関西学生アメリカンフットボール Div.1 第1節



9月1日(日) 阪急西宮球技場 16:30
TEAM 1Q2Q3Q4Q合計勝敗
関西学院大学 7 17 20 21 65 1-0-0
大阪産業大学 0 0 0 0 0 0-1-0
 
関西学院大学
大阪産業大学
1Q
TD
1Q
TD 2Q
TD
FG 2Q
TD 3Q
TD
FL
TD 3Q
4Q
TD
TD
TD
4Q END
(作者Aのメモより)


 関西学院大学QB#16尾崎率いるオフェンスメンバーは、OLにC#57大橋、#59北村、#73金田、#64筒井、#74村上、春課題だったWRには#8仲山、#80中林、#25杉田を配し、ランとパスでテンポいいゲインを繰り返した。

 第1シリーズは、ほぼフィールド中央からシングルバック左OT#3大谷が8ヤード、WR#25杉田へのパスでFDを更新すると、今度はRB#7岸のランに右WR#8仲山へのパス10ヤードとランパス交互にプレーを展開し、最後はRB#30岡村が中央突破で先制のTDを奪う。

 続く第3シリーズは敵陣33ヤードからランプレー中心に最後はQBスニークでまとめて、第4シリーズはTE#88松本へのクイックパスにRB#3大谷の中央突破、QBスクランブルで最後はRB#36兵頭が中央を突き抜けて25ヤードTDランという感じで9TDを積み重ねた。TDプレーが全てランプレーだったのは単なる偶然かもしれない。

 春の時点で課題だったパスオフェンスではWRに#8仲山・#25杉田が登場してパスキャッチを繰り返していた。WR#25杉田は第2Q残り1分からのドライブでロングパスをキャッチしてFGにつなげ、第3Qには地面すれすれを拾い上げるナイスキャッチを披露、サイドライン際のパスにもしっかりと手が出ていて、いいターゲットになる予感がした。
 私は今までにWR#8仲山を見たことがなかったのだが、こちらも10ヤード内外のパスを再三のキャッチ成功となった。TEには#88松本と#89東井が存在し、どちらもクイックパスターゲットとして活躍した。ところでTEについては#85宗助とともに両TEの布陣からのランプレーが何回かあり、今年のオフェンスの特徴になりそうだ。

 このようにオフェンスは多彩なメンバーによるランパスを織り交ぜたシリーズが続いたという印象だ。ただ、なぜか無難なプレーを選んだような気がするのは私の性格が歪んでいるからかもしれない。第3Q最初にプレーアクションやらロングTDパスなど少し挑戦的なプレーを選択して崩れかけたところもあったが、この日ははっきりとは見えてこなかった。

 QB#10出原は第3Qから登場しランにパスで4TDを披露した。QB#16尾崎と同じパスターゲットに同じようなパスがヒットし、さらに自身のスクランブルで大きくゲインするなどバックアップQBとして頼もしい存在である。その他にも後半になると若いメンバーが登場してくるのだが、RB#32朝山のパワフルな走りに新しいランナーの出現を感じ、K#87オガサワラのPATキックでは、長距離のFGを蹴らせて見たくなるようなきれいな弾道だった。


 一方のディフェンスはNGに#52佐岡を配しDEには#95今東と#90石田、ILBには#53財満と#5平郡、OLBには#49永田と#34田中、CB#29河合と#17草野、Sには#22田尻と#26倉本という布陣になった。主将DL#58西村はこの日はプレーには参加していなかったように思う。

 ディフェンスは、大阪産業大学のオプションをシャットアウトしていたのだが、TEやWRへのクイックパスはプレーの性格上成功するのは仕方ないところか。それでもLB#34田中が健闘してこのパスを再三カットしていた。ロングパスに対する第3列の反応ははっきりとは判らなかった。ひとつ気になったのは第2Q中盤に大阪産業大学UB#40瀬川の中央突破で大きくゲインされたことだが、そこはDLLBの課題ということで。

********

 大阪産業大学はQB#5藺牟田のオプションとRB#2磯脇の中央突破ランで攻撃を組み立てていったが、ほぼシャットアウトされてしまった印象が強い。

 その中では、第2Q中盤に#40瀬川をUBに配しての中央突破ランプレーが大きなゲインを何回も生み出していた。関西学院大学ディフェンスがほとんど対応できなかった様子だが、それもラインの故障者が続出して、その後は見る機会もなくなってしまった。ところで、ノーバックになってパスを仕掛けることが何回かあった。WR#88中村、#89高橋、#82前川へのクイックパスが成功したが、人材豊富なレシーバー陣は今年の特徴になりそうだ。


この試合の展望コメントへ



9月7日(土) 阪急西宮球技場 16:30
TEAM 1Q 2Q 3Q 4Q 合計 勝敗
近畿大学 7 0 0 0 7 0-1-0
神戸大学 0 7 0 7 14 1-0-0
(現地観戦)
 
近畿大学
神戸大学
TD 1Q
1Q FG×
FL 2Q
RTD
END 2Q
3Q
3Q
4Q
TD
4Q END
(作者Aのメモより)


 神戸大学キックオフで試合開始。これを近畿大学#81中川が自陣深いところでキャッチすると、そのまま右サイドライン際をするすると走り抜けていく。ようやく神戸大学が追い付いたのがエンドゾーンまで15ヤードのところで、近畿大学がいきなりのビッグチャンスを掴んだ。

 近畿大学オフェンスにはQB#3安倍が登場、RB#39大坪、#99杉田の中央突破2回でFD更新すると、今度はTB#20土手下が左オープンをディフェンスとのスピード競争で抜きさって先制のTDを挙げた。

 しかし荒れたのは最初だけで、その後は、膠着した試合運びになっていく。

 神戸大学QB#33大崎によるオフェンスは右TE#85萩原などへ時々パスを混ぜたが、やはりRB#22坂東、#4西澤、QBキープなどの中央突破がメインプレーになった。
 一方の近畿大学オフェンスは、UB#39大坪・TB#20土手下を配し、#99杉田をその時々に応じてフリーポジションに起用した。そして、WR#81中川やRBの横方向のモーションを多用してディフェンスを惑わせながらも、RBの中央突破が主になった。

 双方オフェンスとも相手ディフェンスに圧倒されて手詰まりのまま、時間だけが経過していく。その中で神戸大学はP#9村上のナイスパントで一度だけ優位なフィールドポジションを獲得したのが、このチャンスもFGキックを外して無得点に終わった。

 この膠着状態を打破したのは、やはり、スペシャルチームだった。

 第2Q中盤、近畿大学自陣からのパント、絶妙な転がりで神戸大学陣奥深くまで転がっていったのだが、スタート時の反則でパントの蹴り直しとなった。その次のキックは飛距離も出ずフィールド中央付近におちていく。これをリターナー#22坂東がキャッチしてリターン開始。
 一瞬は近畿大学につかまりかけたのだが、ボディバランスと視野の広さで近畿大学選手を巧みにかわしていき、そのままエンドゾーンへ飛び込んでの突然の同点劇になった。

 神戸大学にとって試合開始直後のビッグリターンと失点は、体が動き出すまでにやってしまったつまらないミス、というのが、本当のところだろう。その後は均衡した攻守を繰り広げているので、より一層、深く重くのしかかってくる過去の失態だったが、それが帳消しになったという点で起死回生のリターンTDだった。
 近畿大学側から見れば、まだ前半であり最初の7点で試合が決まるなどとは考えていなかっただろうし、ディフェンスシステムが崩壊したということでもないので、同点に追い付かれはしたが痛手のある失点ではないだろう。

 第2Q残り5分18秒。7−7。試合が振り出しに戻った。

********

 前半の印象は、両チームともディフェンス好調で、その分オフェンスが苦戦を強いられているという状況だった。前半だけのFD更新回数は、神戸大学が1回、近畿大学も最初のTDシリーズの1回含め計3回という結果だった。
 この膠着状態を打破すべく両オフェンスチームは攻撃手段を変えていったのだが、その内容が両チームで大きく異なっていたのが特徴的だった。

 神戸大学は先発したQB#33大崎オンリーのオフェンスからQB#10江端との併用に切り替えて、それぞれの得意とするラン/パスプレーや、タイミングの微妙な個人差で攻撃の幅を広げた。
 一方の近畿大学は、QB#16大峠を起用せず(ケガ負傷によるのか選択の結果なのかは、もちろん、不明)QB#3安倍で押し通した。さらに、パスプレーの比重を高めてパスで切り崩していこうという試みだったように見えた。

 神戸大学近畿大学ともパスに活路を見出した点では共通するのだが、近畿大学オフェンスは中距離のパスを狙っていたのに対して、神戸大学は短い距離への早いタイミングパス狙いだった。この違いは、QBがボールを持っている時間の違いになって現れてきて、つまり、DLLBによるQBサックの危険率が高いのが近畿大学の中長距離パス狙いである。もちろん、それに備えたOL陣がしっかりとパスプロテクションを働かせていれば問題ないのだが、前半のQBサック回数が神戸大学ディフェンスの方が多かった。

 このような傾向にあって、近畿大学は、後半になるとさらにパス比率を高めていった。

********

 後半、この日始めてオフェンスドライブを行ったのが近畿大学パスオフェンスだった。WR#81中川へ8ヤードでFD更新すると、右ライン際縦パスはにカットされたが、RB#39大坪へのスクリーンパスで15ヤードゲインと長短パスで勢いづいた。その後に左WR#81中川へのミドルパスはDBをかわしてボールを手にしたが失敗に終わった。
 さらに神戸大学ディフェンスは、長いレンジのパストライが増えたことで慣れてきたのであろうLB#6肥田がQBサック−10ヤードを決めてこのシリーズが終わる。さらに、次のオフェンスシリーズもDL#89牧野のサックを浴びて10ヤード後退を強いられた。

 一方の神戸大学オフェンスも、ずばりこれという決め手があるわけではなかったが、第3Q3回目のシリーズはQB#10江端がFDから登場、プレーアクションパスから入った。その後は一転してUB#39宮川の中央突破10ヤード、UB#4西澤の中央突破13ヤードなどで神戸大学最初のオフェンスドライブを披露し敵陣30ヤードに到達した。しかし、その後はLB#5青木のサックで後退、OL反則で後退となって、得点には結びつかなかった。

 それでも、神戸大学は何かのきっかけを掴んだのか、次のオフェンスシリーズも元気だった。神戸大学P#9村上のナイスパントもあって攻撃開始はほぼフィールド中央。その第2DにQB#10江端から右TE#85萩原へ縦のクイックパスが20ヤードと大きくゲイン、そして、QB#33大崎やUBの中央突破で敵陣25ヤードに到達した。この日3回目の敵陣での攻撃も、FDまで3ヤードを残しての第3D。

 オフェンスが選択したプレーは、神戸大学得意のUBフェイクのオプションキープだった。QB#33大崎が右OGを抜けると、一瞬の虚を突かれた近畿大学ディフェンスを尻目にエンドゾーンへ一直線で駆け込んだ。
 神戸大学は、第4Q残り4分47秒という微妙な時間に貴重な7点を獲得、続く神戸大学キックオフ/近畿大学リターンでは、近畿大学のリバースに冷静に対応した。

 近畿大学オフェンス後半4回目のシリーズは、QB#3安倍が自陣からミドルパスを試みようとしているのだが、OLの隙間から漏れてくる神戸大学ディフェンスに、パスをあきらめざるを得ない。結局FDを奪えないまま神戸大学に攻撃権を渡すことになった。
 残り時間4分を切ったあたりだったので、もう1回オフェンスシリーズが回ってきても良かったのだが、近畿大学タイムアウト行使3回も虚しく、神戸大学オフェンスが残り時間を使い切ってしまった。

********

 この試合は、何が勝敗をわけたかを考えると、神戸大学オフェンスがQB併用してディフェンスに的を絞らせなかったのにたいして、近畿大学はパスの比重を多くしたことで神戸大学ディフェンスに対応を易くした、というところなのだろう。
 ただ近畿大学がパス主体にするにはOLのパスプロがしかりしていなかった。8日の日刊スポーツによればOLのベストメンバーではなかったようなので、その影響があるのかもしれない。
 さらに、この日の近畿大学オフェンスが全てのプレーを出し切ったとも言い難い。たとえばRB#99杉田TE#31金子へのクイックパスは計1回あったかどうか。またQB#16大峠が登場しなかった理由が不明だが、もしも使えるのならば、膠着状態のオフェンスの雰囲気を変えるという意味で早い段階で使ってみても面白かった。結果として攻め手を絞ったことで、神戸大学ディフェンスにアジャストされてしまった。

********

 ディフェンスは両チームとも好調で、DLLBDBどのポジションも効果的に結びついた堅実さを感じた。

 神戸大学ディフェンスは、DL#98、#73池渕,#92家入,#89牧野とILB#55岩田、OLB#6肥田、#41山本が近畿大学のランニングプレーにしっかりとアジャストし、パスにはQBサックを連発していた。春課題だったパスディフェンスもDB#37野村などのパスカットがきれいに決まった。
 さらに、#9村上のパントが絶妙で敵陣深いところでサイドラインを割ったり止まったりで、優位なポジションを得ていたことも勝因の一つである。毎年のようにいいキッカーが出る神戸大学だが、今年も例外ではなかった。

 一方の近畿大学ディフェンスもLB#8中村、2中里,42齋藤,43西川と元気なメンバー、#5青木の鋭いタックル一発でプレー終了というシーンも多かった。ディフェンスとしては大きな問題はなかったように思う。近畿大学は、1敗してしまったのは事実だが、完敗という内容ではない。次の試合を楽しみに待ちます。



この試合の展望コメントへ



9月8日(日) 宝が池球技場 11:40
TEAM 1Q 2Q 3Q 4Q 合計 勝敗
京都大学 7 14 0 7 28 1-0-0
甲南大学 0 0 0 0 0 0-1-0
(現地観戦)
 
京都大学
甲南大学
1Q
TD 1Q
2Q
TD
TD
2Q END
FG× 3Q
3Q
FG× 4Q
TD
G×
G×
END 4Q
(作者Aのメモより)


 京都大学のキック、甲南大学リターンで試合が始まった。そして、甲南大学オフェンスQBは春と同様に#88吉田が登場し、QBキーププレーなどで2回連続のFD更新という立ち上がりだったが、その後は2連続パス失敗でパント。

 続く京都大学オフェンスはQBに#4川並を起用した。自陣21ヤード付近からの攻撃だったが、ここから京都大学にしては珍しいパスオフェンスが炸裂した。プレーアクションで左WR#81小寺へ7ヤードパスがヒットすると、その後もWR#9仲田へ20ヤードパス、右TE#98東への縦パス40ヤードが成功する。これらのパスが第3D残り10ヤードのシチュエーションで難なく成功するのだから、京都大学らしくない。

 もちろんディフェンス側との力関係もあろうが、京都大学歴代のQBを思い出しても(と言っても私の知っているのは大社氏以降)これほど、きれいなパスを決めるべき時に決められるパッシングQBはいなかったのではないか。

 第1シリーズをWR#9仲田へのTDパスで先制すると、第2シリーズも自陣40ヤードから#81小寺、#82へ第3D残り10ヤードからのパスを成功させて加点し、さらに、前半最後のシリーズもパスでTDを挙げるという快挙を遂げた。

 一方の甲南大学オフェンスは、QB#88吉田のスクランブルが時折ゲインするだけで、前半は完封されてしまった。ただオフェンスの特徴としては、バックスが#31増田・#33近藤・#80伴・#2油井・#6松本・#13・#44兄井などなどがプレー毎に2〜3名入れ替わるという総力戦を繰り広げていた。さらに、QB#88吉田の信頼できるパスターゲットとしてWR#80伴が浮上してきたのが伺えた前半だった。

********

 後半になると京都大学QB#4川並のオフェンスはパスよりもランに重点を置いたかのようなプレー選択になる。後半最初のシリーズは、WR#81小寺への縦パス30ヤードとTB#2高見のスピードランで大きくゲインし、敵陣10ヤードまで攻め入るが、甲南大学LB#42山本のタックルなどでFGトライとなった。このキックを#5が左へそらして今期始めての無得点シリーズとなった。

 しかし、第4QにはメインランナーTB#33池上の高速ランでフィールド中央からのTDドライブを得るなど、その後も2回のオフェンスドライブで、敵陣25ヤード、40ヤードにまで到達する。それぞれが第4Dギャンブル失敗、FG失敗なのだが、喜んで良いことなのかそうでないのかは微妙なところだ。

 一方の甲南大学は、第4Qになってようやくオフェンスドライブできるようになった。QB#88吉田から#14や#80伴へのミドルレンジパスなどで自陣20ヤードから敵陣30ヤードまでに達することが出来た。今年の甲南大学オフェンスはQB吉田をメインに据えるのならば、このチームもパスメインになりそうだ。

********

 京都大学ディフェンスが春ほど鉄壁ではなかったが、最初のディフェンスシリーズで既にDL#73山中、#65藤丸,#52大鋸という構成だったことから類推すると、ディフェンス全体で何か試行錯誤しているのではないだろうか。DLメンバーが春と大きく異なっていたこと、ディフェンス全ポジションで試合中の選手の出入りが激しかったことからも、ケガなのか何なのか判らないがメンバーが固定していないように感じられる。

 ところで、話題の京都大学オフェンスだが、この日は4TD2FG失敗2ギャンブル失敗1タイムアップで、パントを全く蹴っていない。これだけでもここ数年の京都大学とは明らかに違うことが十分に判っていただけるだろう。しなやかなパスを投げる京都大学QBというのも珍しい。
 もちろんこの日のパスのいくつかは、相手ディフェンスによっては成功していないパスもある。さらにつけ加えれば第3D残り10ヤードのシチュエーションが多かったのはオフェンス自らが反則罰退を繰り返した結果であり、不必要な反則は気になった。

********

 さて、パッシングQB川並の登場で関西DIV1残りの6校はシーズンプランの変更を余儀なくされることになりそうだ。特にパスディフェンスの甘いチームにとっては根底から考え方を改めなければならない。

 ところで何年か前にも一度書いたことがあるが、関西学院大学は甲子園ボウルでショットガンチームと対戦しなくなって久しく、また、他にパスの強豪チームが存在しなかったこともあってパス対策の優先順位が必ずしも高くはないようだ。この日の川並のパスを見て、どのように動くか。

 パス主体のチームに変わったということが、秋開幕戦になって始めて公開された意味は大きい。他校に対策を立てる時間を与えない分だけ京都大学有利になる。今年は、何かが起きるかも・・・。

********

 甲南大学はQBに#88吉田を起用したパッシングチームに変貌した。さらに、QB吉田のオープンランなどでもゲインを稼ぐ。リーグ戦前に私が個人的に考えていたイメージとは、かなりかけ離れたオフェンスチームになりそうだ。楽しみになってきた。
 一方でディフェンスはドライブされ続けられてしまって、正直なところ少し苦しいかとも思うが、まだ始まったばかり。次の試合にいこう。



この試合の展望コメントへ



9月8日(日) 宝が池球技場 14:20
TEAM 1Q 2Q 3Q 4Q 合計 勝敗
立命館大学 21 17 21 13 72 1-0-0
同志社大学 0 0 0 0 0 0-1-0
(現地観戦)
 
立命館大学
同志社大学
1Q
TD
TD
TD 1Q
RTD 2Q
TD
FG
END 2Q
TD 3Q
TD
TD 3Q
4Q
TD
TD
END 4Q
(作者Aのメモより)


 立命館大学は10TD・1FGという怒濤のオフェンス展開をした。QB#18高田などのパフォーマンスが良かったのも事実だが、それ以上に同志社大学ディフェンスが最後まで待ちのディフェンスを敷いたこともこの大量点の一因である。結果としては一発TDのオンパレードで「立命館大学強し」の印象だが、得点内容・獲得ヤードなどオフェンスについては、いろいろと考えても参考にならないかもしれない。

 立命館大学のディフェンスは第2Qあたりからいろいろなメンバーが登場してきた。それでも無失点に終わってしまったのだから、立命館大学の選手層の厚さを再認識させられた試合だった。

********

 同志社大学オフェンスはQB#8水野からWR#83要、#82久世へのクイックパスに活路を見出した。QB#8水野は、立命館大学強力ディフェンスを相手にしながらも、OLブロックを信頼して最後まで自分のペースを乱さなかったのだから、度胸が据わっているのだろう、頼もしいQBである。
 そのターゲットとなるWR#83要も最後までスピードが落ちなかった。クイックパスからミドルパスまで様々なコースにパスが飛んでいく。そこへWR#82、#83もほぼ正確に飛び込んでいくので、かなりのパス成功率を収めた。

 一方で立命館大学2,3列のパスディフェンスも、かなりの完成度だった。昨年まではパスインターフェアの連続だったのだが、この日は第4Qの1回を除いて完璧なパスカバーを展開し、LB#5西、DB#2安田、#43太田、CB#21今井が再三のパスカットを見せた。この同志社大学レシーバー陣と立命館大学ディフェンス陣の間で何回も繰り広げられた攻防は試合結果とは別の次元で、見応えがあった。

********

 同志社大学は第3Q終盤、自陣20ヤード付近からこの日始めてのロングドライブを行った。立命館大学ディフェンスがかなりのメンバー交替をしていたのは事実だが、メインプレーである長短様々なパスを着実にヒットさせながら、敵陣エンドゾーンにどんどん近づいていく。パスインターフェアで敵陣2ヤードからのFDにまで達したのだが、TDパスを#27・・にインターセプトされててしまった。得点としては現れていないが、オフェンスの今後の進化が楽しみである。

 さて、同志社大学ディフェンスだが、もう少し積極的に突っ込んでいくような方針に変わったほうがいいので、は、と感じる。相手ボールキャリアは、ディフェンスを避けてコースどりをする(もちろん、つかまりたくないから)。つまり、少なくとも相手は捕まりには来ないのだから待っていても仕方ないことで、自らが捕まえにいかないと効果的なタックルを浴びせるのは難しいと思う。


この試合の展望コメントへ



リーグ戦表へ  カレンダーへ