関西学生アメリカンフットボール Div.1 第7節



11月25日(土) 阪急西宮ST 13:00
TEAM 1Q2Q3Q4Q合計勝敗
大阪産業大学 000770-7-0
同志社大学 02176342-5-0
(現地観戦)
 


 第4Q後半まで攻守とも同志社大学ペースで進む。QB#19君川からRB#36川戸のラン、WR#85へのパスが確実にゲイン、ディフェンスはDL#98江澤他がスクリメージライン付近完璧に止めた。試合的には第2Qで決まってしまった。

 同志社大学が、第4Qの最後にタイムアウト行使してオフェンスに時間を残すのを見ながら、今年の同志社大学の試合はこれが最後になってしまったなと、一瞬、回想シーン。
 QB君川の開幕戦負傷が今年の同志社大学を作ったと言ってもいいだろう。もし負傷していなければ、もっと上位もあったかもしれない。ここまでまとまらなかったかもしれない。


 大阪産業大学は第4Q残り4分を切ってから、やっと、攻守とも活気が出てきた。

 オフェンスは、自陣から第4Dギャンブルを2回連続成功させてのドライブ。さらに、DB#42長沼のインターセプトからQB#5藺牟田の独走TD、再び#21植木のインターセプトで、次につなげた。

 関西学生Div.1昇格以来初の全敗でリーグ戦を終える。入れ替え戦の相手は3年連続で大阪大学となった。入れ替え戦は12月10日に長居球技場で行われる。

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11月25日(土) 阪急西宮ST 16:00
TEAM 1Q2Q3Q4Q合計勝敗
京都大学 211033376-1-0
甲南大学 000774-3-0
(現地観戦)
 


 京都大学最初のシリーズは、フィールド中央から。QB#16今西からのハンドオフを受けたTB#31畑が中央を抜けるとそのまま独走、いきなりのTDランとなった。さらに、第3シリーズも自陣30ヤードから再びTB#31の中央突破が70ヤードのTDランとなる。
 第4シリーズは、オプションキープで左OT付近を抜けて45ヤードに続いて、RB#40山田の中央突破15ヤードでTDと、直接TDになったランは、全て同じである。

 甲南大学ディフェンスの中央は、関西学院大学戦からずっと「穴」のままだった。中央をカバーするLB、DB個人の誰が・・というのではなく、ディフェンス全体の問題のように思える。システム的に無理なのだろうか。それでも3戦連続同じなのは、なんとも無策という気がするのだが。


 甲南大学オフェンスは、前半7回シリーズでFD更新1回インターセプト2回、31点差のついた第2Q終盤になってどうにかドライブらしきになったが、序盤はショットガン含め攻撃は完封されてしまった。
 この「インターセプト2回」は両方とも自陣20ヤードからの攻撃。ショットガンからの低い弾道のクイックパスをDL#45柴田が奪い取ってTD、さらにDE#29山下が同じようなパスを奪い取ってFGへと結びつけた。


 後半は京都大学レシーブで再開する。

 京都大学自陣12ヤードからの攻撃をTE#4脇田、WR#22青木へのパス主体に切り替えて7分間のロングドライブ。そして、エンドゾーン前1ヤードでの第4D。得点差は31点。

 京都大学は、ここでK#5河田によるFGトライを選択、3点をゲットした。

 驚くほど堅実な選択だと思う。普通ならば、あるいは、なにも考えなければギャンブルだろう。そして、たとえ失敗だったとしても、得点差もあって、大きな問題にはならない。
 #25関根はリターナーとして50ヤード、60ヤードと2回のビッグリターンをした。両方とも別のところでの反則で実績にはならなかったが、パスターゲットとしても走り回っていた。

 前節のコトは、完璧にふっ切れている。そして、次に向けての準備は着々・・・だったのだが。


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11月26日(日) 阪急西宮ST 13:00
TEAM 1Q2Q3Q4Q合計勝敗
神戸大学 0037102-4-1
近畿大学 0370101-5-1
(現地観戦)
 


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11月26日(日) 阪急西宮ST 16:00
TEAM 1Q2Q3Q4Q合計勝敗
関西学院大学 00010107-0-0
立命館大学 000665-2-0
(現地観戦)
 


 関西学院大学のレシーブで開始。自陣21ヤード。QB#15岡村からTB#2三井の最初のプレーは左OT6ヤード。そして、第2D。
 右SB#89榊原を配してのシングルバック。QBが右へ流れてディフェンスもそれにしたがう。そして、#89榊原へのピッチ。ピッチを受けると一人左オープンを目指す・・・そこにはディフェンスが一人もいない・・・・まさに昨年の再来、独走TDも可能だった、ファンブルしていなければ。

 関西学院大学がおさえて事無きだったが、仕掛けの1発目は不発に終わった。


 その後は、両チームともディフェンス健闘の膠着状態が続く。

 関西学院大学今年のオフェンス決め手はRB#2三井、#3大谷の中央付近を抜けてのゲインである。しかし、立命館大学ディフェンス#55西村#99中島がスクリメージ付近で、ことごとく、潰す。QBドロップバックにはDLがサックして後退させ、横へのクイックパスにはLB#5片平が追いつく。ショベルパスにも完全に対応しスピードとパワーで関西学院大学の攻撃を止めた。

 一方の立命館大学オフェンスはQB#17高田による。そして、このオフェンスもまったく進めない。私のメモによれば前半4シリーズ中FD更新2回で、そのうち1回は関西学院大学の反則による。RB#39磯谷、#45寺町の中央ランが出ず、ショットガンもレシーバーとの呼吸が合わない。
 もっとも、第3D残り1ヤードで中央フェイクの右ミドルパスという、らしくないナイス選択もあったし、QBは冷静にプレーしているように見えたのだが。


 この膠着状態を打破しようとして関西学院大学オフェンスが試みたのは「ミドル〜ロングのパス多投によるディフェンスの後退」なのだろう。第2Q自陣15ヤードからのFDでWR#86東畠への25ヤード、WR#89榊原への15ヤードで始めて敵陣に侵入しするも、ここはパントに終わる。

 しかし、次のオフェンスシリーズも敵陣40ヤードからと、優位なフィールドポジションのまま。そして、左サイドに3人WRを並べてその中央#81山本へのパスが20ヤード、レッドゾーン侵入し、さらに、FD更新してエンド前8ヤード。第2Q残り46秒。

 スパイク1回、TDパス失敗2回で残り38秒。第4D。FG狙いなのだがなぜかディレイオブゲームの罰退は意思統一されていなかったからか、それとも、故意か?FG失敗で前半が終了した。

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 前半を終わっての印象は、関西学院大学の#2、#3を全て止めている立命館大学ディフェンスの健闘が光っていた。もっとも、立命館大学側にも、これと言って有効な攻め手が感じられず、優劣はつけがたかった。どちらのチームとも1本とれば、ガタガタと大きく試合が動きそうな雰囲気はあった。

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 後半、立命館大学リターンで再開。立命館大学QBは#17高田。関西学院大学QB#15岡村ともに変わらず。時間が経過していくにつれて、立命館大学RB#32野本、#39磯谷の中央突破があと一歩でロングゲインなりそうでならない。一方関西学院大学はパス比率を高めて組み立てる。もっとも、どちらも連続ドライブするには決め手を欠くまま、0−0で第3Qも終了してしまった。

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 そして、第4Q。このあたりから関西学院大学今年の売りポイントのランが進むようになる。第4Q最初からの6分のドライブは自陣38ヤードから。第3D残り2ヤードでオフェンス陣を中央に固めて中央突破と見せてRB#2三井のドロー10ヤードがきっかけとなった。
 ここから、関西学院大学OLとRB#30生島、#33杉原、#3大谷、#2三井による怒涛の中央突破連続攻撃。これに対して立命館大学ディフェンスも冷静にタイムアウトを行使、エンドゾーン前11ヤードに迫られながらもLB#99中島,DL#57山中のロスタックル2回で、かろうじてFGの3点にとどめた。

 しかし、次の立命館大学オフェンスは、左へのミドルパスをいきなりインターセプトされた。6分のドライブをなんとかしのいだディフェンスの休憩時間は、ごくわずかだった。
 関西学院大学は、フィールド中央から#2三井のタックルをかわしたラン2回でTD。10−0。残り3分59秒。

 そして、関西学院大学キックオフ。立命館大学#22高橋が5ヤード付近でキャッチするとスピードに乗って一直線。鉄壁だったはずの関西学院大学カバーチームの隙間を縫って、望みをつなげるTDランとなった。
 PATには、キックを選択、そして、はずす。2ポイント成功させて、2点差。FGで逆転・・・という筋も、あるが。

 立命館大学はオンサイドキックを失敗するも、ディフェンスは関西学院大学にFD更新を許さなかった。パント。

 立命館大学陣3ヤード=エンドゾーンまで97ヤード。残り2分1秒。

 QB#17高田によるショットガンは、自陣エンドゾーン内でDL石田に追われる。しかし、サックの手をかいくぐって左WR#12岡部へ45ヤードが成功、スタジアム内は騒然となった。

 さらに、右#9沖へ15ヤードで敵陣39ヤードに到達する。「パスディフェンスの甘い関西学院大学」というのが今シーズンのキーワードの一つだったが、この土壇場で・・・。

 しかし、最後は、QB#17高田のパスコントロールが乱れ、さらに、無資格レシーバーの反則連発、第4Dギャンブルもパス失敗となってしまった。

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 立命館大学後半のオフェンスは全5シリーズでFD更新は3回、うち2回は残り2分を切ってからのショットガンによる。前半は、全4シリーズ中2回。総計自力のFD更新は4回のみ、さらに、オフェンスに要した時間についてはオフィシャルページに掲載されているように圧倒的な大差がついている。

 結局、立命館大学オフェンスはシャットアウトされてしまったに等しい。

 あと少しで#32、#39のランがDLLBをかわしそうだった立命館大学オフェンスと、終盤に#3、#2のランが出た関西学院大学、この差は、メインプレーを出すための策の違い、そして、オフェンス時間差による消耗戦の結果ということだろう。

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