関西学生アメリカンフットボール Div.1 第2節



9月15日(日) 阪急西宮球技場 13:30
TEAM 1Q 2Q 3Q 4Q 合計 勝敗
近畿大学 0 0 0 0 0 0-2-0
甲南大学 0 3 0 0 3 1-1-0
(現地観戦)
 
近畿大学
甲南大学
1Q
1Q
2Q
FG
FG× 2Q
3Q
G× 3Q
4Q
GI
G×
G×
4Q END
(作者Aのメモより)


 近畿大学リターナー#39大坪がフィールド中央付近まで戻して始まった最初のシリーズだったが、RB#99杉田の中央突破などを甲南大学LB#23張本、LB#43宮井に抑えられてパントを蹴る。
 一方の甲南大学QB#88吉田によるオフェンスも近畿大学LB#43西川、#42斎藤他の厳しいプレッシャーを受けてドライブできない。

 その後もディフェンスメンバー大活躍のまま時間がどんどん経過していく。

 甲南大学QB#88吉田のスクランブルやRB#31増田には近畿大学LB#2中里などがタックルを決めて、パスにはDB#25安藤がレシーバーマークを外さない。
 一方の近畿大学QB#3安倍と#16大峠のQBキープやRB#99杉田の中央突破にもDL#58澤谷がしっかりとマークして微塵の隙間もない完璧なディフェンスぶりを披露していった。

 このようなディフェンス優勢の攻防が繰り広げられていた第2Q中盤、近畿大学のパスを甲南大学LB#42山本がパスインターセプトして大きくリターンした。甲南大学が敵陣20ヤードの攻撃権を得るのだがそこからはゲインできず、K#13成相のFGキックが決まる。

 すると、今度は近畿大学DB#25安藤がインターセプトして試合の流れを引き戻そうとする。近畿大学はここからTE&主将#34金子へのクイックパス18ヤードでフィールド中央に到達、さらにRB#20土手下のスピードバランスランで大きく前進して敵陣37ヤードにまで達した。しかし、第2Qの時間が11秒しか残ってなく、波に乗りかけていた攻撃の中断を余儀なくされてしまった。

 そこでFGを狙うのだが飛距離48ヤードは少し長すぎて、水平バーの前に落ちてしまった。


 後半、近畿大学は自陣20ヤードから再びドライブを続けた。RB#99杉田へのフェイクからRB#20土手下へ11ヤードのパス、WR#82三谷へクイックパス、RB#99杉田の中央突破などで前進を続けると、甲南大学ディフェンス陣が消耗してきているのがはっきりと判るようになってくる。フィールド中央付近に到達してからはRB陣の中央突破だけで5ヤード以上の荒稼ぎで敵陣30ヤードにまで到達して一方的になりはじめた。

 しかし、ここで甲南大学ディフェンスLB#42山本がRB#99杉田に真正面から渾身のタックルを浴びせて流れを止める。さらにQBスクランブルもDLが止めて近畿大学を第4Dに追い詰めた。

 近畿大学はここで再び飛距離49ヤードのFGトライ。しかし、ボールをホールド出来ずにK#3安倍が右へスクランブル。しかし、FDまで1ヤード不足してしまった。さらに近畿大学はこの攻防中に2回のタイムアウトを消費した。

 近畿大学はDB#25安藤のパスインターセプトで再び敵陣29ヤードからという攻撃ポジションを得るが、中央突破3回はディフェンスLB#43宮井、DL#52長戸、#58澤谷などによってノーゲインに抑えると、第4Dギャンブルパスを甲南大学#28石川にインターセプトされてしまった。この2回の攻防を甲南大学ディフェンスが守り切ったことで、試合の流れが大きく甲南大学優位に傾いた。

 甲南大学オフェンスはゲイン出来ないのだが25秒ギリギリまで時間を使いきることに終始していき近畿大学から時間を奪う。さらに、近畿大学もタイムアウトを使い切ってしまった後となっては、その後2回のオフェンスシリーズも攻撃選択の余裕がなくなってしまった。

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 スタッツで明らかなように近畿大学獲得ゲインは甲南大学の2倍、さらにタイムオブポゼッションも甲南大学が25秒ギリギリまで時間を使い切ったにもかかわらず近畿大学が約5分多くとい内容で数字上は近畿大学圧倒的優位だった。それにもかかわらずという結果なので、大きく明暗を分けたことになる。

 近畿大学オフェンスはQBに#3安倍と#16大峠を併用し豊富なバックス陣を多用したオフェンスを繰り広げはした。ディフェンスもほぼシャットアウトしている。内容的には決して悪くはないのだが、その結果が白星に結びつかないのが苦しいところだ。

 甲南大学オフェンスは攻撃手段が少なく苦しいところだが、それをディフェンスが一体となって救ったということで今シーズンの戦い方が見えてきたという試合だった。


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9月15日(日) 阪急西宮球技場 16:30
TEAM 1Q 2Q 3Q 4Q 合計 勝敗
関西学院大学 10 10 13 10 43 2-0-0
同志社大学 0 6 0 0 6 0-2-0
(現地観戦)
 
関西学院大学
同志社大学
1Q
TD
TD 1Q
2Q
TD
FG
TD
FL
FL
END 2Q
TD 3Q
TD
3Q
TD 4Q
G×
G×
FG 4Q
(作者Aのメモより)


 関西学院大学は前半2TD2FG、後半3TD1FGとターンオーバー2回(ファンブルロストとパスインターセプト)で、この日はパントはなかった。結果だけを見れば関西学院大学圧勝という印象が残ってもよかったのだが。

 関西学院大学最初のオフェンスシリーズはランプレーで取りに行ったが、第2シリーズで既に反則のオンパレードとなった。フィールド中央からのドライブだったが、ホールディング3回計30ヤード罰退となって、実距離のほぼ倍をドライブしたがDB#29成瀬のパスカバーでFD更新ならずFGに終わった。

 この日のQB#16尾崎はショットガンパスを試みたが、特に効果もなかったようだ。第3シリーズではWR#8仲山への右ライン際へのパスが失速してCB#26仲田にインターセプト、その次は、パスプレーをコールしながら仕方なくスクランブルするシーンが続き、最後には、DL#97谷村、#75原のプレッシャーを直接浴びるようになってしまった。迷いがあるような感じで思い切りが感じられないQB尾崎の前半だった。

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 同志社大学QB#8水野のオフェンスも最初はTE#89池内への縦パスやRB#31澄川の中央突破も見られたが単発ゲインに留まった。
 この試合は、同志社大学WR#83要と関西学院大学DB陣の駆け引きが見所の一つだったのだが、CB#38渡辺が#83要をブロックしてパスコースに出さないシーンが何回か続く。そのために同志社大学は2シリーズをパントに追い込まれ、その後も2人の巧妙な駆け引きが続く。
 そして第2Q中盤、WR#83要の巧みなステップにCB#38渡辺の動きが一瞬止まってしまい、それがTDパスとなった(残り時間2分9秒)。ただ試合全体を通してもう少しWR#83要がフリーになるかと思っていたのだが、CB#38渡辺の予想以上の健闘はすばらしかった。

 同志社大学のTDパスで関西学院大学が慌てたわけではないだろうが、その次のオフェンスシリーズでQBからRBへのクイックパスを一度はキャッチするもディフェンスの鋭いタックルでファンブル、同志社大学DB#3丸山がリカーバーして、同志社大学が敵陣23ヤード付近で攻撃権を得た。  すると再びQB#8水野からTE#89池内へのクイックパス、WR#83要へのクイックパスとテンポいい前進を見せて、同志社大学連続TDを挙げるかという期待に西宮球技場全体が騒然としてきた。ただ、この時点で第2Qの残り時間が1分台だった。

 同志社大学は敵陣11ヤードでFD更新するとQB水野のキーププレーのあとに時計を止めるべくタイムアウトを要求、戦略の立て直しを行った。しかし、次のプレーでパスに下がったとところを関西学院大学LB#44田頭とDL#95今東にサックされ、さらにボールをファンブルしてしまった。追加点のチャンスだったのだが、惜しかった。

 第2Q中盤からは攻守とも同志社大学ペースになった。残り時間が少なくなかったこともあって、タイムアウトをとらざるを得ない状況になって2個目のTDを挙げることが出来なかったが、もし、残り時間が十分にあったならば、6点差になっていたかもしれない。

 もっとも、同志社大学のタイムアウトに関西学院大学ディフェンスがQBサック狙いを再確認し、そして実行したところも見るべきところである。

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 第3Qになると、ようやくQB#16尾崎のパスが決まり始めてきた。後半最初のシリーズは自陣33ヤード付近から、WR#25杉田、#33、#84五百川へのミドルレンジのパスが次々にヒットして敵陣18ヤード付近までドライブする。ここはTDパス狙いにDL#97谷村のサックを浴びてランプレーによるTDに終わった。
 だが、次のシリーズも自陣44ヤード付近からミドルパスを決めた。TE#89東井、WR#25杉田への2本のミドルパスでエンドゾーン前2ヤードに到達、最後はQBキープだったが、実質今期初のパスによるTDと言っても良いシリーズだった。

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 一方の同志社大学オフェンスは後半もパス主体の攻撃を組み立てるのだが、WR#83要が予想以上の執拗なマークにあって、なかなかパスコースに出られない。CB#38渡辺がブロックしている間にDB#22田尻がインターセプトしたりとWRとDB陣の攻防は見応えのあるシーンが続いた。

 しかし、同志社大学オフェンスという点で見れば、RB#31澄川の中央突破やTE#4天野、#89池内、WR#82久世へのパスもある程度ゲインしていたので、絶対にゲインしなければならないシチュエーションでWR#83要を囮にした裏プレーなんかがあっても面白かったかもしれない。

 同志社大学ディフェンスは前節よりもタックルが決まっていた。特にDLのQBへのプレッシャーは効果的だったがRBにスクリメージラインを割られるとなかなか止まらなかった。

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 関西学院大学QB尾崎とオフェンスの調子だが、昨年もリーグ戦前半は調子いいオフェンスとは言い難かったことを考えれば、QB尾崎自身がスロースターターなのだろうか。この試合も前半はバタバタだったが、後半になるとパスドライブのシーンも見せている。まだリーグ戦序盤なので次の試合でどのような形で登場してくるか、たのしみではある。

 この日の関西学院大学ディフェンスは、昨年から多用している3−4ではなく、4−3−4という布陣になった。さらに、LB#5平群、DL#58西村、DL#52佐岡などが出場しなかったが、第4Q終盤までほぼ固定メンバーで試合に臨んでいる。この同志社大学戦で何を試みたのだろうか。その成果はいつ表れて来るのだろうか。こんなことを考えるのもまた面白い。



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9月16日(月) 宝が池球技場 11:40
TEAM 1Q 2Q 3Q 4Q 合計 勝敗
立命館大学 21 0 13 35 69 2-0-0
大阪産業大学 0 7 0 0 7 0-2-0
(現地観戦)
 
立命館大学
大阪産業大学
1Q
TD
TD
TD 1Q
2Q
FL
TD
2Q END
TD 3Q
TD
3Q
TD 4Q
TD
TD
TD
TD
END 4Q
(作者Aのメモより)


 立命館大学は第1QにQB#18高田からRB#3齋藤へのパス、ショベルパスやRB#39礒谷の中央突破ラン、WR#19冷水へのTDパスで先制すると、その後もTE#96加藤へのクイックパス、WR#11木下へプレーアクションパス、RB#39礒谷のドロープレーなど、多彩なプレーの全てを試すかのように全く同じプレーがないままに第1Qだけで3個のTDを挙げていった。

 だが、第2Q最初のドライブをTD間近のところでファンブルロストしたあたりから攻守とも少しづつもたつき始める。

 大阪産業大学オフェンスは第1QランやショートレンジのパスではFD更新できなかったのだが、第2Qにミドルレンジのパスを投じるとこれが面白いように決まっていった。
 自陣20ヤードから、QB#5藺牟田−WR#88中村へ12ヤード、30ヤードのパスをLBDBの隙間に決めてわずか2プレーで敵陣38ヤードへ進んだ。このシリーズはその後が続かなかったが、立命館大学QB#18高田のショートパスを#36上田と#34川口がインターセプトして敵陣15ヤードから再び攻撃権を得る。FGトライで立命館大学にラフィングザキッカーの反則があって得たFDシーンで左WR#88中村へのTDパスが決まった。

 オフェンスの健闘にディフェンスも応えて、RB#39磯谷の中央突破をDL#58石丸、#55中野が狙いを定めたような強烈なタックルを浴びせて、今シーズン立命館大学始めてのPによる攻撃権放棄となった。

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 しかし、第3Qになると一方の大阪産業大学オフェンスもWR#88中村へ17ヤードが1回は成功するものの、サイドパスやランプレーを絡めたことによって距離を残してしまい、さらに、DL#92紀平のサックなどで第2Qほどにはゲインできなくなった。

 ところが立命館大学オフェンスも、QB高田の判断が鈍ったままで、DL#55中野のQBサックを浴びるなど前節のようなテンポいい攻撃には戻らなかった。

 立命館大学OLはC#75伊部を起用するなどベストメンバーかと言えば必ずしもそうではない。つまり、QB高田はライン戦の結果次第で強烈なプレッシャーを浴びると、まだ迷いが生じるということなのだろう。OLメンバーを少し変えたことで露呈してきた課題である。

 ディフェンスもDB#13小路が登場しないなどでベストとは言い難いが、パスディフェンスの課題は解消されていないし、第2Q終盤のようにドライブされると、しばらくはタイムアウトをとって流れを変えると言うことも出来ないほどの思考能力停止に陥る。これも、例年の状況と全く変わっていない。

序盤からフルメンバーで戦ってきた昨年までとは違う器用方法はある意味新鮮ではある。あとは、これによって露呈してきた課題を修正できるか、だが。


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9月16日(月) 宝が池球技場 14:20
TEAM 1Q 2Q 3Q 4Q 合計 勝敗
京都大学 6 0 7 3 16 2-0-0
神戸大学 0 0 0 13 13 1-1-0
(現地観戦)
 
京都大学
神戸大学
1Q
TD
1Q
G× 2Q
FL
2Q END
3Q
RTD
3Q
4Q
FG
TD
TD
END 4Q
(作者Aのメモより)


 得点経過は、京都大学が第1QオフェンスによるTD、第3QパスインターセプトからリターンTD、さらに、第4Qにはパントリターンで得た好位置をFGで3点を追加し第4Q終盤の時点で16−0だった。ここから神戸大学が2TDをかえして3点差にまで詰め寄ったのだが、最後は京都大学が時間消費してタイムアップとなった。

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 コイントスの結果、神戸大学前半レシーブで試合が始まる。最初の神戸大学オフェンスシリーズがパントに終わって登場してきた京都大学オフェンスは自陣38ヤード付近。神戸大学ディフェンスとQB#4川並の攻防が一つのポイントのこの試合だが、この日のオフェンスはいいテンポとは言い難かった。

 最初のシリーズはTE#85へのショートパス、RB#2高見の左OT13ヤードなどで敵陣30ヤードまで達するが、このFDをDL#73池渕、LB#6肥田のサックを浴びて大きく後退、さらにフォルススタートで罰退、第3D残り5ヤードもDL#71などのプレッシャーでノーゲインとなって、神戸大学ディフェンス優勢を顕示し、京都大学は仕方なく飛距離43ヤードのFGトライをセットした。

 しかし、ここで神戸大学に「攻撃のシグナル妨害」という痛恨の反則があって京都大学は自動的にFDを獲得することになった。京都大学オフェンスは必ずしも調子が良かった訳ではないが、それでも左サイドを執拗に突いて、左OT付近の中央突破2回でエンドゾーン前9ヤードに前進、最後もRB#2高見の左OT付近で先制のTDをゲットした。

 その後は、神戸大学QB#33大崎によるオフェンスには京都大学DL#89鈴木、京都大学QB#4川並には神戸大学LB#41山本、#71、#57齋藤によるサック・ブリッツで一進一退を繰り返す。ただ神戸大学が攻めポイントを絞り切れていないのに対して京都大学は左サイドを重点的に攻めて時々ゲインする分だけ京都大学優勢のまま前半の残り時間も少なくなっていった。

 京都大学は前半最後のシリーズでも左サイドを突き、TE#85へのパス12ヤード、RB#2高見の左オープン10ヤードで敵陣20ヤードまで侵攻する。
 追加点のチャンスだったがこの日の京都大学は反則が多かった。フォルススタートとクリッピングで計15ヤードロスした第3D、QB#4川並から右WRへのパスは成功はしたが、鋭いディフェンスにあったQB#4川並が負傷退場してしまった。その後、試合最後までQB#18金沢によるオフェンスとなった。

********

 前半を終えて6−0という微妙な点差だったが、神戸大学オフェンスRB#4西澤、#39宮川の中央突破が全くゲインできない状態で神戸大学オフェンスには打開策が必要な状況だった。さらに京都大学オフェンスから見て左サイドを重点的に攻め込まれており。ここの対策も必要だった。一方の京都大学は、第2Q終盤の川並負傷退場が気になるハーフタイムとなった。

********

 京都大学レシーブで始まった後半、QBには#18金沢が登場し、川並はどうなったのかという緊張が走る中でパントを蹴る。

 次の神戸大学自陣22ヤード付近からのオフェンスは、QB#33大崎のランパスがゲインできず第3Dに交代して登場してきた#10江端が左サイドへクイックパス投じた。しかし、これを京都大学DB#20山本が狙っていたかのようにインターセプトしそのままエンドゾーンへ飛び込んでリードを広げた。

 QB#18金沢に交代してなかなか調子のでなかった京都大学オフェンスだったが、第3Q終盤から第4Qにかけてのシリーズではランによるドライブを行った。
 RB#2高見による中央突破や左サイドへのオープンプレーがメインになるのだが、これを、時間的にももっとも厳しい時間帯だったこともあって神戸大学ディフェンスが止められなかった。DLLBがOLにコントロールされて全く動けず、DB#37野村がかろうじてソロタックルを決めるのだがその時点で5ヤード以上はゲインしている。結局京都大学は自陣30ヤードから敵陣25ヤードまでのドライブを行った。最後は神戸大学主将DL#89牧野によるRB#2高見へのソロタックルをきっかけにしてドライブは止まったのだが、京都大学P#14金氏の絶妙なパントに苦しむことになる。

 このドライブによってフィールドポジションを悪くした神戸大学は自陣11ヤードからのオフェンスでロスゲインを繰り返して自陣1ヤードからのパントに追い込まれた。
 パントキックとしてはフィールド中央まで飛ぶナイスパントだったのだが、京都大学の40ヤードリターンをきっかけにしてFGへと繋がれた。第4Q残り6分26秒で16点差。


 しかし、ここから神戸大学QB#10江端によるパスオフェンスが炸裂した。DLのプレッシャーを避けるべく、全てを早いタイミングで投げるクイックパスにして、さらにレシーバーもポイントへ入って連続パス成功となった。

 自陣34ヤードから、TE#43石原へ縦パス32ヤード、RB#22坂東へ右外パス+京都大学15ヤード罰退で、あっという間に敵陣残り10ヤードに達すると、最後は左WR#7竹山へのTDパスとなった。この時点で10点差に2ポイントPATを選択したが失敗。

 それでもつづくキックオフでオンサイドキックを成功させて一気に神戸大学に流れが傾いた。自陣45ヤード付近から、右WR#9村上15ヤード、TE#43石原への22ヤードパスが簡単に通ってしまう。京都大学2,3列は何をすべきか判断できず思考停止状態でただ呆然と見ているだけだった。結局このシリーズもミドルレンジのパスを次々と成功させて第4Qのこり2分28秒に連続TDを奪った。

 得点は3点差。もちろん、オンサイドキック。しかし、微妙な角度のキックは両軍誰も確保できないままフィールド外へ。そして京都大学オフェンスシリーズとなった。神戸大学ディフェンスは、なんとか攻撃権を得ようと残りタイムアウト2回を使い切って防戦するが、RB#2高見のオープンランで残り時間1分31秒、京都大学がFDを更新したところで万策尽きてしまった。

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