関西学生アメリカンフットボール Div.1 第1節



9月1日(日) 阪急西宮球技場 16:30
TEAM 1Q2Q3Q4Q合計勝敗
関西学院大学





大阪産業大学





 


 いよいよ今年も秋のリーグ戦が始まる。待ちに待った開幕!であると同時に、このシーズン終了と同時に訪れる「西宮」との離別に一歩近づいてしまったということでもある。

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 関西学生4連覇を目指す関西学院大学が開幕戦に登場する。春はベストメンバー1試合だけだったが、ひと夏を越えてどのような姿で登場してくるのか。そして、どのようなメンバー構成で臨んでくるのか楽しみである。

 QB尾崎によるオフェンスは、春の時点では全体トータルで見るとテンポいいドライブという状態ではなかった。この試合終了時にはどのようなイメージが残るだろうか。そしてプレー種類では、春好調だったランに比重を置くのか、それともパスに重点を置くのか。今後の関西学院大学オフェンスの攻め手段を検討していくという点からもランパスプレー回数比率とゲイン比率は興味深いポイントになりそうだ。OLは昨年同様に序盤戦はメンバーポジションとも試行錯誤するシーンが続くかもしれない。

 一方のディフェンスは、オフェンスに比べると各ポジションともある程度先発メンバーを思い浮かべることが出来そうだ。春に少し不安があったパスディフェンスだが、QB#5藺牟田からの長短パスをどのようにディフェンスするのか見てみたい。

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 大阪産業大学は今年も攻守に即戦力の1年生を加えた陣容でスタートすることになるのだろう。昨年の開幕戦では頼もしい1年生の姿を感動したものだが、今年も新たなメンバーの加わった新しい大阪産業大学を見ることが出来るに違いない。
 オフェンスは、QB#5藺牟田からRB#2磯脇などへのオプションプレーとWR#82前川ほかへのパスで挑むことになりそうだ。そして、このオプションプレーがこの試合のカギを握ることになるだろう。
 QB#5藺牟田のオプションは、ギリギリまでキープするのかピッチするのか判らない。そして、ディフェンスの判断を遅らせている間に気付いたら大きくゲインしていたということになる。さらに、NEWERAボウルで見せてくれたランパスのオプションも決まれば、守備側は混乱してしまうかもしれない。

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 関西学院大学VS大阪産業大学という対戦カードでは、開幕戦だった昨年とか他の年でも、大阪産業大学が堂々たるオプションドライブで得点する面白い試合展開になることがある。それは、関西学院大学が大阪産業大学のオプション攻撃に対してしっかりとディフェンスできない傾向にあるためである。今年も、待ちのディフェンスになっている間にいつの間にか大阪産業大学がFD更新していたというシーンを見ることができるかもしれない。

 この試合の観戦ポイントは、2個。一つは、大阪産業大学オプションオフェンスに関西学院大学ディフェンスが今年こそはしっかりと対応できるのか、それとも、翻弄されてしまうのか。2点目は、関西学院大学オフェンスがランで来るかパスでくるか。関西学院大学ディフェンスが翻弄され、オフェンスも波に乗れないという試合になれば、面白い。




9月7日(土) 阪急西宮球技場 16:30
TEAM 1Q2Q3Q4Q合計勝敗
近畿大学





神戸大学





 


 第1節一押しのカードです。昨シーズン終盤の熱戦でアメリカンフットボールの魅力に取り付かれてしまった方、および、手に汗握る接戦を観たい・感動したいと思っている方には、絶対オススメの試合です。おそらく両チームともこの試合に絞って夏合宿を行ってきたでしょから、密度の濃い試合になること必至です。

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 春の試合ではQBには安倍と大峠が登場した。タイプが少し異なる両名だが昨年も併用してシーズンを乗り切ったので、その2年目となれば、大きな不具合は発生しないだろう。RB#99杉田の中央突破は破壊力がある。これにTE#31金子と併せたショート〜ミドルレンジでのいやらし攻撃は今年の一一つの売りポイントになりそうだが。パスについてはQBとの息が合って登場してくることだろう。

 ディフェンスは全くメンバーポジションが固定していなかったと言ってもいい状態だった。構成的には全く白紙状態だが、#65古巻、#43西川、#2中里、#33中川、#26中路、#25安藤、#2青木などポテンシャルの高い選手はポジション数に相当するだけ揃っているので、あとは、実戦での協調関係だけだろう。

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 春の試合ではオフェンスQBに#33大崎と#10江端を併用した。こちらも近畿大学と同様にラン/パスで少しタイプの異なるQBであり、それぞれに特徴がある。どのように起用してくるか現時点で判る由もないが、それによって試合展開も変わってくるか。
 RBには#22坂東を筆頭にタイプの異なるランナーが、OLには大きなサイズの選手が揃っているので、ランによる中央突破ごり押しのプレーは序盤から仕掛けてくるだろう。

 ディフェンスもDLにサイズが揃い、京都大学戦でTD無しに抑えた力強さがある。パスディフェンスに課題を感じた春だったがどのような形で登場してくるか。

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 この試合は両チームとも、QB併用、攻守ともパスに課題あり?、その他にいくつかの春の宿題があり、それがどのような形で解決されて登場してくるのかさえ不明なので、どのような試合展開になるのか予測しにくい。

 シーズン中盤の試合ならば、チームの戦力分析を行い過去の傾向と併せて類推してくと、私でも何通りかの試合展開が予測できて、実際にもほぼその範囲内に収まっている。しかし、この試合だけは結果はもちろんのこと試合展開さえも予測できない。

 ただでさえ待ちに待った開幕戦に加えて、両チームの今年の姿が見えない手探り状態の対戦なので何が起きるか全く判らないことで、ワクワク感を誘発させられてしまう。すべては観てのお楽しみという試合になりそうだ。これも開幕戦ならではの楽しみである。手の内は隠れている。春からどれだけ大きく変貌したかが、試合を分けるポイントになりそうだ。

 両チームとも上位になる実力は持ち合わせている。しかし、上位進出のためには、いわゆる三強以外には全勝することが必要条件である。そういう両チームの直接対決はまさに生死を分けるといっても過言ではない。熱戦必至です。ぜひとも西宮球技場で生観戦を!




9月8日(日) 宝が池球技場 11:40
TEAM 1Q2Q3Q4Q合計勝敗
京都大学





甲南大学





 


(試合開始は11時40分です)
 京都大学は、春の試合を最後までQB#80改め#1佐竹が指揮したが、負傷していたQB#4川並が戻ってくるであろう秋シーズンはどちらがメインQBになるのか。そしてランとパスのどちらに重きを置いたプレー選択組立になるのだろうか。両者は少しタイプの異なるQBなので最大の興味はここにある。
 春にゲインできたプレーはRBによる中央突破が主で、パスはQBWR間のつながりが今一歩という感じだった。QBに誰を起用するかによって、また、夏を越えてどのような変貌を遂げたか。オフェンスはプレー種類とその精度(成功率)が重要な観戦ポイントになりそうだ。

 ディフェンスは春序盤から鉄壁ぶりを披露してきたので、それをそのまま再現すれば十分であろう。DLに#73山中が復帰したときに#90浦上などとどのようなポジションにつくか。その他の見所としてはLB#24近藤、#16中村、#20山本、#14金氏、#11廣岡などの2、3列の熱い守備も夏を越えて磨きがかかったことだろう、楽しみにしたい。さらに、#14金氏のパントキックと、K#28西のFGキックも。


 一方の甲南大学オフェンスは、春に見る機会のなかったQB#10池垣がどのような形で登場してくるか、そして、そのオプション攻撃の切れがどんな感じなのかを楽しみにしたい。OL#51齋藤など大型ラインが揃っているので、RB#2油井、#33近藤などタイミングが合えばランプレーでは前進することも可能だろう。さらにスーパーレシーバー#88吉田へのパスも見所の一つである。

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 この試合は、京都大学オフェンスのプレー精度が試合を大きく左右すると言っていいだろう。もたつくようだとロースコアの展開になって試合は一気に混沌としてくる。京都大学のディフェンスが相手に大きなゲインを何回も許すと言うことは考えにくいがロースコアの試合展開になると1回もミスできないという緊張感が逆にミスを生み出してしまう可能性もある。
 今年の京都大学オフェンスはQB#4川並からロングパスがビシバシとヒットするのか、ショートパスとランでゴリゴリと前進を重ねるのか、それとも、一進一退を繰り返すのか。ただ、オフェンスがもたついてもP#14金氏とK#28西の存在は大きい。優位なフィールドポジションを確保してFGで逃げ切るのか。京都大学はどのような試合展開を見せてくれるのだろうか。

 甲南大学はオフェンスが昨年と大きく替わらないメンバー構成なのでそこから類推すると、大量得点を挙げるということはなさそうなので、ディフェンス側がから盛り上げる形のロースコアの試合展開に持ち込めば面白い試合になる可能性もある。




9月8日(日) 宝が池球技場 14:20
TEAM 1Q2Q3Q4Q合計勝敗
立命館大学





同志社大学





 


(試合開始は14時20分です)
 立命館大学QB高田のショットガンオフェンス3年目が開幕する。年々レベル向上してきた高田のパフォーマンスが開幕戦から炸裂するか。もちろんこれが見所の一つであることは言うまでもないが、もう一つは、従来のようなパワー&スピードフットボールで行くのか、それとも、何か新しい試みがあるのかというところだろう。
 ディフェンスはDL#56平井、#90飾磨、LB#5西、#99八木、DB#13小路などの学生トップレベルの布陣は、連続ドライブを許すことはないだろう。


 同志社大学オフェンスはQB#8水野によるランパスマルチの展開をする。ただし、ランを通すためにはある程度ライン戦で互角にならないと苦しいところがあるので、同志社大学OL陣が立命館大学DLにどこまで挑めるかが一つのポイントになるのだが、正直なところ少し苦しいかも。
 この試合ではランよりパスのほうがゲインしやすいだろう。パスターゲットにはWR#83要、#82久世、TE#89池内が揃っていてQBから長短のパスターゲットになる。立命館大学のパスディフェンスが時々雑になることがあるので、切り口的にはパス攻撃がふさわしいのではないか。

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 昨年も開幕第1節で対戦しているが、そのときは立命館大学圧勝で終わったが、さて今年はいかに。同志社大学のパスに期待しているのだが。




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