年も例外ではないようだ。 試合はファンブルロストを挟むも一進一退の状態で、神戸大学QB#12村上から左WR#80立澤へインへ切れ込むミドルパスが一度は成功する。しかし、2プレー後に再び同じようなパスを投じたが、さすがにDB#5関根に狙われたかのようにインターセプトされて攻撃権は同志社大学へ移った。 敵陣7ヤードというエンドゾーン目前のチャンスを得た同志社大学だったが、パス失敗、オープンランプレーにDB#37野村のタックル、RB#1永冨の中央突破にはLB#6肥田に止められて第4Dに追い込まれた。それでも最後の残り1ヤードを力でねじ伏せて先制TDを奪った。 神戸大学もOL陣が大きなランホールを空けてRB#2井ノ上の中央突破30ヤードゲイン、QBオプションキープなどで自陣からドライブを試みる。しかし、要所で反則罰退やファンブルでFD更新が続かない。結局相手陣にはいるのは前半に一度だけ、後半も同志社大学ファンブルロストで得た敵陣地からのシリーズ1回のみに終わった。 第2Q残り1分55秒同志社大学自陣40ヤード、ここからオプションプレーでQB#8水野からRB#1永冨にボールが渡って15ヤード、RB#1永冨の中央突破18ヤード、最後はプレーアクションパスが右コーナーにヒットしDB#17吉村をかわした右コーナーWR#80野原へTDパスが通って前半が終了した。 後半になると両チームともボールが手に着かずにファンブルロストの応酬となった。体力集中力という面でのスタミナ不足なのかも知れないが、それは春の試合ということで。 神戸大学オフェンスは、QB#12村上からRB#2井ノ上の中央突破と、WR#81中川へのプレーアクションパスというランパスオフェンスを展開する意図が伺えるのだが、同志社大学LB#3丸山、DB#26仲田、#22篠宮、#18のパスカット・インターセプトでドライブがつながらなかった。ただし、プレーアクションからのパスはコントロールとか見るところは多いQBだった。 同志社大学は第4Q終盤にもQB#10神田からランプレー2回とTE#4天野へのプレーアクションパス2回での速攻TDをあげた。 ******** 神戸大学オフェンス陣は、ラインに#77藤原、#65河原など主戦メンバーが揃うのだがバックスがQBRBとも若手主体のメンバーで構成した。卒業でメンバー交替するであろうポジションもあるのだが、それ以上に若手で試合に臨んだ様子である。 ディフェンスはほぼ主戦メンバーだったと思うが、動きがぎこちないという感じだった。攻守とも、昨年に比べると立ち上がりが遅いのかもしれない。神戸大学にとっての春の試合の位置づけはどこにあるのだろう、ということは昨年も書いたような気がする。主戦メンバーの調整と言うよりは来年のための経験を積むという意味合いが大きいように思うのは昨年と同じだが、単なる偶然なのだろうか。どちらにしても、秋にはしっかりと仕上げてくるチームである。 同志社大学の第一印象は、ベンチに並ぶ人数が多くて層が厚くなったというところだ。もう一つは、ディフェンスが昨年以上にアグレッシブに動き回っていたことで、特に前半はボールに行く勢いのあるタックルが多かった。さらに、DB陣のパスカバーでビッグプレーが続いたことが印象に残る。 オフェンスはTDシリーズのいずれもクイックドライブによる得点であり、じわじわとゲインを積み重ねるような力強さは感じられなかったのだが、これは神戸大学と同じである。両チームとも2003年の体制が本格的にスタートしたところなのだろう。なお、同志社大学についてはもう一試合観戦する予定である。 |
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関西学院大学先攻で始まった自陣26ヤード付近からの第1シリーズ第1プレー、QB#10出原から左ライン際を縦に走り抜けるWR#18中島へのロングパスが決まる。DBを抜いたところでボールをキャッチするとそのままエンドゾーンまで一気に走り抜けて試合開始から21秒で得点を挙げた。 続く京都大学QB#4川並によるオフェンスは、UB#32大木他の中央突破が大きく抜ける。関西学院大学LB#5平郡、#45清水が対抗するが、ライン戦の段階で京都大学が優勢だった。パスもTE#89東へヒット。このシリーズは自陣35ヤード付近からFD更新2回で終わってしまったのっだが、この時点、今年の京都大学の勢いを感じることが出来た。 次の関西学院大学オフェンスは自陣21ヤードから。QB#10出原のパスコントロールはこの日も冴えていた。ショットガンからDBの隙間へ入り込んだWR#82美濃部へのピンポイント30ヤードパスと、再びピンポイントパスで15ヤード。京都大学DB陣もWRに追いつけていないのだが、レシーバーがフリーになった瞬間を外さないパスコントロールは秀逸である。 これで敵陣27ヤードに到達するのだが、ここからランプレーが進まない。RB#岸7ハンドオフプレーが3ヤード止まりで、WR#18中島へディフェンスに追われながら3ヤードパスを通すが、そこまで。結局FGも外れてしまった。 ところで、この日のパスはWR#18中島へもかなりヒットした。前回日本体育大学戦ではWR#9福井へは通るが#18中島とのコンビネーションが今一歩という感じだったのだが解消されたようだ。 と、いいところもあれば、両チームとも完成度の低いところもあって・・・・。 京都大学オフェンス陣ではプレーを間違えたようなちぐはぐな動きが3回ほどあった。スナップでボールを受けたQBからRBにボールを渡すプレーのはずが、そこにRBがいない。仕方なくQBスクランブルするのだが、それではゲインできない。観客席から見ると一瞬呆然とするQBを見て「プレーを間違った」と判るのだが、QBが間違ったのかRBが間違ったのかまでは判らない。 一方の関西学院大学も自陣でQB#10出原からピッチ(?)中にファンブルロストしてしまい、第2Qはここから大荒れの展開をする。 敵陣20ヤードからの攻撃権を得た京都大学は、RB#33池上の中央突破2回で第3D残り2ヤード。このシチュエーションに右サイドライン際のミドルパスを投じた。これがWR#82鋤崎へ10ヤード成功するというプレー選択の妙で敵陣4ヤード。最後はRB中央突破3回で押し込んで、7−7の同点にした。 京都大学キックオフ。しかしボールが思った以上には飛ばなかったこともあってカバー陣とリターナーのミスマッチが発生してしまった。そこを関西学院大学リターナーRB#7岸が、巧みに隙間を縫ってリターンTDを奪う。 すると今度は京都大学が94ヤードのパスを成功させてフィールド上を大きく右へ左へと激しくボールが動いた。QB#4川並からWR#34飯田へのピンポイントパスキャッチ後に隙間を縫って計94ヤード(パス分10・ラン分85)のビッグゲイン、エンドゾーン前1ヤードからQBスニークで加点した。 ******** 第3Qは両チーム1回ずつのオフェンスシリーズだったが、両チームとも約6分のロングドライブを見せた。 京都大学オフェンスは、RB#2高見、#32大木の中央突破で1回5ヤード以上の「荒稼ぎ」をした。ただし、このシリーズではパスプレーを関西学院大学DB陣に封じ込まれてしまう。第2D残り1ヤードで#86へのプレーアクションロングパスといういやらしいプレーにもDB#8渡辺がパスカット、次のプレーアクションパスにもLB#5平郡が素早い。そしてRB#33池上へのスクリーンパスもDB#39近藤が残っていてゲインできず。結局自陣23ヤード付近から3回FD更新したロングドライブがついえた。 一方の関西学院大学も自陣23ヤードから。QB#10出原からRB#12吉岡,#7岸のハンドオフラン中央突破やWR#9福井へのパスなどで大きく前進した。京都大学ディフェンスはLB#5伊藤によるQBサック、DL#51池口のパスカットシーンもあったが、ハンドオフからのスピードランに対する反応が遅く、ミドルゲインを許した。これによって関西学院大学はFD更新4回で敵陣11ヤードまで達する。しかし、ここからロスゲインに封じ込まれてFGに終わった。 第4Qには、京都大学はRB#32大木、#33池上の中央突破だけでフィールド中央付近から約4分のドライブを完成し、関西学院大学ディフェンス陣の穴を強調すれば、関西学院大学は自陣40ヤード付近からRB#7岸の中央突破ランでスピードに乗った中央突破ランで京都大学ディフェンス陣のタックルを無力にしての60ヤードTDランとなった。 ******** この試合で関西学院大学は3TD1FG成功1FG失敗だが、TDプレーはすべて一発プレーによる。敵陣に侵攻しながら2FGトライに終わってしまうところもあるが、パスターゲットも少しずつ増えてきていることもあり、整備されつつある様子が伺える。 ディフェンスは、LB#5平郡、#45清水が良い動きを見せ、DB#8渡辺、#27高倉のパスカバーもギリギリのところで片手でパスカットするシーンが何回か披露した。ただしDLは日本体育大学戦・日本大学戦と同様に中央付近を何度も割られてしまった。DLLBとも個人の能力に依存しているように見えるが、今後はチームとして機能してくることになるだろう。 京都大学オフェンスは、QB#4川並のパスに磨きがかかってきた。時々見せる矢のようなクイックパスは面白い。プレーセレクションには、いやらしさが見え隠れする。ランプレーではOLとのコンビネーションによる中央突破ランプレーが大きくゲインする。ただオープンをスピードで抜けるような高速派のRBが不在という印象だ。 ディフェンスは、DEに#31中村と#97近藤を配して昨年よりも危険度は増した。さらにLB#51池口、#5伊藤のランディフェンスは力強さという点で冴える。ただし、LBDB陣のパスディフェンスはスピードやカバーの点でこれから大きく変わってくることだろう。 ******** 春の関西学院大学京都大学戦は、2000年の両チーム合わせて合計10回を越えるターンオーバーなど、荒れることが多く、この日も一発TDプレーが目立った。ただ今年の両チーム攻守は、いずれもポテンシャルは高く、まだまだ大きく変化していくことだろう。関西学院大学については、今春の試合をいくつか観戦予定であり、その中で成長していく過程が見えてくることだろう。京都大学の試合はもう観戦予定がないのが寂しいところだが、例年以上に勢いのあるチームになりそうだ。 |
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結果は0−52という前年DIV1対前年DIV2の対決とは思えない大差がついてしまった。だが、両チームにとってこの試合の目的は、少し異なっていたのではないか。しっかりとメモを取ったわけではないのだが、1・2年対3・4年という構図であったのは確かである。それを踏まえてこの試合を見ると、点の取り方に秋につながるいろいろな工夫があったかなかったか、つまり、試合内容のほうが重要である。という点でこの試合を見るべきなのだろう。 ******** 秋リーグ戦の目標は「白星を挙げること」ただ一つだが、春の試合の目的は必ずしも勝利至上ではなく、各チーム毎千差万別だろう。ベテランが試合カンを取り戻すこと、若手が来年以降のために経験を積むこと。選手だけでプレーを選択して勉強すること。そして、秋本番の対戦のための布石としての囮プレーを披露すること。などなど。 この時期に対戦チーム名だけを見て試合会場に行くと、期待を裏切られる場合があるかも知れません。学生のチームの場合は卒業によるメンバー交替があるので、秋と同じ様な試合にはならないことは、ある程度、予測できるだろう。Xリーグの春は、ボウルトーナメントと銘打ちながらも主力選手は最初か最後に少しだけ出場するような試合が多い。 ただし、社会人チームも学生チームも大目標が秋冬のリーグ戦にあって、春はその準備期間なのだから、今の時期の試合をどのように取り組もうとも、それはチームの方針が最優先されるべきだろう。 それでも昨年大活躍した選手を見たいと思って会場にくるお客さんもおられるかもしれません。だから、Xなり連盟なりは、アメリカンフットボール観戦初心者に対して「オープン戦」であることをしっかりと説明しておくべきではないだろうか。春のXの試合を観戦するといつも気になってしまうのですが、私の取り越し苦労なのだろうか。 |
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コイントスの結果、関西大学のキックオフで試合開始した。そしてキックしたボールはエンドゾーンまで達してタッチバック、甲南大学オフェンスは自陣20ヤードから始まった。QB#12今川、TB#2富田、WR#88吉田によるオフェンスはショートゲインで刻んでFD更新2回だがパント。 続く関西大学は、自陣13ヤード付近から、こちらはQB#8碇キープ、RB#22中西オープンランなどがミドルゲインとなって敵陣までドライブを行ったが、第4D。飛距離約34ヤードのFGは失敗となった。 そして次のシリーズで再びFGトライ。しかもポジションはフィールド中央付近から狙う。K#6西口の飛距離53ヤードキックは、観客席の歓声とともにバー中央を通過していった。第1Q終盤にこの位置からFGを狙うプレーセレクションはともかく、やはり、ここはチャレンジして成功したことをしっかりと見ておきたい。 続く甲南大学オフェンスシリーズも同様に自陣からドライブを行うのだが、ボールキャリアがWR#88吉田とRB#5大西中心という少し歪な感じだった。そして関西大学ディフェンスがタイムアウト行使して立て直すと、LBパスカットや、LB#31河田のQBサックなどで止まってしまった。 その後は両チームとも落ち着いてしまって一進一退が続く。そして次に試合が動いたのは第3Q終盤になってからだった。 関西大学がQB#8碇のロールからレシーバーを捜してWR#17大谷へのパス20ヤードが決まる。動きながらのパスはコントロールが定まっていなかったがレシーバーがいいポジションに入ったパスだった。さらにTE#81岩田の外へのパス15ヤードなどでエンドゾーン直前まで迫ると、そのまま地力で得点を加えた。 一方の甲南大学も次のシリーズは敵陣25ヤードから攻撃開始となるのだが、第4Dギャンブル含めてFD更新するのがやっとの状態が続く。エンドゾーン目前5ヤードからのFDも、TB#5大西の中央突破をロスし、LB#4大林にパスインターセプトと、得点につながらない。 甲南大学の挙げた第4Qの得点は、関西大学の10ヤード地点でのファンブルロストターンオーバーからのドライブとなった。 一方の関西大学は第4Q終盤に自陣から、QB(不明)からWR#17大谷へののプレーアクションパス45ヤード、第4D3ヤードギャンブルにRB#22中西オープンスイープ。最後は再びTE#81岩田へのプレーアクションパスで追加点を挙げた。 ******** 得点シーンだけをつなげると、上記のようになる。関西大学オフェンスはQB#1堤と#8碇によるオフェンス組立で、ボールキャリアもプレー種類も多彩である。メインのボールキャリアWR#17大谷もRB#22中西もスピード系であり、パワー系でゴリゴリと押し進むというイメージは少ない。 ディフェンスは、LB#4大林,#9吉村、#31河田、DB#42長谷川などがボールキャリアに詰めていくスピードがあってファインプレーを繰り広げていた。ディフェンス全体に攻めのスタンスが増えてくれば面白い布陣になりそうだ。 K#6西口の飛距離あるキックFGは、キック力があると言うことを見せたかったのだろう。それを序盤のトライでしっかり入れたところは凄い。秋の試合でも接戦に持ち込むことができれば、このキック1回で試合が決まりそうだ。 ******** 甲南大学オフェンスはQB#12今川、RB#2富田,#22松本、WR#88吉田がバックス陣を構成していたが、ランプレーで大きく中央を割るということも少なく、結局最後はパスという展開だったように思う。ただ、昨年QBとして活躍した#5大西がRBで登場していたように、春のこの時点では、まだまだ全体的には試行錯誤の状態なのだろう。 |
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試合は近畿大学のキックで始まった。K#5青木がボールを転がしたために、リターナー#6山田が戻したのは約10ヤードくらいだっただろうか。1週間前の近畿大学VS金沢大学の試合を観戦したが、その時はリターナーに何回もロングリターンされてしまい、そしてこの日は相手が立命館大学となるとリターンTDを奪われてしまうかもと予想していたのだが、ボールを転がすことでリターナーにタイミングの併せにくい状態を作ってビッグリターンを防いだ。 立命館大学オフェンス第1シリーズ、はQB#18高田による4年目のショットガン。しかし、RB#3齋藤へのハンドオフにはLB#5青木、パスにもDB#26井上がついてショートゲインにとどまる。1回はFD更新するのだが、そこからもWR#19冷水、RB#3齋藤、WR#11木下合計9ヤードに終わった。これはショートパス2回成功もLBDBがパスキャッチ後のランを許さなかったことによる。 続く近畿大学QB#3安倍率いるオフェンスは、TからRB#35土手下(#20から#35に変更)のカウンター5ヤードゲイン、続く右WR#82三谷への縦パス50ヤードはDBをかわしてフリーだったが少し手が届かず、QBドロー系のスクランブルも止まって、第4Dパント。しかし、ここでスナップが乱れて後逸してしまった。エンドゾーンに入ったボールを確保した立命館大学が7点を先制することになった しかし、続く立命館大学キックで近畿大学リターナー#35土手下が50ヤード超のりターンを見せた。最後のタックラーはK#14鏑木。彼を抜けたらTDだった。 そしてここから近畿大学ランパスがテンポ良くゲインする。この日の近畿大学OL立命館大学DLの攻防は、立命館大学DLもほぼベストメンバーによる構成だったが、均衡した状態が続いた。 QB#3安倍からWR#16大峠への左縦パス16ヤード、TB#35土手下の中央ドロー8ヤードなど、ライン戦で近畿大学OLがオーバーパワーしているシーンが続出した。フォルススタートの反則ロス罰退もRB#35土手下のランプレー1回15ヤードゲインで挽回してしまい、立命館大学鉄壁ディフェンスは、少なくとも前半は姿を消した。そして、エンドゾーン内へのTDパスを立命館大学パスインターフェアによって、近畿大学はゴール前2ヤードからのFDをTDへとつなげた。 一方の立命館大学オフェンスは、RBWR陣に#23古川、#6山田をメインに起用してきた。そして、自陣20ヤードから約8分のロングドライブは、ショットガンからのミドルパスが確実にヒットしていく。TE#89栗山へ18ヤード、WR#6山田へ15ヤード、WR#84河瀬へのコーナーパス15ヤード、そして再びWR#6山田へ12ヤードは、いずれも近畿大学ディフェンスの隙間へ通っていった。QB#18高田のコントロールもいいのだが、やはり、近畿大学ショットガンディフェンスが甘いという感じだ。LBが後退してDB陣とともにパスカバーに参加するのだが、隙間に入ってくるレシーバーに追い付けない。このパスドライブによって立命館大学が追加点をあげた。 続く近畿大学も再びロングドライブを行って反撃をした。リターナー#35土手下がフィールド中央まで戻すと、#35土手下ドロー、QBスクランブルドローと中央突破ランを繰り返し、WR#16大峠へのクイックパスも決まってゴール前11ヤードに達した。だが、このシリーズはここまで。 QBカウンターオプションキープが決まりかけたがディフェンスが一人だけ残って5ヤードまで。さらにタイムアウト後のパスではOLのパスプロテクションが崩壊してFG3点に終わった。 前半を終わって13−10の3点差。立命館大学オフェンスは1TD2パント(1TDはスペシャルチームの得点)に対して近畿大学は1TD1FG1パントと、数字上では近畿大学が優勢である。 近畿大学オフェンスと立命館大学ディフェンスの攻防はライン戦がほぼ互角ということで、QB#3安倍のオフェンスがかなり自由に展開できるようだった。だが、RB#35土手下のランが大きくゲインしたのは序盤のみ。徐々にパスとQBスクランブルだけに絞られてきてしまっている。 一方の立命館大学オフェンスと近畿大学ディフェンスは、ショートヤードのランパスはディフェンス側がシャットアウトしているが、ミドルレンジ以上のパスは立命館大学圧倒的優位という内容だった。 ショットガンに対するパスディフェンスでは、LBはQBにプレッシャーをかけてパスを投げさせないか、レシーバーを絶対にフリーにさせないようにDBLBが付き捲るか、どちらかだろう。関西学院大学・京都大学は後者の布陣を敷き、そして、・・年の近畿大学は前者を採用していた。この日の近畿大学ディフェンスは、そういう意味では中途半端な布陣だったと言える。 ******** 後半の立命館大学第1シリーズは、リターナー#1吉川がフィールド中央まで戻したところから開始する。そして、後半から出場したRB#22佃による中央突破スピードランが15ヤードのビッグゲイン。さらに、RB#3齋藤の中央突破16ヤードとRB#22佃の中央突破15ヤードのランプレー3回。結局、後半の最初からパワー全開した立命館大学があっという間に追加点をあげて試合の主導権を握った。 一方の近畿大学オフェンスは、RB#35土手下のランプレーが止まってきたこともあってドライブが続かない。だが、完全に手詰まりという状態でもなかった。WR#16大峠、WR#83北川へのミドルパスがDB陣をかわして時々ヒットするし、その裏プレーとしてのQBスクランブルによるドローが10ヤード近くを稼ぎ出していた。だが、シリーズが得点を挙げるまでに至らなかったのは、時々試みる50ヤードぐらいのロングパスが失敗に終わるダウン消化によるところが大きい。 春の段階でQB安倍のスクランブルランはあまり見たくはないのだが、それは置いておくとして、スクランブルしたときにレシーバー陣によるダウンフィールドでの効果的なブロックがなかった(スクランブルに反応しなかった?/できなかった?)ことも、ロングドライブにつながらなかったことの要因の一つではある。 第4Q終盤の立命館大学オフェンスでQB#18高田が久しぶりにキープランを披露した。さらに、RB#22佃のスピードランに、WR#19冷水のポジショニングの妙に高田が反応したパス2本などで、追加点を挙げた。 ******** この日の立命館大学は好守とも必ずしもベストメンバーではなかった。だが、昨年のQB高田負傷後のQB椙田の活躍に見るように、主戦メンバー負傷時に対応できるようにバックメンバーが待機していなければならない。そういう観点からすれば、層が薄いと思わせるような試合内容だった。だが、それも時間が経てば解消されてくることだろう。 (以下少しだけ続く) |
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法政大学先攻で始まったその第1シリーズ、QB#13那須によるオフェンスはRB#29伊藤の右オープンランでフィールド中央付近に達すると、RB#22小沼、#29伊藤の中央突破ランでさらにFD更新、最後は、中央ランフェイクのRB#29伊藤左オープンランが抜けて約30ヤードのTDランが決まった。 ただし、法政大学オフェンスがテンポよくドライブできたのはこのシリーズのみ。続く2シリーズ連続でオプションプレーの途中にファンブルしてしまい、自らが試合の流れを断ち切ってしまう。さらに専修大学ディフェンスも時間の経過とともに完全にアジャストしてきた。 法政大学オフェンスは、第1Qから第2Qにかけてのシリーズでランパスオプションが決まったり(台風による雨風でパスターゲットメモ記載なし)#85植田へのスクリーンパスなどパスもあるのだが、オプションランが専修大学ディフェンスDLLB陣の壁を越えられない。 第2Qには、相手ファンブルロストから掴んだエンド前12ヤードをFD更新できず、FG失敗。強風による専修大学パントミスキックで掴んだ敵陣からのシリーズも敵陣21ヤードで止まってしまいFGの3点に止まってしまった。そして、第3Q専修大学自陣パントでのスナップミス後逸で獲得した敵陣2ヤードからのTDの計17点に終わってしまった。他のシリーズもドライブしたという印象はなかった。ただし、WRTEへのショートパスは効果的だったので、もう少し順調に進むオフェンスになりそうで、これからの成長が楽しみである。 ******** 一方の専修大学オフェンスもテンポが悪かった。こちらはオフェンスによるFD更新が第3Qの1回のみ(作者メモによる)。第1Qに相手ファンブルロストから得た敵陣での攻撃もゲインできずに、第4Dパント。ここで法政大学の反則によるFD1回のみ。このシリーズをFGで3点を挙げたが、その後はオプションプレーを完全にシャットアウトされてしまった。 専修大学オフェンスのプレー組立は、QB#7梅本からRB#35工藤、RB#2伊藤によるオプションラン中心で、時々だがパスを試みる。パスターゲットはWR#6尾崎、#25大渕、#19古市、#2伊藤だが、ショートミドルともレシーバーと合わなかった。メンバー表によるとWR4人TE2人に対してRBが多いのは過去にも何回か観戦した専修大学らしい布陣であった。この日で最も効果的だったのは、ドロップバックからのQBドローだったかもしれない。 法政大学・専修大学オプションともオプションだったが両チームとも精度向上はこれからという段階だった。 ******** 両チームともオフェンスがゲイン出来なかった分だけ、ディフェンスの整備が際立ったように見えた。専修大学LB#5遠山はスピードがよくどのプレーにも絡んでいた。他にDL#76池上、LB#4後藤、DB#22中山などが攻撃的なディフェンスを仕掛けて、エンドゾーンを背負っても法政に簡単にはドライブを許さなかった。一方の法政大学ディフェンスもLB#47二上、#44清水などが専修大学オプションをシャットアウトした。 |
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関西学院大学オフェンスは1試合のほとんどをQB#14河野が担当、第3Qの数シリーズだけQB#13柿本が出場した。そのQB#14河野による第1シリーズはフィールド中央付近からショットガンフォーメーションでセットした。そしてRB#12吉岡へのハンドオフ、さらにノーマルセットからRB#22高田、WR#19岸への外パスなどでテンポのいいドライブが続く。最後はRB#12吉岡がエンドゾーンへ飛び込んで7点を先攻した。 次に得点するのは第3Q最初のシリーズだった。このシリーズは自陣20ヤードから約6分間のロングドライブを行っている。WR#81多田への14ヤードを皮切りに、WR#1板坂へのロングポストパターンは失敗だったが、WR#19岸へのショートパスがヒットする。ショットガンによるQB河野のパスは思い切りよく投げ込むクイックパスが成功率は高い。その後もWR#83萬田へのパス、RB#33三浦とQBドローなどでFD更新を繰り返して最後はRB#43堀口がTDして追加点をあげた。 しかし、ロングパスは判断が遅かったり、ロールパスはコントロールが・・と、その他のシリーズは完全に手詰まりだった。数的にこのようなシーンが多かったこともあって、試合全体を通してみると世間的にはいい印象がないかもしれない。しかし、粗探しをすればいくらでも出てくるのは誰でも同じこと。 第1,3Qのドライブ中に見せたショートレンジのクイックパスは、ターゲットに迷うことなくズバッっと投げ込んでいて、いいボールがレシーバーへ飛んで行っているのも事実である。短いレンジのクイックパスをきっかけに、広がっていかないだろうか。期待しています。 ******** 関西学院大学ディフェンスは、LB平郡が#97という大きな番号を付けていたりとか(場内放送による)新鮮な背番号を見ることもあったが、最初はほぼベストメンバーだったように思う。時間が経過するに連れてメンバー交替していったポジションもあってかどうか判断しにくいところだが、京都大学戦同様に中央付近のランプレーで大きくゲインを奪われていたのが目立った。 この試合の関西学院大学の位置付けが、どこにあるのかで14−0の見方は変わってくる。オフェンス得点もそうだが、ディフェンスも結果完封しているがドライブを許している面もある。外から見ているだけではわからないことは多い。 |
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コイントスで立命館大学先攻となった自陣15ヤードQB#18高田による第1プレーは左FL#7長谷川へのパス。ディフェンスの隙間でキャッチするとそのままスルスルと抜けて85ヤード(パス35+ラン50)の一発TDプレーが決まった。第2シリーズは自陣32ヤード付近から、RB#3斎藤とRB#5岸野のランにWR#19冷水、RB#23古川へのミドルパスで再びTDドライブを完成させる。 その後も、QB#18高田からTE#89栗山、WR#84河瀬、RB#23古川、#5岸野を中心に、WR#19冷水、#11木下も時々参加して留まるところを知らない怒涛のTDドライブを積み重ねて合計11TDを記録した。 第1Qに記録したパントは、右ロールしたQB#18高田から左サイドTE#89栗山へのパスプレーにDL#97有泉が残っていて大きくロスしたことによる。第2Qのファンブルロストは、ワンテンポ遅らせたハンドオフプレー中の交錯時のもの、そしてFG失敗は第2Q残り0分6秒第2Dでの飛距離33ヤードトライだった。 一方の立命館大学ディフェンスも、早稲田大学攻撃を完封したまま時間が経過していった。LB#47宮口、#99八木などがオープンへの展開をスクリメージ付近でシャットアウト。スクリメージを超えてもCB#13三宅,#25早瀬の上がりがいい。さらに、ショート〜ロングパスにもDB#27福島、#17黒田がレシーバーを完璧にマークしてナイスカットが続いた。 前半に早稲田大学に10ヤード超のゲインを奪われたのは、第2Q終盤に右WR#1吉田への右インパス20ヤード(パスキャッチ後ファンブルロスト)と、QB波木から左RB#28新田へのロングピッチでLBとDBを振りほどいた65ヤードTDランのみで、記録上は前半の早稲田大学オフェンスのFD更新は0回である(作者メモより)。 ******** 後半、得点差がついてから早稲田大学オフェンスも少しずつだがゲインするようになってきた。特にQB#5波木によるキープがよくゲインする。前回近畿大学戦でもQBドローが大きくゲインしていたように、これは今年の立命館大学ディフェンスの特徴なのだろうか。さらにキックオフリターンで#16に戻されるシーンも前回近畿大学戦と同様だったが。 早稲田大学オフェンスはQB#5波木中心によるRB#49神、#28新田、WR#1吉田、#20斉藤へのランパスによる。特にランプレーはオプションプレーが多い。しかし、この日はRB#49神の中央突破ランが全く通じずオープンランも遮られ、ミドルパスもDB陣に完封と手がない。唯一ゲインするプレーはWRTEへのショートパスとQBキーププレーだった。QBキープは個人技としては秀逸だったが、ショートパス特にTE#4安村へのパス機会を増やしてのランパスオプションの多用というのは私が個人的に好きなプレーセレクションである。 ******** 立命館大学はDB(CB)陣に2年の#13三宅、#17黒田が最初から最後まで出場し、そしてレシーバーを完全に捕捉していた。第4Q最後の守備機会、右サイドライン際縦ロングパスにDB#13三宅がWR#1吉田に一度は抜かれてしまったように見えたが、寸前でレシーバーの前に割り込んでパスをインターセプトは、ビデオにとって永久保存したいような芸術品だった。他にも再三のパスカットを披露した#17黒田、#25早瀬など今年のDB陣は層が厚い。 ******** この試合の観戦目的の一つは、立命館大学のバックアップ陣を見ることだった。しかし結局、第4Q終盤までQB高田で押し通すことになった。QB高田のスクランブルプレーは、この日も何回か、前回観戦した近畿大学戦であったが、スクランブルするたびにヒヤヒヤしてしまう。 昨年は3年の高田に対して4年の椙田が存在していた。そして、一昨年から試合の後半に登場していたQB椙田を見ていたので、高田の負傷は予想できなかったが、それなりに安心は出来ていた。 ところで、今年の場合QB高田のバックアップは、おそらく、この日も最後2シリーズを担当したQB#12池野になるのだろう。そのあたりを観戦してみたかったので初めて横浜まで乗り込んだのだが、う〜ん。少し残念。 |
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第1Q両チームFD更新なしのままパントの蹴り合いが続く。同志社大学オフェンスは中央ランプレーを試みるがライン戦で優位に立てないのでランホールが空かない。慶應義塾大学はQB#18郷田からショートパスを試みるがコントールが悪くてつながらない。オフェンスに決め手を欠く状態だった。 そんな中で同志社大学RB#1永冨の右オープンから縦に抜ける約60ヤードTDランが飛び出た。 同志社大学オフェンスは次のシリーズも右クイックパスでWR#81林、#82へと2回連続同じコースで14ヤード、24ヤードを通すと次のプレーがRB#1永冨ドロー、中央を抜けて15ヤードと大きくゲインする。この一連のプレーセレクションには感服してしまった。 しかし、エンドゾーン手前13ヤード付近からのFDをQB#8水野キープ、RB#1永冨のオープン、UB#91長谷川の中央突破ともショートに終わり、第4DのFGトライではスナップボールを後逸してしまった。 中央ランプレーを途中に挟むことでオフェンスの流れが止まってしまうのだが、パスはまだ少しゲインする可能性があった。第2Q最後のシリーズも、フィールド中央付近からWR#83要への外パス14ヤード、RB#1永冨のカットラン20ヤード、そしてTE#89池内へのロールパスでTDへとつなげた。 同志社大学オフェンスは、ランプレーによるゲインが限定されている。UB#91長谷川の中央突破ダイブはOLがランホールを明けられないこともあってショートゲインに留まる。QBキープや他のRB陣による中央付近のランプレーも同様で、ほとんどゲインできない。唯一は、RB#1永冨のスピードでまくりあげるオープンランプレーのみだった。 さらにQB#8水野のパスはショートレンジが多かったが、特に試合後半になるとLB#45池田やDL陣が漏れてくることによる余裕の無さがコントロールミスとなって現れてきてしまった。 第3Qに入るとOLがもたなくなって、シリーズドライブが続かない。パントかRB#1永冨の72ヤードTDラン、WR#83要への50ヤード(20パス+30ラン)TDパスという大味な試合展開になっていった。最後はK#2山下が飛距離52ヤードのFGを決めた。 ******** この試合は、バックス陣の個人技だけでTDを挙げてしまっている感じでオフェンスの印象はほとんどない。オフェンスの力強さを感じるためにもOLによる中央突破ゴリ押しのランドライブを見てみたい。UB中央突破が計算できるようになれば、オープンへの展開も様々なパスターゲットへのパスも生きてきて、面白いオフェンスチームになりそうなのだが。 ******** 慶應義塾大学はQB#18郷田からのパスコントロールの乱れに端を発っする状態でオフェンスドライブが続かない。RB#28川瀬のランプレーも時々はゲインするのだがどこかで止まってしまう。途中にはQB#7遠藤が登場してQBキープやRB#4長谷が加わったが、こちらもドライブが続かない。 第3Qの得点は#83長谷野のキックオフリターンTDと同志社大学パント時のスナップ後逸セイフティーによる。 ただ、同志社大学ディフェンスもタックルミスがあったりパスカバーで抜かれたりと完璧ではない。どちらかと言えば、ディフェンスとしていくつかの修正すべきポイントはあるのだが、それが具体化しなかった。 |
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先攻の近畿大学オフェンスはQB#3安倍からRB#20土手下の中央突破2回でFD更新、さらに右WR#6長谷川へフリーパスが決まるなどでFD更新とテンポよくフィールド中央へ達した。 しかし、DB#15鹿島のQBサックで大きくロスすると、RB#20土手下の中央プレーにもDL#59中島,LB#5遠山の寄りが早くノーゲイン。第3Dはパスからスクランブルに切り替えてノーゲインと、止まってしまう。サックでロスしたあたりから近畿大学オフェンスの悪い流れへと変わっていった。 続く専修大学オフェンスは、その最初のプレーがWR#25大渕へのロングパスだった。DBを抜いてフリーだったがボールはその少し前に落ちた。その後はRB#2伊藤へのランパスで刻んで10ヤード毎のFD更新するが、こちらもピッチ寸前にタックルを浴びて大きくロス、そのまま攻撃権を放棄することになる。 その後は、両チームオフェンスともいろいろ試みるのだが、ほとんど効果的なゲインができないまま時間が過ぎていく。 第2Qには、近畿大学自陣でQB#3安倍がサックを逃げるために無茶なパスを投げてインターセプトされてしまう。だが、チャンスを得た専修大学もすぐさまファンブルロストと、時計だけが回ってしまう。 さらに、専修大学パントにスナップミス、これでチャンスを得た近畿大学がスクリーンパスキャッチ後にファンブルロストすれば、続く専修大学もファンブルロストというターンオーバーの連続という試合展開。 こんな右往左往の中で最終的には近畿大学が敵陣17ヤードからの攻撃権を、WR#83北川への16ヤードパスでエンドゾーン前1ヤードに達すると2連続パス失敗後に、K#5青木がFGを決めた。 後半も同じようにFD更新無しのままのパント蹴りあいが続く。近畿大学はRB#20土手下の中央ランプレーがディフェンスに完璧にマークされたのか、ほとんどゲインしなかった。さらに、パスもレシーバーと合わない。そして時間だけが経過していく。 結局近畿大学は、第4Q、専修大学プレーアクションパスをDB#14須田がインターセプトして掴んだチャンスをK#5青木が飛距離50ヤードのFGで追加点を挙げるのが精一杯で、第4Q最終シリーズも敵陣20ヤードまで攻めこみながらタイムアップとなってしまった。 ******** この試合は、2週前に専修大学−法政大学の試合を観戦していたことと、近畿大学の試合をいくつか観戦していたこともあって、私なりに試合展開を予想していた。もちろん、状況に応じて幾通りかのストーリーを立てたのだが、その中では絶対にあって欲しくない試合展開が目の前で繰り広げられることになった。 専修大学ディフェンスはDL#76池上、#59中島、LB#5遠山、DB#22中山、#15鹿島など動きのいいメンバーが揃っている。この布陣に近畿大学オフェンスがいかに臨むかがポイントだった。立命館大学ディフェンス相手にドライブできたのだから、最初は戸惑うかもしれないが試合中盤からはオフェンス優位になるものと信じていたのだが。最後まで近畿大学の持ち味が出ないままだった。 なお、P#6長谷川のパントが滞空時間があって距離の出るいいキックを披露していた。昨年はKPとも不安定だったのだが、FG2本を決めたK#5青木とともに安定感のあるキッカーパンターになってきている。 ただし、飛距離がある分だけパントカバーが甘い。ボールが落下するまでに落下地点にカバーメンバーが到着していない。だからリターナーに大きく戻されてしまうシーンが多かった。次はカバーチームのスピードアップを期待します。 ******** 専修大学オフェンス第1プレーにロングパスは驚かされた。OLに1年生が何名か入っているようでオフェンスは前回法政大学戦同様にドライブが続かなかった。だが、バックス陣は豊富なのでOLが成長すれば楽しみである。ディフェンスにも勢いのあるメンバーが揃っているので、秋は面白い存在になりそうだ。 |
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早稲田大学はQB#5波木率いるオフェンスが前半の全シリーズを得点で終わらせるという力強さを披露した。 早稲田大学の試合は、昨年の甲子園ボウルと今年の横浜ボウル、そして、昨春の関西学院大学との交流戦しか見ていないのだが、いずれの試合とも異なる内容で、関東リーグ戦ならばこのような試合をしてきたのであろう、RB#49神の中央突破とQBキープを連発し、WR#1吉田、TE#4安村へのパスも絡めて圧勝した。 そして試合後半になると1年生QB#16新田が登場する。いろいろなところでアスリートぶりを書かれているが、この日見た限りではランパスとも自然な流れに乗っていて強引さがなくプレーが丁寧だった。確かに波木のバックアップQBとして十分に役目を果たすことが出来るだろうし、波木を越える可能性のある素材であることは確かである。 たしか波木が2年のときだと思うが、秋のリーグ戦を1試合だけ観戦したことがある。この試合は、QBはもちろんのこと、ボールキャリア(QBキープ)からパンターまで全てのプレー中心が「波木」というオフェンスシリーズが連続するという内容だった。チームスタッフはQB新田をどのように起用・指導していくか、どのように成長いくか、みていきたい。 ******** 関西大学オフェンスは、WR#17大谷、RB#22中西個人技によるところが多かった。この両名の存在で快速系のプレー手段は揃うが、ここにOLRBTEのパワー系が整えば、QB#8碇、#1堤によるオフェンスの幅も広がりそうだ。 ディフェンスは、甲南大学戦同様にDBが深い最終線を構成している。すると、必然的にLBDB間が空く。DIV2ではライン戦で優位に立てるので、ここの領域に入りこむ相手キャリアはランパスとも勢いが止まっている。だから、第3列DB陣は深いところで待っていればよかった。 しかし、DIV1ではライン戦で良くて均衡、多くの場合劣勢になるかもしれない。となると、DBLB間に大きな隙間があると、ランパスともスピードに乗ったボールキャリアが侵入してくるが、これは絶対に止められない。一回のカットで完全に振り切られてしまう。待ちの姿勢では絶対に止まらない。 DBLB間の隙間もそうだが、LBが積極的にブリッツを仕掛けるなど、2戦を観た限りでは、DIV1用の攻めのディフェンスが必要不可欠という印象だった。関関戦の見所はここにある。 |
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