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立命館大学最初のシリーズはほぼフィールド中央から。そしてQB#18高田によるショットガンがこの日も炸裂した。まず最初はWR#81岡部への9ヤード、WR#9西川への7ヤードとクイックショートパスで小刻みにゲイン。その後はRB#39磯谷、#32野本のランによる中央突破が15ヤードずつ。最後の15ヤードは、QB#18高田のショットガンからスクランブルでエンドゾーンへ飛び込んだ。 一方の大阪産業大学は自陣30ヤードからの攻撃開始。しかし、最初のプレーでオプションピッチがファンブルロスト、立命館大学にエンド前25ヤードを献上しTDを奪われた。その次も自陣でファンブルロストしてエンド前30ヤードの攻撃権と追加点を与えた。 第3Qには得意のロンリ−センターを試みるも、QBが自陣エンドゾーン内というショットガン体形にセットする。立命館大学ディフェンスにしっかりとセーフティー2点を奪われた。 大阪産業大学の攻撃はRB#31松岡、#32吉住、#2磯脇のランオフェンスだったが、立命館大学ディフェンスのパワーに対しては全くと言っていいほどゲインできず、さらに自らのピッチファンブルもあって波に乗れないまま第4Q終盤まで手も足も出ない状態だった。 結局大阪産業大学オフェンスが活躍するのは第4Q残り2分からの最終シリーズだけだった。最終シリーズは前節同様に引き続きパスだけのドライブとなる、 自陣30ヤードからいきなりWR#89高橋へ8ヤード、11ヤードでフィールド中央へ到達すると、WR#1山本へ45ヤードのロングパスも決まって、エンド前5ヤード。ここから#1山本への2回目のパスがTDパスとなって立命館大学から得点を奪った。 大阪産業大学のディフェンスもLB#9中野、#59辰川、DL#58石丸などがいいタックルを浴びせてマイナスゲインを奪うこともあるのだが散発では如何ともしがたい。 この結果立命館大学は怒涛の3連勝となったが、次の対戦相手は近畿大学である。今までの3校とは比較にならないほど厳しいディフェンスチームを相手にすることになるのだが、ショットガンオフェンスが機能するだろうか。鋭いプレッシャーの中でショットガンQBがどのように対応するか、そして立命館大学ベンチは何をするか。見どころはここだが、詳細は次節展望で。 この試合の展望コメントへ |
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試合開始直後は、神戸大学QB#12林、京都大学QB#16今西ともランパスで1回ずつのFD更新とパントと両校攻守とも均衡した状態だった。 このバランスを破ったのは京都大学だった。 神戸大学は自陣7ヤードからのオフェンスで、RBの中央突破3回で計10ヤード、TE#87萩原へのクイックパスとRB#39宮川の中央突破で合計10ヤードと小刻みに前進する。しかし3連続更新ならずの第4Dで神戸大学はパント。ここで、京都大学にラフィングザキッカーの反則があってFDを更新した神戸大学へモメンタムが一瞬傾いた。 だが、先と同じTE#87萩原へのクイックパスを京都大学LB#85木谷が狙っていたかのようにパスインターセプトして、京都大学が敵陣での攻撃権を獲得した。 突然の攻守交替での京都大学オフェンスと神戸大学ディフェンスの勢いは、京都大学が上回った。 敵陣45ヤードで攻撃権を獲得した京都大学はTB#25関根の中央突破10ヤード、右WR#22青木へのピンポイント20ヤード、RB#25関根右OT10ヤード、#32大木の中央突破TDというわずか5プレーで先制点を奪う。 さらに、その次の神戸大学オフェンスでも京都大学ディフェンスのミラクルがあった。神戸大学のパスをLBがカットして浮いたボールをDB#2高本がキャッチ、再びのインターセプトとなった。京都大学は#81小寺、#25関根、#22青木によるランパスでミドルゲインを重ねる速攻で追加点を挙げた。 京都大学リターンで再開した後半、この試合初登場のRB#31畑のランを皮切りにQB#16今西のオプションキープ、WR#9仲田へのパスでFD更新を重ねた後に、WR#81小寺へのロングパスで一気にエンド前12ヤードに到達した。しかし、このシリーズはここまで。K#28西によるFGも失敗して、再びモメンタムは神戸大学へと傾きかけた。 神戸大学は自陣20ヤードから。再び10ヤードごとのFD更新というぎりぎりのオフェンスながら、RB#23沖本、#29坂東のランで前進、QB#12林の負傷退場でQB#16吉野に交替したが神戸大学の流れは変わらず#80伊藤へのスクリーンパスなどでテンポのあるオフェンスを披露した。 敵陣22ヤードまで到達した第3D残り12ヤード、このシリーズ両チーム通じて始めてのタイムアウトを神戸大学が要求した。神戸大学にはオフェンス手段を健闘する上で必要なタイムアウトだったが、京都大学がディフェンスを立て直すにも充分な時間を与えた。 そしてQBキープがFD更新ならず、第4Dギャンブルは右エンド内WRへのTDパスだったが、完璧なマークをしていた京都大学DB#21井上にインターセプトされてしまい、神戸大学の得点につながらなかった。 もっとも京都大学がインターセプトした地点が自陣深くということもあって、京都大学オフェンスはパントを蹴らざるを得なかった。 神戸大学オフェンスには敵陣25ヤードという絶好のポジションが巡ってきたのだが、京都大学ディフェンスに第4Dにまで追いこまれ、さらに第4DギャンブルではQBサックで大きく後退していまい、ポジションも失ってしまった。 京都大学は残り第4Q残り7分少々から約4分間を使ってのTDドライブで試合を決めた。 ******** 第2Qの京都大学のラフィングザキッカーによる反則が試合に波風を立てたのだが、それに乗ったのが京都大学だった。反則罰退分を取り戻そうとしたディフェンスの切り返しと、敵陣での攻撃権のチャンスを確実に得点に結びつけて応えたしたたかなオフェンス、これが京都大学の強さである。 この試合の展望コメントへ |
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近畿大学が新ユニフォームになっての3戦目はホーム用ユニフォームを初披露、そして、今季初勝利をゲットした。 近畿大学リターンで開始、QB#3安倍が指揮した自陣30ヤードからの攻撃は、RB#99杉田の中央突破5ヤード後の第2プレー、左WR#88松永のリバースプレーが右オープンを抜けて42ヤードのビッグゲインとなった。相手陣24ヤードからWR#89へのクイックパスでFD更新すると、最後はTB#20土手下が左オープンをスピードで抜き去って第1Q2分2秒での速攻TDシーンだった。 その後、#88松永のナイスパントリターンで相手陣から攻撃開始という好機を2回も得るが、飛距離36ヤードのFGトライを外し、その次はQBファンブルロストでチャンスをモノに出来ない。 第4シリーズは自陣4ヤードから。パスが雑になってきたがRB#39大坪の中央突破、パスからのQBスクランブルとランに切り替えてレッドゾーンを脱出するが、甲南大学LB#42山本にパスインターセプトされる。オフェンスとしてはいい調子なのだが、結果に結びつかずに苦しいところだった。 この状況を救ったのがディフェンスだった。甲南大学QB#11仲田のパスコースをLB#9甲斐が予測して狙ったかのようなパスインターセプトした。敵陣40ヤードからのオフェンスは、WR#81中川がDBと競い合ってのパスキャッチ25ヤードでFG圏内へ。そして、K#89行田が飛距離36ヤードに再チャレンジし、これを見事成功させて10点差とした。 一方の甲南大学オフェンスだが、QB#11仲田が先発し第2Q中盤から#10池垣も登場するのだが、近畿大学ディフェンスの集まりが良くRB#41西口、#33近藤の中央突破がほとんどゲインできない。さらにWR#6、#81石飛へのパスもDLやDB#28河村などにカットされるなど前半5シリーズはFD更新できずだった。 前半最後のシリーズ、WR#88吉田へのパスで近畿大学ディフェンスが2回連続反則をして敵陣残り20ヤードに到達するが、ショットガンからのパスをS#10東にインターセプトされて無得点のまま折り返すことになった。 後半、先に得点したのは近畿大学だった。自陣33ヤード、QB#3安倍からRB#99杉田へのスクリーンパスがWRのブロックも良く左ライン際を70ヤード走りきってのTDで点差と広げた。さらに、QB#14大峠がWR#83橋本へのインパス25ヤード、RB#20土手下中央突破などで第4Q1分49秒に24点差とする。 甲南大学の攻撃は#41西口をショートパスターゲットに起用するなどの展開もあったが、前半と同様に苦しい展開が続いていた。しかし、第4Q、突然、甲南大学オフェンスのパスが通り始める。 自陣33ヤードからのショットガンオフェンスは、WR#88吉田、#23中西へのパスとRB#41西口の中央突破で始めてのロングドライブとなった。そして、エンド前10ヤードからのショットガンパスターゲット#2油井へのパスがフリーで決まって第4Q5分19秒に7点を返した。 続くキックオフでもオンサイドキックも成功させて勢いは甲南大学にあった。だがここでレシーバーフリーのパスが決まらなかった。 第4Q7分40秒、17点を追いかける甲南大学は自陣7ヤードからとフィールドポジションが悪かったが、再び#41西口と#88吉田へのパスでFD更新を積み重ねて敵陣33ヤード。 近畿大学ディフェンスはタイムアウトを要求して立て直した。 直後の甲南大学パスを近畿大学DB#13青木がインターセプトしてリターンTDを奪う。さらに、次の甲南大学オフェンスでもDB#25安藤が狙っていたかのようなパスインターセプトを披露して試合を決めた。 ******** 近畿大学オフェンスはQB#3安倍、#14大峠ともランパスがきれいに決まるようになった。OLがしっかりとブロックし押せているので安定感がある。一方のディフェンスは第4Qに突如乱れた。負傷者もあってメンバー交替していたポジションもあったが、タイムアウトひとつで見事に軌道修正して立ち直ったのが凄い。 攻守ともその能力すべてを発揮している。実力がありながら表面に見えてこなかったここ数年とは明らかに違う。次節は立命館大学が相手だが、当然、勝ちに行く準備をして登場してくるだろう。楽しみにしています。 甲南大学は攻守とも苦しい状態が続くが、攻の部分では#41西口のパスターゲットや#33近藤の復帰など新しい面も見えた。1ステップ毎の積み重ねで、次へ。 この試合の展望コメントへ |
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