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開始直後、同志社大学はフィールド中央付近からQB#8水野がキーププレーでそのままエンドゾーンまでの約60ヤードをかけぬけて先制のTDを挙げた 一方の神戸大学オフェンスも自陣43ヤード付近からゲインを積み重ねた。RB#23沖本の中央突破11ヤードとQB#12林からRB#29坂東へのショベルパス24ヤードなどでエンド前5ヤードに到達するがここでファンブルロストして同点機を逃した。 その後、両チームとも攻守の緊迫した攻守の攻防が続く。 同志社大学オフェンスはQB#18水野からWR#81布施、#80亀山、TE#84松田へのパスが2,3列の隙間にヒットする。このパスに対して神戸大学ディフェンスはDB#3辻、#80伊藤がナイスカットを披露したり、DB#17吉村はレシーバーがキャッチした後のボールへタックルしてファンブルを誘い出す。 ランオフェンスは、TBオープンランにUBWROLのナイスブロックでロングゲインをする一方で、神戸大学DB#17がブロッカーの隙間からTBへタックルを見舞う。 神戸大学もQB#12林のキーププレーやRB#29坂東、#23沖本の中央突破がミドルゲインになることもあればLB#5丸山に正面で受け止められてゼロゲインに留まったり・・・ 同志社大学がWR#80亀山へのパスでエンド前数ヤードに達しながらファンブルロストをすれば、神戸大学も敵陣20ヤード付近からのコーナーパスをDB#20上田にインターセプトされるなど、両チームともに攻守のナイスプレーが咲き乱れた。 そんな状態が続いた第2Q終盤、神戸大学がドライブを久々に得点につなげた。自陣14ヤード付近からのQB#16吉野によるオフェンスは、TB#33大崎、#29坂東ランのビッグゲインが連続して敵陣30ヤードまで簡単に到達すると、WR#80伊藤へのパスで更に前進してエンドゾーンまで残り17ヤードという同点のチャンスを得た。しかし、ここから#55などの粘りにあって、#9今里のFG3点のみで前半を終える。 後半も両チームの攻防が続き、WRとDBによるポジションの奪い合いや、OLUBWRによる華麗なダウンフィールドブロックなど見るところの多い内容が続く。 こんな緊張状態に小さな波風を立てたのが同志社大学のパントシーンでの神戸大学のパーソナルファウルだった。これでFDを更新して敵陣26ヤードの攻撃権を得た同志社大学は、サイドが変わった直後に#69山下によるFGでリードを7点に広げた。 続く神戸大学は自陣32ヤードから。QB#16吉野のキープでFD更新するとTB#29坂東の中央からカットしてのオープンランが33ヤードのビッグゲインして敵陣17ヤード。QBスニークギャンブルを成功させて敵陣6ヤード。ランプレーを一度はLB#5丸山に止められるが、最後はRB#23沖本へのパスでTDを挙げる。 そして、入れ替え戦出場権を抽選に持ちこむためには必須の2ポイント狙い。中央フェイクからQBキープの右OTがギリギリのところで決まった。神戸大学1点リード。残り5分47秒。 同志社大学自陣18ヤードからのオフェンスはTB#1山下へのピッチにLB#55岩田が絡みながらFD更新、WR#80亀山へのパスをDB#17吉村が叩き落とし、RB#34小川のオープンランには#88が突っ込んでゼロゲイン。しかし、RB#1山下へのピッチが決まってFD更新と息の詰まる攻防が続く。フィールド中央、残り3分。QB#8水野が投じたミドルパスを、神戸大学DB#17吉村にインターセプトされた。 残り時間2分53秒。神戸大学はラン攻撃で時計を止めない。同志社大学タイムアウトが残り1回しかなかったのが大きく効いて、結局、攻撃権は巡ってこなかった。 ******** 両校攻守ともにほとんど完璧だった。パスカットにインターフェアもなく、クリーンな試合だった。こういう試合もテレビ中継してほしい。 ******** この試合の展望コメントへ |
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甲南大学ディフェンスは、立命館大学ショットガンオフェンスに対して京都大学と同じ様に前6人後5人の布陣を敷いた。オフェンス側から見て右から#28石川、#21長谷川,#42山本,#27張本、#17。DBの背後へのパスには立命館大学レシーバーのスピードに追いつかない場面もあったが、ショートパス・クイックパスにはレシーブと同時にタックルが入ってそれ以上のゲインを許さなかったし、RBの中央突破に対してもタックルできれば、そこで完全に止まった。 シーズン中盤の試合ではボールキャリアへのタックルが甘くて、2人、3人とディフェンスメンバーが集まらなければ止められないというシーンが多かったが、この日はナイスタックルの連続だった。ロングゲインを全く許さなかっということではないが、手を掛けたところで確実に止めたというところには、大きな意味がある。 QB#11仲田によるオフェンスは、前半はシャットアウトされたが、第3Q第2シリーズ、自陣29ヤード付近からのQBキープ11ヤードをきっかけにしてWR#88吉田、RB#2油井へのショートパスなどで、連続更新し、ギャンブル7ヤードも#88へのクイックパスでつなげた。さらにWR#6へのクロス17ヤードと、立命館大学パスディフェンスを手玉に取りながらのロングドライブで敵陣13ヤードまで侵攻した。しかし、ここから交替違反やDL#56平井のサックなどで後退してしまい、FGも失敗となって無得点に終わった。 甲南大学は今シーズンを通して振りかえるといろいろなことがあり、試合序盤から消沈してしまった試合もあった。それでもこの最終戦だけは攻守とも最後まで勢いが衰えることがなかった。今年をしっかりと締めくくった試合だった。 一方の立命館大学はQB#18高田によるショットガンパスでWR#81岡部、#7長谷川へ長短パスがヒット、さらに後半はRB#44齋藤がフル稼動してTDの山を築いた。第4Q終盤にはショットガンを身上としているチームにはあるまじき反則「無資格レシーバーのダウンフィールド侵入」や、残り1分48秒からの最終シリーズタイムアウトなしのシーンをごく普通に消費してしまうなど、いろいろあるが、最終戦ということで。 この試合の展望コメントへ |
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近畿大学は前半4シリーズすべてを3TD1FGと得点に結びつけた。QB#3安倍率いるオフェンスは自陣からRB#99杉田をランパスのメインターゲットに据えて、中央突破オープンランクイックパスターゲットとして起用、さらにRB#39大坪のスピードでオープンランなどでミドルゲインを重ねた。 パスも関西学生を代表するWR#88松永へのTDパスやクロスパスピンポイントもあれば、TE#4小村、TE#34金子へのクイックパススクリーンパスもあり、WR#81中川、#82三谷もパスタ−ゲットに加わるなどで、ランパス派手な攻撃を繰り返した。オフェンスが流れを経ち切るような雑なプレーがなかった。 後半にはピッチミスからのファンブルロストやTDパスをインターセプトされる一方で、QB#3安倍のスクランブルとナイスブロックによる92ヤードTDランが飛び出す。春の専修大学との定期戦を観た時点では今年もオフェンスはヤバイのかと思いめぐらしもしたが、秋最初から絶好調をキープし続けた。 一方のディフェンスは、大阪産業大学のオプションオフェンスを止めることが出来なかった。QB#5藺牟田キープピッチターゲット付きのオープンランで何回かミドルゲインを奪われ、さらに、キックオフリターンでロングを戻されたりとフィールドポジション的には優位ではなかった。 それでも前半を無失点に終えたのは、LB#9甲斐、DL#91湯田など今年のウリであるディフェンスのパワー炸裂によるところが大きかった。 大阪産業大学は、キックオフリターンで#21植木がスピードに乗って大きなリターンを繰り返した。さらに、QBオプションキープが1回10ヤード以上のゲインを稼ぐ。前半4シリーズ中最後の1回を除いてすべて敵陣深くに入りこんだ。しかし、反則による後退、FG失敗などで最後まで詰めきれなかった。 後半、近畿大学ファンブルロストから掴んだ敵陣26ヤード、WR#87村川へのピッチ、RB#31松岡の中央突破などで16ヤードまで達するが、ここからの中央突破は3回連続で近畿大学ディフェンスにシャットアウトされてしまった。第4QになってようやくRB#32吉住の中央突破、WR#1山本へのパスが大きく決まり最後はQBオプションキープで1TDを返した。 第4Qになると両チームとも第4Dギャンブルが増えた。ギャンブルしてもいいフィールドポジションだったのだが、最後にもう1回だけパントを見たかった。一方でQB#16綾部が1プレーだけ出場した。投じたパスはディフェンスにカットされたが、フィールドに立つ姿を見れたことが嬉しい。 この試合の展望コメントへ |
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コイントスで京都大学は後半行使をチョイスし、関西学院大学レシーブで試合が始まった。 関西学院大学自陣15ヤードからの第1シリーズはTからRB#30岡村の中央突破、WR#89榊原へのパスなどで1回FD更新も自陣30ヤードからの第4DでP#89榊原がパントを蹴った。 一方の京都大学は自陣14ヤードから、QB#19稲葉によるオフェンスは最初のプレーが右WR#9仲田へのクイック横パスにスリップダウン。さらに、#22青木への右横パスもあわやインターセプトという緊張のシーンが続く。結局FD更新なしで自陣14ヤード付近からの第4Dパント。 京都大学のパントが50ヤード付近へ落ちる。これをリターナー#2三井の20ヤードリターンによって関西学院大学は、エンド前28ヤードと一気に前進した。関西学院大学第1シリーズにエースRB#2三井のキャリーがなかったのだが、偶然か故意か。 QB#16尾崎からハンドオフを受けたUB#30岡村が中央突破11ヤードでエンド前17ヤードに達する。中央突破パスなども第4D残り1ヤード。ここで#90石田も加わったギャンブルでRB#2三井のダイビングによってエンド前5ヤードからのFDを獲得すると、#58西村も加わってRB#3大谷のダイビングTDで関西学院大学が先制した。 京都大学オフェンス第2シリーズからQB#3川並が登場し、ショットガンフォーメーションによるパスを試みた。しかし、DL#90石田のサックを浴びてパント。さらに、次のシリーズも2回パス失敗とRB#25関根へのショートパスのみで攻撃権を放棄する。QB川並による3回目のオフェンスは第2Qに入ってからだが、パス失敗、ショベルパス3ヤードパス失敗で、またもパントを蹴らざるを得なかった。 ショットガンから有効なゲインが奪えなかったのだが、パス失敗の連続だったために時計が進まなかった。1回目は京大FDからパント後のKGFDまで1分37秒、2回目はメモ無しだが、3回目はKGTDから京大パントを蹴る直前までたったの51秒しか消費しなかった。 第2Q、京都大学はDB#20山本のパスインターセプトによって掴んだ敵陣26ヤードというチャンスにQB#3川並パスもホールディング−10ヤード、LB#55山田DL#52佐岡のQBサック−10ヤードQB負傷退場でFD更新まで30ヤードになった時点で#25関根がクイックパントを蹴らざるを得なかった。 このクイックパントで関西学院大学は自陣3ヤードからの攻撃開始となるも、UB#6兵頭中央突破18ヤード、UB#33杉原中央突破24ヤードとライン戦を支配すると、WR#86東畠へのポストパス50ヤードがTDパスとなって空中戦も手中に収めた。 さらに第2Q最後にDB#14植田のパスインターセプトからの敵陣17ヤードをTE#89榊原への17ヤードパスであっさりと決めて前半が終了する。 前半を終わって京都大学オフェンスのFD更新回数はゼロ回。27点差は、オフェンスもディフェンスも関西学院大学優勢が明白だったために、絶望的な点差だった。 第3Qの京都大学オフェンスも効果的な手段が見出せないまま時間が経過する。第3Q終盤、パワーIから#31畑の中央突破14ヤードでこの日始めてのFD更新なるも、次のパスを関西学院大学DB#18中島にインターセプトされるとQBスクランブルで得点を重ねられてしまった。 それでも第4Qになって京都大学ランオフェンスが開花する。 きっかけはDBのパスインターセプトだった。関西学院大学QB#10山田のパスをDB#11塚原がインターセプトして掴んだ敵陣エンド前18ヤードにRB#25関根の右オープンランがライン際を抜けてTDとなる。 オンサイドキックを成功させた京都大学は自陣40ヤード付近から、#25関根へのスクリーンパス約20ヤード、QBキープ約20ヤードでエンド前13ヤード。しかし、#22青木へのTDパスを関西学院大学にインターセプトされる。 ここでもCB#11塚原が関西学院大学のパスインターセプトして攻撃権を奪い取った。そして、自陣36ヤードからRB#25関根の右オープン13ヤードと左オープン50ヤードTDランで2個目のTDを奪う。ランオフェンスがゲインするようになったが、時すでに遅し、だった。 ******** (以下続く) ******** この試合の展望コメントへ |